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#1664: 2023 年版 OS の本当のシステム要件、Siri がタイマーでなくアラームを作成することに注意

Juneteenth おめでとう! 今週号では2つの記事をお届けする。まず、最近 Siri に施された変更のせいでタイマーをセットするコマンドがその代わりにアラームを作成してしまうようになった問題を取り上げる。その回避策についてお読み頂きたい。それから、Apple の 2023 年版オペレーティングシステムのシステム要件について調べて、Apple がリストしている情報の中に食い違いがあることを指摘するとともに、全般的な互換性とは別に個々の機能ごとにある細かな要件についても述べる。今週注目すべき Mac アプリのリリースは Pages 13.1, Numbers 13.1, Keynote 13.1、Microsoft Office for Mac 16.74、TextExpander 7.5.2、Fantastical 3.7.15、Firefox 114.0.1、FastScripts 3.2.6、MarsEdit 5.0.5、それに Photos Workbench 1.1 だ。

Adam Engst  訳: 亀岡孝仁  

Siri はタイマーでなくアラームを作成することがあるのでご注意を

私は Apple Watch 上のタイマーを使うことが多い。何に使うかというと、調理時間について忘れないために、会議に遅れないようにするために ("アラーム求む: カレンダーとリマインダーの持続的な通知がなぜ必要か" 11 May 2023 参照)、色々なエクササイズをどれだけ続けるのか、或いは繰り返すのかを追跡するために、洗濯物を移すのを忘れないため、薪割りを長時間やり過ぎないため、等々である。私のコマンドは何時も同じだ:"Set a timer for 20 minutes (タイマーを 20 分に設定して)" だが、勿論時間の長さはその場での必要に応じて変わる。

タイマーがきちんと鳴らないのは本当の問題になりかねない。料理は焦げ付くかもしれないし、私は遅れるかも知れないし、或いは私とかなりきつい体幹運動をしている人達は暴動を起こすかも知れない。そんなことがここ数ヶ月の間により多く起こるようになったが、その理由は最近まで分からなかった。

最初の手がかりは、私の Apple Watch 上のアラームが割と頻繁に鳴るようになった時であった。おかしい;私がアラームを設定することは殆ど無いが、する時には何時も iPhone 上でやる、Apple Watch ではない。私はこの偽のアラームについて余り考えなかった、きっと宇宙線か何かのせいだろうと。

その説明は、私の友人である Paul Kafasis のブログ投稿から来た。Paul は同じ問題に気付いたが、彼は Apple Watch 上の Siri の視覚的な応答に注意を払っていたので何が起こっているのかを理解した。

最近 Siri に関して何かが変わり、その結果時として標準的なコマンドの最後の単語 - 通常は "minutes" - を聞き漏らし、 "Set a timer for 20 minutes (タイマーを 20 分に設定して)" を "Set a timer for 20 (タイマーを 20 に設定して)" と捉えてしまうのである。私はタイマーが何時もきちんと働くのに慣れてしまっていて、Paul がした様に画面に目をやったことがなかったので、Siri が二番目のコマンドをアラームを "20" (つまり午後 8 時) に設定してと解釈するのに気付かなかった。下記の三番目のスクリーンショットのスクロールバーに見られる様に、私は Apple Watch の Alarms アプリの中に一連の意図しないアラームを設定してしまっていたのである。

Apple Watch timer and alarms

それ等はまた、削除するのにも少々手がかかる。一つ一つをタップし、下方にスクロールし、そして Delete をタップしなければならない。左に長くスワイプするやり方が使えることを望んだが、もっと良い方法を思いついた。Siri に、 "Delete all my alarms (私のアラーム全部を削除して)" と伝えるのである。どうだ、革命的だろう、Siri。

Deleting Apple Watch alarms

最初、その解決策は私にはピンとこなかった。何故ならばそのコマンドは正しいからである - ただ Siri が何らかの理由で最後の単語を聞き取っていないのである。しかしながら、私は Siri がアラームを始めるのではなくタイマーを設定するのを確実にする他の方法を見つけた:

"Hey Siri" コマンドから "Hey" を省略しても良いという発表以外に、Apple は WWDC で Siri について殆ど何も言わなかったので、見えない所での大きな改良が年内に来そうにはないと思われる。いずれにせよ、Apple が少なくともこの問題に早急に対応することを望みたい。何故ならば、それは既に幾分問題をはらんだ会話方法を更に深刻にするからである。

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Apple の 2023 年版オペレーティングシステムにおける本当のシステム要件

Apple は macOS 14 Sonoma、iOS 17、iPadOS 17、watchOS 10、および tvOS 17 の開発者向けベータ版を既に出しており、一般向けの公開ベータ版は近日中に、正式版はおそらく 9 月か 10 月頃に出るはずだ。これらのリリースが近付くにつれて、自分が今使っているハードウェアで新しいオペレーティングシステムが走るのか、それともハードウェアをアップグレードすべき時なのかと思案している人たちは多いだろう。全般的には、状況はそう悪くない。Apple が対象から外そうとしているのは 2017 年型の Mac が (3 つの製品シリーズから) 5 モデル、2017 年型の iPhone が 3 モデル、2015、2016、および 2017 年型の iPad が 3 モデルだけだ。

しかしながら、10.5 インチ iPad Pro の上で iPadOS 17 が走るとしても、必ずしもすべての新機能が使える訳ではない。そこで、以下ではまずそれぞれのオペレーティングシステムごとに基本的な要件を概観してから、その後でどの機能にどのようなハードウェア要件があるかを個々に見て行くことにしよう。

macOS 14 Sonoma の要件

macOS 14 Sonoma が動作できる Mac と macOS 13 Ventura に対応する Mac の比較表を作ってみた。上で触れたように Apple は 5 つの旧型モデルを切り捨てた。iMac が 2 つ、MacBook Pro が 2 つ、それに最終型の MacBook だ。

Mac Sonoma 対応 Ventura 対応
iMac 2019 以降 2017 以降
iMac Pro 2017 2017
MacBook Air 2018 以降 2018 以降
MacBook Pro 2018 以降 2017 以降
Mac Pro 2019 以降 2019 以降
Mac Studio 2022 以降 2022 以降
Mac mini 2018 以降 2018 以降
MacBook なし 2017

要約すれば、以下の Mac (いずれも 2017 年モデル) が Ventura 互換であったけれども Sonoma は走らなくなる:

iOS 17 の要件

iOS 17 も似たような状況だ。2018 年以後にリリースされた iPhone はすべて対応しているけれども、Apple が一年以上前に廃止した 2019 年モデルの第7世代 A10 Fusion ベース iPod touch は対象外だ。(2022 年 5 月 11 日の記事“Apple、正式に iPod touch を製造中止に”参照。) 参照用に、対応する個々の iPhone を駆動しているチップの種類も入れて表にしてみた。

iPhone 導入年 チップ
iPhone 14/Plus/Pro/Pro Max 2022 A15 Bionic / A16 Bionic
iPhone 13/mini/Pro/Pro Max 2021 A15 Bionic
iPhone 12/mini/Pro/Pro Max 2020 A14 Bionic
iPhone 11/Pro/Pro Max 2019 A13 Bionic
iPhone SE (第2世代以降) 2020 A13 Bionic
iPhone XR/XS/XS Max 2018 A12 Bionic

iOS 16 に対応するけれども iOS 17 にアップグレードできないのは、A11 Bionic 駆動の 3 つの 2017 年モデルのみだ:

iPadOS 17 の要件

iPadOS 17 が走ることのできる iPad モデルについては、Apple がメインの iPadOS 17 ページで言っていることと実際の状況との間にいくつか食い違いがある。そのページには「iPad Pro (第2世代以降)」と書かれているが、そのページの末尾にある脚注には iPad Pro 11 インチ (第1世代) と iPad Pro 10.5 インチ がサポート対象と書かれており、開発者用に配布されたベータ版にもそのことが明記されている。

Proof of older iPad Pro models being supported in iPadOS 17

そうは言っても iPad Pro 12.9 インチ (第1世代) は対象から外れた。このモデルも、また iPad Pro 9.7 インチも A9X チップを使っているので、サポート対象から外れたのも納得できる。つまり A10X Fusion がサポートされる最も古いチップになったということで、Apple が iOS 17 についてはもっと新しい A11 Bionic でさえ不十分だとしたことを考えれば意外とさえ言える。iPadOS 17 は古い A10 Fusion チップや A10X Fusion チップを搭載した一部のモデルもサポートする。

おそらく iPadOS 17 についてはチップがどの世代かというよりももっと別の重要な仕様の条件があるのかもしれないし、ひょっとすると iOS 17 専用の機能の中にパフォーマンスの高いチップを必要とするものがあるのかもしれない。

デバイス 導入年 チップ
iPad Pro 12.9 インチ (第2から第6世代) 2017, 2018, 2020, 2021, 2022 A10X Fusion, A12X Bionic, A12Z Bionic, M1, M2
iPad Pro 11 インチ (第1から第3世代) 2018, 2020, 2021 A12X Bionic, A12Z Bionic, M1
iPad Pro 10.5 インチ 2017 A10X Fusion
iPad Air (第3から第5世代) 2019, 2020, 2022 A12 Bionic, A14 Bionic, M1
iPad (第6から第 10 世代) 2018, 2019, 2020, 2021, 2022 A10 Fusion, A10 Fusion, A12 Bionic, A13 Bionic, A14 Bionic
iPad mini (第5および第6世代) 2019, 2021 A12 Bionic, A15 Bionic

iOS 16 に対応するけれども iOS 17 には対応しない iPad モデルは次の通り:

watchOS 10 の要件

Apple は watchOS 9 と watchOS 10 の間で基本的なシステム要件を変えなかった。つまり、以下の Apple Watch モデルはすべてアップグレード可能だ:

watchOS 9 でデビューした 2 つの機能はおそらく引き続き特定のモデルの Apple Watch を必要とすると思われる:

機能ごとの互換性

全体として、Apple は古いデバイスをサポートするためになかなか良い仕事をしている。何しろ、(5 年前の) 2018 年以後に売り出されたすべてのデバイスで 2023 年のオペレーティングシステムが機能するのだから。それでも、サポート対象となっているデバイスの中には十分な処理能力がなかったり、新機能のために必要なその他の機能が欠落していたりするものもある。そこで Apple はそれを処理できるデバイスのみにそのような機能を制限することにした。結果として多少の混乱が起きるだろうが、そのデバイスを丸ごとサポート対象外とするよりは良いだろう。以下では、登場予定の機能のうちで個々に具体的なハードウェア要件を持つものを挙げてみた。

適応型オーディオ: AirPods Pro、iPhone、iPad

適応型オーディオ (Adaptive Audio) 機能は周囲の環境から聞こえる音に応じて ノイズキャンセルと外部音取り込みの間で切り替える もので、iOS 17 の走るすべての iPhone と、iPadOS 17 と互換なすべての iPad で動作可能だが、AirPods の側では最新のファームウェアを備えた AirPods Pro (第2世代) が必要だ。

ビデオの構図をコントロール: Mac

Studio Display または iPhone をカメラとして使って Mac 上でビデオ撮影をする場合に、ズームやパンのコントロールでフレームを調整 したり、Recenter を使って自分を自動的にフレームの中心に置いたりできる。これはどの Mac でも機能するけれども、Studio Display または iPhone の処理能力を必要とする。

拡張された自動修正: iPhone、iPad

Apple は「タイプ入力中の 自動修正がレベルアップ、 自動修正された文字には変更された部分がわかるように 一時的に下線が引かれます」と言っている。ただしこの機能が利用できるのはアラビア語、オランダ語、英語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、韓国語、イタリア語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、スペイン語、およびタイ語のみで、Sonoma の走るすべての Mac で動作する。しかしながら iPhone や iPad で拡張された自動修正が使えるのは英語、フランス語、スペイン語のみで、しかも以下のいずれかが必要となる:

外部ディスプレイのカメラに対応: iPad

iPad に取り付けた 外部ディスプレイの内蔵カメラを使う機能 には iPad Pro 12.9 インチ (第3世代以降)、iPad Pro 11 インチ (第1世代以降)、iPad (第 10 世代)、iPad Air (第4世代以降)、または iPad mini (第6世代) が必要となる。

大画面で FaceTime: Apple TV、iPhone、iPad

iPhone や iPad のカメラとマイクを使って Apple TV 上で FaceTime 通話 をするには以下が必要となる:

ゲームモード: Mac

Mac でゲームをプレイする人たちのために ゲームモード (Game Mode) が自動的にゲーム最優先で CPU と GPU にパワーを発揮 させ、バックグラウンドタスクによる使用率を下げる。また、ゲームコントローラや AirPods などワイヤレスアクセサリのレイテンシを大幅に低減させるので反応が良くなる。このゲームモードは Apple silicon 搭載の Mac でのみ利用できる。

インライン予測テキスト表示: iPhone、iPad、Mac

私は Gmail の タイプ入力中にインライン予測 機能に慣れているが、Gmail のこの機能はタイピングがあまりにも遅くなるのでたまにしか役に立たない。Apple のバージョンの方は英語のみで利用でき、以下のいずれかを必要とする:

Made for iPhone ヒアリングデバイス: Mac

「Made for iPhone」ヒアリングデバイスを使っている人は デバイスを Mac と直接ペアリングできる ようになるが、どうやらこの機能は大きな処理能力を必要とするようで、動作できるのは MacBook Pro (14 インチ、2021)、MacBook Pro (16 インチ、2021)、Mac Studio (2022)、および M2 チップ搭載の Mac 全モデルのみだ。

NameDrop: iPhone、Apple Watch

近付けるだけで 連絡先情報をワイヤレスに交換できる この Apple の機能は iOS 17 の走るすべての iPhone で動作するけれども、watchOS 10 の走る Apple Watch との間でやり取りするためには Apple Watch SE、Apple Watch Series 6 以降、または Apple Watch Ultra が必要となる。NameDrop 機能は今年中にアップデートで登場するとのことなので、iOS 17 登場の時点ではまだ利用できない。

PDF 自動入力: iPad、Mac

Sonoma の走るすべての Mac で PDF AutoFill 機能を使って PDF フォームの中に連絡先情報を自動入力 できるが、iPad 上でこの機能を使うには iPad Pro 12.9 インチ (第3世代以降)、iPad Pro 11 インチ (第1世代以降)、iPad Air (第3世代以降)、iPad mini (第5世代以降)、または iPad (第8世代以降) が必要だ。

ポイントして読み上げ: iPhone

新しいアクセシビリティ機能の ポイントして読み上げ (Point and Speak) は視覚障がいのある人が テキストラベルの付いた対象物をより簡単に使えるようにする ものだが、これは iPhone 12、iPhone 13、iPhone 14 の Pro モデルでしか動作しない。

プレゼンターオーバーレイ: Mac

新しい プレゼンターオーバーレイ (Presenter Overlay) 機能はビデオ通話の最中に 画面を共有しながら画面上で会話への参加を続けられる もので、共有画面の前で話すようにすることも、移動可能な小さな吹き出しの中に映し出されるようにすることもできる。当然ながらこの種の離れ技を実行するためには相当の計算能力が必要で、Apple silicon を搭載した Mac が要件となる。

押すだけで消音: AirPods、iPhone、iPad、Mac

Apple がなぜこの機能のシステム要件の脚注に iPad や Mac モデルをリストしているのか、私にはよく分からない。これは AirPods の軸の部分を押すだけで消音または消音解除できる (AirPods Max では Digital Crown を押す) というものだ。私の知る限り、リストされたモデルは「すべて」ということのようだ。さらに困惑を招くことに、 iOS 17 と iPadOS 17 のページに記されている対応する AirPods のリストは macOS Sonoma ページに記されているものと違っている。

ハンドジェスチャーでリアクション: iPhone、iPad、Mac

新しいオペレーティングシステムでは、ビデオ通話を活気づけるために 3D の楽しい拡張現実エフェクトを使ったリアクション を追加して、ハート、紙吹雪、花火などを手によるジェスチャーで呼び出すことができる。iPhone と iPad では「フロントカメラを使って」利用できると Apple は記している。前面に搭載されたセンサーやカメラアレイを必要とするのでそうなるのだろうと想像はできるが、その一方で Mac 上では内蔵カメラでも連携カメラでも使えるとしている。おそらくは背面カメラにも対応しているのだろう。この機能は次のいずれかを必要とする:

画面からの距離: iPad

近視の発生率を減らす助けになることを目指して、画面からの距離 (Screen Distance) 機能は iPad を目からより遠くに離すようユーザーに促す が、この機能は iPad Pro 12.9 インチ (第3世代以降) と iPad Pro 11 インチ (第3世代以降) で TrueDepth カメラを使って利用できる。でも、最新の iPad Pro を使って読書をしている子供たちが、一体どれくらいいるだろうか?

画面共有のパフォーマンス向上: Mac

Apple によれば 画面共有のパフォーマンスが大幅に向上 したとのことだが、これは Apple silicon を搭載した Mac の先進的なメディアエンジンに依存して働く。加えて、高帯域幅の接続も必要だ。

"Hey Siri" でなく "Siri" だけで呼び出す: iPhone、iPad、Mac

Apple の Siri を呼び出す言葉の単純化 は iOS 17 の走るすべての iPhone と、iPadOS 17 の走るすべての iPad で動作する。けれども Mac 上では、Apple によれば Apple silicon 搭載の Mac で、または AirPods (第2世代) を使って、英語のみで動作するという。[訳者注: iPhone や iPad でも英語のみで動作すると書かれています。]

Siri:複数のリクエストを一度で: iPhone、iPad

iPhone や iPad では Siri に複数のリクエストを連続して出せて 毎回起動し直す必要はないという。この機能は英語のみで動作し、iOS 17 の走るすべての iPhone で使えるが、iPad については iPad Pro 12.9 インチ (第3世代以降)、iPad Pro 11 インチ (第1世代以降)、iPad Air (第3世代以降)、iPad mini (第5世代以降)、または iPad (第8世代以降) が必要となる。

日光の下にいた時間 (Time in Daylight): Apple Watch

Apple Watch が 日光の下にいた時間を測定する 新しいオプションは Apple Watch SE (第2世代)、Apple Watch Series 6 以降、または Apple Watch Ultra を必要とする。

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

訳: Mark Nagata   

Pages 13.1, Numbers 13.1, and Keynote 13.1 Agen Schmitz

Pages 13.1, Numbers 13.1, Keynote 13.1

Apple が iWork アプリをバージョン 13.1 にアップデートして、Pages、Numbers、および Keynote 書類に Scalable Vector Graphics (SVG) ファイルへの対応を追加した。また、読み込んだ SVG 画像を分割して画像ライブラリに保存し、あとで利用することもできるようにした。これら 3 つのアプリはいずれも今回からグラフの集計サマリーに対応し、積み重ね棒グラフ、縦棒グラフ、面グラフに集計サマリーラベルを表示できるようになった。

Pages 13.1 はブックを EPUB フォーマットに書き出す際に SVG 画像をそのまま取り込めるようになり、アップデートされたテンプレートを活用してビジネスレポート、罫線紙、グリーティングカードなどを作成できるようになり、また書類のページを画像ファイルとして書き出せるようになった。Keynote 13.1 は画面共有を改良して、FaceTime 通話中に Keynote を共有する際に簡単にスライドショーウィンドウに切り替えられるようにした。(無料、Pages は 290.5 MB、リリースノートNumbers は 254.3 MB、リリースノートKeynote は 351.5 MB、リリースノート、macOS 12.3+)

Pages 13.1, Numbers 13.1, Keynote 13.1 の使用体験を話し合おう

Microsoft Office for Mac 16.74 Agen Schmitz

Microsoft Office for Mac 16.74

Microsoft がバージョン 16.74 の Office for Mac をリリースして、Excel からアクセシビリティの高い PDF を書き出せるようにした。PowerPoint は Recording Studio のカメオ機能を使ってカスタマイズしたカメラフィードを録画できるようにした。Outlook はメールエイリアスからメールを送信できるようになり、新しい Outlook でローカルフォルダーが利用可能になり、新設された My Day メニューバー項目を使ってその日のカレンダーを覗き見ることができるようにし、表示枠のメッセージが数秒後に消えてしまうことがあった問題を修正し、undo ボタンをクリックできなくなった問題を解消し、Outlook の再起動後にカレンダーのチェックが外れてしまったバグを修正した。(一回限りの購入は $149.99、年払い講読オプションは $99.99/$69.99、Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、リリースノート、macOS 10.15+)

Microsoft Office for Mac 16.74 の使用体験を話し合おう

TextExpander 7.5.2 Agen Schmitz

TextExpander 7.5.2

TextExpander が TextExpander 7.5.2 を出した。このテキスト展開ユーティリティへのメンテナンス・アップデートで、少数の改良やバグ修正が施されている。今回の新バージョンではログインでの起動の際にメインウィンドウを隠すオプションを追加し、連絡先ページへのリンクを通じてすべてのユーザーがチャットを使えるようにし、Fill-In でオプションのセクションの表示を修正し、共有 Snippet Groups を編集した後の起動時に起こったクラッシュを解消し、Fill In ウィンドウ内の Inline Search を通した場合の展開の問題に対処した。(購読料金年額 $40、TidBITS 会員は最初の年のみ 20% 割引、30 MB、リリースノート、macOS 10.15+)

TextExpander 7.5.2 の使用体験を話し合おう

Fantastical 3.7.15 Agen Schmitz

Fantastical 3.7.15

Flexibits が Fantastical 3.7.15 をリリースして、ミニウィンドウに Day, Week, Quarter, および Task 表示を追加した。このカレンダーアプリは今回から、タスクのコンテクストメニューから Todoist のネイティブアプリの中のタスクを開けるようになり、Exchange カレンダー上で出席予定者の名前の下にその人に提示された新しい時刻を表示するようになり、タイトルの提案が場合によって正しく表示されなかった問題を修正し、提示された時刻の衝突が数多く表示され過ぎた問題を解消し、Exchange イベントが一時間ずれて表示されることがあった問題に対処し、複数のタイムゾーンにまたがるイベントを編集すると同期エラーが起こることがあったバグを修正し、Office 365 を Microsoft 365 に改名し、初めての使用と新人研修の使い勝手を向上させた。(Flexibits からも Mac App Store からも購読年額 $56.99、無料アップデート、69.4 MB、 リリースノート、macOS 11+)

Fantastical 3.7.15 の使用体験を話し合おう

Firefox 114.0.1 Agen Schmitz

Firefox 114.0.1

Mozilla が 6 月初めに Firefox 114 をリリースして、macOS ユーザーがカメラからビデオ映像をキャプチャする際にそのカメラがネイティブに対応するすべての解像度 (つまり 1280 x 720 ピクセル以上) を使えるようにした。このウェブブラウザは Bookmarks メニュー (ツールバーに Bookmarks メニューボタンを追加することでアクセスできるようになる) からブックマークを検索する機能への対応を追加し、History、Library、または Application メニューから 履歴を検索 を選べば検索をローカルなブラウズ履歴に限定できるようにし、拡張パネルにリストされている拡張を並べ替えられるようにし、Pocket の Recommended コンテンツがフランス、イタリア、スペインでも提供されるようにした。そのリリースの後間もなく、Mozilla はバージョン 114.0.1 を出して、起動時のクラッシュを修正した。(無料、127 MB、リリースノート、macOS 10.12+)

Firefox 114.0.1 の使用体験を話し合おう

FastScripts 3.2.6 Agen Schmitz

FastScripts 3.2.6

Red Sweater Software が FastScripts 3.2.6 をリリースして、登場予定の macOS 14 Sonoma との互換性のための修正を加えた。この macOS スクリプティングユーティリティはメニュー項目を選択する際の Command/Shift/Option 修飾キーが機能しなかった問題を解消し、Scriptlight 検索フィールドで Delete キーを押すと起こることがあったクラッシュを防止し、Scriptlight の検索結果が重複して走ることがあった問題に対処した。今回のリリースではまた、システムワイドのキーボードショートカットがそれと同じ名前を持つスクリプトメニュー項目にも表示されたバグを修正している。(無料、高度な機能には $39.95、アップグレード $19.95、5.3 MB、リリースノート、macOS 10.15+)

FastScripts 3.2.6 の使用体験を話し合おう

MarsEdit 5.0.5 Agen Schmitz

MarsEdit 5.0.5

Red Sweater Software が MarsEdit 5.0.5 をリリースして、AppleScript を使って投稿の種類を獲得し設定する機能を復活させた。このブログアプリはデフォルトのリンクの色と HTML 文字列の色を異なる色合いの青に変更し、Find パネルからタブで出る際のタブキーの順序を修正し、リッチエディタのテキストフォントサイズを少し大きくし、新規投稿に挿入したファイルが他のフィールドを編集した後に消えてしまうことがあったバグを修正し、初めて Preview Template エディタを開いた際にプレビューコンテンツがロードされなかった問題を解消した。(Red Sweater Software からも Mac App Store からも新規購入 $59.95、21 MB、リリースノート、macOS 10.15.4+)

MarsEdit 5.0.5 の使用体験を話し合おう

Photos Workbench 1.1 Agen Schmitz

Photos Workbench 1.1

Houdah Software が、Apple の Photos アプリを補完する整理と管理のための補完ユーティリティ Photos Workbench (2023 年 2 月 13 日の記事“Photos Workbench で写真を整理し格付けし比較する”参照) のバージョン 1.1 をリリースした。今回のリリースでは Photos ライブラリのうち最も新しく使用したものを開くようになり、Photos アプリの All Photos と同じ順序で写真を表示するようにし、終了して起動し直しても選択されたアルバムや写真を記憶しているようにし、アルバム間で切り替えても選択対象やスクロール位置を維持するようにした。(新規購入 $29、無料アップデート、5.8 MB、リリースノート、macOS 12+)

Photos Workbench 1.1 の使用体験を話し合おう