TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#994/07-Sep-09

Mac OS X 10.6 Snow Leopard が野に放たれてから二週間が経った。そこで、このアップデートをもう少し掘り下げて調べてみよう。そこには、思いもよらない欠陥もいくつかあった。今週号で、Matt Neuburg が Snow Leopard で書類のクリエータコードがサポートされなくなったことについて解説し、Adam が Preview の中で URL をクリックした際の問題を究明し、Doug McLean が Apple Mail でメッセージを送信する際の問題と、失われた Palm OS 同期機能を取り戻せる方法とを報告する。一方、明るい話題としては、Glenn Fleishman が AirPort メニューに隠された新機能を明らかにする。その他のニュースでは、Amazon が George Orwell の本を削除された Kindle オーナーたちに対してようやく正しい行動をした。また今週は通信関係のニュースもたくさんあって、Vonage iPhone アプリが間もなく登場し、eBay が Skype を売却し、Adam は Phone Amego を使って彼の iPhone と Mac が協力して働くようにした。今週の注目すべきソフトウェアリリースとしては、BeLight Software Updates、Java for Mac OS X 10.5 Update 5、SOHO Labels 4.1、Teleport 1.0.2、Opera 10、Yojimbo 2.0、Omni Group Software Updates、Fetch 5.5.2、SuperDrive Firmware 3.0 Update、Apple Server 10.5.8 Update 1.1、Mac Mini EFI Firmware Update 1.2、HoudahGeo 2.3、Server Admin Tools 10.6、Scrivener 1.52、Apple Network Registration Update 1.0、ODBC Administrator Tool for Mac OS X、Aperture 2.1.4、それに Gutenprint Printer Drivers for Mac OS X 10.6 がある。

記事:

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Apple Mail、Snow Leopard で送信に問題

  文: Doug McLean <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

一部の Snow Leopard ユーザーが Apple Mail の中からメールメッセージを送信できないという報告が出ている。ただしメッセージの受信は問題なくできる。メールを送信しようとすると「エラー54:接続はピアによってリセットされました。」というメッセージが表示されるユーザーが多くいた。けれどもすべてのユーザーがこのエラーメッセージを目にした訳ではなく、ただメールが送信できないだけ、という人たちもいた。Apple はその後この問題の存在を認めた KnowledgeBase 記事:Mac OS X v10.6:メールメッセージの送信に関する問題を出して、回避方法を二つ提案した。

その記事で Apple は、Snow Leopard の Mail が(Leopard の Mail ではこの問題は起こらない)「デフォルトポート」の設定に対して異なるポート循環を使ってメッセージを送信するので、ユーザーによっては (送信メッセージの) SMTP 認証設定をアップデートする必要があると説明している。記事ではさらに続けてどうやってそれをするかの情報を提供し、その後、この最初の方法がうまく行かない場合のために、Mail が送信に使うポートを変更するやり方も書いている。

けれども、Apple の討論フォーラムをあちこち見ると、この Apple の提案は必ずしもすべての人に対して有効ではないようだ。ある長いフォーラムスレッドの中で何人かのユーザーが報告したところによれば、Apple に電話してみた感触では現在エンジニアたちがこの問題を解決するためのアップデートを開発中らしい。ただし、Apple からそのような公式の発表はない。おそらくそのアップデートは 10.6.1 アップデートの一部として出されると思われ、きっとあと一週間程度で出てくるはずだ。

この問題についてもっと詳しいことが判明するまでの間、問題に遭遇したユーザーにできることは Apple の提案を試してみるか、それとも一時的に別の電子メールクライアントを使ってメールの送信をするくらいしかない。それは、IMAP を使っている人以外には、とてもまともとは言えない回避策だ。IMAP を使っている人ならば、到着するメールを Mail で受け取り、それらすべてが適切にフィルター分けされるまで待ってから、別のプログラムを使って読んだり返信したりすればよい。[訳者注: 2009 年 9 月 10 日に出た Mac OS X 10.6.1 アップデートで、この問題は修正されたようです。]

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Amazon、Orwell 購入者に正しい対応

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Amazon Kindle のオーナーで、自分の電子ブックリーダー用に購入してあった George Orwell の本が消えてしまった人たちに、正当にライセンスされたこれらの本を無料で受け取るか (返金は事件当時に既に済まされている)、または $30 のギフト券を受け取るか、あるいは $30 の小切手を受け取るか、という選択肢が提供された。削除された版にユーザーたちが施してあった注釈の書き込みも復元されるという。

6週間前、Amazon はデジタルブックリーダー機器の世界に衝撃を引き起こした。Amazon の説明によれば著作権所有者の許可なく不適切に販売してしまった2冊の本を、「遠隔的自助努力テクノロジー」を使って顧客の持つ機器から削除したのだ。(Orwell の著作物は国によっては著作権が切れているが、米国ではまだ切れていない。)このあたりの詳細については 2009-07-19 の記事“二重プラスの ungood: Amazon が Orwell を un-出版”をご覧頂きたい。

その記事で、私は Amazon がこの大失敗の後でどんな行動をとるべきだったかに触れて、「私なら間違いなく代わりになるべき何かライセンス付きの本を提供しようとするだろうし、たぶん問題の本の印刷版にギフトカードを添えて送るところまでしたのではないだろうか」と書いた。

Amazon が問題を収拾するのにこれほどまでに時間がかかったのは驚きと言うほかはない。もしも即時に今回と同じ提供を申し出ていたとしたら、この会社はもっとずっと好意的な反応を受けることができただろうにと思う。

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Missing Sync で Palm と Snow Leopard を接続

  文: Doug McLean <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <http://www.ousaan.com/mail/>

ハンドヘルド機器メーカーの Palm は、ここのところ従来の Palm OS から離れつつあり、最新の製品は WebOS ベースの Palm Pre スマートフォンだ。それでも、Centro、Treo、Tungsten、Zire といった Palm OS ベースの古いハンドヘルドは、Mac とうまく協調してきた。Mac OS X 10.6 Snow Leopard がリリースされるまでは。

Snow Leopard では、iSync による Palm OS の同期サポートがなくなり、Palm OS ベースのハンドヘルドを Address Book や iCal と同期し続けることができなくなった。しかし、あなたのハンドヘルドを時代遅れのテクノロジーとしてゴミ箱に捨てるのはまだ早い。Mark/Space の The Missing Sync for Palm OS によって、必要とする同期機能 が Snow Leopard でも実現される。(伝えられるところでは、旧来の Palm Desktop 4.2 も Snow Leopard で引き続き動作するという。ただし、この同期機能は、Address Book や iCal にアクセスできない。)

The Missing Sync for Palm OS を使うと、連絡先、カレンダー、タスクを、Apple の Address Book と iCal および Microsoft Entourage と同期できる。また、音楽や写真、ビデオを双方向で同期できる。ドキュメント同期機能を使えば、Mark/Space Notebook、Bare Bones の Yojimbo、Entourage といった対応するハンドヘルドアプリケーションでファイルを閲覧したり編集したりできる。The Missing Sync for Palm OS ではさらに、テキストメッセージや通話の履歴を Mac にアーカイブして(ただし Treo と Centro 電話機のみ)、検索したり料金を確認したりできる。

The Missing Sync for Palm OS は、新規ユーザーでは 39.95 ドルだ。ほかのMark/Space 製品を持っていれば、29.95 ドルでクロスグレードできる。

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2行の URL が Snow Leopard の Preview で使えない

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

それは、書き上げた電子ブック“Take Control of Exploring & Customizing Snow Leopard”の PDF に最終的なテストをしていた時のことだった。ウェブの URL が長い場合に、それをクリックすることに関係したバグがあることに Matt Neuburg が気付いたのは。これは特定の PDF に関係した問題ではなかった。これは純粋に Preview のバグで、相当重大な混乱をひき起こす(そして私たちの場合は顧客サポートで頭を抱えることになる)可能性のあるものだ。

問題は次のようなものだ。あなたが、Snow Leopard を使っていて、従って Preview 5.0 (501) を使っているとしよう。そして、私たちの Take Control 電子ブックのどれかを開いたとしよう。例として、バージョン 2.1 の“Take Control of Mac OS X Backups”を開いたとしよう。それを読んでいけば、どこかで何かウェブページへの URL で、それが一つの行に収まり切らないほど長いものに出会うことがあるだろう。(手早く見つけたければ“http”を検索すればよい。)

さて、その URL の 下の行 をクリックすれば、あなたのブラウザが正しい目的ページをロードしてくれる。URL がフルに読み込まれたのだ。ところが、URL の 上の行 をクリックすると、Preview はフルの URL ではなくそこに1行目として 見えている 部分だけをブラウザに送ってしまう。

broken-links

私たちはいつも分割された URL ができるだけきれいに見えるように気を配っているので、たいていの場合 URL の1行目だけでもどこかへは行く。(そのサイトのエラーページが開くこともあるが。)でも、たとえその1行目が単なる“http://www.”だけだったとしても、Preview は喜々としてその断片をあなたのブラウザに送ってしまうのだ。

やはり、悪いのはその PDF ではない。URL のその2行とも、完全な URL を含んだ PDF リンクボックスが伴っている。また、Adobe Reader でならばどちらの行をクリックしても問題なく働く。それにもちろん、Leopard やそれ以前のバージョンの Mac OS X に付属していた Preview は期待通り動作する。

私たちの印象では、問題は Preview が URL のように見えるテキストをリンクとして扱おうと試みていて、不幸なことにその際そのテキストの上に乗っている実際の PDF リンクボックスを無視する形になってしまっているのではないかという気がする。

これは、Preview の新機能だ。(Leopard 版では、すべての URL がただのテキストとして見なされていた。)この新しい扱い方は、しばらく前から Adobe Acrobat Pro と Adobe Reader には存在していた。ただ、その違いは Adobe のプログラムでは自動 URL 認識よりも PDF リンクボックスの方が優先されることだ。Adobe のプログラムも、きちんとした PDF リンクボックスの付いていない URL が2行にまたがっている場合には1行分の URL しか認識できない。

ユーザーがこの問題を回避しようとすれば、1行目でなく2行目をクリックするように気をつけるしかない。あるいは、Adobe Reader を(これにはこれなりの長所と短所があるのだが)使うのも一つの手だ。私たちの側での対策としては、URL 短縮サービスを使い始めることも考えられる。実際、最近リリースされた電子ブックでは顧客サポートに質問が殺到するのを避けようと特に具合の悪い一、二の URL で短縮サービスを使ったこともある。けれども、既に出版した電子ブックをすべて変えるのは無理だ。ただ、一般的には短縮 URL よりも実際の URL を使いたい。そこには役に立つ情報が含まれていることが多いからだ。

私は他の出版社やその他の出所からの PDF を多数持っているわけではないが、このバグに巻き込まれている他の PDF があることも十分考えられるので、どうぞ注意して頂きたい。

私はこのバグを Apple に報告しておいたので、Mac OS X 10.6.1 で新バージョンの Preview が出てこれが修正されることを願っている。過去の例を見れば、Mac OS X のメジャーなバージョンの最初のアップデートはほんの二週間程度で出ているので、今回も近いうちに 10.6.1 が出てもおかしくないと思う。

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1Password を Snow Leopard で動かすには

  文: Tonya Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

1Password はどんな時にもあなたがパスワードを考えたり保管したりするのを手伝い、パスワードを記憶したり安全に保存したりする手間を引き受けてくれる。(2007-06-18 の記事“1Passwd がパスワードの苦痛を緩和”参照。)現バージョンの 1Password (2.9.31) は Snow Leopard 下の Safari では働かない。なぜなら、Safari はデフォルトでは 64-bit モードで走るからだ。聞くところによれば、1Password 2.9.31 は他のブラウザとならば Snow Leopard 下でもすべて問題なく動くそうだ。

Agile Web Solutions では、Snow Leopard 対応版の 1Password を Snow Leopard のリリース日よりも前に完成させる予定にしていた。けれども残念ながら 1Password 3 はまだ完成しておらず、一方 Snow Leopard は既に出ている。Apple が出荷予定を早めたお陰だ。幸いにも、Agile Web Solutions には当面の回避策がある。

もしもあなたが 1Password を使っていて、すぐに Snow Leopard にアップグレードしたいなら、方法が三つある:

Agile Keychain にアップグレードするには、まず 1Password アプリケーションメニューの Check for Updates を選んで 1Password 2.9.31 にアップグレードしておかなければならない。そうしたら、あとは Agile Web Solutions ウェブサイトに掲載されている詳しい手順を辿ればキーチェーンのアップグレードができる。

準備のできていないままの状態で誤って 1Password 3 (これは Agile Keychain フォーマットでなければ働かない) にアップグレードしてしまうのを予防するために、Snow Leopard にアップデートする前にあらかじめ Agile Keychain にアップグレードしておく方が良いだろう。

Agile Keychain へのアップグレードが済めば、さあ Snow Leopard にアップデートしよう。Snow Leopard の下で初めて 1Password 2 を起動させた時に、1Password は 1Password 3 にアップデートするかどうか尋ねてくる。その後は、自動的にダウンロードとアップデートのインストールをしてくれる。

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AirPort メニュー Snow Leopard で改善

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Snow Leopard には沢山の細かい改良が含まれているが、私の心を最も捉えるものに AirPort メニューの三つの変更がある、一つはすぐに気がつき、一つはあまり目立たず、もう一つは隠れている。(短いスクリーンショットを作りそれを YouTube に載せた。下記に記すアップデートをそこで説明している。)

最初の変更点は、Snow Leopard では今や AirPort メニューの中に近隣のネットワークの信号強度が表示される。これは二つの点で有用である:まず複数のネットワークの中でどれにするか決めようとしている時、参加する前にどれが最も良いか推測出来る。それからベースステーションを何処に置くか決めようとしている時、ネットワークに参加することなくその信号がどれ程良くある地点まで届いているか見ることが出来る。

二番目の改良点は、殆ど目立たない。あなたが Wi-Fi ネットワークに接続しようとする時は何時でも、Snow Leopard は小さなアニメーションを表示する。それはシステムメニューバーの中にある信号強度表示マークの曲線がゆっくり点滅し接続が完全に完了するまで波を一つずつ際立たせて行く。これで Mac OS X が接続を試みていることを知ることが出来る。

(関連するが更に目立たない改良点は、あなたのアダプターがオフの場合、拡がった扇は黒ではなく灰色で縁取られ、一目見ただけで Wi-Fi 無線はオフになっていることがよりはっきりと分かる。Apple は全ての AirPort メニューアイコンについて詳細に説明した KnowledgeBase 記事を載せている。)

三つ目の改良点は隠れていて、AirPort メニューを表示する前に Option キーを押し込んでいる必要がある。この仕掛けは最初に Leopard で出現したもので、あなたが接続している Wi-Fi ネットワークだけではなく他の使用可能なネットワークについての追加の技術情報を明らかにする。しかしながら、Leopard ではほんの少しの情報しか提供していなかった。

Snow Leopard では更に拡大して、どの標準、速度、そしてあなたが接続するために使っている周波数、そしてその他に、他のネットワークによって使われているものも表示する。これは極めて有用である、と言うのも、今年の初めに導入された同時デュアルバンドの AirPort Extreme Base Station と Time Capsule を使うと、AirPort Utility にある詳細設定を使わない限り Mac がどの様に接続されているのかを知るのは困難であった - 低速の 2.4 GHz 帯経由なのか或いはより高速の (しかし距離の短い) 5 GHz 帯経由なのか。しかし今やこれら全ては AirPort メニューの Option クリック版で暴かれる。("AirPort Extreme, Time Capsule:まるで二つのベースステーションが一つになった様" 2009-03-09 参照)

Option キーが押された状態でかつネットワークに既に参加していれば、AirPort メニューは 7 つの情報を明らかにする:

rportmenuwithoption_sl

Option クリックして AirPort メニューを開いたまま、あなたが今接続されていない ネットワークの上に移動すると、Snow Leopard は PHY Mode, BSSID, チャネルとバンド、セキュリティ方式、そして RSSI 番号を黄色のポップアップボックスに (数秒後に) 表示する (上記のスクリーンショットを参照)。

私はベースステーションを理想と思える場所に設置して試験するのが好きである - しばしばそれは接続するのが最も簡単な安易な場所であったり、或いは複数のユニットの中で最高のワイヤレス接続を提供してくれるものであったりする。これまでは、私は iStumblerを使っていたが、これは残念なことに 2.4 GHz バンドでしか働かず、そうでなければ AirPort メニューをむやみやたらとクリックするかしていたが、こちらも起こっていることについて限られたデータしか与えてくれなかった。

Snow Leopard が明らかにする全ての情報をもってすれば、あなたがカバーしたいと思う所であなたのネットワークがどれ程よく働くかより詳細に知ることが出来るし、そしてその改善も出来る。

この情報、そして Snow Leopard に関わる変更の更に多くの情報は、私の "Take Control of Your 802.11n AirPort Network" のアップデートに載っていて、これは現在入手可である。このアップデートは既存の所有者で表紙にある Check for Updates ボタンを押した人に対しては無料である;265 ページの新しいコピーは $15 である。

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Vonage アプリ iPhone に登場する

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Vonage は大手の通信社に対して、先週 Apple が iPhone と iPod touch に対するアプリケーションを一つ認可したと語った。Vonage はインターネット電話の会社で、公衆交換電話網 (PSTN) 上で着信と発信通話を提供している。Vonage は月当たり $18 から $35 を無制限の着信通話に課金している。

この Vonage アプリケーションはまず間違いなく Wi-Fi ネットワーク上での利用に限定されるであろう、これは Apple と AT&T がこれまで VoIP (voice over IP) 通話に課してきたものである。FCC はこの種の制限に注目し始めているが、Apple, AT&T, そして他のスマートフォンメーカーそしてキャリアは米国に於いて 2G 及び 3G を使った VoIP プログラムへの無差別のアクセスを要求される可能性はある。

Vonage は、どの様な機能がアプリに含まれるのか、値段はどのくらいになるのか (契約利用パッケージに含まれる可能性が高いが)、或いは何時から使える様になるのかについてはっきり言っていない。

iPhone や iPod touch に Vonage を持てば、あなたの家や事務所の固定電話の番号であなたの iPhone や iPod touch を鳴らすようにも出来る。そして又 Wi-Fi ネットワークに接続されている間は Vonage アプリを使って電話をかければ、あなたの携帯の電話プランの時間を使うのを避けることも可能になる。

Skype も名目上同様の機能を提供するが、あなたのメインの番号として使う可能性は低い Skype 番号を公表しなければならない。或いは、Google Voice を使うことも出来るが、まず招待されなければならない、そして番号も公表し、そして Google にあなたの色々な携帯電話、固定電話、そして Vonage 電話を鳴らすのを許せばの話である。

Vonage と Skype は、両方ともインターネット電話サービスを運用しているのだが、事業の形態は多少違う。Vonage は主として公衆電話通話に焦点を当て、一方では通常の電話や家庭の電話システムにつなぐアダプタをそして反対側ではブロードバンドモデムを売り、固定電話を置き換えることを目的としている。Vonage はまた一つのアカウントにリンクする Mac 及び PC ソフトウェアを提供している。同社は約 2.5 百万の加入者を有している。

これに対して Skype は 400 百万の登録利用者を持ち、そのソフトウェアにもコンピュータやスマートフォンソフトウェア間での Skype-to-Skype 通話にも課金しない。Skype にもハードウェアは多少あるが殆どは時代遅れで、電話アダプタには興味を持っていない様に見受けられるが、幾つかの独立企業が Skype と電話のアダプタオプションを提供している。

Skype は公衆ネットワーク交換網を持っていて、そして分当りの利用料金と会費とから今年 $600 million を超える売上げを目標にしている。Skype は月に約 $6 で一つの電話番号に対して着信通話無制限、ボイスメール、そして時間計測のない北米発信通話を提供している。(私は "時間計測のない" という言葉を使ったが、どちらも真の意味でサービスは使い放題ではないからである;どちらも公正でかつ理に適った使用を条件としている。)

とは言っても、Skype は固定電話の代替者となることに興味は無いと言っているし、911 の緊急サービスも提供していない。Vonage は固定ロケーションで電話アダプタを持っている人に対しては直接 911 サービスに接続し、ソフトウェア電話を使っている人に対しては全国 911 コールセンターを提供している。

両社とも異なった都市、州、或いは国で複数の受信電話番号を購入そして接続することを許している。そしてどちらの社も色々な時間計測のない契約プランそして国間の安価な分当り通話をを用意しており、既存の電話や携帯キャリアよりもずっと安い。

Skype は個人投資家の集団につい最近売られた;"eBay が Skype を個人投資家に売却" 2009-09-01 参照。

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eBay が Skype を個人投資家に売却

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

eBay は最大の間違いの結果を切り捨てることにした。ボーナス支払い後の額で 26 億ドルにも達した大金を投じて Skype を買収したのが、間違いだった。誤解しないで頂きたいが、Skype は素晴らしいサービスで、毎月毎月改善し拡張し続けている。けれども eBay はこれを買収するにふさわしい会社ではなく、その上買収したタイミングも良くなかった。

オークション会社 eBay が大金を投じて Skype を買収したのは、そうしなければきっと Google が Skype を買収し、これを Google Checkout に結び付けることによって電子的注文処理システムと電話を統合したものを作り上げるのではないかと eBay が考えたからだった。2005 年には、確かにそれはありそうなシナリオだった。けれども 2009 年になって、オンライン取引の処理において Google Checkout は eBay が最も賢明に大規模買収した会社、つまり PayPal に大きく後れをとっている。

けれども eBay の前 CEO であった Meg Whitman と、この取引をまとめ上げたチームは、許し難い誤りを犯した。コントロールメッセージやデータをピア・ツー・ピアでルーティングするために核心となる Skype の連結テクノロジーがこの取引には含まれていなかったのだ。Skype の創設者 Niklas Zennstrom と Janus Friis がそのテクノロジーをコントロールする会社を現在も所有しており、現在彼らは英国の裁判所で彼らの特許とコードを eBay が配布し使用する権利をめぐって訴訟の最中だ。(報道によれば、Skype の創設者たちは Skype を買い戻すために資金を調達しようとしたのだという。)

デスクトップ用と電話機用の Skype ソフトウェアで、Skype から Skype への通話が無料でできる。ピア・ツー・ピアのコンポーネントの働きで、システムは Skype ユーザーたちの間でコントロールメッセージを配布しデータが通い合うようにする。Skype は今年、Wi-Fi のみを経由して通話ができる iPhone アプリをリリースしている。(2009-03-30 の記事“iPhone に Skype がやってくる”参照。)

今回の売却は、所有権の 65 パーセントを民間投資家グループに合計 19 億ドルで譲り渡す。Skype は毎年 6 億ドルの収益をもたらしている。これにより、Skype は eBay の一方的支配から解放され、その結果 Skype はこれまで手を伸ばせなかった会社や、あるいは複雑な状況に追い込まれるのを嫌って eBay と関係を結ぶことに二の足を踏んでいたような会社とも契約を結ぶ道が開けた。その可能性の一つが、Google だ。Google は独自の音声・チャット製品を持っているが、Skype との対等な協定によって恩恵を受けることができるかもしれない。

どうやら Google は Skype を買収する機会を退けたらしい。これはおそらくそのハンドセットプラットフォームである Android 上のセルラーキャリアとの協力関係と、Skype の無料イントラ・ネットワーク通話との衝突を考慮してのことだろう。Skype は公衆交換電話網 (public switched telephone network, PSTN) への通話や、PSTN からユーザーに入ってくる通話に電話番号を表示できるようにする契約の購読、音声通話、その他いくつかのサービスによって現金収入を得ている。Skype は最近になって、世界中のホットスポットに分単位の料金でアクセスできるサービスを追加したところだ。(2009-07-24 の記事“Skype 2.8、スクリーン共有と分単位の Wi-Fi を追加”参照。)

今回資金を(現金で 18 億ドル近く、残りは eBay からの借入金となる)拠出することにした民間投資家グループは、Netscape の共同創設者の一人である Marc Andreessen による新規 Andreessen Horowitz ベンチャー投資ファンドや、Canada Pension Plan Investment Board (カナダ年金基金) も含んでいる。これは決して、どこかの怪しげな相場師が Skype を安値で乗っ取ったとかいう話ではない。

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Phone Amego: Macintosh と iPhone の精神が融合

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

想像してみよう。たやすく想像できる人は少なくないはずだ。あなたが Mac と iPhone(あるいは Bluetooth 互換の他の携帯電話でもよいが、私はそういうものを持っていないので、ここでは iPhone の話にしておこう)を両方持っているとしよう。あなたは Mac の前に座って、せっせと働いている。すると、ポケットの中で電話が鳴り出す。ポケットから引っぱり出し、caller ID (発信者番号表示) を見て、あなたは電話に出るかどうか決める。

あるいはその代わりに、Sustainable Softworks から新しく出た Phone Amego アプリケーションがあなたの Mac で走っていて、それがあなたの iPhone とペアリングで対応付けられている場合は、Mac の画面にポップアップする小さなウィンドウをちらっと眺めるだけで誰から電話がかかってきたかが分かり、その上、そのウィンドウを閉じるだけで通話を直接留守番電話にまわすようにすることもできる。(Tiger の Address Book にはこの機能があったが、Leopard で消えてしまった。)

Phone-Amego-incoming-call

別のシナリオを考えてみよう。あなたは Mac の前で作業中で、同僚の Mark に電話をかける必要ができたとしよう。もちろんポケットから iPhone を引っぱり出して、Home ボタンを押し、ロックを外し、Phone アイコンをタップし、contacts アイコンをタップし、Mark の項目が出てくるまでスクロールし、それをタップして電話をかけてもよい。別に難しいことではないが、でもかなりたくさんの手順を踏まなくてはならない。(他の Bluetooth 電話ならばもっと手間がかかるかもしれない。)

あるいはその代わりに、Phone Amego があなたの Mac で走っているならば、まず Address Book で Mark を探し、そこの電話番号ラベルをクリックして、出てくるポップアップメニューで Dial with Phone Amego を選んでもよい。これもやはり Leopard の Address Book で消えてしまった機能だ。

Address-Book-dial-menu

それでもまだ手順が多過ぎると思うなら、LaunchBar がインストールしてあれば、Phone Amego には LaunchBar で見つかった電話番号を自動的にダイヤルするスクリプトも付いている。その場合の手順は、Control-Space を押して LaunchBar を呼び出し、"Mark" とタイプしてから Return を押して、Phone Amego が正しい番号をダイヤルしようとしているのを確認してからもう一度 Return を押すだけだ。

LaunchBar-script-selection

Phone Amego には他にもいくつか機能がある。Google Voice を使っていれば、Phone Amego は Google Voice からも電話をかけることができ、あなたがかけた相手には Caller ID としてあなたの Google Voice 番号が表示される。この場合、Google Voice は実際にはあなたの電話と相手の電話の両方を呼び出し、それから両者への通話を一つに結び付ける。また、Google Voice 経由で一つまたは複数の電話番号にあてて SMS メッセージを送ることもできる。

さらに、どんな番号にでも直接電話しようと思えば、Phone Amego のメニューバー項目から Call を選んで、ポップアップウィンドウに番号をタイプすればよい。あるいは、電子メールメッセージやウェブページの中に電話番号が見えれば、それを選んで、Control-クリックし、出てくるコンテクストメニューから Dial with Phone Amego を選んでもよい。(単純に Command-Shift-D を押しても同じことだ。)これは Snow Leopard でのサービスとして実装されており、デフォルトでオンでない場合は Keyboard システム環境設定パネルの Keyboard Shortcuts 表示で Services リストをチェックすればよい。

環境設定は単一画面で、いくつかの基本的なオプションが設定できる。また、電話がかかってきたり、電話を受けたり、電話を切ったりした場合に走るスクリプトを設定することもできる。付属のスクリプトを使えば、iTunes の一時停止(私はこれを電話がかかってきた時に使う)や iChat ステータスの設定(私はこれを少し編集して、電話に出る時には "On the phone" に、電話の終わりには "Working" に、それぞれ設定するようにしている)ができる。

Phone-Amego-settings

他にも二つ、おもしろい応用があるかもしれないスクリプト実行オプションがある。In Range と Out of Range だ。つまり、あなたの iPhone が Mac の Bluetooth 到達範囲に入ってきた時にスクリプトを実行させ、到達範囲を出た時にまた別のスクリプトを実行させることができるのだ。この機能を利用するおもしろい方法を考えるのは読者への宿題としておこう。

一つだけ、私は Phone Amego で問題に遭遇した。それは、私の Mac と iPhone の間で Bluetooth ペアリングが混乱に陥り、両者のコミュニケーションがとれなくなった時だった。ペアリングをいったん消去してからもう一度設定し直すと、Phone Amego は再び正しく動くようになった。

Sustainable Softworks の公表している FAQ 項目の中に、Phone Amego を電話関係の他のいくつかのプログラム、ApiMac CallerIDBluePhoneElite 2Dialectic などと簡単に比較したものがある。(Dialectic について詳しくは、Matt Neuburg のレビュー記事“Dialectic で如何なる電話も簡単ダイヤル”(2008-04-10) を参照。)私はこれらのプログラムを試したことがないので具体的にコメントすることはできないが、ApiMac CallerID が iPhone に対応しておらず、残りの2つは iPhone 互換性を提供しているということだけは知っている。

Phone Amego 1.0 の価格は $20 で、 ダウンロードサイズは 913 KB だ。21 日間は無料で試用できるので、iPhone あるいは Bluetooth 対応の携帯電話を持っていて Mac から手軽に使えるようにしたいとお思いの方はぜひ Phone Amego を試してみられるとよい。

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Snow Leopard、クリエータコードにひじ鉄砲

  文: Matt Neuburg <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Finder で書類をダブルクリックすると、それをどのアプリケーションで開くかを、システムはどうやって決めるのだろうか? 書類と、そのオーナーであるアプリケーションの関係は preferred application binding という名前で呼ばれる。Mac OS X の初めてのバージョンの、その最初の日以来ずっと、書類とアプリケーションをバインドさせる Unix 流の方法と、従来の Mac 流の、Mac OS 初期の時代以来受け継がれてきた方法の間に、不安定な緊張緩和の空気が流れていた。けれども今、Snow Leopard になって、ユーザーたちも開発者たちも、Unix 流の方法が Mac 流の方法を蹴散らすことを許されようとしているのを見て、苦情の声を漏らしている。

書類とアプリケーションをバインドさせるための伝統的な Mac の方法はクリエータコードだ。これは4文字(実際には整数)の値を持ち、各アプリケーションごとに決められたコードで、メタデータとして書類に添付される。この方法の利点の一つは、一般的なタイプの書類を複数のアプリケーションが分け合えることだ。(ファイルのタイプもまた別の4文字の値を持ち、タイプコードと呼ばれる。)例えば、私の Mac OS 9 マシンのデスクトップを見てみると、そこには普通のプレインテキストファイル (タイプコード "TEXT") が2つあって、片方は SimpleText (クリエータコード "ttxt") に属し、もう片方は BBEdit (クリエータコード "R*ch") に属している。

クリエータとタイプのコードはユーザーには見えない。邪魔にならないのでそれは良いことだが、パワーユーザーはそれを管理するためにサードパーティのユーティリティを必要とする。このメカニズムを解説した深くて興味深い歴史的議論を読みたい人には、その発明者 Bruce Horn に TidBITS 出版者 Adam Engst がインタビューした記事 (“Mac も 20 歳: Bruce Horn との対談”、2004-01-26) をお勧めする。

Unix 流の方法(正確に言えば、この記事で私が "Unix" と呼んでいるものは、歴史的には実際 DEC や DOS にまで遡り、実際 Unix では単なるオプションに過ぎない)では、ファイル拡張子を使う。これは、書類の名前の後にピリオドと略語を付けたものだ。

Mac OS X におけるファイル拡張子の実装方法にはちょっとまずいところがあると多くのユーザーが思っている。見た目も醜く、理解もしにくい。ある時は見えていて、ある時は見えないし、変更はできるけれど、それをするとピシャリと手をはたかれる。Adam が、何年も前に簡潔ながら痛烈な批判の文章を書いている。(2001-10-01 の記事“Mac OS X 10.1: 主な機能”参照。)それでも、この方法には一つ大きな利点がある。拡張子は「ただのテキスト」なので、見ることも変更することも 可能 なのだ。

(2005 年の初めごろに、Apple はファイルのタイプを特定するためのもう一つ別の方法を導入した。それが uniform type identifier、略して UTI だ。これもタイプコードと同様に目には見えないメタデータだが、タイプコードより長くてより多くの情報を含むことができ、階層をなすことができる。例えば、テキストファイルは通常 "public.plain-text" だが、これは "public.text" のサブクラスとなる。でも、ファイル拡張子もまだ使える。)

Unix 流の方法では、書類のファイル拡張子はその書類の タイプ が何かを示すだけであって、そのタイプの オーナー がどのアプリケーションであるかはまた別の問題だ。個々のアプリケーションバンドルの中には Info.plist と呼ばれる重要なファイルが含まれていて、これが特定のファイルタイプに対するオーナーであることを「宣言」している。Mac OS X の Launch Services というものが、こうした宣言を集めたデータベースを保持している。あなたが Finder で書類をダブルクリックすると、Launch Services がこのデータベースを使ってバインディングを判定することになる。

それに加えて、ユーザーであるあなた自身も、自分の好みに合わせてアプリケーション・バインディングをカスタマイズできる。Finder の Get Info (情報を見る) ダイアログで、特定のファイルあるいは拡張子を特定のアプリケーションにバインドさせることができるからだ。

結局、まとめれば、その書類をどれかのアプリケーションに対応させるために、一つの書類は少なくとも3種類の異なった様相を持つことができる:

  1. ユーザーが Finder の Get Info (情報を見る) ダイアログを使ってその書類をどれかのアプリケーションにバインドさせたかもしれない。
  2. その書類の名前には拡張子、または UTI、またはその両方が付いていて、それがどれかのアプリケーションによってオーナー宣言されているかもしれない。
  3. その書類にはどれかのアプリケーションのクリエータコードが付随しているかもしれない。

明らかに、Launch Services は何らかの内部的なルール、つまりアルゴリズムを持っているに違いない。そのルールを用いて、上記3種類のアプリケーション・バインディングのモード間に衝突があれば解決しているはずだ。そのルールは何となく曖昧な風にしか文書化されておらず、しかも Mac OS X の歴史を通じて何度も変わってきた。明らかに、ユーザーが Get Info (情報を見る) ダイアログを使ってしたカスタマイズは、他のどの条件よりも優先される。それは適切かつ正しいことだ。けれども、拡張子とクリエータコードが衝突した場合にはどうなるのか? そして特に(今こそ私たちは問題の核心に踏み込もうとしているのだが)そのファイルの拡張子(つまりタイプ)が複数のアプリケーションによって宣言されていて、かつそのファイルがクリエータコードを持っていた場合にはどうなるのか?

Apple の文書には、その一部を抜粋すれば、こう書いてある:

「手順 2-3 の結果として二つ以上のアプリケーションが見つかった場合には、以下の基準を、以下に挙げた順序で、適用する:
(a) もしもその書類が4文字のクリエータ署名を有している場合には(またはクリエータがパラメータとして指定されている場合には)その署名を持つ書類を受け入れると宣言したアプリケーションに優先権を与える。(通常はその署名の属するアプリケーションがこれにあたる。)」

つまり、このルールに従うならば、もしも二つのテキストファイルが同じ拡張子 (例えば .txt) を持っていても、その片方がクリエータコード "R*ch" を持っていれば、そのファイルは BBEdit に属する。そして、これは良いことだ。なぜなら、BBEdit はアプリケーションのバインディングと関係なく どんな テキストファイルでも編集できるが、それでいて BBEdit がテキストファイルを 新たに作る 際にはそのファイルにクリエータコードを付随させることによって、そのファイルが自分に属することを指定できるからだ。

(テキストファイルの例ではピンと来ないという方は、画像ファイルを考えてみられるとよい。Photoshop で作った .jpg ファイルも GraphicConverter で作った .jpg ファイルも、クリエータコードによってそれぞれ Photoshop と GraphicConverter に別々に属することができるのだ。)

このルールは Tiger と Leopard では守られており、ユーザーたちも開発者たちもそれに馴染んできた。ところが、ルールの文面に実は次のような弾力条項が含まれている:

「注: Apple は、この選択基準を将来のシステムリリースにおいて変更する権利を留保する。」

Snow Leopard において、Apple はまさにこの弾力条項を利用した。何の通知もせず、文書上では何の変更もおこなわずに、どうやら Apple はルールの中から上記の "(a)" の部分を撤廃したようなのだ。

かくして、Snow Leopard のアプリケーションは その書類を自分にバインドするために書類に付随させたクリエータコードを利用することができなくなった。例えば、Snow Leopard では、BBEdit でテキストファイルを作って、それに BBEdit がクリエータコード "R*ch" を付随させても、その書類はデフォルトで TextEdit に属することになってしまう。その書類は TextEdit のアイコンを持ち、Finder でダブルクリックすれば(BBEdit が作ったファイルであるにもかかわらず)TextEdit がそれを開く。つまり、TextEdit が BBEdit の書類を盗んでしまったのだ。同じように、Photoshop や GraphicConverter で作った書類も Preview に盗まれてしまう。

私はこの問題を初めて耳にした時、まあ満足のいかない方法だけれども、ファイル名の拡張子を削除するという方法で解決するのではないかと思った。(そうすればシステムはクリエータコード情報に頼らざるを得ないだろうからだ。)ところが、開発者用の初期のシードの Snow Leopard では実際その方法で問題が解決したという話は聞いたものの、今は、その方法が働かない。おそらく、我々は UTI の仕掛けた罠に陥っているのだろう。ファイル名は .txt で明示的に終わっていないかもしれないが、内部では "public.plain-text"と認識されたままであって、結果的にはまったく同じことになってしまっているのだ。こうして、Launch Services はやはり TextEdit を推してしまう。

だから、あなたに残された唯一の選択肢は、もしもそのファイルがデフォルトで BBEdit に開かれて欲しいと思うのならば、明示的にそう言うことだけだ。つまり、Finder でそのファイルを選んでから、Get Info (情報を見る) ウィンドウ (Command-I) を開き、Open With (このアプリケーションで開く) 設定を変更するのだ。一つのファイルだけならば大した手間ではない。また、その反対の極端なケース、つまり、例えば すべての プレインテキストファイルが BBEdit で開くようにしたい場合も簡単だ。(Change All (すべてを変更) ボタンをクリックすればよい。)けれども、BBEdit によって作られたテキストファイルだけを探し出してそれらのみに Snow Leopard より前の挙動を復活させたいとしたら、どうすればよいのだろうか? 幸運にも、その方法はある。こうすればよい:

Finder で、ファイル > 検索... を選ぶ。「種類」ポップアップメニューを Raw Query に変える。(ポップアップメニューにその項目がなければ、「その他...」ダイアログから Raw Query を選ぶ。)Raw Query の横にあるテキストフィールドに、次の文字列を入力する:

(kMDItemContentType == "public.plain-text") && (kMDItemFSCreatorCode == "R*ch")

この表現で、あなたの .txt ファイルのうち BBEdit で作られたものがすべて見つかる。そうしたら、すべてを選択し、Get Info (情報を見る) を使ってそれらすべての Open With (このアプリケーションで開く) 設定を一挙に変更すればよい。GraphicConverter で作られた .jpg ファイルについて同じことをするやり方については、読者への宿題にしておこう。いずれにしても、これはかなり高度な宿題であって、当然ながらその事実こそが、この方法が間違っていることの核心だ。

開発者たちについて言えば、彼らがこの問題に対して何か対処ができるかどうか、私は疑問だと思う。ユーザーであるあなたは、Get Info (情報を見る) を使って特定のファイルに好きなアプリケーションをバインドさせることができるが、私の知る限り アプリケーション がその作業をする方法はない。おそらく、開発者の側がこの問題を回避するために UTI をうまく使うことはできるのかもしれないが、本当にそれが可能なのかどうか、可能だとすればどうやればいいのか、私には分からない。いずれにしても、どうやら Apple は完全に、本当に、Snow Leopard でクリエータコードを追放してしまったようだ。

[匿名の声が教えてくれた情報によれば、Snow Leopard でクリエータコードの影響を一掃することは、はっきりと意図的に経営側から技術開発部署に対して申し渡されたことだったという。開発部の人たちの手はこうして縛られているので、彼らにバグ報告を送ったとしても、よくある「それは意図された通りの動作です」という素っ気ない返事が返ってくるだけだろう。反対意見を届けたければ、署名運動か、あるいは一般向けのフィードバックページにコメントを送るかする方が効果的かもしれない。]

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TidBITS 監視リスト: 注目のソフトウェアアップデート、07-Sep-09

  文: Doug McLean <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

BeLight Software Updates は、同社の全製品に Snow Leopard 互換性をもたらすアップデートだ。含まれるのは Live Interior 3D (Standard/Pro 版)、Art Text、Get Backup、それから Disc Cover、Business Card Composer、Swift Publisher、Labels & Addresses と Image Tricks Pro から成る Printfolio スイートだ。(無料アップデート)<

Apple のJava for Mac OS X 10.5 Update 5 は、Mac OS X 10.5.8 での Java SE 6、J2SE 5.0、と J2SE 1.4.2 に対するセキュリティおよび安定性のためのアップデートだ。このアップデートではそれぞれのバージョンにおける深刻な脆弱性に対処し、信用できない Java アプレットがアクセス権を昇格させて犠牲となるシステム上で任意のコードを実行できてしまっていた問題に対策を施している。これら最新バージョンの J2SE 5.0 と J2SE 1.4.2 は PowerPC ベースと Intel ベース双方の Mac をサポートするが、新リリースの Java SE 6 は 64-bit の Intel ベース Mac でしか利用できない。このアップデートはソフトウェア・アップデートから、あるいは Apple のサポートダウンロードページから入手できる。(無料、161.35 MB)

Chronos の SOHO Labels 4.1 は封筒やラベルをデザインするソフトウェアのメンテナンスおよび互換性のためのアップグレードだ。この最新バージョンは Snow Leopard と完全互換で、Bezier 曲線に関するいくつかの変更も施されている。開いた Bezier 曲線がダブルクリックしたり新しいコントロールポイントを追加したりすれば閉じるようになり、Bezier 曲線に最近追加した線が Delete キーで消せるようになり、Bezier 曲線における個々のコントロールポイントが選択してから消去したり移動したりできるようになった。それから、メインウィンドウを移動させると Smart Inspector が自動的に位置決めされるようになり、また PostNet バーコードを表示する前に ZIP コードの有効性を確認するようになった。(新規購入 $39.99、アップグレード $19.99、84 MB)

Abyssoft の Teleport 1.0.2 は、この仮想キーボード・マウススイッチャーに Snow Leopard 互換性をもたらしている。これを使えば、同じキーボードとマウスで複数の Mac がコントロールできる。(2007-08-27 の記事“TidBITS 御用達ツール: Teleport”参照。)(ドネーションウェア、767 KB)

Opera Software の Opera 10 は同社の独立系インターネットブラウザの大きなアップデートだ。主な変更点としてはインターフェイスがオーバーホールされてタブが改善され、Opera Turbo 圧縮エンジンが新しくなって報告によれば遅い接続状況下でもサーフィンが高速化し、Speed Dial が大型化してカスタマイズ可能になった。また電子メールと RSS のウェブ統合が拡張され、検索フィールドがリサイズ可能になり、Opera Presto エンジンがバージョン 2.2 にアップデートされてリソース過多のサイトでも速度が向上した。新機能の詳しいリストは Opera Software ウェブページで読める。(無料、10.6 MB)

Bare Bones Software の Yojimbo 2.0 は情報整理ツールの最新バージョンだ。変更は主にインターフェイスに関するもので、新しい Tag Explorer 機能、追加された New Image コマンド、どのセットが Drop Dock に現われるかをコントロールできる機能、Quick Input パネルの更新、PDF 機能の拡張などがある。完全なリリースノートは Bare Bones のウェブサイトで読める。($39、アップグレード $20、01-Jan-09 以降に Yojimbo 1.x を購入した場合は無料アップデート、5.7 MB)

Omni Group Software Updates は、同社から出されている全製品に Snow Leopard 互換性をもたらしている。含まれるのは OmniFocus、OmniGraffle、OmniOutliner、OmniPlan、OmniWeb、OmniGraphSketcher、OmniDiskSweeper、それに OmniDazzle だ。OmniFocus と OmniGraffle は他の点でもアップデートを受けている。OmniFocus 1.7 での変更点としては OmniFocus 書類の中で添付物のリストを表示したり消去したりできるようになり、同期のパフォーマンスが向上し、その他にもいくつかマイナーなインターフェイスの変更がある。OmniGraffle 5.2 はマルチタッチトラックパッドのジェスチャーをサポートし、表や共有レイヤーでの問題点を解決し、全体的な安定性を増している。

Fetch Softworks のFetch 5.5.2は、長年来のファイル転送ソフトウェアのメンテナンスおよび互換性のためのアップデートだ。Snow Leopard との互換性がもたらされたのに加えて、今回のアップデートでは Quick Look が改善し、新たに View as Text コマンドが加わり、SFTP 接続に SOCKS サポートが提供された。(新規購入 $29、5.5 からは無料アップデート、17.4 MB)

Apple の SuperDrive ファームウェア・アップデート 3.0 は一部の Mac がシステム起動中およびスリープ解除時に光学式ディスクドライブで発生するノイズを除去する。このアップデートは iMac EFI Firmware Update 1.4 か Mac mini EFI Firmware Update 1.2 が実行済みの場合にのみ働く。アップデートをインストールするには、インストールが完了した後に自動的に起動するアップデータアプリケーション (/アプリケーション/ユーティリティ/SuperDrive アップデート.app) の指示に従えばよい。このアップデートはソフトウェア・アップデートまたは Apple のサポートダウンロードページから入手できる。(無料、18.35 MB)

Apple の Mac OS X Server 10.5.8 Update 1.1 は、前回リリースされた Mac OS X Server 10.5.8 Update に対する修正を提供する。(修正内容は発表されていない。)全般的なシステムの修正に加え、Mac OS X Server 10.5.8 Update ではファイルサービスや Time Machine バックアップでの AFP の信頼性、ファイルシステムのアクセス権の伝播の問題、ユーザパスワード履歴が失われた問題、Spotlight のインデックス作成のエラーと過剰なメモリ消費、複数のネットワークインターフェイスを搭載したサーバーでシリアル番号重複の警告が表示される問題などに対処している。このアップデートはソフトウェア・アップデートから、または Apple のサポートダウンロードページから入手できる。(無料、978 MB)

Apple の Mac mini EFI ファームウェア・アップデート 1.2 は「Mac mini コンピュータ上で最新の Apple メモリキットとの互換性を改善する」という。このアップデートをインストールするには、インストールが完了した後に自動的に起動するアップデータアプリケーション (/アプリケーション/ユーティリティ/Mac mini EFI ファームウェア・アップデート.app) の指示に従えばよい。(無料、2.4 MB)

Houdah Software の HoudahGeo 2.3 は、この写真ジオコード用ソフトウェアにいくつか新機能を追加したアップデートだ。変更点の主なものは、Snow Leopard との互換性、Viewing Direction 機能の新設、iPhoto ライブラリ内でジオコードしてタグを iPhoto '09 に通知する機能、新たにドイツ語翻訳版を追加、Help Book のアップデートと拡張、Coordinate および Altitude Formatter の改善、ユーザーインターフェイスの更新、詳細は分からないがいくつかのバグ修正などだ。(新規購入 $30、アップデート無料、5.7 MB)

Apple の Server Admin Tools 10.6 には「サーバ以外のコンピュータにインストールできるリモート管理ツール、ドキュメンテーション、およびユーティリティなど」が含まれている。(Mac OS X Server の走る Mac にはこれらが自動的に含まれるからだ。)含まれている項目は、Server Preferences アプリケーション、Status Widget、Server Admin、Server Monitor、Workgroup Manager、Podcast Composer、System Image Utility、Xgrid Admin、それに QuickTime Broadcaster だ。このアップデートはソフトウェア・アップデートから、または Apple のサポートダウンロードページから入手できる。(無料、240.82 MB)

Literature & Latte の Scrivener 1.52 は、本格的な小説家のために作られたワードプロセッサ兼プロジェクト管理ツールの最新版だ。このアップデートでは Snow Leopard 互換性がもたらされ、 WriteRoom iPhone アプリ からメモを同期するウェブツールである WriteRoom.ws との間で一方向同期がサポートされた。(新規購入 $39.95、アップデート無料、11.4 MB)

Apple の Network Registration Update 1.0 は、Snow Leopard において複数のネットワークインターフェイスがあるサーバ上で Server Assistant、Server Admin、または Xsan Admin からシリアル番号が重複しているという誤った警告が出る問題に対処している。このアップデートは Mac OS X Server 10.6 で動作しているすべてのサーバに推奨され、ソフトウェア・アップデートまたはApple のサポートダウンロードページから入手できる。(無料、24.74 MB)

Apple の ODBC Administrator Tool for Mac OS X は「ODBC 準拠のデータソースのデータベース管理を可能にする」という。リリースノートはごく簡潔で、このツールの機能として「コレクションのプーリング、トレースログの生成、ODBC ドライバ管理」などがあると書いてあるだけだ。(無料、5.13 MB)

Apple の Aperture 2.1.4 は、この画像編集・整理ソフトウェアの互換性と安定性のためのアップデートだ。今回のアップデートでは Snow Leopard との互換性が追加され、読み込み、ウェブ出版、フォトブックの作成と注文に関する多数の問題点に対処が施された。このアップデートは全 Aperture 2 ユーザーに推奨され、ソフトウェア・アップデートまたは Apple のサポートダウンロードページから入手できる。(新規購入 $199、アップデート無料、211.98 MB)

Apple の Gutenprint Printer Drivers for Mac OS X 10.6 は、それぞれ独立に作られたプリンタドライバ(その多くは古い、あるいは珍しいプリンタ用のもので、いくつかは他の方法では Snow Leopard でサポートされていない)を膨大な数集めたオープンソースのコレクション(Snow Leopard と共に出荷されたもの)に対するサポートアップデートだ。サポートされるプリンタのフルリストは Apple のウェブサイトで読める。(無料、16.1 MB)

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ExtraBITS、07-Sep-09 版

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ハックする気持ちさえあれば、ハックの道はある -- もう何年も前に、TidBITS は記事の中で Input Manager を「悪魔の業」と呼んだ。そして今、Apple は Input Manager の前でピシャリとドアを閉めてしまった。つまり、Snow Leopard では、64-bit アプリケーションはもはや Input Manager をロードしない。パスワードマネージャの 1Password は Input Manager だったが、それでも 1Password 3 ベータ版は 64-bit の Safari で動く。Kevin Ballard のブログ投稿を読んで、1Password が Safari の中にハックするテクニックを学ぼう。(リンク投稿 2009-09-06)

なぜウェブのコンテンツは Snow Leopard で暗く見えるのか -- あなたのスクリーンはちょっと暗い感じになっていないか? Mac OS X 10.6 Snow Leopard はスクリーンのガンマ設定で従来の Mac のデフォルト値であった 1.8 をやめて、新しいデフォルト値 2.2 (Windows と同じ値) を採用した。Adobe の John Nack が、カラーの専門家の助言を得て、Mac がこれまでずっと 1.8 だったのはなぜかについての視点を得る。(理由はカラーだけのことではなかった。)(リンク投稿 2009-09-06)

Snow Leopard に旧バージョンの Flash Player -- Adobe が、Snow Leopard が古い(したがって脆弱性を持つ)バージョンの Flash Player をインストールすると報告している。(おそらく、Snow Leopard が出荷用にロックダウンされた時点ではそれが最も含めるにふさわしいバージョンだったと思われる。)だから、セキュリティの脆弱性を避けるためにあなたが最近 Flash Player をアップデートしたとしても、その後あなたが Snow Leopard に移行したのならば、あなたはもう一度アップデートする必要がある。(リンク投稿 2009-09-03)

[訳者注: 2009 年 9 月 10 日に出た Mac OS X 10.6.1 アップデートで、この問題は修正されたようです。]

AT&T、iPhone の MMS サポートは 25-Sep-09 からと発表 -- AT&T がメディア向けの通知を出し、同社が 2009 年 9 月 25 日に iPhone 3G と 3GS 向けに MMS (Multimedia Messaging Service) をオンにすると発表した。その日にソフトウェアアップデートをすれば、iPhone ユーザーは画像やオーディオ、ビデオ、リッチテキストなどを他の MMS 対応携帯電話に送信することができるようになる。(リンク投稿 2009-09-03)

MacNotables、Snow Leopard の機能とアップグレードを語る -- 今回の MacNotables ポッドキャストでは、Adam が Ted Landau、Andy Ihnatko、ホストの Chuck Joiner とともに、Snow Leopard がなぜ予定より早くリリースされたのか、何が一番クールか、普通の人たちはどの時点でアップグレードを考えるべきか、といったことを議論する。(リンク投稿 2009-09-03)

iPhone の MMS とテザリング遅延の原因は AT&T の容量問題 -- iPhone ユーザーがそのセルラーデータネットワークに課している需要に対する AT&T の苦闘を扱った New York Times の記事で、Jenna Wortham は iPhone OS 3.0 の MMS 機能とテザリング機能が遅れたのは AT&T が既存の容量を処理し切れていないからだと論ずる。(リンク投稿 2009-09-02)

DIY: 低予算でペタバイト -- 誰でも気軽にできるようなことではないが、このブログ記事で Tim Nufire が説明するのは、オンラインバックアップ会社 Backblaze が $8,000 を切る値段で 67 テラバイトの容量を持つストレージ・ポッドを作ったという話だ。(リンク投稿 2009-09-02)

Adam、On the Log ポッドキャストでテクノロジーと社会を考える -- あの「識字能力絶滅後」記事をふまえて Adam が On the Log ホスト John Meadows と対談し、テクノロジーは遍在するのに大多数の人々はそれをこれっぽっちも理解していない、そんな社会に住むことの持つ意味を語り合う。(リンク投稿 2009-09-02)

Snow Leopard インストール体験の初期反応 -- MacJury の 01-Sep-09 付けポッドキャストで、五人の「陪審員」たちのうち二人が TidBITS 編集者であり Take Control 著者だった - Joe Kissell と Matt Neuburg だ。それぞれの Snow Leopard インストール体験がどうだったか聞こう。特に、Snow Leopard を Intel のみとした Apple のやり方がフェアかどうかという喧々囂々の議論をじっくり聞いてみよう。(リンク投稿 2009-09-01)

Snow Leopard にハマる -- 1時間にわたるこの MacVoices ポッドキャストで、TidBITS 寄稿編集者の Matt Neuburg が、ほんの小さなインターフェイスの調整や舞台裏の改善でも十分ユーザーが Snow Leopard にアップグレードする立派な理由になり得ることの実例を語る。(リンク投稿 2009-09-01)

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TidBITS Talk/07-Sep-09 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Snow Leopard と Novell (すぐには直らない :-( ) -- Novell ネットワークはまだ Snow Leopard と互換でない。回避策がいくつか提案される。(メッセージ数 3)

ダウンロード量の追跡 -- ISP からダウンロードした量がどれだけかを、どうすれば知ることができるか? (メッセージ数 6)

PGP、Snow Leopard、テクノロジー識字能力 -- ある読者からの非常に興味深い投稿で、Snow Leopard に PGP サポートがまだないのはなぜか、Mac OS X 10.6 がたくさんのローレベルの変更を組み込んでいることがそれにどう関係しているかが議論される。(メッセージ数 4)

Tex-Edit Plus に代わるもの? -- 人気のあった古いテキストエディタが、Snow Leopard へのジャンプを果たせなかった。ある読者が、それに代わるべきものを探している。(メッセージ数 8)

SugarSync、Dropbox と iWork -- ある読者が iWork '08 と iWork '09 のファイルを SugarSync と Dropbox で使ってみて比較する。(メッセージ数 2)

アルミ製キーボードの質問 -- どうすれば Apple キーボードでファンクションキーが正しく働くか、読者たちが助言を寄せる。(メッセージ数 6)


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2009年 9月 13日 日曜日, S. HOSOKAWA