macOS は Unix に基づいているので、いつでも Terminal を開いてディレクトリの中のすべてのファイルをリストさせることができ、コマンド ls -asl を使えば不可視のものも含めてすべてが見える。(それには ls -a だけで十分なのだが、私はいつも ls -asl を使って、隠れたファイルも、ファイルサイズも、詳細情報も表示させるようにしている。)
けれども、わざわざ Terminal を使いたくないと思う時もある。それに、そういうファイルの一つを Dock 上のテキストエディタのアイコンの上へドラッグするだけで手軽に開くことができれば嬉しいこともあるだろう。だから、そういう不可視ファイルを Finder のウィンドウの中でそのまま見ることができれば、ありがたいのではないか? 実はそれができるのだ!
このキーボードショートカットを押した後は、隠されていたすべてのファイルやディレクトリが見えるようになる。ただしそれらはグレイアウトされていて、本来不可視であるはずのものだと分かる。これは、開いた Finder ウィンドウのすべてでそうなる。グレイアウトされているけれども、Finder の中の他の普通のアイコンと同じように操作できる。ダブルクリックしたり、コピーしたり移動したり、アプリの Dock アイコンの上へドラッグしてそのアプリに開かせたり、さらにはゴミ箱へ入れることさえできる。すべてが普通に働く。そうは言っても、思慮を無くしてはいけない。これらのファイルは見たり操作したりすべきでないからこそ隠されているのであって、ちゃんと分かってするのでなければ無闇に触るべきではない。
(上の二つのスクリーンショットを注意して見比べた方のために説明を加えておくと、Terminal が表示するリストと Finder ウィンドウのリストは違っていて、ls コマンドが出力するリストでは名前が大文字で始まるものが一番上に集まるのに、Finder が表示するアルファベット順は大文字と小文字を区別しない。)
不可視ファイルを表示させればある意味楽しいけれども、反面これでは表示がゴチャゴチャして見にくい。それらが隠された元の状態に戻すには、もう一度 Command-Shift-. (コマンド-シフト-ピリオド) を押せばよい。あなたがこのキーボードショートカットを覚えている限り、必要が生じれば不可視ファイルを表示させて、用事が済めば元通り隠す、という操作が、すべて Finder に居ながらにしてワンタッチでできるのだ。
全てのバックアップ先は、暗号化 (下記のステップ 3 を参照)、スケジュール、予算、そしてスクリプトのために同じパラメータを使う。暗号化パラメータを除いた他の全てのものは変更可能で、そのためには Preferences でバックアップ先を選択、Edit をクリック、そして Schedule, Budget, 及び Before and After Backup タブでオプションを設定する。
パスワードをメモするように促す警告が出るが、これは現代社会においては賢くない助言だと言わざるを得ない - 安全なパスワード管理アプリを使うべきである。この対話には "I Wrote It Down (書き留めた)" と記された単一のボタンが付いているが、この時点では、パスワードは設定済みで、遡ってそれを変更することは出来ないので、これはあまり有用とは思えない。
To B2 の下でフォルダをクリック、そして Edit Backup Selections をクリックし、Arq が変更を監視するのはどのフォルダやファイルかを修正する。
右側の利用可能なファイルのリストの中で (そこにはファイル毎に最後に変更された日付も含まれる)、一つの項目を選択し、Restore をクリックするか、或いは Finder の中の一つの場所にドラッグする。
残念なことに、一度に復元出来るのは一つのファイルかフォルダだけである;一度に複数の選択をする方法は与えられていない。復元場所で相反する項目がある場合、Do Not Overwrite, Cancel, そして Overwrite の選択肢が表示される。しかし、Do Not Overwrite は、選択的にファイルを置き換えることはしない。代わりに、それは全セットの復元ファイルを持つ入れ子になったローカルディレクトリを作成する。
私は今でも Apple が iCloud ベースのバックアップサービスを提供するよう望んでいるが、これは何も他の会社を廃業に至らせるためではなく、簡単にそして手頃な価格で利用出来る最低レベルのアーカイブサービスを提供するためである。そうすれば、日常的なユーザーにもクラウドバックアップの解が存在することを教えるであろうし、その結果、より機能豊富な独立のバックアップサービスの市場を成長させることにもつながるであろう。
プロフェッショナルが同業者たちと集まることのできる Apple に焦点を置いたカンファレンスは、結構たくさんある。今回もまた、私たちが気付いた限りすべての Apple 関連カンファレンスの情報を(少なくとも日付とリンクを)集めてみた。何か見落としたものがあれば、どうぞコメントで知らせて頂きたい。それに応じてこの記事を更新するつもりだ。日付順に並べてあるので、そのままスクロールして、皆さんのスケジュールに合うものを見つけて下さればと思っている。
Mac Admin & Developer Conference は、英国で言う "on the tin" (書かれている通り) の内容だ。今年で三回目となるこのカンファレンスでは、Terminal、自動化、セキュリティ、デバイス管理、その他 Mac IT プロフェッショナルにとって興味ある話題のセッションを提供する。London の Leicester Square で開催される。
MacTech Pro: 2018 年 3 月 - 9 月
MacTech Conference の背後にいる人たちが提供する一連の地域イベントシリーズである MacTech Pro は、Apple 関連のプロフェッショナル技術者やコンサルタントに向けたものだ。イベントはすべてシングルトラックでホテル開催のセミナーで、終日にわたるスケジュールには昼食も含まれる。話題としてはストレージ戦略の創出、配備の手法、Python スクリプティング、IoT とホームオートメーション、セキュリティ、トラブルシューティング、その他があり得る。この MacTech Pro イベントは米国各地の 9 つの都市で開催される:
これもまた WWDC と並行して開催されるイベントだが、try! Swift San Jose は San Jose McEnery Convention Center に隣接する Hilton ホテルで開催され、Swift のオープンソース寄稿者による自由討論を提供する。入場は無料だが、金額にかかわらず寄付をした人は優先的に入場できる。
MacDevOps:YVR: 2018 年 6 月 7 日 - 8 日
MacDevOps:YVR はカナダの Vancouver の Simon Fraser University キャンパスにて開催される。Apple デバイス管理の一環としてコードを書く人は、このカンファレンスのことも知っておくべきだろう。講演者には Shopify の Meg Ciliberti、Microsoft の, Jessica Deen、Kollide の Zach Wasserman などがいる。チケットには 20 以上の教育セッション、10 時間の人脈作り、夕べのレセプション、それに朝食、昼食、スナックも含まれる。
X World: 2018 年 6 月 27 日 - 29 日
サポート担当、ラボ管理者、ネットワーク技術者、またはシステム管理者として Mac や iOS の管理やインストールをしている人たちのために、オーストラリアの Apple University Consortium が X World カンファレンスを開催する。オーストラリア Sydney の University of Technology Sydney, Broadway City キャンパスが会場となる。
MacAdmins: 2018 年 7 月 10 日 - 13 日
ペンシルバニア州 State College の Penn Stater Conference Center Hotel で開催される MacAdmins カンファレンスは、Mac および iOS のデプロイメントに関する 50 超の技術的なセッションに加えて、Apple にフォーカスした 400 人超の管理者向けに人脈作りの機会が提供される。登録はワークショップ、個別セッション、人脈作りイベントを含む。
オーストラレーシア (オーストラリア、ニュージーランド、およびその周辺の島々) 在住で、Apple コンピュータやデバイス用の開発についてもっと学びたいという人たちのために、Apple University Consortium が /dev/world を Melbourne にて開催する。カンファレンスのセッションは iOS SDK、OS X フレームワーク、Apple およびサードパーティの開発ツール、オープンソースのソフトウェアなど幅広い話題を扱う。
360|iDev: 2018 年 8 月 26 日 - 29 日
「一流の独立系 iOS/Mac (および watchOS, and tvOS) 開発者カンファレンス」と銘打った 360|iDev は、コロラド州 Denver の Grand Hyatt Denver にて開催される。4 日間の実地トレーニング、セッション、コミュニティー人脈作りなどが、すべて Swift で提供される。
iOSDevUK: 2018 年 9 月 3 日 - 6 日
iOS 開発の話題に焦点を絞ったものだが、第 8 回の iOSDevUK カンファレンスは英国の Aberystwyth で開催される。チュートリアルには Swift Best Practices、Augmented Reality、Serverside Swift、Google Cloud Firestore といったタイトルが並ぶ。
try! Swift: 2018 年 9 月 4 日 - 5 日
try! Swift は国際的なコミュニティーの集まりで、Apple の Swift プログラミング言語に関する最新成果が語られる。ニューヨーク市の New World Stages が会場となる予定だ。講演者は Artsy の Ash Furrow、XO Group Inc の Erica Correa、元 Apple にいた Sebastiaan de With などだ。
MacTrack Legal: 2018 年 9 月 27 日 - 29 日
もしあなたが弁護士で Mac を使っているなら、MacTrack Legal カンファレンスのことを調べてみるとよい。フロリダ州 Orlando の Disney World で開催される。講演者には MacSparky の David Sparks と共に Mac Power Users ポッドキャストをホストしている弁護士の Katie Floyd、それから Randy Juip、Tom Lambotte らが名を連ねる。セッションで扱うのは書類ワークフロー、ビデオによるコミュニケーション、GTD 生産性、マーケティング自動化システム、事案管理の最良実践、中級から上級の PDF 作業などだ。
カンファレンス会場のホテルは Disney の Epcot センターへ歩いて行ける距離にあり、カンファレンスの開催期間が Epcot International Food & Wine Festival と重なるので、カンファレンスを抜け出すのもよいし、何か他の楽しみを探している配偶者を同伴するのもよい。一般入場券は $825、間際になってからの登録は $925 となる。クーポンコード TIDBITS を使えば $50 値引きされる。
Digital Book World: 2018 年 10 月 2 日 - 4 日
iBooks Author Conference がなくなったと聞いた方も、がっかりすることはない。そのカンファレンスは Digital Book World イベントに組み込まれたからだ。(2017 年 10 月 24 日の記事“iBooks Author Conference の焦点は iBooks エコシステムの懸念”参照。) このイベントはテネシー州 Nashville の Music City Center にて開催される。出版業界のあらゆる側面がセッションのテーマとなり、具体的には iBooks Author の長所と短所、出版業界におけるセクハラ、ソーシャルメディアを使った本の宣伝、出版業界におけるポッドキャスティング、出版におけるブロックチェーンの使用などだ。伝説的なテクノロジージャーナリスト Walt Mossberg が基調講演をするので、これは見逃せない。
MacSysAdmin: 2018 年 10 月 2 日 - 5 日
ヨーロッパにおける Mac および iOS システム管理者向け主要イベントである MacSysAdmin は、スウェーデンの Goteborg で開催される。講演内容は企業や学校、各種団体のシステム管理者、また技術コンサルタント、コンサルティング会社、配布業者などに向けたものだ。すべてのセッションは英語で語られる。
講演者には Andrew Seago、Armin Briegel、Ben Toms、Charles Edge、Ed Marczak、Greg Neagle、Joel Rennich、Laura Roesler、Rich Trouton、Sal Soghoian、Tim Standing、その他 Apple システム管理者の世界の有名どころの名前が並ぶ。
昨年の CMD-D カンファレンスを引き継ぐ形で、オートメーションの導師 Sal Soghoian と Ray Robertson が、第一回の CMD-D: Down-Home Scripting Boot Camp を開催する。3 日間ぶっ通しの集中的な AppleScript トレーニングを提供し、小グループ環境の中での実地訓練が中心となる。CMD-D: Down-Home Scripting Boot Camp はジョージア州 Atlanta の郊外にある Cartersville で開催される。
Swift By Northwest: 2018 年 10 月 18 日 - 21 日
iOS や Mac の開発者向けの Swift 言語トレーニングを中心とした Swift By Northwest は、オレゴン州 Portland で開催される。講演者には開発者 Brent Simmons、Daniel Steinberg、Dave Delong、Jaimee Newberry がいる。
今どきの Apple IT 管理者の仕事は、デバイス管理に関係することが大きな部分を占める。デバイス管理システム Jamf Pro と Jamf Now のメーカーでありこの分野の有力な供給元の一つでもある Jamf が主催して、Jamf Nation User Conference (JNUC) が開催される。その目的は「人々を力づけ、ビジネス過程を転換し、IT 生活を楽にする」ことだ。
try! Swift Bangalore は Swift 開発を主たる内容としてインドの Bangalore にて 2018 年 11 月に開催される。現時点でそれ以上の情報は分かっていない。
CreateWorld: 2018 年 11 月 29 日 - 12 月 1 日
CreateWorld はパフォーマンス、プレゼンテーション、プロフェッショナル開発をテーマとした 3 日間のイベントで、教育分野やデジタルアート訓練の場で Apple テクノロジーを利用する大学教員、学校教師、技術スタッフなどを対象とする。オーストラリアの Brisbane にある Griffith University の Brisbane South Bank キャンパスが会場となる。セッションのテーマは教育・学習の場でのプレゼンテーション、新しいメディアを使った作業、パフォーマンス、テクニックやアプローチなどで、対象となるのは写真、サイバーアート、音楽、e-ラーニング、映画、アニメーション、デザインなどにおける実践主導の研究分野だ。
Sonny Software が Bookends 13.0.9 をリリースして、この文献参照管理ツールに小さいながら便利な拡張機能をいくつか追加した。今回のアップデートでは PDF ビューワに Back および Forward コマンドを追加し、参照文献を切り替える際に (Automatically Resize がオンでなければ) PDF のズームレベルを記憶しているようになり、PubMed Central から PDF を自動ダウンロードする機能を更新し、Window メニューにあるどんなウィンドウにも Reset Window Position を適用できるようにし、また PDFpen 10 でも Open PDF with PDFpen コマンドが動作するようにしている。(新規購入 $59.99、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、47.8 MB、リリースノート、macOS 10.9+)