TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#729/10-May-04

PowerBook、携帯電話、デジタルカメラ、それに iPod を持ってハワイで 9日間を過ごした Adam が、テクノロジーが休暇に及ぼす影響について、また今日のテクノロジーがどれほど休暇中の人の役に立っているかについて、考えを巡らせる。Jeff Carlson は彼の新刊書の出版を記念して、iMovie 4 についてのヒントやテクニックを披露する。ニュースの部では、Now Up-to-Date & Contact のユーザー(または将来のユーザー)のあなたが、今月中に限り大幅割引の恩恵を受けられるというお知らせがある。

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MailBITS/10-May-04

Now Software 割引セールでデータ共有がお手軽に -- Apple からも Mac OS X 付属のコンタクト管理及びカレンダー機能として Address Book と iCal が提供されているが、Tonya と私はいつも Now Software 社の Now Up-to-Date & Contact を愛用している。なぜなら、こちらのプログラムの方が複数の Mac の間で(あるいは Windows ベースの PC との間でも)コンタクトやイベントの情報を共有するという目的にぴったりだからだ。ただし、そのためには個々の Mac ごとに別々にこのプログラムを購入しなければならず、合計すれば結構な値段になる。でも、この5月中に限り、Now Software では大幅な割引価格でこのプログラムの Classic 版 (4.0.3)、Mac OS X 版 (4.5.2)、それに Windows 版 (4.5.1) を販売している。Now Up-to-Date & Contact 4.x のユーザーならば、第2のコピーを $40 (平常価格 $130) で購入できる。まだこのプログラムを買っていない人には、定価で1つ購入すれば2番目のコピーが割引価格になる。この割引セールは 2004 年 5 月 31 日まで有効で、1つの有効な登録番号あたり割引価格購入は1件限りと制限されている。[ACE](永田)

<http://www.nowsoftware.com/may/>


iMovie 4 in the Viewfinder

文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
訳: 古川敬章 <tac@mac.com>

去年iMovie 3について記事を書いたときには、私はこのApple製デジタルビデオ編集ソフトをあまり好きになれなかった( TidBITS-697 「iMovie 3 : ヒントと注意点」参照)。iMovie 3は遅く、バグが多くストレスになったからだ。しかし今年のMacworld Expo San Franciscoの直後にリリースされたiMovie 4は大きく進歩している。私が気に入るほどではないが、もはや完成度の低い製品ではない。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07356>(日本語)iMovie 3 : ヒントと注意点
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07500> (日本語)iLife '04 で新しいソフトが追加

PeachPit Pressから最近私のiMovieに関する本の第3版が出た。100ページほど厚くなった(iDVDを新たに扱ったせいもある)だけでなく、今まで私が出した本の中で一番タイトルが長い(『iMovie 4 & iDVD 4 for Mac OS X: Visual QuickStart Guide』。タイプするだけで疲れるほどだ)。 この記事では、iMovieの有用なTipsと改善点について触れたい。iDVD 4についても将来見ていくつもりだ。

<http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0321246632/tidbitselectro00/ref=nosim>

ムービーのダイレクトトリミング -- iMovie 4では重要な構造的作り直しがなされた。Appleはダイレクトトリミングと呼んでいるが、映像編集者は一般に非破壊編集と呼んでいる。iMovieの今までのバージョンでは、ユーザは必要の無い部分(例えば最後の10秒)を切り落とすことによりトリミングを行っていた。もし後でその部分が必要になった場合は、取り消し(Undo)を行う(ただし編集が過去10回以内の場合のみ可能)か、クリップ全体を元の状態に戻すしかなかった。

ダイレクトトリミングでは、削除された部分のクリップは常に残っている。クリップを2秒延ばしたい場合は、単にタイムラインビューワでクリップの右端をつかんで右へドラッグすれば、クリップの必要な部分が現れる。クリップを短く切る時は、右端を左にドラッグすれば、取り除きたい部分のフレームが隠れる。

ダイレクトトリミングに関して唯一注意しなければならないのは、iMovieのゴミ箱を空にする時だ。iMovieはディスク上のメディアファイルを編集されたとおりに上書きする。この時クリップの隠れた部分は削除されてしまう。(編集中はiMovieのゴミ箱を空にしないことをおすすめする。ディスク容量がもっと必要な時は、安い外部ハードディスクを買ってそこにプロジェクトを移動した方がいい)

キーボードショートカットで編集を簡単に -- キーボードショートカットは目新しい機能ではないが、私は作業を速くするのとマウス操作を減らすために使っている。iMovie 4ではいくつかショートカットが追加されて、私もいつも使っている。

時代の波(形)をつかむ -- iMovieではついにオーディオクリップの波形を見る事ができるようになった。波形は、歌やサウンドクリップを映像の動きに合わせる際に役に立つ。波形をオンにするには、iMovieの環境設定に行き「オーディオトラックの波形を表示」のチェックボックスをオンにすればよい。クリップをズームすることで波形をより詳しく見ることができる。また、選択したオーディオクリップで上下の矢印キーを押して、一時的に見やすくするために波形を上下に動かす事もできる(これは波形の表示を変えるだけで、音量レベル自体は変化しない)

残念ながら、波形が見られるのはオーディオクリップのみだ。(iMovieのビデオクリップは音声も含んでいるが表示できない) ビデオクリップにおいて波形を見るには、音声を取り出す必要がある(クリップを選択してCommand-Jを押すか、詳細設定メニューから「オーディオの抽出」を選択する)。

iMovie 4では音声を「たどる」機能も追加された。ムービーを再生する時だけでなく、再生ヘッドをドラッグするときにも音声が流れる。しかし、マシンパワーを要するので私は使えないと思った。再生ヘッドがマウスドラッグについてくるのが遅かった。

共有は交友 -- 最後に紹介するしゃれた機能は、ムービー全体でなく選択されたクリップのみを書き出す機能だ。これまでのバージョンでは、たとえば特定のシーンをQuickTimeムービーに書き出す場合、他のクリップを事前にすべてタイムラインから外さなければならず、大変面倒だった。iMovie 4では、単に書き出したいクリップを選択し、ファイルメニューから「共有...」を選んで(またはCommand-Shift-Eを押す)、「選択したクリップのみを共有」のチェックボックスをクリックするだけでよい。

パフォーマンスについて一言 -- さきほどiMovie 4は進歩しているが気に入るほどではないと言った。iMovieの一つの特徴は(iTunes以外のすべてのiLifeアプリケーションに言える事だが)高速なハードウェアの恩恵を受けやすいが、似通ったMacで速度に大きく差が出る点だ。ムービーの書き出しが問題ないユーザもいれば、音声のトラブルやガタガタした再生で頭をかきむしるユーザもいる。私の経験では、iMovieはPowerBook G4(1.25 GHz)ではかなり安定していたが、それよりも古いPowerBook G4 Titanium(400 MHz)ではみじめだった。

必ずうまく行く解決方法は私にはわからないが、いい情報源を紹介しておく: Dan Slagelの"Unofficial" iMovie FAQ。また、私の本のウェブサイトにはiMovie関連のニュース、Tips、他の情報へのリンクなどがある。最後に、最近iMovie 4.0.1アップデートで盛り上がっているTidBITS Talkのスレッドをチェックするのも良いだろう。

<http://danslagle.dvmix.com/mac/iMovie/>
<http://www.necoffee.com/imovievqs/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2227>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07653>(日本語)iMovie 4.0.1 のパフォーマンスが改善される


バケーションとハイテク

文:Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@earthlink.net>
 訳:貞広正則 <msadahiro@peccom.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

我々はハワイ Kauai 島でのバケーションから帰ってようやく日常生活に戻ったところである。真にゆったりとしたすばらしい時間を過ごせたと言いたい所ではあるが、現実は最後の数日を除いて私はずっと気分が悪くそのお陰でやりたいことにも大きなブレーキがかかってしまった。それでも、もし何もせずに静かに座っていなければならないというのであれば、Kauai 島は一番の場所と言える。私も最後には元気になって数日は太陽と、砂とそして波の中で過ごすことが出来た。

でもこれが今日お話したいことではない。我々の多くにとって、バケーションも最早ハイテクとは無関係ということでは済まなくなっている。この頃では、私はかなり多くのハイテクと一緒に旅をしていて、色々な機器を使う楽しみ方を発見している。今回の記事にはとりわけ立派な結論があるわけではないが、私の経験から何か学べるものを見つけて頂ければ嬉しい。

最西端の Wi-Fi -- 我々は Waimea Plantation Cottages という所に滞在したのだが、ここは砂糖キビプランテーションの作業者のための質素な小屋をもとにして作られたリゾートで、コテージは素朴そのものであったが、リゾートの瀟洒なメインビルディングではワイヤレスのインターネットアクセスが無料で提供されていた。休暇中とはいえTonya も私も 9日間もメールから完全に離れている気にはなれなかったので、これ幸いとメインビルディングまで足を伸ばし、日陰の風通しのいい所にある快適な椅子に腰を落ち着け、高速インターネット接続を享受することとした。Waimea は Kauai 島の西海岸に位置し、しかも島を巡る道路のほぼ最後のあたりにあり、かつ Kauai 島はハワイ諸島の中でも最西端(私有地である "禁じられた島" と呼ばれる Niihau 島を除いて) にあるので、この場所は全米で最西端の公共ホットスポットであるかもしれない。

<http://waimea-plantation.com/>
<http://www.hawaiian.net/~niihauisland/island.htm>

我々は、コテージには Wi-Fi アクセスがない方が良いと思っていた。というのも、そうすれば我々のインターネット利用もきわめて控えめにならざるを得ないからである。これはまた、我々のうちの一人は常に息子の Tristan のそばにいることを意味し、二人が仕事をするため同時にいなくなってしまうことを不可能にもしてくれた。

ここでもスパム問題 -- 結果的には高速インターネットアクセスがないと何も出来ないことが明らかとなった。理由は簡単で、私の受け取るスパムの量がモデム接続ではどうにもならない程に増えてしまっていたからである。今や、私の受け取るスパムメッセージは平均して一日当たり700件になった。 SpamSieve はきちんと仕事をしてくれていて99.7% は私の In box には入らない様にしてくれているが、それにしても転送だけでも大変なデータ量である。私がメールをチェックするのは一日1回にしていたが、メールチェックの時 Eudora がダウンロードするメッセージの量は毎回 1000通を下回ったことがなかった。

<http://www.c-command.com/spamsieve/>

SpamSieve は立派なツールであることは間違いないが、このとどまる所を知らないスパムの洪水に対抗するには我々の Web Crossing メールサーバで動くサーバーサイドのソリューションについて検討を始める時が来たようである。事態を紛らわしくしているのは、他人から私に送られたワームメッセージも、ワームメッセージからのバウンスも私のアドレスを偽装していることである。

デジタル画像 -- 今回の旅行のために、我々は年老いた PowerShot S100 を補うため Canon PowerShot S400 を購入した。私は PowerShot S100 が気に入っているが、S400 はもっと良い。色々な点で S100 からの改良が見られる。ピクセル数は 4 メガピクセルに、光学ズームも 3x になり、それにムービーとパノラマモードが追加された。最初の立ち上がりも早いし、ショットの間も早くなった、マクロモードでの動きも良くなった、これら全てが S100 では多少いらいらがつのるところであった。事実、S400 について唯一好きでない点は、モード切替ホイールがポケットの中でたやすく回ってしまうことであり、ポケットから引き出した時どのモードになっているか分からないから気をつけなければならないことである。(この S400 ですら 5-メガピクセルの PowerShot S500 に取って代わられているが、私が買うときには $150 余分に出す値打ちがあるとは思わなかった)。

<http://www.powershot.com/powershot2/s400/>
<http://www.powershot.com/powershot2/s500-410/>

私は、S400 が撮る小さなムービーの虜になってしまった。ずっと昔のホームムービーを思い起こさせてくれる。長さも短いし粒子も粗いが、私にはちっとも気にならない。静止画ではとらえ様がない Tristan が砂の斜面を転がり下りるさまをムービーとして取れるというのにはちょっとしたものがある。デジタルカムコーダならばもっと良い画質で捉えられるであろうが、いま出ているモデルでポケットに納まるようなものは無いと思うし、それに S400 のような良いスチル写真も撮れないであろう。おまけに、私のS400 の 256 MB Compact Flash カードではムービーのためのスペースも限られているので、完璧なクリップを求めて一日中レンズの後ろで過ごすなどと言う心配もない。

私は、処理能力と保存技術が進歩して質を犠牲にすることなくビデオから静止画を取り出せる様になる日の来るのを待ち望んでいる。タイミングの悪い時にシャッターが落ちて何と多くの写真が没になってしまっていることであろう。もし、全ての写真が数秒のビデオとして撮る事が出来れば、目を閉じてしまった写真とかおかしな表情の写真とかを避けるのはずっと容易いことになるであろう。

iPhoto の制限いろいろ-- デジタルカメラを使って写真や動画を撮影する場合、iPhoto の持つ制限の一つにイライラさせられる程のレベルには、私は全くのところ達していなかった。iPhoto が扱うのは写真だけであるが、iPhoto を(カメラがパソコンにつなげられたときに自動的に起動するソフト)「カメラを接続したときに起動する項目」にデフォルト設定してあった場合、カメラに動画が保存してあることをすぐに忘れがちである。iPhot を使って写真をパソコンに取り込む際に、iPhoto のオプション設定「取り込み後にカメラ内の画像を消去」を使っていないと、特にこのことは問題になる。古いバージョンの iPhoto では、この設定が様々な問題を引き起こすことを確認していたので、常に、iPhoto が全ての画像を適切に取り込んだことを確認した後で、カメラのメディアカードのデータを消去することを奨励していた。不運なことに、動画のことを忘れてしまって、このやり方をしたために、姉の結婚式で撮影した本当にすばらしい動画をうっかりと消去してしまったのだ。iPhoto が動画を消去することは絶対にないので、このアプリを信頼しているならば、「取り込み後にカメラ内の画像を消去」を使って画像を消す方が実際にはより安全である。

アップルから画像を取り込むアプリとしてイメージキャプチャが提供されている。このアプリはあなたの Movies フォルダにきちんと動画を取り込んでくれる。(取り込みデータが選択可能であることに加えて、これが取り込み機能として iPhoto に勝っている点である)しかし常に動画を撮らないのであれば、このアプリを「カメラを接続したときに起動する項目」にするとイライラさせられるかもしれない。[イメージキャプチャの環境設定を使って「カメラを接続したときに起動する項目」を変更できる。--ジェフ] Script Software から提供されている Camera Helper という無料のユーティリティを使うことも、部分的な問題解決の方法である。Camera Helper は自分自身を「カメラを接続したときに起動する項目」と設定し、どのアプリを起動させるかのダイアログを表示するので、どのような取り込み作業の時でも、iPhoto あるいはイメージキャプチャのどちらかを選択できる。私はこんな風になったらいいと思う。まずは、Camera Helper がイメージキャプチャを起動し動画を取り込み、それから iPhoto を起動し画像を取り込む。

<http://www.scriptsoftware.com/camera_helper/>

写真データを復活 -- 結婚式に撮影した動画を誤って削除してしまったのがあまり悔しかったので、しばらく時間をかけてなんとか復活させることができないだろうかと試みた。削除してしまった後でかなりの枚数の写真を撮っていたこともあり、私の努力は無駄に終わったが、メモリーカードでいったん削除された写真(上書きされていなければだが)を復活させることができるとうたってあるいくつかのデモ版アプリを使ってみた。

もしあなたも同じような状況に陥ったならば、PhotoRescue や Don't Panic を試してみるとよい。私は PhotoRescue の方を気に入っている。なぜかと言うと、何ができるかをデモ版で確認し、役立つことがわかった時点で、30ドルを出し完全版を購入することができるからである。Don't Panic はそれほど出来が良くなく、40ドルと少し高いが、私のケースでは、復活させたい動画を上書きしていなければ、先のアプリと同様に、復活させることに成功したように思えた。

<http://www.photorescue.info/products/rescue/photorescue.htm>
<http://www.imagerecall.com/software.asp>

違っている視野-- S100 はもはや我々が所有する唯一のデジタルカメラではないので、Tristan にそれを使わせ始めた。彼は5歳の誕生日を少し前に迎えたばかりで、あまりカメラの経験は無いが、そのカメラを壊さない程度の扱いはできるので、彼がそれを壊す心配はしていない。撮った写真をすぐに液晶画面に映しているそんな彼を見るのは、なんともすばらしいものである。更なる技術の進歩である。写真の現像に何日、何週間、いや私の両親の時代であれば、何ヶ月も待たないと写真が見れないことを、彼の世代は到底理解することは無いであろう。

彼の視野もまた全く違っている。彼の写真に写る人たちは顔が映っていないことが往々にしてある。おそらくその理由は、身長が 43 インチ(1.1 m) ならば、大人ほどは人の顔が視野に入ることがないせいであろう。彼はまたありふれた物体を超接近モードで撮影することがある。そして、カメラがまっすぐになっているかなどにはほとんど関心が無い。それでも、彼の多くの写真の構図に良いセンス見受ける。若い写真家がデジタル世界の自由度とともに育ち、この業界に入ってくると、写真の取り方に変化が見られるのであろうか。

写真の共有をもっとうまく -- iPhoto 4 には Rendezvous を使って共有する機能が追加されている。それ自体は正しい方向性だが、最近私が出くわしたいくつかの場面でのニーズを満たすものではない。ほとんどの親戚の者たちはデジタルカメラを持っている。そこで、家族が集まったときに、複数の人たちが自分のカメラを持ち込み写真を撮り、撮った写真を共有したいものである。私は常に、あらゆるタイプの記録カードに対応したカードリーダーを携帯しているが、取り込み作業はかなり遅く、iPhoto(あるいはほかのアプリを使って。どちらがボトルネックなのかは分からないが、USB とメディアカードはどちらもかなり遅い)に写真を取り込む作業過程で、一台のパソコンに全員の撮った写真を集める作業はうまくいった試しがないのである。

これについては私はすばらしい解決法を持ち合わせているわけではない。その場で写真を交換することは、たとえ取り込みのスピードが速くても、みんながノートパソコンを持っていても、その場の雰囲気を壊すことがあるのも事実だ。おそらく、Belkin Media Reader を接続した iPod がいいのではなかろうか。手間を最小限にして、全ての写真を取り込めるのだから。あるいは、みんなが家に帰り、それぞれの写真をチェックし、良いものだけを選び出した後で交換するのが良い方法かもしれない。iPhoto の共有がローカルネットワークと同様にインターネットを介しても行えるのであれば、少なくとも高速回線につながった Mac ユーザ同士は簡単に写真のやり取りが行える。

<http://catalog.belkin.com/IWCatProductPage.process?Product_Id=158350>

もちろん、もし iPod 上で写真の整理をし始めるつもりならば、写真も表示可能なカラースクリーンの付いた iPod が本当に欲しくなりそうだ。さらに、テレビにつなぐことができればもっといいが。Tonya の母親は今高校の同窓会を計画中である。iPod を利用したフォトビューアを使って、彼女の子供たちや孫たちを仲間に見せびらかし自慢しているおばあちゃんの姿が頭に思い浮かんでしまう。しかし、現在のところ iPod にフォトビューアの機能を付け足すことに、アップルは反対の姿勢を取っているので、サードパーティが写真を保存したり音声を録音する機能を iPod に拡張しているにすぎない。

iPod への不満 -- 飛行機の座席やホテルの部屋で音楽を聴くためには私の古い iBook のハードディスクでは容量が小さすぎてたいして曲数が入らない、ということが私も皆と同じ iPod オーナーになって一番嬉しかった要因の一つだった。iPod を買う前は、MP3 の CD を焼いて私の好きな曲を入れることでこの問題に対処していた。これで、たいていの旅行で十分の曲数が持ち運べた。でも今では、いくら私の 12 インチ PowerBook にずっと大きなハードディスクが付いているとはいえ、iPod さえあればもうディスクの容量のことなんか全く心配せずに私の音楽コレクションをすべて身に付けていられる、ということがわかったのだ。

けれども、問題が一つあった。たしかに iPod では付属のイヤーバッドで音楽が聴ける。でも私は耳が痛くなるのでこのイヤーバッドは嫌いだ。Koss 製のヘッドフォンを使っても、ほんの少し不快感が減る程度だ。(私の耳が普通の人と形が違うのかもしれないが、私は今まで快適なヘッドフォンというものについぞ出会ったことがない。)私は PowerBook のスピーカーで聴きたいと思うのだが、とにかくそれが不可能なのだ。私の iPod はいつも Power Mac G4 に繋いでいるが、接続してもその iPod は PowerBook の iTunes に現われてもくれない。

旅行中のこの問題に気が付いた私は、わざわざその解決法を探るために Wi-Fi でインターネット接続できる場所を探そうという気にはならなかったのだが、帰宅してから調べてみて、Chris Breen の素晴しい本、Secrets of the iPod の第4版に解決策が載っているのを見つけた。Flying Mouse Software から出ている $8 のユーティリティ、PodMaster 1000 を使えば、iPod の音楽を Mac にコピーすることもできるし、さらに良いことには、iPod の音楽を直接接続された Mac のスピーカーで演奏することもできるのだ。

<http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0321245644/tidbitselectro00/ref=nosim>
<http://homepage.mac.com/podmaster/>

パーソナル・コミュニケーション -- わが家のある Ithaca 市の大部分では、携帯電話の通信状態があまり良くない。だから、私たちは普段あまり携帯電話を使わない生活をしている。それでも、Tonya と私は家にかかった電話を留守の場合や通話中の場合に携帯電話に転送するようにしていて、いつでもどこにいても電話に出られるように、また複数のボイスメールサービスを毎度チェックせずに済むようにしている。今回の旅行でも、携帯電話の有難さがよくわかった。最初の Ithaca から Pittsburgh へのフライトが Pittsburgh の雷雨で 90 分遅れになったからだ。残念ながら、この 90 分間の遅れのため、その日のうちに Kauai に到着することができなくなり、翌日のフライトを探す必要に迫られた私たちは、西海岸に一泊するのが良いという結論に至った。Ithaca 空港の US Airways の人たちには親切に手助けをして貰った。(僕、おばさんの結婚式に行って指輪持ちのお仕事をするんだよ、と会う人ごとに説明して回る、可愛い子供を連れていたのが大きかったのかもしれない。)というわけで Seattle 経由のフライトに切り替えられないだろうか、と頼むと、必ずしも必要なサービスでもなかったにもかかわらず彼らは快くその手続きをしてくれた。

けれどもそのことは、友人たちと夕食を楽しむチャンスが訪れたということをも意味していた。その幾人かはもう何年もの間会ったこともない人たちだった。Pittsburgh と Chicago での乗り換え待ちの時間の大部分を、私は携帯電話で Seattle の友人たちと話をして過ごした。「やあ、Adam だけど、今夜一緒に夕食なんてどうだい?」(ここで電話の相手が頭の中の地理的混乱で口ごもる少しの間が空いてから)「今どこにいるのかって? 今は Chicago だけど、もうすぐ Seattle に夕食に行くからね、7時に University Bridge の Red Robin で君と会えないかと思ったのさ。」と、こんな具合の会話だった。たまには有閑階級のジェット族のふりをしてみるのもいいもんだ。

私たちの友人の Lauren が空港に迎えに来てくれ、それからあと 12 人の友人たちと一緒になって旧交を暖め夕食を共にして、楽しく過ごした。それから(スパム裁判で私の代理弁護人をしてくれている)Brady と、Apple で働いている彼の妻の Karen の家に泊めて貰った。翌朝、Karen は空港まで私たちを送ってくれ、彼女は Cupertino 行きの飛行機に、私たちはハワイ行きの飛行機に乗り込んだ。フライトの遅れのせいでこんなに楽しい時を過ごせたのは、本当に初めてだ。

Kauai に上陸した後も、携帯電話の便利さは信じられないほどだった。結婚式に出席した親戚たちの数も多かったし、いろいろな待ち合わせや場所の予約などの必要に迫られることもしょっちゅうだったから。

Mac 交友関係と Blue Room (青い部屋) -- 結婚式も終わり、親戚たちも帰って行った後、私たちは2日間家族だけの時を持てたので、その最初の1日を Kauai 島西端の道路の行き止まりにある Polihale のビーチで遊んで過ごすことにした。それはまるで絵に描いたような海水浴の日となった。砂浜を歩いたり、波と戯れたり、砂のお城を作ったり、Tonya を首まで砂に埋めたりした。(彼女は暖かい砂が気に入った。)けれどもその次の日は、みんなで着替えて島の北端へとドライブし、Julian Miller に会いに行った。彼は Macintosh ソフトウェアの出版社である Script Software を運営している。(先程話に出た Camera Helper について知ったのも、彼を通じてだった。)私は数年前から Macworld Expo の関係で Julian とちょっと知り合いとなっていたが、Tonya は彼に会ったことはなかったし、実際彼が Kauai に住んでいることを私が知ったのも全くの偶然からだった。数ヵ月前に私が Bruce Horn と対談した時、Bruce もたまたま Kauai に休暇に来ていて、彼も Julian に会いに行ったのだった。

<http://www.hawaiiweb.com/kauai/html/beaches/polihale_beach.html>
<http://www.scriptsoftware.com/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07516>(日本語)Mac も 20 歳: Bruce Horn との対談

当然起こる専門家同士の会話の合間に(とはいえ Kauai ははっきり言ってハイテクに向いた土地ではない)Julian は私たちを Hanalei のビーチに連れて行ってくれた。それから雨が降り出したので、彼はぜひにと私たちを説き付けて、あと 15 分だけドライブして北岸の道路の行き止まりまで行くことになった。結局そのビーチにも行った。そこは確かに良いビーチ、いやなかなかのビーチだったとも言えるものだが、そんなことよりもその途中でちょっと立ち寄った場所こそ、私たちの心にいつまでも刻まれるような場所だった。

道路を走っている途中、Julian は私にちょっと車を停めるように言った。それからみんなで車を降りて、岩だらけの急な坂道を歩き、Tristan の手を取って巨大な洞窟の入り口のような所の中へ入って行った。その洞窟の底には、新鮮な水をたたえた大きな池があり、冷え冷えとした空気をものともせずに池に泳ぎ出て洞窟の向こう側に行けば、外からの光が澄んだ水を通り抜けて、素晴しく美しい青い光があたりを満たすのだった。ここは Blue Room (青い部屋) と呼ばれていて、長さ2マイルにも及ぶ溶岩洞窟の片方の端に当たり、かの伝説的なダイビングの冒険家、Jacques Cousteau がこの溶岩洞窟を探検したこともあるということだ。ただ、私がウェブで調べた限りではその記録を見つけることはできなかったが。それでも、ここは素敵なところだ。皆さんも、Kauai に行かれることがあれば、ぜひここは忘れずに行ってみられるとよい。

<http://www.bestplaceshawaii.com/tips/hidden_places/blue_room.html>

残念なことに、この Blue Room はとても大きすぎて私の S400 のフラッシュでは光量が足りず、私はカメラをしっかりと支えて低速の撮影をしなければならなかった。それに私はオプションの防水ケース(私の友人の一人は最近これをシュノーケル旅行に持って行ったということだが)を持っていなかったので、カメラを持って洞窟の向こう側に渡り、水を通り抜けたあの強烈な青い色をカメラが捕えることができるかどうか、試してみる気にもならなかった。私が試みたあまり成功とは言えない写真(冷たい水の中で、Tonya はじっと立っていてくれなかった)や、その他この2日間に撮ったいくつかの写真を、.Mac に出しておいたのでどうぞご覧あれ。但し、あまり大勢の方が同じページに殺到すると帯域幅の割り当てを超えてページが一時的に閉鎖されることもあるのでその点ご注意を。もちろん、私たちの休暇中の写真などは私の他のページにある写真に比べてそれほど一般的に興味あるものではないかもしれないが。

<http://homepage.mac.com/adamengst/PhotoAlbum29.html>

それでも、テクノロジーによっては記録できないようなものもある。Blue Room の素晴しい光景とともに、Julian と過ごした本当に楽しい一日は、私たちの記憶によってのみ残っていくものだろう。そして、Macintosh を通じた友人関係がどんなに喜ばしいものかということが、また私の心に刻まれるのだ。


TidBITS Talk/10-May-04 のホットな話題

文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

以前と同じく、以下に挙げた各項の URL の2つ目のものは、私たちの Web Crossing サーバに繋がるようになっている。こちらの方がずっと高速だが、ただこちらはまだ望ましいデザインに改良される所までは達していない。

<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/>

iTunes 4.5 -- 最新バージョンの iTunes について議論が続く。アメリカ合衆国以外では使えないことへの不満や、Rendezvous 経由で音楽を共有する方法など。(メッセージ数 17)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2225>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/90>

Liability (被害の大きさ) -- もしもあなたが公開ワイヤレスネットワークを運営していて、だれかがそれをハイジャックしてそこからスパムを送ったりその他非合法の活動をしたら、あなたの責任も問われるのだろうか? (メッセージ数 11)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2217>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/79>

iMovie 4.0.1 でのパフォーマンス向上 -- Apple のムービー編集ソフトウェアの今回の新バージョンではいろいろな改良がなされたが、一方では不満も残った。(メッセージ数 1)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2227>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/92>

.Mac 電子メールの問題 -- 読者のうち幾人かは、Apple の .Mac サービスから電子メールを受ける際に時々通信が跡絶えたりする問題を経験している。だが何の問題もないと言う読者もいる。(メッセージ数 5)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2228>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/93>


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2005年 12月 26日 月曜日, S. HOSOKAWA