TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS-J#433/08-Jun-98

Windows の使用を強制されている? Mark Anbinder 氏は Windows が Mac でより良く動作するようになったと考えている。彼がその全てを Virtual PC 2.0 のレビューで解説する。また引き続き、Adam がバックアップに関 する詳細なシリーズで、データをバックアップするときに使うソフトウエ アやハードウエアの他の選択肢について解説する。最後に、GoLive 社の CyberStudio Personal Edition、Macromedia 社の Fireworks、Web グラ フィックを作るためのプログラムなどの、興味深い新製品についてもお届 けする。

目次:

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今回の TidBITS のスポンサーは:


MailBITS/08-Jun-98

(翻訳:秋山 晃子 <nobineko@club.udn.ne.jp>)
(翻訳:尾高 里華子 <odaka@iprolink.ch>)

Terry Morse Software 社が TidBITS のスポンサーに -- TidBITS の新 規スポンサーを歓迎する。小さな会社であり、実質的には TidBITS への復 帰となる。Terry Morse Software 社の Terry Morse 氏は、かつての Salient Software 社(DiskDoubler、AutoDoubler、CopyDoubler のメー カー)の社長であり、Salient Software 社は、数年前に TidBITS の最初 のスポンサーになった会社のひとつであった。Salient 社は Fifth Generation Systems 社に合併され、Fifth Generation Systems 社もまた Symantec 社に買収された。Symantec 社は最終的に Salient 社のユーティ リティを引退させ、Terry から TidBITS への連絡はしばらく途絶えてい た。そして突然、Terry が新しい会社と Myrmidon(トロイ戦争でアキレス に従った勇士、または命令に盲従する人を意味する)という古典的な名の 新製品を携えて現れた。

Myrmidon は、Web ページへ“プリント”するだけで、どんな Mac ファイ ルからも正確な Web ページを作れる、という独特の機能を持つ。いろいろ な Mac アプリケーションの情報を Web ページに盛り込まなくてはならな いという問題を解決してくれる歓迎すべき方法である。また興味深いのは、 データベースからレポートをプリントして Web ページを作るというような 優れた方法を採用していることだ。これは一度だけデータを使用する場合 に好都合な方法である。ほとんどの人は Web の全ページを作るために Myrmidon を使用することはないだろう。特殊なレンチにたとえるのが最適 だ。特殊な形の便利なレンチがひとつあれば、洗面台を修理すのに何時間 もかかるというフラストレーションから解放される(配管工事と HTML 化 はこの点で類似していると思う)。Terry Morse Software 社のような小さ な会社が、Mac を際立たせるような、便利なユーティリティを産み出すの を見るのは嬉しいことである。 [ACE]

<http://www.terrymorse.com/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbtxt=Myrmidon>

Macromedia 社 Fireworks を発射 -- ここ数年 Web ページをデザインす るためのオールインワンのプログラムがいくつも登場した。今回 Macromedia 社がリリースした Fireworks 1.0 は、Web グラフィック用オー ルインワンのソフトである。つまり、デザイナーが使う数々のツールが単 一ソフトに一まとめになっているのだ。Fireworks は、テキスト、ベク ター、ビットマップ描画ツールを組み合わせて、Web 用に画像を最適化し、 変更されたプレビューをリアルタイムで表示し、さらにはテキストやグラ フィックのエフェクトを適用したり外したりする機能も備えている。 Fireworks の予想店頭価格は 299 ドルで、9.6 MB のお試し版が用意され ている。 [JLC]

<http://www.macromedia.com/software/fireworks/>

GoLive 社個人向け CyberStudio を -- 「フル機能装備」という言葉を 聞くと「使わない分までお金を出さなければならない」と感じる Web デザ イナーもいるだろう。GoLive 社は低予算のユーザー向けに 99 ドルの CyberStudio Personal Edition を用意してくれた。これは CyberStudio の基本的な Web 作成機能はほぼ備えているが、CyberStudio ならではの高 度な機能は外されている。ビジュアルな Web ページ作成、HTML や JavaScript のソースコード編集、CyberStudio Personal からのサイトファ イル管理が可能である。プロフェッショナル版でないと利用できない機能 は、統合 Dynamic HTML(DHTML)、Cascading Style Sheet、grep 式の検 索・置換、QuickTime 3.0 サポート、HTML 4.0 サポート、WebObjects サ ポート、およびビルトインファイル変換オプションの一部である。GoLive 社はフルバージョンの PageMill、BBEdit、Home Page、Dreamweaver、 Microsoft Front Page、NetObjects Fusion、Symantec Visual Page のオー ナーを対象とした無償の乗り換えアップグレードを行っている。申し込み には、上記の対象ソフトを GoLive 社に郵送するか、サンフランシスコで 行われる Web Design and Development '98(98 年 6 月 23 日〜 26 日) またはニューヨークの Macworld Expo(98 年 7 月 8 日〜 10 日)の同社 のブースに持参しなければならない。30 日間の無料お試し版が 8.7 MB で ダウンロード可能だ。 [JLC]

<http://www.golive.com/three/cyberstudio/>
<http://www.golive.com/three/gogetit/>


Virtual PC 2.0: ただのマイナーアップグレードではない

by Mark H. Anbinder <mha@tidbits.com>
 (翻訳:亀岡 孝仁 <tkameoka@fujikura.co.jp>)
 (翻訳:高島 均 <hitak@kk.iij4u.or.jp>)

Connectix 社の Virtual PC は Mac ユーザーが Windows ソフトウェアを 走らせることのできる最初の製品ではなかったが、また Orange PC のメー カーである Orange Micro 社や SoftWindows の出版元である Insignia Solutions 社には苦々しい事であろうが、Virtual PC の評判はいい加減さ を排除したフィーリングのおかげで急上昇した。今年の初めにリリースさ れたバージョン 2.0 になって、Virtual PC はより良く、より強力に、そ してより早くなった。

<http://www.connectix.com/html/connectix_virtualpc.html>
<http://www.orangemicro.com/>
<http://www.insignia.com/>

初期の Windows-on-Mac ユーザー達は Orange PC や Apple 社自身の PC Compatibility Card の様なハードウェアタイプではなくソフトウェア・エ ミュレータを採用したことを馬鹿にしていたが、Virtual PC は速い Mac ハード上であれば批判を黙らせるに十分なほど軽快に動くことを証明した。 SoftWindows の様な Windows エミュレータではなく、Pentium エミュレー タである Virtual PC は、通常の Intel ハードウェアにインストールでき るオペレーティングシステムであればほとんどどんなものでも走らせられ るフレキシビリティを有している。大抵のユーザーは Windows 95 とバン ドルされた Virtual PC 2.0 を欲しがるであろうが、より安価な PC-DOS パッケージとしても売られており、これにユーザーは自分の好みの Pentium 対応のオペレーティングシステム、Linux とか Windows NT の様な、をの せることもできる。( TidBITS-397 の “Virtual PC: 遅いが待つ甲斐あ り” を参照のこと)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=04121>

新しさ 2 つに -- Virtual PC 2.0 の改良リストをちょっと見ただけで は、なぜこれが Virtual PC 1.5、いやむしろ Virtual PC 1.1 でないのか 不思議なくらいであった。よりよい性能、よりよいゲーム対応性、Mac と Windows 環境間でのドラッグ & ドロップ機能等はうれしいが、地面を揺る がす程のものではない様に思えた。事実、新しい Virtual PC 2.0 のパッ ケージにはオリジナルのマニュアルと 2.0 の改良点のための薄い付録本が 梱包されている。

嬉しい驚きとしては、Virtual PC 2.0 をさっと走らせてみただけで 実際に このソフトウェアは本当により良くなっており、より速いのだと 言うことが明らかになった事である。今回の改良は新しいマニュアルを印 刷するのはお金の無駄である程度だと簡単に結論づける事もできたが、実 際はユーザーの使用感を強烈に改変してしまう程で、私自身もなぜ Virtual PC 1.0 を気に入っていたんだろうと考えさせられてしまった。

Virtual PC 2.0 は真に違いがわかるほど速い;Connectix 社によれば 25 から 40 パーセント速いという。私の 603e ベースの133 MHz PowerBook 1400c 上でも Windows 95 が、全く使いものにならない、からまあまあ使 える、までになった。なおここでお断りしておくが、私のものは Connectix 社が公式にサポートしている機種よりもかなり遅いものである。(Virtual PC は次のチップが適当だとしている、PowerPC G3, 604e, 180 MHz 以上の 603e)。また私の 603e ベースの 240 MHz UMAX SuperMac C600上では、使 えるがかなり遅い、から非常になめらかできびきびしている、になった。

もし読者が Windows 95 を必要としないのであれば、Windows 3.1 もなめ らかに走るのがわかるであろう、もっともプリインストールされている Windows 95 を入れ替える作業は簡単な作業ではないが。(本物の Intel ベースのコンピュータでも楽しい作業ではないのは変わらないが)

ただ速いだけでない -- さらに良くなっている、Virtual PC 2.0 は多 くの使い勝手に改良が加えられており、実際に手にしてみると全く自然に 感じられる:

これらの改良により Windows 環境と Mac OS 環境との間のやりとりはス ムーズになった。(ただしこれらは Virtual PC が Windows 95 走らせて いる時だけで、ほかのオペレーティングシステムとの間ではほとんどの機 能が作動しない)

Virtual PC 2.0 の機能の中で Connectix 社が強調していない使い勝手改 良の一つに Windows 95 をあなたに代わってシャットダウンしてくれると 言うのがある。前バージョンでは、PC の現状態を保存しないで止めようと すると、シャットダウンするよう警告はしてくれるが、代わりにやってく れると言うことはなかった。今や、PC を現状を保存するのではなくシャッ トダウンしようとすると(PC をスリープさせておいて、次に Windows に 戻るときにはそこからスタートできると言った感じ)、Virtual PC は止め る前に Windows を安全に終了させてくれる。(ブートディスクイメージを 簡単にスイッチできる事に加えて、これが Virtual PC が Windows を Mac 上にうまく作っているやり方の一つである)

アップグレードする -- Virtual PC のインストールはバージョン 2.0 においても依然つまらないほど簡単で(前より簡単になったのではないに せよ)、また、インストールした Virtual PC 1.0 からのアップグレード も難しくはない。シンプルなアップデート・ユーティリティによって、 Virtual PC アプリケーションがアップデートされ、ハードディスク上の Extra 2.0 フォルダ上にコピーされる。

ここで止めてしまうと、新しい統合機能の Windows サイドのものが得られ ないことから、Connectix 社のアップデートを仮想 Windows ハードディス クへインストールする価値は十分にある。マニュアルには、すでにあるイ ンストール済み Windows 95 へ新しい統合ツールを上書きするための手順 を追った説明が書かれているし、もし旧来の C: ドライブにあまり変更を 加えていないのならまっさらなコピーと置き換えてしまってもよい。

私は両方の方法をやってみた。PowerBook の Virtual PC 1.0 は Solitaire 以上にはほとんど使っていなかった一方で、UMAX C600 の方のセットアッ プは徹底的に使い込んでいたからだ。古い仮想ハードディスクの内容を快 く放り投げて 2.0 にアップグレードするのは、当然のことだが最初のイン ストール同様に簡単である。すでにあるハードディスク上の Windows 95 に最新の機能を加えるのはクリック一発というわけにはいかなかった(マ ニュアルにはアップデート後の後処理についての説明がなかった)が、こ れまで経験したほかの Windows に関わるインストール作業ほど厄介ではな かった。

なおドタバタが数点 -- 例えば PowerBook で CD-ROM ドライブをフロッ ピーディスクドライブに交換するなど、Mac の状態を変えてしまうことが、 Virtual PC の“保存状態”機能を混乱させうることを TidBITS- 397_ で 言及した。後々の素早い起動のためエミュレートする PC クローンの状態 を Virtual PC が保存するときに、物理的なマシンが同じ状態であり続け ることを仮定しなければならない以上、このことはわからないことではな い。

しかしながら、Virtual PC がこうした状況をもっとスマートに取り扱って くれたらと思う。保存した PC の状態を復元できなかったことをユーザー に知らせそのまま PC をリスタートするという現在の手順は、ほとんど確 実にディレクトリにダメージを与えるようなものだし、本物の PC を突然 リスタートするときのような嫌な気分になる。ソフトウェアならユーザー に何が悪いのかを教えるべきだし、先へ進む前に正しい状況にセットし直 す機会を与えるか、あるいは起動をキャンセルして後で適切なハードウェ ア状態で再度やり直せるようにすべきで、リスタートという手段に訴える のはあくまで最後の選択とすべきだろう。近年の PowerBook なら、またい くつかのデスクトップモデルでさえ、ハードウェア構成は変わることがな いとデベロッパーが仮定できないほどモジュール化がなされている。この ような問題状況からスマートに抜け出せるようにすることを任意なものと 考えるべきではない。よくわかっていない Mac ユーザーに対し Microsoft 社の DOS レベル診断ツールである SCANDISK を実行しますというまごつく ようなエラーメッセージを出すのは酷というものである。

もう一つのあら探しと言えばマニュアルに関してだ。バージョン 1.0 のも ともとのマニュアルは明快だが、意外なことにこのソフトウェアの長所の いくつか、例えば別のオペレーティングシステムの使用などについてを欠 いていた。Windows の概念の紹介は無害ではあるが、本家 Microsoft 社の Windows 95 マニュアルも同梱されていることからすれば何だか余計であ る。2.0 の付録本は新機能の説明には役立つものの、Virtual PC を買い求 めて開封したユーザーには、不完全なブックレットの組み合わせではなく、 一冊の簡明なマニュアルがあるべきだ。その結果、Connectix 社の Virtual PC FAQ には印刷されたマニュアルには記載されていない情報が満載なのだ。

<http://www.connectix.com/html/vpc_faq.html>

一方、Virtual PC の電話サポートはとても良かったものの、Connectix 社 のメールによるサポートには失望した。公表されている Virtual PC の技 術サポートアドレスにメールを送ったところ、その結果は、問い合わせを 指定形式に整えて別のアドレスへ再送信するよう求める自動返信メールだっ たのだ。不明瞭なトラブル報告をなんとか処理しようとする技術サポート 担当には同情を禁じ得ないが、Connectix 社は公表したサポートアドレス に送られかつ問題への適切な情報が記載されているメールにはきちんと答 えるべきだ。

そうしたことがあるにせよ、私は、Windows を実行する必要がある度ごと に、Insignia 社のほかの選択肢、Orange Micro 社、あるいは格安 PC も 悪くないが、喜んで Virtual PC にこだわることだろう。

Virtual PC 2.0 は TidBITS スポンサーである Cyberian Outpost では 140 ドルの値段で、アップグレードなら 25 ドルだ。詳細はこの号の冒頭にあ るスポンサー欄を参照されたい。Virtual PC 1.0 を 98 年 1 月 1 日から 98 年 4 月 30 日までの間に購入したのなら、アップグレードは無料である。


今日のバックアップはお済ですか? 第二部

by Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
(翻訳:西村 尚 <hisashin@axes.co.jp>)
(  :尾高 修一 <odaka@iprolink.ch>)
(  :尾高 里華子 <odaka@iprolink.ch>)

TidBITS-432 では、バックアップの重要性のことを話し、重要な(そして あまり重要でない)データの安全を護る異なる方法を吟味する際の思考の 材料をいくつか提供した。今週は、バックアップ装置とソフトウェアを見 ていこう。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=04917>

バックアップ装置 -- どんな記憶装置もバックアップ装置の役割を担え るが、これは どんな 記憶装置もまったく信頼すべきだという意味では ない。以下は普通の Mac ユーザーに可能性のある主な選択肢である。私 は、8 mm テープや DLT(digital linear tape)、またオートローダのよ うな高価なハイエンド製品を論じるつもりはない。Dantz Development 社 には、コスト比較表を含む同様の情報を載せた Web ページがある。

<http://www.dantz.com/backup_hardware/hoptions.html>

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=04626>

<http://www.dantz.com/dantz_products/cdr.html>

バックアップソフトウェア -- バックアップとは自然に起きるものでは ない(そうあるべきだという意見の人もいるが)。バックアップデバイス を購入してセットアップしたら、ファイルのコピーの面倒を見てくれるソ フトウェアが必要になる。どんなバックアッププログラムもつきつめれば 単にファイルをコピーするだけのものなので、可能性としては様々なプロ グラムをバックアップに使うことができる。だが、大別すると本物のバッ クアップソフト、ファイルコピー用ユーティリティ、それにファイルシン クロユーティリティの 3 つに分類することができるだろう。

私はバックアップが主要機能であるもの以外は本物のバックアッププログ ラムとは考えない。完全バックアップと差分(変更のあったファイルだけ) バックアップの両方を多種多様なメディアに対して行うことができなけれ ばならない。バックアップのスケジューリングや、複数のバックアップセッ トを保持したり、無人バックアップを実行できなければならない。ハイエ ンドのバックアッププログラムはネットワーク経由や異なるプラットフォー ムのマシンからもバックアップできる。本物のバックアッププログラムは Finder フォーマットでファイルを保存することをせずに、圧縮して暗号化 することもある。

ファイルコピーユーティリティとファイルシンクロユーティリティは似て いるが、目的が異なっているために私は区別して考えている。 SpeedDoubler や今は亡き CopyDoubler などは Finder で行うファイルの コピーを強化することが主な目的としている。こういったユーティリティ は変更のあったファイルだけをコピーしたりコピーのスケジュールを設定 することができることもあるが、本物のバックアッププログラムに見られ るような本格的な機能と奥の深さを欠いているのだ。ファイルコピーユー ティリティの中の変わり種は Optima Technologies 社の DeskTape だ。 DeskTape は動作は圧倒的に遅いものの、DAT テープを普通のディスクのよ うにデスクトップにマウントさせてくれる。

<http://www.connectix.com/html/speeddoubler.html>
<http://www.optimatech.com/DTape.html>

同様に、Qdea 社の Synchronize! Pro などのファイルシンクロユーティリ ティはデスクトップ Mac と PowerBook など 2 機のハードディスク間で ファイルを同期させることを目的としている。このため、変更のあったファ イルしかバックアップしないが、自動化のための機能は備えている。こう いったソフトウェアも本物のバックアッププログラムのような柔軟性と奥 の深さは持っていないが、バックアップにも使えるということを謳い文句 としていることが多い。ファイルコピーユーティリティの場合と同様に、 ファイルシンクロユーティリティは複数のバックアップセットを保持した り、バックアップ履歴を保存したり、バックアップメディアを節約するた めにデータを圧縮するということができない。

<http://www.qdea.com/syncpro.html>

ファイルコピーユーティリティもファイルシンクロユーティリティも複写 バックアップには適しているが、私の意見では、一つのデバイスへの複写 バックアップに頼るのは失敗の元だ。このようなバックアップ戦略が安全 であるためには、定期的に複数のディスクにバックアップを取り、必要な ファイルがすべて含まれているようにし、ある程度はバックアップの蓄積 が残るように手動でバックアップセットを回転させる必要がある。これを すべて手動で行うことは不可能ではないが、かなりの思考と絶えない努力 が必要だ。

メジャーな本物のバックアッププログラムというものも何種類か入手可能 だ。人気のあった Redux や FastBack などはいずれも時とともに消滅して しまったが。

<http://www.dantz.com/dantz_products/retro.html>
<http://www.dantz.com/dantz_products/clients.html>
<http://www.zdnet.com/zdnn/content/pcwk/1432/pcwk0001.html>

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=04833>
<http://www.dantz.com/dantz_products/express.html>

<http://www.dantz.com/dantz_products/dfd.html>
<http://www.dantz.com/dantz_products/dfp.html>

<http://www.novastor.com/backup/datasheets/nmac.html>

<http://www.charismac.com/backup_mastery.html>

<http://www.softarch.com/us/products.services/spec.sheets/DataSaver.ss.html>

<http://www.highware.com/main-pbu.html>

<http://www.cheyenne.com/Product-Info/windowsnt/arcserve65-nt-menu.html>
<http://www.seagatesoftware.com/bewinnt/>
<http://www.storage.ibm.com/software/adsm/adsmhome.htm>

その他のバックアップ -- このシリーズの第 3 部ではシェアウェアの バックアッププログラムを簡単に取り上げるほか、Mac 用の新しいインター ネットバックアップサービスと最悪の事態に落ちいった際のサービスを紹 介しよう。


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