TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1326/27-Jun-2016

複数の開発者たちが参加する SummerFest セールが開催中で、Take Control ブックと 14 の素晴らしい Mac アプリが 25% 割引になる。悲しいニュースとして、Apple が 27 インチ Thunderbolt Display を突然生産中止とし、後継機種についても触れていない。もう少し明るいニュースとして、Josh Centers が CiderTV を調べてみる。Notification Center ウィジェットを使って、ロックされた iPhone 画面からでも Apple TV をコントロールできるようにするというものだ。Michael Cohen は、Apple が出そうとしている APFS ファイルシステムがあなたに何をもたらすかを解説する。良いことずくめのようだが、出てくるのは 2017 年後半だ。最後にもう一つ、Adam と Josh が Mac 上でのコピーとペーストの話題に踏み込んで、Mac のベテランでさえ知らなかったかもしれない機能をいくつか明かす。今週注目すべきソフトウェアリリースは一つだけ、BusyCal 3.0.1 だ。

記事:

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SummerFest セールで Take Control 本と 14 の Mac アプリが 25% 割引

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私たちは今回もう一度、最良の Mac アプリの作者たちが集まって毎年開催している、シンプルかつ策略なしのセールに参加することにした。2016 年 7 月 8 日まで、すべての Take Control ブックが 25 パーセント割引になる。これらの本はそれぞれに、単純な記事では扱い切れないところまで解説することで、さまざまの面で皆さんのお役に立つ:

この SummerFest セールには人の手で集められた 14 個のアプリのコレクションもある。そのいくつかは私たちも毎日使っている。あなたが真剣に物書きをするのなら、ここはひとつあなた自身のために、あなたのアイデアを最良のやり方で世界に伝えるためのツールに投資してみてはいかがだろうか:

個々のアプリについてもっと詳しいことを知りたければ、または 25 パーセント割引で購入したければ、 メインの SummerFest ページを訪れるとよい。注文の際には必ずクーポンコード SUMMERFEST2016 をお使い頂きたい。

私たちの Take Control ブックを、またこれらソフトウェア開発者の職人たちを、支えて下さってありがとうございます!

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Apple、Thunderbolt Display を製造中止にするも後継機は見えず

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple は、同社の 27-inch Thunderbolt Display を製造中止にするという声明を出した。この機器が最後にアップデートされたのは 2011 年であり、その解像度は 2560 x 1440 ピクセルである。

我々は Apple Thunderbolt Display の生産を中止する。但し、在庫がある限り Apple.com, Apple の直営販売店、そして Apple Authorized Resellers での販売は継続する。市場には Mac ユーザーに対するサードパーティオプションが数多く出回っている。

これにより Mac ユーザーは Mac Pro や Mac mini に対する主モニターとして、或いは iMac や他の Apple ノートブックモデルに対する第二画面用として対にする Apple ブランドディスプレイの選択肢を失う。

Apple がサードパーティオプションを勧める言い方からすると、5K Retina Thunderbolt Display のリリースは計画にはないようだ。October 2014 の 27-inch iMac 5K Retina ディスプレイモデルの発表後、多くの人はこれのリリースを期待していた。

これは、Tonya や私の様に、デュアルスクリーン Mac 上で作業したい人間にとっては、がっかりする話である。我々は二人共 27-inch iMac と Thunderbolt Display を対にして使っている。そして画面の大きさは重要だが、二つの画面の間の品質の違いも目に付きやすい。Apple から買ったとしても、完全にマッチすることは望み難い。Thunderbolt Display は iMac の物理形状と結構良く似ているが、iMac の高さと合わせるには 1 から 2 インチ程かさ上げしてやらねばならない - 私は古い本を台にしてこれを実現している。

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もし Thunderbolt Display が欲しいのであれば、Apple が在庫を売り切ってしまう前に行動する必要がある。しかしながら、お勧めは出来ない。何故ならば $999 も払って手にするのは 5 年前の技術と柔軟性に欠く工業デザインだからである。これに較べて、Dell 27 Ultra HD 4K Monitor P2715Q は 3840 x 2160 ピクセルの解像度で Amazon では $500 で買える。更に、高さも調整可能で、傾きもするし回転もする、そしてまた縦位置に向きを変えることすら出来る。読者の中で、これや他のサードパーティディスプレイを Mac 用に買ったことのある人は、コメント経由で感想を聞かせて欲しい!

この Thunderbolt Display の終了と Mac Pro のアップデートがなされていないことを合わせて、Apple は Mac の職業的利用を強調しなくなっている証拠だという人もいるが、私が思うに、Apple はそうではなくただ単に 27-inch iMac 5K Retina ディスプレイモデルでも殆どの職業的利用に対しても十分だと考えているのではなかろうか。

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Apple TV を CiderTV の iPhone ウィジェットから操作

  文: Josh Centers: [email protected], @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

今年の WWDC キーノートで学んだ様に、iOS 10 には新しい Remote アプリが含まれ、これで第四世代 Apple TV の Siri Remote の機能全てをエミュレート出来る ("tvOS 10、強化 Siri、シングルサインオン、iOS Remote アプリを手に" 13 June 2016 参照)。"Take Control of Apple TV" で採り上げた Apple TV を制御する他の全ての手段に、例えば Siri Remote, 昔の Apple Remote, Bluetooth キーボード、それに家中に転がっている凡そどんなリモコンすらも、これを加えれば、まずオプションの不足に悩む必要は全くない。

今や、もう一つある:CiderTV で、これは Apple の Remote アプリに対する代替アプリで iOS, OS X, そして watchOS で働く。CiderTV アプリは無料だが、その iOS バージョンを1台以上の Apple TV とペア付けしたければ、2台目の Apple TV に対しては $3.99 を、或いは複数の Apple TV に対して無制限のペア付けのためには $9.99 を払わなければならない。

私は CiderTV の OS X 及び watchOS バージョンの両方で問題を経験した。OS X バージョンは、最初は印象的だったが、後に私には推測出来ない理由から Apple TV に接続しなくなった。そして watchOS バージョンは全く理解不能であった。と言うことで、私は iOS バージョンだけを取り上げるが、とりわけ一つの機能に焦点を当てたい。

鍵となる質問は:洒落た新しい Remote アプリが出るのが分かっているのに、何で今更サードパーティのアプリになど注目するのか? その答えは、これが Notification Center のための Today View ウィジェットを提供するからである。このウィジェットは Apple TV を制御する理想の方法ではないが、こちらはタッチパッド似のスワイプの代わりに個別のボタンをタップする必要がある、素晴らしいのは、Lock 画面からこれにアクセス出来ることである。これで、映画を素早く一時停止するために Remote アプリにアクセスしようとして iPhone をいじり回すと言う一般的な問題を解決出来る。

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CiderTV の設定は簡単である。Apple の現在の Remote アプリでと同様、Settings > Remotes and Devices > Remote App に行き、Pairable Devices の下にある CiderTV アプリを選択、そして CiderTV iOS アプリが提供するコードを入力する。

iPhone 上でこの Today View ウィジェットを設定するには、画面の上端から下方にスワイプして Notification Center を引っ張り下ろす。Today タブをタップ、下方にスワイプ、そして Edit ボタンをタップする。CiderTV の名前が見える所まで下方にスワイプして行き、そしてその緑の追加ボタンをタップして Today View に追加する。このウィジェットにアクセスするには、再度 Notification Center を引き出し、Today View に行き、そして CiderTV ウィジェットが見えるまでスクロールして行く。

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デフォルトでは、このウィジェットは二つのボタンしか表示しないことで場所を取らないようにしている:一つは CiderTV アプリを開くもので、もう一つは Play/Pause のためである。下向きの矢印をタップすれば、ナビ用の矢印、OK ボタン (これは Siri Remote 上でタッチパッドを押すのに相当する)、そして Menu ボタンがが現れる。

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この iOS アプリそのものはとりわけ興味を引くものではない。Apple の公式の Remote アプリの様に、CiderTV はタッチパッド風のスワイプ表面、必要なボタン類、そしてオンスクリーンキーボードを使っての検索入力をさせてくれる。一つの違いは、これが幾つかの追加のジェスチャーを提供していることである。例えば、タッチパッドをダブルタップすることで Menu ボタンを真似られるが、もし開発者が Menu ボタンを提供していればその必要すらなかったであろう。彼らは Menu ボタンをウィジェットには入れたが、アプリそのものには入れておらず、奇妙な感じがする。

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CiderTV はもう一つ有用さの可能性を示す機能を持っている:もしネットワークに接続されたテレビをお持ちなら、このアプリを使って Apple TV とあなたのテレビ両方のボリュームを制御出来る。これは理屈の上では素晴らしいが、私の極めて新しいテレビに対しては働かないし、あなたのテレビでも恐らく働かないであろう。もし働くのであれば、CiderTV を持つもう一つの理由となるであろう。

この CiderTV アプリは劇的とは言い難いが、その Today View ウィジェットは素晴らしい。これは公式の Remote アプリと一緒に使えるので、第四世代 Apple TV を iPhone や iPad から操作したい人は、試して見て欲しい。

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Apple の来るべき APFS ファイルシステムが意味するもの

  文: Michael E. Cohen: [email protected], @lymond
  訳: 清水 史彦 <qff01604@nifty.com>

最近閉幕した WWDC で、Apple がデベロッパーに公開した情報の中に、Apple の製品全領域にわたる新しいファイルシステムがあった。(macOS 10.12 Sierra、OS X 10.11 El Capitan を引き継ぐ 2016 年 6 月 13 日参照) "APFS" というニックネーム (これは、頭文字を並べたものであって、Apple は、デベロッパー向けの書類にさえ、省略せずに記載することはない) で呼ばれるそのファイルシステムは、HFS+、すなわち、1985年のHFS (階層型ファイルシステム) を 1998 年に置き換えたファイルシステムを置き換えることを意図している。(HFS+ は、1998 年以来、多くのアップデートを受けているので、完全に陳腐化しているという印象は持たないでいただきたい。) Apple は、macOS 10.12 Sierra とともに、APFSのデベロッパー向けプレビューを発表した。そして Apple は、2017 年後半までに、APFS が Apple のすべてのオペレーティングシステム、すなわち、macOS、iOS、watchOS、そして tvOS の既定のファイルシステムになると述べている。

オペレーティングシステムにとって、既定のファイルシステムの変更は一大事だ。なぜなら、ファイルシステムは、デバイス上の全てのデータを記録し続ける責任があるからだ。だが、こうした変化は、ユーザーにとって、何を意味するのだろうか?

Finder はファイルシステムではない -- あなたが、ターミナルのコマンドライン上で暮らしていて、フォルダーアイコンをダブルクリックするよりも速く ls -la をタイプできる滅多にいない人の一人でない限り、Mac の「開く」「保存」というダイアログと共に、普通は、Finder が、Mac 上に何があるのかを見たり、ファイルやフォルダー間で操作を行ったりする方法だ。このことは、APFS が HFS+ を継いでも変わらないだろう。

つまり、Finder は、ファイルシステムの「クライアント」なのだ。Finder は、あなたが Mac に保存したアイテムの一覧を見せてくれるし、Finder を使って、ファイルやフォルダーを、自分の役に立つようにアレンジすることができる。Finder は、フォルダーやファイルのアイコンと共に、HFS が登場する前からずっと Mac 上に存在し続けている。そして、ユーザーの観点からは、1984 年に立ち戻って、初代のMac が(スティーブ・ジョブズの) かばんから出てきて "Hello" と言って以来、多かれ少なかれ同じように機能してきている。

ファイルシステムは舞台裏で動作し、Finder やアプリケーションにファイルやディレクトリに関する情報を与える。これらは、Mac に接続されたデバイス上で、何らかの方法で、例えば、回転する円盤状の媒体に記録された磁場や、半導体デバイス内の電荷を有するセル内に保存されている。ファイルシステムは、ファイルがデバイス上でどの程度の記憶容量を占めているか、デバイス上のどこにファイルを構成するデータが保存されているか、そして、例えば、ファイル名、どのユーザーがファイルを開くことを許可されているか、さらに、その他多数の、ファイルに関するあらゆる種類のメタデータを、ファイルが作られたり、最後に改変された時に、記録している。

というわけで、Finder は仲介者なのだ。その役割は、私たち普通の人間に、ファイルシステムが実際に管理しているデータを分かりやすく表示すること、そして、ファイルシステムに、そのデータをどうしたいか指示することだ。そうした表示を可能にし、指示が受け渡されるように、Finder が、ファイルシステムと適切にコミュニケーションできている限り、記憶装置で使用されている実際のファイルシステムは、それほど重要な問題ではない。

実際、もしあなたが、サムドライブ (親指大の USB メモリ) や SD カードをMac 上で使ったことがあるなら、Finder が、HFS+ 以外のファイルシステムで動作しているのを既に見たことがあるかもしれない。多くのサムドライブや SD カードは、Windows PC 用にフォーマットされていて、FAT (ファイル・アロケーション・テーブル) ファイルシステムを使用している。それでもなお、そうしたメディア上のファイルやフォルダを、Finder で閲覧したり操作したりすることが可能だ。

APFS は、HFS+ で管理されている記憶装置に関して、Finder 、もしくは、他の Mac のアプリケーションが発行する同様の指示や情報リクエストのほとんど全てを理解するように設計されている。引き続き、ファイルを移動したり、リネームしたり、コピーしたり、開いたり、消去したり、タグ付けしたり等を、いつもやってきた通りに行うことが可能だ。

だが、いくつか違いに気付くだろう -- しかしながら、APFS は、HFS+以上のメリットをいくつか実際に提供する。そうしたメリットはかなり著しいので、おそらく動作中に気付くだろう。

HFS+ は、テラバイトはもちろんのこと、ギガバイトを有する大容量記憶装置が一般的になるずっと前に、フラッシュメモリがファイルの保存に通常使用されるようになるずっと前に、ファイル暗号化が、普通のユーザーが気に掛けるようなものとなるずっと前に、そして、Mac OS が OS X、ならびに、仮想メモリで可能となった OS X のマルチタスキング能力で置き換えられるずっと前に登場した。

大容量データボリューム、暗号化、フラッシュドライブ、そして仮想メモリに対するサポートは、HFS+ に統合される代わりに、多かれ少なかれHFS+ に「ネジ留め」されてきた。APFS は、そうしたサポート、そしてそれ以上のものを組み込んでおり、したがって、ユーザーとしてのあなたの体験に影響を及ぼすだろう。

APFS への移行 -- Apple は、移行をできるだけ苦痛のないものにしようと思っている。いったん APFS がデフォルトのファイルシステムになったら、新しい Mac を買う時に、面倒なことは何もないはずだ。設定アシスタントを使うと、まさに最初から APFS だったかのように、古い Mac から新しいMac にデータを移動できるはずだ。そして、macOS は、APFS と同様に HFS+も引き続きサポートするだろうから (ちょうど、他のファイルシステムをサポートするのと同様に) 、HFS+ でフォーマットされた古い外付けドライブを問題なくマウントして使うことができるだろう。

Apple は、古い Mac を、APFS をデフォルトとして使用する mac OS バージョンにアップグレードするユーザーのために、直接 APFS に移行するユーティリティを提供することも計画している。既存の HFS+ デバイスを APFSに変換する移行プロセスには、おそらくある程度の時間 (数分ないし数時間)が必要だろうが、Apple の目標は、このプロセスをできるだけ簡単かつ安全にすることだ。

みんなで Apple がこの目標を達成することを願おうではないか。APFS は、かなりのものだ。注目に値する性能、容量の節約、そして、セキュリティのメリットをユーザーに提供する一方、優れたファイルシステムがそうあるべきであるように、その魔法を、出しゃばることなくひそかに実行することを約束する。

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OS X の隠れた宝: コピーとペースト

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst, Josh Centers: [email protected], @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

コピーとペーストは、過去 30 年間のコンピューティング・テクノロジーの中で最も重要なものと言えるかもしれない。ちょっと変な言い方に聞こえたかもしれないが、それでもあなたがどれほどコピーとペーストに依存しているか、考えてもみて頂きたい。私たちの大多数は毎日何度も Copy と Paste のコマンドを使っており、毎週知らないうちに何百回も使っているかもしれない。

もしもコピーとペーストができなかったなら、膨大な量の仕事を一からし直さなければならなくなるだろう。既存のテキストやグラフィックス、あるいは書類を丸ごと、必要となるマイナーな修正を施すだけで再利用するということができなくなる。また、ウェブページへのリンクを共有するのも、今よりはるかに難しくなるだろう。確かに、今では共有ボタンというものがあるけれども、もしも猫のビデオを誰もが手でリンク付けしなければならなかったとしたら、そもそも Twitter や Facebook が人気を得ることさえなかっただろう。

驚くべきことに思えるかもしれないが、基本を今もまだ理解できていない人たちもいる。それに、コピーやペーストに関する高度なテクニックに気付かないままの人たちは実際かなり多い。さらに発展させて書類同士、あるいはアプリ同士でデータをやり取りする方法も、あまりよく知られているとは言えない。

カット、コピー、ペーストの基本 -- Cut、Copy、Paste の各コマンドが何をするかを理解するためには、まずクリップボードの概念を理解しておかなければならない。クリップボードは、あなたがコピーまたはカットしたデータを保管させておくための、仮想のコンテナだ。クリップボードは通常ユーザーの目には見えないが、その内容を Finder の中で見るのは可能だ。Edit > Show Clipboard を選べばよい。すると小さなウィンドウが現われ、クリップボードに現在あるテキストまたは画像がそこに表示される。

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Copy または Cut を使うには、あらかじめ何らかのデータを選択しておかなければならない。テキストなら一文字でもよいし一冊の本全体でもよい。画像でも、画像の一部分でもよい。Finder の中のファイルでもよいし、スプレッドシートの中のデータのカラムでもよいし、オーディオ録音の中の一部分でもよい。通常は、一回クリックするか、またはクリックしてから領域上をドラッグするかして、そのデータを選択する。(すべてを選択 (Select All) のショートカット Command-A もお忘れなく!)何かを選択したら、それをコピーあるいはカットできる。

選択したデータをコピーした場合、OS X はそのデータをクリップボード上に複製して、あとでペーストできるようにする。住所をコピーしておけば地図アプリの中へペーストできるし、Safari から写真をコピーしておけば友人と共有できるし、ファイルをコピーしておけば別のフォルダへそのファイルを移すことができる。

Copy と密接に関係しているのが Cut だ。カットは、コピーするアクションと削除するアクションを組み合わせている。選択したデータをカットすれば、それまであった場所からそのデータが消えて、クリップボードに移される。だから、いろいろなものを並べ替えて整理する際に Cut が便利だ。例えば何かの報告書を書いていて、一つの段落をもっと上の方へ移したいと思ったら、まずその段落を選択して、それをカットし、新しい場所にペーストすればよい。

では、カット、コピー、ペーストをするためには何をするか? カットまたはコピーしたいコンテンツを選択したら、Edit > Cut または Edit > Copy を選ぶ。クリップボードの内容をペーストするには、行き先の書類またはフォルダがアクティブになっているのを確認してから、Edit > Paste を選ぶ。

でも、カット、コピー、ペーストをする度に毎回メニューバーへ行くのはとても面倒だ。すべての Mac ユーザーは、それらのコマンドのキーボードショートカットを覚えておくべきだ。普通に文字をタイプするのと同じくらい自然に、これらのショートカットで呼び出せるようになっているべきだ:

スタイルでペーストか、ペーストでスタイルか -- テキストをコピーしたりペーストしたりするのは単純なことだが、フォントのスタイル(書式)が関係する場合は注意が必要となるかもしれない。例えば BBEdit のようなプレインテキストのエディタの中でコピーしたりペーストしたりする場合は、何も問題ない。けれども、例えばウェブページから何かのテキストをコピーしてそれを Apple Mail の中へペーストする場合を考えてみよう。この場合には、文字の書体、文字の色、さらには背景の色まで伝えられる! これらさまざまのスタイル情報は場合によっては便利だが、たいていの場合、ペーストするテキストがそこの周囲にあるテキストの見栄えと揃ったものになることがあなたの望みではないだろうか? あるいはまた、そのアプリのデフォルトのスタイルこそ最も望ましいこともあるだろう。

多くのアプリが、余計なフォーマッティング情報なしにテキストのみをペーストするコマンド Edit > Paste and Match Style (Command-Option-Shift-V) を備えている。アプリによっては Paste Text Only とか、あるいは Paste Without Formatting とかいう名前にしているものもある。

残念ながら、すべてのアプリがその種のコマンドを備えている訳ではない。それがあったなら便利だろうにと思えることもあるのだが。この制約を回避するには、ユーティリティソフトウェアを使おう。あなたは既にその種のユーティリティを持っているかもしれない。例えば Keyboard Maestro のようなマクロユーティリティ、LaunchBar のようなランチャー、あるいは Copy'em Paste のようなクリップボード・ユーティリティは、ペーストの際にフォーマッティング情報をテキストから取り除くことができる。Joe Kissell の本 "Take Control of Automating Your Mac" に、これらのユーティリティの使い方や、クリップボード関係の他のいろいろなテクニックについて詳しい解説がある。

アプリによっては(例えば Pages、TextEdit、Messages など)その反対のこともできる。つまり、実際の文字をコピー・ペーストするのではなく、そのテキストのスタイルのみをコピーしペーストするのだ。この機能を持つアプリはそれほど一般的でなく、そのために必要なコマンドが置かれている場所もアプリによってさまざまだ。

例えば Pages では、Format メニューの中に Copy Style および Paste Style の各コマンドがある。TextEdit では、Format > Fonts の中にある。それから Messages では、Edit メニューの中にある。幸いにも、キーボードショートカットはいずれも同じだ。少なくとも Apple のアプリでは統一されているようで、Command-Option-C で Copy Style が、Command-Option-V で Paste Style が呼び出される。

あまり知られていない OS X の二次的クリップボード -- 何かをコピーまたはカットする度に、それまでクリップボードにあった内容が、新たなデータによって上書きされてしまう。時には、これは困ったことだ。アプリとアプリの間でいくつかのデータをやり取りするために、何度も何度も行き来する羽目になるからだ。この記事は OS X の内蔵機能に焦点を絞っているのであまり脇道に逸れたくはないのだが、とりあえず知っておいて頂きたいこととして、さきほど挙げたユーティリティはいずれも、クリップボード履歴にアクセスできる機能を備えている。どれを使ってもちゃんとうまく働くし、さらに名前の付いた複数個のクリップボードを作成して使い分けたいのなら Keyboard Maestro と Copy'em Paste にその機能がある。

しかしながら、OS X 自体に戻ってみると、ここにキーボードショートカットのみでアクセスできる二次的なクリップボードがある。Control-K が kill を実行し、Control-Y が yank を実行するのだ。

"Kill (没にする)" と "Yank (引っ張り出す)" は奇妙な用語だが、これらはいずれもあの由緒あるコマンドラインのテキストエディタ Emacs から来ている。実際的には、Kill と Yank は大体において Cut と Paste に同等だと思っても差し支えないだろうが、ほんの少しだけ違いがある。最も重要な違いは、Kill と Yank が独自のクリップボードを持っていることだ。データは Emacs が "kill ring" と呼ぶ場所に格納されるので、Control-K で何かをカットしても、メインのシステムクリップボードの内容は変化を受けない。

他にもいくつか重要な違いがある。Command-X とは違って、テキストが何も選択されていない状態で Control-K を押すと、挿入点からその段落の終わりまでのすべてが切り取られる。テキストが何も選択されていない状態で複数回の kill を繰り返すと、kill されたテキストがすべて次々と kill ring に付け加えられるので、その後で yank をすればすべてが一挙に元に戻る。それからもう一つ、Control-Y でペーストした場合、ペーストされるテキストからすべてのスタイルが自動的に剥ぎ取られる。

Kill と Yank は大多数の OS X アプリで働くけれども、すべてのアプリで働く訳ではない。その上、いくつかのアプリ、とりわけワードプロセッサやテキストエディタでは、それぞれ少しずつ独自の違ったやり方で Kill と Yank のキーボードショートカットを実装している。例えば BBEdit では、どうやらシステムクリップボードを使うように実装しているらしく、Control-K でテキストを kill してから Command-V でそのテキストをペーストすることができる。また、Nisus Writer Pro では、Yank が kill ring の中のテキストを何回でもペーストすることができ、そのテキストがどこから kill ring に入ったかも関係せず、またペーストはスタイル情報を伴って実行される。

Finder でコピー・ペースト -- ここまでは、主としてテキストをコピーしたりペーストしたりすることについて見てきた。でも、気付いていない人たちも多いけれど、Finder の中でファイルやフォルダをコピーしたりペーストしたりすることができる。たいていの場合はドラッグする方が楽だが、コピーとペーストを使う方が能率的な状況もある。

ファイルまたはフォルダをコピーするには、まずそれを選択してから Edit > Copy filename (Command-C) を選ぶ。必ず、アイコンを選択しているのであってファイル名のテキストを選択しているのではないことを確認しよう。複数個の項目を同時に選択したければ、Shift-クリックまたは Command-クリックを使えばできる。次に、行き先の場所を表示するウィンドウを開いて、Edit > Paste (Command-V) を選べば、さきほどの項目がその場所にペーストされる。

ファイルやフォルダに Cut コマンドを使ってそれらを移動させることはできないが、Finder は拡張された Paste コマンドを持っているのでそれを使えばコピーでなく移動ができる。それにはまず、一個または複数個の項目を通常通りにコピーしてから、行き先のウィンドウを開いて、それから Option キーを押し続けた状態で、Edit > Move Item Here (Paste の代わりにこう表示されている) を選ぶ。この Move Item Here コマンドのキーボードショートカットは、驚くには当たらないが、Command-Option-V だ。

忘れないで頂きたいが、間違えて違った場所にペーストしてしまっても、それが単なるコピーの場合でも移動の場合でも、いつでも Command-Z を押せば元に戻すことができる。

最後にもう一つ、ちょっとややこしい Finder の技を書いておこう。時として、ディレクトリ階層の奥深くにネストされて入っているファイルやフォルダがどこにあるかを誰かに知らせる必要に迫られることがある。例えばこんなフォルダが問題になったとしよう:

/Library/Application Support/Apple/Automator/Workflows

これを全部手でタイプするよりも、項目のパス名 (pathname) をコピーするという方法がある。ファイルかフォルダを一つ選択した状態で、Option キーを押し続けながら、Edit > Copy filename as Pathname (Command-Option-C) を選ぶ。すると、そのファイルまたはフォルダのフルパス名がテキストとしてコピーされる。

パス名をコピーして Terminal アプリの中でコマンドラインの呼び出しの一部として使いたい場合には、もっと良い方法がある。単に、その項目をドラッグして Terminal ウィンドウの中へ落とすだけでよい。このやり方にはさらに嬉しい追加機能があって、パス名(の中の空白文字など)を適切にフォーマット付けしてくれる。

Safari からコピーする -- コピーやペーストは主としてどこからでも使えるものであるべきだが、特殊な方法でこれらのコマンドを使うアプリも、実はたくさんある。とりわけ、ウェブブラウザはさまざまのものをコピーできるようにしていることが多い。細かな点はブラウザによって少しずつ違うけれども、例えば Safari ではウェブページから以下のような異なる種類のものをコピーすることができる:

テキストをコピーするのは他の普通のアプリでするのと同じだ。けれどもそれ以外のデータについては、そのリンクまたは画像を Control-クリック(または右クリック、あるいはコンテクストメニューを呼び出すためにあなたが普段使っている方法)が必要だ。何をクリックしたかによって、URL か、または画像全体をコピーできる。(記事“Preview のパワー: Preview にファイルを取り込む”(2016 年 2 月 25 日) に書いた通り、Preview の中で File > New from Clipboard を選べばコピーしてあった画像が開く。)

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テキストクリッピング、ドラッグ&ドロップ -- これから説明することは、正確に言えばクリップボードを使う訳ではないが、よく似た機能性を提供するのは事実だ。ほとんどあらゆる OS X アプリケーションの中でテキストを選択してから、それを Desktop の上へドラッグすれば "text clipping" が作成される。これは、その選択されたテキストを含んだ特別の種類のファイルだ。このテキストクリッピングファイルは標準のテキストファイルではなく、ダブルクリックすると Finder の中で専用の特殊なウィンドウの中に直接開かれる。テキストクリッピングを編集することはできないが、面白いことに、クリッピングの中でテキストを選択してそれを Desktop の上へドラッグすれば、もう一つ別のクリッピングが作成される。

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テキストクリッピングを作成することは、テキストをコピーすることに似ている。クリッピングの中のテキストを「ペースト」するには、クリッピングのアイコンを Finder からアプリのウィンドウの中へドラッグすればよい。ある意味で、OS X がクリップボードを一つしか持っていないという問題をテキストクリッピングが解消してくれる。なぜなら、好きなだけの数のテキストクリッピングを作成しておいて、それぞれをいつでもドラッグしてペーストできるからだ。(複数個のクリッピングを選択して書類の中へそれらを同時にドラッグすることもできる。)

テキストクリッピングには、プレインテキストを含めることも、RTF フォーマットの「リッチテキスト」を含めることもできる。プレインテキストのクリッピングを書類の中へドラッグすると、そこの周囲のテキストのフォーマッティングが適用される。一方、リッチテキストのクリッピングはそれ自身のスタイルを保持する。

テキストエディタやワードプロセッサで、テキストクリッピングを書類として開くことができるものもある。例えば BBEdit や Nisus Writer Pro などだ。他方、TextEdit や Pages ではできない。ただ、そうやって書類として開いても新規の書類として扱われるので、変更点を元のクリッピングに戻して保存する方法はない。つまり、テキストクリッピング自体を編集することはできない。

でもちょっと待って! 単にテキストを一つの書類から別の書類へ移したいだけなら、あるいはまた一つのアプリから別のアプリへテキストを移したいだけなら、媒介的存在としてのテキストクリッピングなど不要だ。実際、ただ単にテキストを選択して、そのウィンドウから別のウィンドウへとドラッグすればよいだけだ。このドラッグ&ドロップの技は、グラフィックスにも使える。

では、ドロップしたい先の書類が見えていない場合、あるいはそれが開いてさえいない場合はどうするのか? そんな場合、次のような一連の手順を使えば、込み入ってはいるが、とても素敵に働くのでお試し頂きたい:

ドラッグを開始してから Command-Tab のアプリケーション切替を使ってアプリを切り替えることもできるけれども、この方法では現在開いていない書類はたとえ最近使ったものであっても選ぶことができない。Dock 経由のドラッグは、それができるところが利点だ。

隅から隅まで pasteboard が働く -- テキストクリッピングやドラッグ&ドロップはクリップボードを使用しないが、この記事であえて触れたのはそれらが同じ基盤テクノロジーに基づいたものだからだ。Apple はこのテクノロジーを "pasteboard" と呼んでいる。OS X においては、pasteboard はアプリの内部で、またはアプリとアプリの間で、データをやり取りするための標準化されたメカニズムだ。クリップボードは、あらゆるアプリケーションが共有する、標準的な公開 pasteboard の一つに過ぎない。ドラッグ&ドロップの操作はまた別の公開 pasteboard を使っており、Kill および Yank コマンドもおそらくさらに別の pasteboard を使っているだろう。Apple が pasteboard を解説した開発者用マニュアルは、なかなかおもしろい読み物だ。

これらの pasteboard は概念的には単純だが、その実装となるとかなり複雑なものになる。例えば、異なるアプリがそれぞれにさまざまのタイプのデータを扱うことができるので、共有されるクリップボード上に適切なタイプのデータを置いて他の多くのアプリがそれにアクセスできるようにすることは、すべてその個々のアプリの責任だ。けれどもその責任はいつでも果たされているとは限らないので、例えば写真を Photos から Apple Mail へドラッグすることはできるのに、Mailplane ヘドラッグすることはできない。Photos が、その写真の説明を Mailplane が理解できる形で Mailplane に与えていないからだ。

もしもクリップボードのデータを Unix アプリと結び付けたいと思ったならば、まず pbcopy と pbpaste という二つのコマンドについて知っておこう。この記事でそれらの使い方を説明することはできないが、手始めにそれらの man ページを読んでみるとよいだろう。

最後にもう一つだけ、ちょっとした豆知識を紹介しておこう。データをコピーしてから、その情報元のアプリを終了し、行き先のアプリを起動して、その後でペーストできることを考えれば、何かもう一つ別のアプリがバックグラウンドで走っているお陰で、このコピーとペーストという魔法のような働きが可能になっていることが明らかだろう。この、pasteboard のサーバして働くプロセスは、pbs という名前だ。Activity Monitor の表示に pbs という名前が見えたなら、これがクリップボードやドラッグ&ドロップを動かしているものであって、別に次の募金活動に備えている訳ではないことを知っておこう。[訳者注: 全米ネットワークの公共放送 PBS ではいつも募金活動をしているから、という筆者の冗談です。]

言うまでもなく、ユーザーであるあなたが pasteboard について詳しく知っている必要は何もない。けれども、コピーとペースト、テキストクリッピング、ドラッグ&ドロップを使ってこれほど手軽にアプリからアプリへとデータを移すことができているのは、Apple の OS X エンジニアたちの努力のお陰だ。だから私たちは、これらの精妙な機能を十分に使いこなすことによって、感謝の気持ちを示そうではないか! そしてもちろん、クリップボードや pasteboard に関係した何か他のヒントをご存じならば、どうぞお教え願いたい。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2016 年 6 月 27 日

  文: TidBITS Staff: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

BusyCal 3.0.1 -- BusyMac が、名前の通りに忙しく働き続けた成果として、Apple の Calendar アプリの代わりとなるべき同社のフル機能カレンダーアプリのメジャーアップデート BusyCal 3 を出した。BusyCal 3 は現代的な見栄えに生まれ変わり、トラックパッドのスワイプでスムーズなナビゲーションができ、イベントアラート上のトラベルタイム、カレンダーイベントと共に現われる時間付き to-do 項目、Info パネルの改善なども加わっている。その後いくつかのクラッシュやその他のバグに対処したバージョン 3.0.1 アップデートが出た。Mac 版の BusyCal に加えて、$4.99 の iOS 版 BusyCal も出て、同じカレンダー機能を iPhone や iPad 用に最適化して提供する。(新規購入 $49.99、アップグレード $29.99、10.7 MB、リリースノート、10.11+)

BusyCal 3.0.1 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2016 年 6 月 27 日

  文: TidBITS Staff: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では、Apple Maps と Google Maps とを比較し、Apple の Advanced Computer Vision が何を識別できるのか調べ、Bank of America が Apple Pay 互換な ATM を展開しようとしているというニュースもある。

Apple Maps と Google Maps を地図理論で比較s -- 地図とは現実を表現したものに過ぎない。そして、その同じ現実が、Apple と Google による解釈を通じてどんなに違った表現になっているかは驚くほどだ。元 Apple で地図製作者として働いていた Justin O'Beirne が、これら二つの地図作製システムを詳細に比較して、それぞれがどのように町や道路、その他の場所(観光地とも言える)を表示しているかを調べた。O'Beirne はどちらかを勝者としないように用心しているが、彼の結論を要約すれば Apple はより多くの町をラベル付けし、Google はより多くの道路をラベル付けしている。さらに、表示される場所の名前の個数は両者でほぼ同じであったものの、両者が共に表示する場所の個数はたった 10 パーセント程度に過ぎず、Apple は史跡や観光地を重視し、Google は交通機関を優先しているようだ。

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Apple の Advanced Computer Vision の内側を見る -- Advanced Computer Vision は macOS Sierra と iOS 10 における Photos アプリで登場する予定の写真解析テクノロジーだが、あなたが撮った写真をスキャンして検索可能なキーワードで認識し、それによってテーマごとに分けた Memories と呼ばれる写真コレクションを作ることができる。Kay Yin が Advanced Computer Vision に現時点で存在しているものを分析し、Photos アプリが認識できる 7 つの顔の表情、33 個の Memories カテゴリー、それから 4432 個の異なるシーンやオブジェクトをリストにまとめ上げた。例えば St. Martin 島の Maho Beach [訳者注: ビーチの人々のすぐ頭上の低空を通って飛行機が離着陸することで有名]などを直接認識するようにはトレーニングされていないものの、まず Maho がビーチであることを認識し、それから結果を切り分けることによって、写真を正しく認識できる。

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Bank of America、Apple Pay による ATM 払い出しを提供 -- Bank of America (BoA) が、同社の ATM に Apple Pay 互換性を備えようとしつつある。つまり、iPhone 上で Apple Pay を使って、このテクノロジーに対応した国内に 2400ヵ所以上ある ATM から現金を引き出すことができるようになる。単に NFC 対応の BoA ATM なら何でもよい訳ではなく、Apple Pay ブランドを表示した BoA ATM のみで使える。現在のところ、Apple Pay にリンクされている BoA のデビットカードでのみでこのシステムが使えている。

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日本語版最終更新: 2016年 7月 02日 金曜日 , S. HOSOKAWA