インストールするには、Home アプリを開き、もし Update Available ボタンが見えれば、それをタップすればよい。そうでなければ、HomePod タイルに触って押さえ続け、歯車アイコンをタップして設定画面に入り、画面の一番上あたりにある Update をタップすればよい。また、何もせずデバイス任せにしておいても、HomePod が勝手に自分でアップデートするはずだ。
tvOS 14.7
最後にもう一つ、Apple は静かに tvOS 14.7 を出して、「パフォーマンスと安定性が全体的に向上」とだけ述べた。Apple TV HD または Apple TV 4K にインストールするには、Settings > System > Software Updates へ行くか、あるいは特に問題に気付いていないという人はただ放っておいていつか勝手にインストールされるのを待ってもよい。
次に、このサイトは請求書の PDF コピーをアップロードするよう求めてくる。AT&T や Comcast のような最も一般的な ISP から請求書のコピーを入手する方法の説明も出る。
私はここのところのやり方に少し不満がある。Consumer Reports は名前や住所、アカウント番号などの個人情報は望まないと言っているが、PDF に削除の手を加えるのは多くの人たちの技量レベルを超えている。(誰かが PDF に適切な削除を施さなかったせいで起こった政治的スキャンダルが過去十年間にいったい何回あったことか!) それにまた、個人情報を見えないようにしたと思っても、実際にはその下に隠れている情報が簡単に抽出できてしまうということも容易に考えられる。
幸いにも、Apple は macOS 11 Big Sur の Preview にリダクション (墨消し) ツールを内蔵させた。Tools > Redact を選べば、あなたがそこで選んだテキストはすべて、あなたがその書類を保存した時点で完全に削除される。
Big Sur を使っていない Mac ユーザーにとって最良のツールは PDFpen だ。これは独立にも入手できるし、アプリ購読サービス Setapp の一部としても入手できる。請求書を PDFpen で開き、Select Text Tool が選ばれていることを確認し (Tools > Select Text Tool)、消したいテキストを選択して、それから Format > Redact Text - Block を選ぶ。もしも請求書の PDF の中でテキストをテキストとして選択できなければ、Tools > Select Rectangle Tool を選んで、それから Redact Text コマンドを使えばよい。
秘密鍵によるアクセスをセットアップするための手順を以下で説明するが、そのいくつかは難しそう、あるいは専門的過ぎると思うかもしれない。でも、これは一度だけ設定しておけば済むことであって、いったん設定が済めばもはや二度といじくる必要もないし、セキュリティが緩くなることもない。(そうは言っても、新しい Mac を購入した際にあなたのユーザーアカウントを移行させるのでない場合は、手順のいくつかをあらためて施さなければならないかもしれない。でも、せいぜいのところファイルを一つコピーするだけで済む。)
いったいなぜ単純なパスワードから秘密鍵アクセスに切り替えるのか? それは、インターネットがかつてないほど恐ろしい、セキュアでない場所になってしまったからだ。最近になって、私がホストしているサーバに誰かが侵入して、Bitcoin 採掘ソフトウェアをインストールされた。もうかれこれ 30 年近くもインターネットサーバ管理の経験を積んできた私なら、必要なセキュリティの教訓を身に付けているはずじゃないのかとお思いだろう。ここでの過ちは私がずっと以前に父親のためにアカウントとパスワードをセットアップしていたことで、たぶん父が何年も前に同じパスワードをどこか他のサイトで再利用し、そこからパスワードが盗まれたのだろう。(私が使っているバージョンの Linux やそのサポート対象ソフトウェアで直接攻撃を受けるハッキングが知られているものはない。それに、クラックされたのは父のアカウントだけだった。)
すると ssh-keygen プログラムが次のようなプロンプトを出して、ファイルをどこに保存するかと尋ねてくる: Enter file in which to save the key (/Users/gif/.ssh/id_rsa): そこで Return を押せば、ホームディレクトリの中にある隠れた .ssh ディレクトリの中にファイルが保存される。(別のパス名を指定することも可能だが、そうする必要があるのは複数個の鍵を作成する必要がある場合だけだ。)
次に ssh-keygen プログラムはパスフレーズを入力するようプロンプトを出すが、これは不必要な上に、たいていの Mac 用ファイル転送アプリでうまく働かない。そこでただ Return を押せばよい。確認を求めるプロンプトが出たら、もう一度 Return を押せばよい。
以下に述べる 2 つの手順の両方ともで使うので、Copy Public Key をクリックしておく。これで、Mac 上に保存されたファイルからテキストをコピーする手間が省ける。
複数の Mac から接続をする場合には、上の手順を繰り返してから、それぞれの Mac の公開鍵を次のセクションの説明に従ってサーバにコピーしてもよい。けれども、それらの Mac がすべてあなたの制御下にあるのならば、一組の鍵をすべての Mac で共有しても十分にセキュアだ。なので、生成された id_rsa と id_rsa.pub の鍵の組を個々の Mac へ単純にコピーすれば済む。コピーには USB ドライブを使っても、ネットワーク接続を使っても、スクリーン共有を使っても、何を使ってもよい。まだ一度も SSH を使ったことのない Mac では/Users/username/に .ssh フォルダを作成する必要があるかもしれない。
しかし、選択の対象に Apple の子会社 Beats by Dre からのイヤーバッドやヘッドフォンも含めると、話はもっと複雑になってくる。こちらは、新しいスタイルのものを出しており、例を挙げると、運動家のために耳フックの付いたイヤーバッド、失い難いケーブル付きのイヤーバッド、外耳道に深く差し込めるイヤーバッド、そして AirPods Max を補完する色々なサイズ、スタイル、そして価格帯のヘッドフォン等がある。
この記事で取り上げている製品の殆どは市場に出てから数ヶ月から数年経っているので、多くの人はそれぞれがどんなものかある程度の知識はお持ちであろう。しかしながら、Beats は $149.99 の Studio Buds イヤーバッドを先月出荷したばかりなので、知っている人はあまりいないかもしれない。比較に入る前に、これがどんなものか簡単に見ておこう。
この Studio Buds の位置付けは、AirPods 製品群に対する代替選択肢という所である。値段は AirPods よりもほんの少し安いが、AirPods Pro に見られる動的雑音消去の様な高級機能も含まれている。
Studio Buds と AirPods を見間違えることはないであろう。Studio Buds には、下向きの脚は出ておらず、色は白の他、黒と赤がある。使い勝手もより単純で、それぞれのバッドから機械式のボタンがやや外向きに出ている。AirPods の微妙なタップや締め付け操作とは異なっている。
Studio Buds は、機能対機能で AirPods Pro に並んでいる訳ではなく、注意すべき点でもある。Studio Buds は H1 と W1 チップのどちらにも依存しておらず、報告によると、MediaTek の TWS チップを使っており、それは Apple のチップの能力の一部しか提供せず、どちらかというと Android ユーザーへの親和性が高いという。Apple ユーザも Studio Buds で問題に遭遇することは亡いであろうが、含まれている機能、欠けている機能はちょっと奇妙な組合せとなっている。
AirPods と同様、Studio Buds は iPhone と直ちにペア付けされ、電池の状態を示す通常の情報カードが示される。ハンズフリーの "Hey Siri" サポートもある。見失った場合、Find My 経由でビープさせることも出来る。 Control Center にも出てきて、音量スライダーの下に動的雑音消去と外部音取り込みの操作部が表示される。
弱点を挙げれば、Studio Buds は、同じ Apple ID を持つ iCloud にサインインした全ての Apple 機器に対して自動的には設定されない (また、機器から機器へと自動で切り替えることも出来ない)。オーディオ共有もサポートしないし、内耳装着検出もないので、耳から取り外した時に一時停止したり、元に戻せば再生を再開する事もしない。
全体的に言って、考慮の対象には十分なるが、多少奇妙とも言える機能の組合せがある事も認識されたい。
さあ、比較に行こう!
ハイテック機能に対する最適選択肢
疑いなく、一番機能の多いものが欲しいなら、Apple ブランドの製品が大勢を占める。
音楽 や映画にあるダイナミックヘッドトラッキングを持った空間オーディオをサポートするのは、AirPods Pro と AirPods Max だけである。Apple によると、ダイナミックヘッドトラッキングは、頭の動きに合わせて音を動的に調整して空間オーディオに対して没入感のある体験を創り出すと言う。この機能は、それをサポートする映画で現在提供されており、年内には曲に対して Apple Music で登場する。
Apple ブランドのイヤーバッドにしか無いもう一つの先進機能はワイヤレス充電である。第二世代 AirPods と AirPods Pro がこの機能を Qi 対応の電池ケース経由でサポートするが、Beats 製品にサポートするものは無い。残念なことだ。何故ならば Aukey の $39.99 の Wireless Charging Earbuds の様な安価なサードパーティイヤーバッドでさえワイヤレス充電を影響しているからである。
ヘッドフォン部門では、全てのモデルが頭の大きさに合わせて伸縮させてイヤーカップの位置合わせをさせてくれる。AirPods Max はそれを最も優雅に実現している。メタルアームには上げ下げ時に適度な摩擦力がある。アームはカップに対して、旋回と回転が可能な設計となっており、圧力を平衡させそして分散することで快適さを改善する。
もし頭が大きいのであれば、Beats Solo Pro は避けた方が良いかもしれない。ユーザーの中には、伸び縮みの幅が十分でなくカップを耳の位置に合わせると頭のてっぺんが押されてく窮屈な感じがすると苦情を述べている人もいる。私もこれを立証出来る。他の人達も、TidBITS 編集長 Josh Centers も含めて、Beats のヘッドフォンは頭をきつく締め付けすぎていると感じている。AirPods Max には、この種の問題は無い。
AirPods Max は前者の耳覆い型に属する。その巨大なカップは耳を包み込むが直接圧力はかけない。そのお陰で、このヘッドフォンはとても快適である - 前提は、眼鏡をかけないことで、眼鏡は望まない物理的な要素を持ち込み、少し時間がたつと痛みを誘発することがある。Beats Studio³ ヘッドフォンもまた耳覆い型であるが、AirPods Max 程大きくはない。私は、いじったことがないので、余り言うことはない。
より古い Solo³ とより新しい Solo Pro ヘッドフォンは耳上の型に属する。耳上を好む人もいるが、私の経験からすると、耳上の圧力に耐えられるのはせいぜい1,2時間に限られる。私は眼鏡をかけているので、長時間だと余計に耐えがたくなる。それがイヤーバッドの方を好む理由でもある。
動的雑音消去に対する最適選択肢
動的雑音消去 Active noise cancellation (ANC) はだいぶ前からヘッドフォンに対して使われてきたが、つい最近になってイヤーバッドにも移行してきて、それを補完する外部音取り込みモードも一緒に使われる様になった。
この比較に登場する ANC をサポートする製品には、3組のヘッドフォン (AirPods Max, Solo Pro, そして Studio³)、そして2組のイヤーバッド (AirPods Pro そして Studio Buds) が含まれる。
残念な事に、全部が同じではない。ANC と外部音取り込みモードの品質は、支払額におおよそ比例するという事に気付かれるであろう。値段の張る AirPods Max は、私がこれ迄経験した最高の ANC を搭載しているが、より安価な Beats Solo Pro ヘッドフォンと AirPods Pro イヤーバッドは単にそこそこ良いと言えるだけである。
驚きは無いであろうが、耳覆い型の AirPods Max ヘッドフォンは驚愕的に素晴らしく聞こえる。それはまた、次に最も高い機器、Beats Studio³ (私はテストしていない) よりも $200 も高い。Solo Pro ヘッドフォンもまた高級な音がする - しかし、その耳上型のデザインは、今演奏されているものに、それが何であれ、没入出来るレベルまで外部音を物理的に弱められない。
イヤーバッドは音質に関してはヘッドフォンと競争にならないし、そのカテゴリの中でも違いはある。PowerBeats Pro には、その音質故に、熱烈なファン基盤があるし、それは私にも分かる。同様の品質は PowerBeats からも期待出来る。それは基本的には PowerBeats Pro で、ケーブルでつながれているのが違いである。AirPods Pro からの音は良いが、とても良い迄はいかない、そして AirPods よりはマシだというのが大方の見方である。Studio Buds は値段の割には良い音を出す。
助言を一言:電話、ポッドキャスト、気軽な音楽鑑賞、そして iPad や Mac でビデオを見るために相応のイヤーバッドが欲しいのであれば、必要以上にお金を使うべきではない。この比較研究の中で最も安価だったものは、$50 の Beats Flex だが、あらゆる点で私にとっては満足のいくものであった。
ヘッドフォンでは唯一、Beats Studio³ だけに、使われていない時に製品を保護するハードケースが付いてくる。Beats Solo³ と Solo Pro には、ヘッドフォン部を包むソフトケースが付いてくるが、ハードケースよりも衝撃に対する保護は弱い。
Apple が AirPods Max に同梱している Smart Case は部分的な保護しか提供しない。それは柔軟でプラスチックの様な布製で、AirPods Max が平らになる位置までヘッドフォンのカップを回してやるとカップ部が収まる。しかし、製品の残りの部分は完全に露出されたままである。それに Smart Case は馬鹿げて見える。
イヤーバッドの分野では、AirPods, AirPods Pro, そして Studio Buds には、保護と充電のための電源ハードケースが付いてくる。PowerBeats Pro にもハードケースが付いているが、充電はしない。
Apple が Logic Pro 10.6.3 をリリースして、Audio Unit キャッシュをリセットする機能と Plug-in Manager の中にインストールされたすべての Audio Unit プラグインの再スキャンを実行する機能を追加した。このプロフェッショナル向けオーディオアプリはまた、PACE/iLok コピー防止を使うプラグインを含むプロジェクトをロードした際にアプリが予期せず終了することがあった問題を解消し、フォルダ内部でマーキー選択をしたものを Option-ドラッグするとクラッシュを起こしたバグを修正し、キーラベルセットを Sampler に保存できるようにし、look-ahead を要求するプラグインでの遅延補償の問題を解消し、所定の場所でソフトウェア楽器のトラックを弾ませて作ったオーディオトラックに正しい名前が付くようにした。(Mac App Store から新規購入 $199.99、無料アップデート、1.1 GB、リリースノート、macOS 10.15.7+)
Apple の M1 チップの不都合な点はいくつかあるが、その一つは仮想化ソフトウェアを通じて x86 ベースのオペレーティングシステム、とりわけ Microsoft Windows を走らせることができない点だ。Parallels Desktop は M1 チップに対応しており、ARM Insider Preview (これは実際に動作する) の上で Windows の x86_64 アプリを走らせることができる。そして、近いうちにもう一つの選択肢が登場するかもしれない。それが Windows 365 Cloud PCだ。これはクラウドベースの購読サービスで、Microsoft Cloud の中で Windows オペレーティングシステムをホストし「Windows 体験全体(アプリ、データ、設定など)を個人や企業のデバイスに安全にストリーミングする」という。Microsoft の発表はこれが Mac、iPad、Linux マシン、Android デバイスで動作すると明確に述べており、これは現代のどの Webブラウザでも、また Microsoft の Remote Desktop アプリの中でも動作する。発表は具体的な価格に触れておらず、ただ必要に応じて Cloud PC のサイズを選んでユーザーごと、月ごとの価格を選べるとだけ述べている。現時点では企業向けのみだが、一人の人が運営する企業と顧客との間にどんな違いがあるのかははっきりしない。細部にいろいろな落とし穴が待ち構えているのかもしれないが、時々 Windows へのアクセスが必要になるという人は、来月になってこれが出荷されれば Windows 365 を検討してみる価値があるかもしれない。