中身は色々だが、全部がブート時の問題に絡んでいて、完全なロックアップ、アカウントが使えない、現パスワードが働かない、ユーザーがパスワードを入れた後でログインウィンドウが再度現れる、或いはログインの後クラッシュ画面等の現象となっている。現時点では、T1 又は T2 セキュリティチップを持つ Mac だけが影響を受けている様に見える - MacBook Pro with Touch Bar (2016 及びそれ以降), iMac Pro, MacBook Air (2018), そして Mac mini (2018) が含まれる。
私が知る限り、この問題を実際に自分で見た人は誰もいない;ユーザーは常に事が起こってから報告してくる。(そして、システム管理者の世界では、ユーザー報告はかなり割り引いて受け取られる。) しかし少なくとも幾つかの事例では、ユーザーはアップデートの途中で、余りに時間がかかるので、中断したと認めている。それが鍵である。何故ならば、ユーザー James Dean が MacAdmins Slack で言った様に、少なくとも何人かのユーザーにとっては、このアップデートは普通でないやり方でインストールが進んでいる様に見えたという。どうも、Mac をオフにしオンに戻し、そしてある点では、彼が言うには1分とも思える程の間オフになっていたらしい。(Tonya の T1 搭載のMacBook Pro (2016) では、インストールに約 10 分かかったが、特に変な動きには遭遇しなかった。とは言っても、その間、四六時中注意を払って見守っていたわけでもない。)
Mac がオフになっている様に見える間、私が思うに、このセキュリティアップデートは BridgeOS をアップグレードしているのであろう。BridgeOS は watchOS の改造版で T1 や T2 チップに埋め込まれており、Touch Bar や FaceTime HD カメラの様なものを走らせる。Mr. Macintosh は、Security Update 2019-001 for Mojave はまた BridgeOS をバージョン 17.16.11081.0.0 にアップデートすると報じている。BridgeOS は T1 及び T2 チップ上で走る事を考えると、それはブートセキュリティにも関係しており ("Mac を使う際に T2 チップは何を意味するか?" 5 April 2019 参照)、BridgeOS アップデートを中断させてしまえば次のブート時に大混乱の原因になるであろうと推論しても行き過ぎではないであろう。
この問題に対する解は、以前のパスワードを使うことから、macOS を Internet 復元を使って再インストールし、時にはブートドライブを初期化してから、バックアップからデータと設定とを復元することまである。これ迄の所、システム管理者やコンサルタントは、影響を受けた Mac を全て生き返らせることが出来ている様に見える。勿論、バックアップの状況によっては、データ損失になる場合もある様である。
結局のところ、私の助言は単純に Security Update 2019-001 (Mojave) をインストールする道を選ぶことである。但し二つの注意点がある。第一に、最悪の事態に備えて、始める前にしっかりしたバックアップがある事を確認しておく。これは、どんな時でも良い考えである。第二に、インストールの最中に中断しない事! 予想より長い時間を要する場合があるかもしれないが、それが必要とするだけ走らせておく。二番目の助言の当然の帰結として、MacBook Pro や MacBook Air では、電源につながった状態でのみインストールを始める事;インストールの途中で電池切れになる事態は避けたいですよね。
夜間撮影をするための伝統的な手法は露光時間を長くすることだが、人々がほんのちょっとでも動けばまともな写真は撮れなくなる。かと言って露光時間を短くすれば十分な光を捕らえきれないか、あるいはカメラの ISO をうんと上げて、雑音、つまりそこにありもしないさまざまな色の染みを発生させてしまうかのどちらかになる。
iPhone 11 Pro と iPhone 11 Pro Max に搭載された望遠レンズも、ナイトモードで使われることがある。Apple はこちらのレンスの開口を f/2.4 から f/2.0 へと広げておよそ 50 パーセント良くしたが、そのセンサーの感度を 40 パーセント以上良くした。
iPhone X 以来、広角レンズと望遠レンズの双方が光学式手ぶれ補正機能を備えてきた。これは機械的な仕組みによって小さな動きを補正し、実質的 f 値を増やす。なぜなら、同じ光量でも長い露光時間が可能となるからだ。(光学式手ぶれ補正はシーンの中の動きには何の役にも立たない。実際の露光時間が変わらないからだ。)
ナイトモード (Night mode) を実現するよりも前には、Apple はレンズやセンサーを改良することで低光量時の写真が最小限の品質に達することができるようにと努めてきた。これにより、暗いところでもボケたりくすんだりした写真でなくまあまあのレベルの写真を撮影できるようになった。また、Apple はその期間を通じて内蔵フラッシュの挙動の仕方も改良したが、フラッシュの要素は向きを変えられず、また LED ベースであったのでやはり最後の手段として使うしかなかった。iPhone のフラッシュを使うと多くの場合に派手過ぎる、明る過ぎる写真が出来上がったけれども、それでも従来写真にすることができなかったシーンを、曲がりなりにも記録することができた。
ナイトモード (Night mode) は、それら過去の努力に比べれば飛躍的な進歩をもたらす。これは非常に高度な、複数に枝分かれしたやり方を駆使して、最後の手段のような写真ではなく、高品質な写真を作り出すことができる。この道を辿ったのは決して Apple が最初の会社ではない。Google や、他の多くのスマートフォンメーカーも低光量時の写真を合成する道を追求したのだったが、ナイトモードはその中でも最高の解決の一つだと評価されている。
ナイトモードを効果的に利用する
ナイトモード (Night mode) は何も設定の必要がない。実際、Camera アプリは常に、それにふさわしい状況だと判断すればナイトモードを提案するか、あるいは勝手にオンにする。ナイトモードアイコンは Camera アプリ画面の左上 (横長に置いた場合は左下) に表示される。アプリが光量不足の状況を検知すると、このアイコンを白く表示することでナイトモードを使うようにと提案する。それをタップすればナイトモードがオンになる。けれども、Camera アプリの解析によってナイトモードを使わなければ良い写真は撮れないという結果が出れば、自動的にナイトモードがオンになってアイコンが黄色く表示され、継続時間が秒単位で表示される。
シャッターボタンを押す際に、ボタンをそのまま押し続けて、画像がフルの明るさで表示されタイマーが動き始めるまで待ってみよう。もっと長い時間の撮影を試してみようと思えば、ナイトモードアイコンをタップしてスライダーを表示させ、そのスライダーを使って写真を取り込むのに使う時間の長さを調整することができる。また、このスライダーの上でずっと右までスワイプすることで Off に切り替え、Camera アプリの設定を覆すこともできる。ただ、全般的なオプションとしてナイトモードを無効にすることはできず、撮影ごとに設定を変えることしかできない。
非常に長い継続時間で撮影していることによる効果を、私が三脚を使って長い継続時間で撮影した写真から明確に見て取ることができる。私はシアトルで飛行機の航路の下に住んでいるので、私の家の真上を飛行機がまっすぐ南へ向けて飛んでいることがよくある。ナイトモードで飛行機の光を撮影すれば、ちょっと芸術的なぼやけを伴って写る。ある晴れた夜に私はナイトモードをテストしていて、私は衛星が写っていることに気付いた。たぶん International Space Station (ISS、国際宇宙ステーション) だろうと思う。肉眼では見えないが、撮影の長い継続時間全体にわたって点々と続く光の航跡として写っていた。
Apple によれば結果として出来上がる画像はそれが夜に撮影されたという感覚がきちんと伝わるものになっているという。つまり、夕闇の中で撮影した写真を真っ昼間のように見えるものにしようとはしないということだ。だからこそ、ナイトモードは明るさを上げながら色は保つという点を重視している。それでもなお、その意図は必ずしも常に成功するとは限らない。時には、特定の狭い部分のみが明るくて全体的にはかなり暗いシーン、例えば室内や、街路灯が光る夜の道路や、明かりの灯る家々が見える夜景などで、出来上がった写真が夜というより明け方に見えたりすることがあるし、色ずれが起こることもある。
HandBrake Team がオープンソースのビデオ変換プログラム HandBrake のバージョン 1.3.0 をリリースして、キューのユーザーインターフェイスを拡張し、コピー防止の付かない Ultra HD Blu-ray ディスクに対応した。今回のリリースではまた、概要タブでプレビュー画像を無効にする環境設定項目を追加し、Gmail プリセットの品質を改善し、Playstation 2160p60 4K Surround プリセット (PS4 Pro) を追加し、外部の SSA/ASS 字幕を読み込む機能を追加し、Xcode の問題点を回避してすべての CPU コアを利用できるようにしている。HandBrake は今回から OS X 10.11 El Capitan かそれ以降を要するようになった。(無料、19.4 MB、リリースノート、macOS 10.11+)
今は、あなたはソファにゆったり座って、Apple TV の電源を入れ、Apple TV アプリを開き、Apple TV Channel をスクロールしてから、Apple TV+ の番組を観ることができる。ちょっと混乱したかな? そう思うのはあなただけではない。Dustin Curtis がブログ記事で、Apple のテレビ関係のブランド名付けのやり方があまりにも紛らわしいと Apple を笑い物にする。ただ、Jason Snell が Six Colors 記事で指摘するように、Apple TV 関係の個々の製品がそれぞれバラバラの名前を持っていたとすれば、それもまた混乱を招くことになる。いずれにしても、単純な事実を言えば、今やテレビの視聴はとても複雑なものになっていて、ABC、CBS、NBC、PBS のうちから一つを選べばよかった「古き良き時代」とは違うのだ。
Apple が同社のプライバシーページを改訂して、Safari、Maps、Photos、Messages、Siri、News、iCloud、Home、Wallet、Health、App Store、それに新しい Sign in with Apple (Apple でサインイン) 機能のそれぞれに対する Apple のプライバシー方策に焦点を合わせた。最も役に立つのはリンクされたホワイトペーパーで、ここにさまざまなプライバシーのテーマごとに具体的な詳細が記されている。
このページはマーケティングの取り組みとしてはなかなか良いが、いくつか問題点もある。開発者 Michael Tsai が指摘するのは、Apple が (ホワイトペーパーの中で) Safari がブラウザレベルのサインインを使ってデータの同期をすることがないと主張しているけれども、それは事実だが Safari がシステムレベルの iCloud ログインを使ってデータをすべてかゼロかのやり方で同期している以上、今の問題とは無関係だという点だ。また、Safari のホワイトペーパーでさえ Apple が中国のユーザーに Safe Browsing 機能を提供するために中国の会社 Tencent と提携していることについて触れていない。
Apple がプライバシーへの取り組みについて大体においてオープンであるのは歓迎すべきことだが、このようなヘマが起こっているのを見ればその取り組みがどの程度しっかりしたものなのかと考えざるを得ない。機密である可能性のある情報を不用意に暴露してしまうこのような事態が起こらないようにするために、Apple がそれ相応の開発リソースを充当してくれることを願いたい。