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#1630: Apple Books の iOS 16 での変更点、簡素化された USB ブランド戦略、失われた Google Workspace アカウントを取り戻す

Apple は iOS 16 で Books アプリを大きく書き直してよりコンパクトなものとしたが、その代償として明瞭さが失われた。Josh Centers が Books がどう変わったかを調べ、新しいカスタマイズのオプションの使い方を説明する。USB Implementers Forum (USB-IF) がリリースする USB 標準はあまりにも複雑でもはやお約束のギャグに域に達しつつあったが、今はそれが変わろうとしているのかもしれない。USB-IF が製品ラベルを簡素化し整備しつつある様子を Glenn Fleishman が解説する。それからもう一つ、今週はコンサルタント Ivan Drucker が寄稿記事で、数々の障害を乗り越えてクライアントの Google Workspace アカウントを復活させた体験談を物語る。今週注目すべき Mac アプリのリリースは Techtool Pro 16.0.2、Zoom 5.12、それに Default Folder X 5.7 だ。

Josh Centers  訳: 亀岡孝仁  

Apple の Books アプリは iOS 16 でどの様に変わったか

iOS 16 における殆どのアプリ変更は目立つものではないが、Apple は Books アプリの EPUB 読書インターフェースを元から作り替えた (PDF 読書は変わっていない)。私は最初この変更にまごついたので、皆さんもそうではないかと想像した。と言う訳で、iOS 16 の Books でまごつかない方法を纏めてみた。

念押しするが、これは全て Books で読むことに関するものである - 本を捜しそして整理するこのアプリのライブラリインターフェースは iOS 15 から殆ど変わっていないが、その多くは Web 様のスクロールビューに配列された Apple Books からのオンラインコンテンツだからであるように見える。

読書メニューと設定

まず、EPUB を読む時 (繰り返しになるが、PDF の対語として)、Apple は画面の頭部にあるツールバーを無くした。このツールバーは画面の頭部をタップする事で呼び出したり、隠したり出来た。Books は今や読書メニューの制御子の殆どを隠したが、この読書メニューはデフォルトで右下隅に常駐するボタンをタップすることでアクセス出来る。

Books reading menu

そこにあるのは:

Books settings

読書メニューボタンが右側にあるのは好きになれないのであれば、Settings > Books でそれを左側に切り替えられる。そこにいる間に、他の設定にもしっかり目を通して欲しい、とりわけ Show Status Bar には。それは iOS ステータスバーを、画面をタップした時一時的にではなく、読んでいる最中は常時表示させたままにする。Face ID の付いた iPhone で、このステータスバーを常時示しておくことで、頭部の切り欠き、或いは Dynamic Island の下にテキストが隠れてしまうぎこちなさを避けられる。

読書メニューを表示させると、画面の頭部に目立たない進行表示が現れ、現在の章の中であと何ページ残っているかを教えてくれる。その進行表示は - 加えて、底部には X / Y ページにいることを教えてくれるものもある - 画面をタップすることでも現れる。それは Books の iOS 15 バージョンがツールバーが表示されている時画面の底部に表示するものと全く同じ情報だが、本のテキストの上に明るいグレーのバブル上にやや暗いグレーの色調なので判読するのはより難しいかも知れない。

ブックマークを作成しそして削除する

私が最初に iOS 16 の Books を使い始めた時、ブックマークを意図せずに作成していることに気付いた。その後、画面をダブルタップすると Books はブックマークを作成することを知ったが、それは気付かないままにやりがちなことでもある。幸いにして、もう一度ダブルタップするとそのブックマークをページから取り除いてくれる。

ブックマークを作ると、新しい項目が読書メニューに現れる:Bookmarks & Highlights で、それをタップする事でブックマークとハイライトを見ることが出来る。一つをタップするとそこへ連れて行ってくれる。ブックマークが要らなくなったら、それを右から左にスワイプすることで削除アイコンが出てくる。

Bookmarks in iOS 16 books

本の中を動き回る

Books は今や水平のページめくりではなく垂直のスクロールがデフォルトとなり (しかし、それは Themes & Settings パネルで変えられる)、そして異なる素材による模倣のページめくりのアニメーションは消えた。どの章の始めにも目次を使って跳ぶことが出来るし、位置スライダーを使って本を手早くスクロールすることも出来る。

しかしながら、一旦スクロールを始めてしまうと、線が以前の場所を示しているが、スライダーはそこに一発で戻る訳では無いので、以前の場所にスクロールして戻るのは殆ど不可能である。また、目次やブックマークを使って移動した後、以前の場所にどうやって戻りますか?

幸いにして、解はある。

目次、ブックマーク、或いは位置スライダーを使って本の中を動き回る時、左上にボタンが現れ、以前のページの場所を示しそして以前の場所に戻る選択肢を与える。一旦以前の場所に戻ると、その左手ボタンは変化し次のステップへ跳ばせてくれ、そしてもう一つのボタンが右側に現れ、戻る前の場所に跳ばせてくれる。それは Web ブラウザの戻ると進むのボタンの様であるが、ページ番号が付いている。

Back and forward buttons in Books

最後に、以前のバージョンの Books からツールバーが消えたことと関連したもう一つの変更として、メインの Books 画面に戻る Back ボタンも最早存在しない。代わりに、ライブラリに戻るには画面の右上にある常に存在する X ボタンをタップする。

X button in Books

本の見え方をカスタマイズする

最後に、Themes and Settings パネルを見てみよう。これは一つの特定の本がどの様に見えそして働くかを調節させてくれる。最も目に付くのは6つの前もって設定されたテーマで、それはフォント、大きさ、色、そして背景設定を組み合わせている。これは背景の色を変える唯一の方法だが、他の設定は独立に変えられる:

Options をタップすると特定のフォントを選び (選択肢は前よりも少し増えている) そしてボールドテキストをオンにさせてくれる。新しいフォントやボールドオプションよりも歓迎出来るのは新しい Accessibility & Layout 選択肢である。Customize をオンにすると、行間隔、文字間隔、そして単語間隔を調整、両端揃えをオンに、そして複数列を許可出来る。

Paper options in Books

もし Books を使って沢山読書しているのであれば、これらの変更は助けになっていますか、或いはただ単に違っているだけですか? そして、何か他に、以前のバージョンからの変更に気付きましたか?

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Glenn Fleishman  訳: Mark Nagata   

USB がブランド戦略を簡素化しアクティブケーブルを再導入

USB Implementers Forum (USB-IF) がさらなる USB 速度、電源対応機能、および表示パラメータを示した新しい一連のロゴ規格を発表する度に、混乱と、冷笑と、怒りとが噴出した。その通り、怒りだ。例えば記事“USBefuddled: USB-C の標準とケーブルの混乱したもつれを解く”(2021 年 12 月 3 日) をご覧頂きたい。けれども今回やっとのことで USB-IF は状況を好転させて、USB ロゴの簡素化したセットを発表した!

けれどもそれと同時に、来たるべき 80 Gbps 版の USB4 の発表に伴って、これまで何となく隠れていた USB4 ケーブルが注目を浴びた。その通り、パッシブなケーブルとアクティブなケーブルとの違いを心配しなければならない時代の再来だ。いや、果たして本当にそうか? これについても以下で論じよう。

データ転送速度に集中した新鮮でシンプルな見栄え

何年にもわたって複数の USB 標準が積み重なった結果、下図に示したようなさまざまのラベルや記号の組み合わせが増殖するようになってしまった。

Years of USB standards

Intel の競合する Thunderbolt グループは USB のラベル付けに皮肉を浴びせるかのようなやり方で USB-C ケーブルを作った。

USB-C connectors with different specifications
Thunderbolt のマーケティング資料より、USB-C コネクタ全体にわたって USB への紛れもない冗談が見える。

そして今回、少なくとも将来の製品については、状況が改善する。華々しい宣伝をすることもなく、USB-IF は自らの USB Enabling Connections サイトを更新して新しいやり方を示した。

コンシューマたちに USB 3.2 Gen 2×2 のようなバージョニング用語を使うことを強要したり、あるいは"SuperSpeed+" といったようなマーケティング用語で状況を撹乱したりする代わりに、USB-IF はものごとを単純化して、例えば "USB 20Gbps" のような書き方ができるようにした。バージョンの詳細規格は引き続き存在しており、開発者やエンジニアには意味を持っているけれども、コンシューマレベルのブランド戦略は今回から以下の 4 つのパッケージングラベルだけに要約されることになり、それぞれが対応できる最大データ転送速度を明示するようになる。

New USB standards
パッケージングとマーケティングに用いられる新しいシンプルな USB 規格ロゴ

舞台裏では、それぞれのラベルは次の規格に対応する:

将来の USB4 へのアップデートが現在 USB-IF の技術部門から USB4 2.0 という名前で発表されており、ほぼ間違いなく公式には "USB 80Gbps" というラベルが付くことだろう。

同様にケーブルプラグにも一連のロゴが印字される。現行の2種類の最高速 USB4 変種に対して、USB-IF はパッケージに印字するロゴ (左列) とポート、ケーブル、充電器に印字するロゴ (右列と中列) に分けて示している。

New USB labeling

USB データ転送速度と規格の名称は複雑になったけれども、充電ワット数の表示はたった2つに絞られた。60 ワットと 240 ワットだ。将来の USB 充電器は下記のロゴを使う。

USB 60W and USB 240W logos

登場していない 100W 充電レートは Thunderbolt 3- および 4- 互換ケーブルの最小ワット数でもある。どうやらケーブルにマイナーなアップグレードを施せば 240W を処理できるようになるらしく、将来の USB-C 接続機器に新たな最大パフォーマンス対応を施すのは意味のあることだろう。100W ケーブルも引き続き認識され、最大でそのワット数を提供することになる。一般的にラップトップ機の充電に使うことを意図しないもっと安価なケーブルは、その代わりに 60W を選ぶようになるだろう。

USB-IF の広報担当者 Joe Balich は電子メールで、長年ブランディングやラベリングの変更や拡張を続けてきたこの団体が今回はこのようなアップデートを出したと述べた。今回の変更で、USB-IF は SuperSpeed を使わず規格から外した。

Balich は「一般コンシューマに向けて認証付き USB ソリューションを記述しマーケティングする際に、会員もメーカーも私たちが更新した Language Usage Guidelines に準拠することを推奨する」と述べた。会員の団体自体は特に力を持っている訳ではないのでブランディングを強制することはできない。この団体はほぼすべてのメジャーなコンピュータ、モバイル、ケーブル、充電器、および周辺機器のメーカーが集まってできているが、自らに何らかのルールを課している訳ではない。シンプルで一貫したマーケティングができること自体が自らへの恩恵だと見なされている。

Mac Studio に古いスタイルのラベリングが使われていることにお気付きだろう。Apple はこのデスクトップマシンの説明で“Thunderbolt 4 ポート 4 基”を持つと述べた上でそれらが“Thunderbolt 4 (最大 40Gb/s)、DisplayPort、USB 4 (最大 40Gb/s)、USB 3.1 Gen 2 (最大 10Gb/s)”に対応し、それに加えて“USB-A ポート (最大 5Gb/s)×2”を持つとしている。(なぜこのような言い回しなのかというと、これらのポートは最大 10Gb/s を提供する USB 3.1 Gen 2 には対応するけれども、最大 20 Gbps を許容する 3.2 Gen 2×2 には対応していないからだ。20 Gbps 版の USB 3.x に対応するためには少し違ったコントローラが必要となる。)

もし Apple が新しい USB 指針を採用するとなれば、これらの用語を短縮して Mac Studio は 4 基の USB-C ポートを持ってそれらが Thunderbolt 4、USB 40Gbps、USB 10Gbps、DisplayPort に対応し、それに加えて USB-A ポート 2 基が USB 5Gbps に対応すると形容することだろう。私にはその方がシンプルに見える! Apple は Thunderbolt 4 の後に括弧書きで "40 Gbps" を残すか、あるいは脚注で転送速度を付記するかもしれない。(Apple が USB 3.1 Gen 2 で 10 Gbps、あるいは USB4 で 40 Gbps に対応し、それが USB4 上の 20 Gbps の転送速度にも後方互換であるという事実は、Thunderbolt/USB のコントローラチップ内の回路が混乱を招くまたもう一つの完全に別の要因だ。)

ケーブルと規格の複雑さについて丸々一冊の本 Take Control of Untangling Connections を書き終えた私にとって、すっきりした筋立てを見ることができるのはこの上なく嬉しい。たった一つの数字、簡略化されたロゴとなれば、何よりもユーザーのフラストレーションが減る。

アクティブなケーブルの再来、改善点もある

USB 標準についてはもう一つ、 パッシブ なケーブルと アクティブ なケーブルを巡る細かな点がある。この変更点は USB4 と共に登場し、最近になって発表された来たるべき USB 80Gbps における変更点も加わる。パッシブなケーブルと違ってアクティブなケーブルは追加の回路を持っていて、長い距離にわたって最大可能スループットを維持することを可能にする。過去にはパッシブと (より高価な) アクティブ双方の Thunderbolt 3 ケーブルを購入することができたが、どちらがどちらなのか (従ってどちらのパフォーマンスが良いか) は双方を並べた状態でさえ相当苦労しないと見分けられなかった。

Thunderbolt 3 は、ケーブルにアクティブとパッシブの区別を持ち込んだ最初の標準であった。USB はただ一つのケーブルの定義を USB 1.0 から 3.2 まで維持することでその区別を回避した。Thunderbolt 3 では、パッシブなケーブルで 40 Gbps にフルに対応できるのは長さが 0.5 メートル (20 インチ) 以下のケーブルに限られた。それより長いパッシブな Thunderbolt 3 ケーブルは最大 20 Gbps に落ちた。より高価なアクティブケーブルを使えば 0.5 メートルより長い距離でも Thunderbolt 3 のフル速度 40 Gbps を維持できた。(このパッシブとアクティブの違いは 2 台の USB 3.x デバイスを Thunderbolt 3 ケーブルで繋ぐ場合に大きな混乱を招いた。パッシブな Thunderbolt 3 ケーブルは USB 3.1 に最大 10 Gbps で対応するが、アクティブな Thunderbolt 3 ケーブルはポートとケーブルの双方で USB を別の配線に切り替えるため、データ転送速度が USB 2.0 のたった 480 Mbps に落ちてしまう。)

あらゆる Thunderbolt 4 ケーブルは仕様によって最大 40 Gbps のデータ転送速度を要求されている。短いケーブルはパッシブ、長いケーブルはアクティブだが、その違いはラベルで表示されていない。どちらも単に "Thunderbolt 4" のケーブルタイプに属するのだ。どのケーブルも暗黙のうちに USB4 に対応する。これは、USB4 の 20 Gbps および 40 Gbps のタイプ双方ともが実質的に Thunderbolt 3 のバージョンであるからだ。(USB-IF は USB4 の大部分について Thunderbolt を基盤として使っている。) Thunderbolt 4 ケーブルは Thunderbolt 3 と 4 の双方を 40 Gbps で、また USB4 を 40 Gbps で運ぶことができる。

しかしながら、既存のタイプの USB4 はこの“アクティブ”の利点にアクセスできない。40 Gbps を得るためにはケーブルの長さが最大 0.8 メートル (31.5 インチ) に限られる。Thunderbolt 3 の 0.5 メートルに比べてほんの少し伸びたに過ぎない。(メーカーによっては 長さ 1 メートルのアクティブな USB4 を出していると主張するところもあるが、私はまだその種のものをテストしたことがない。) 長さのことは別にしても、Thunderbolt 4/USB4 ケーブルと呼ぶべきものは依然として Thunderbolt 3 と同じ 20 Gbps に限られている。これさえ知っていれば、自分で自分を慰められる。私がその違いを知らなかった主な原因は、USB4 40 Gbps デバイスがまだあまり多く市場に出回っておらず、私は持っていないからだ。

私たちが USB4 80 Gbps コントローラ (コンピュータや周辺機器の内部にある、コミュニケーションを処理するためのハードウェア) を入手し始めるようになれば、魔法のようなアップグレードとなることだろう。あなたが既に持っている Thunderbolt 4/USB4 ケーブルが、突然 2 メートル (6.6 フィート) またはそれ以下の距離にある 2 台の 80 Gbps コントローラの間で 40 Gbps を実現するようになるはずだ。新しいコントローラは効率が高く、長い Thunderbolt 4 ケーブルに内蔵されたアクティブ回路を利用する必要なしにデータを遠くまで運べるようになる。つまり、ケーブルはそのままでケーブルのアップグレードが実現されるということだ。このようにして既存のハードウェアに無料で改善がなされるのは珍しい。

0.8 メートルより長いケーブルを通じて USB4 のフル速度 80 Gbps を得たいと思うならば、その新たな標準のために作られた新しいアクティブな USB4 ケーブルを購入しなければならない。このような新しいケーブルは Thunderbolt 4 とも互換だ。

Cable Matters は 2022 年 1 月に 3 メートル (9.8 フィート) のアクティブ USB4 で Thunderbolt 4 とフル互換だとするものを発表したが、現時点でこの $69.99 のケーブルは在庫切れとなっており、これが実際に出荷された形跡を私は見つけられなかった。ひょっとすると、このケーブルは 80 Gbps の USB4 へと改訂ないし改名されるのかもしれない。

現時点では、最大の互換性と最小の手間を望むならばやはり以前と同じく Thunderbolt 4/USB4 ケーブルを入手するのが鉄則だろう。技術的に見て、これは Thunderbolt 4 についてはアクティブ、USB4 についてはパッシブなケーブルだ。(2022 年 3 月 17 日の記事“OWC、手頃な価格の Thunderbolt 4 ケーブルをリリース”参照。) ほとんどあらゆる状況の下で、このケーブルが他のどれに比べても最良のスループットを実現するはずだ。標準の Thunderbolt 4 ケーブルはどんな長さでも Thunderbolt 4 を 40 Gbps で運ぶが、USB4 については最大 0.8 メートルで 40 Gbps、それより長ければ 20 Gbps となる。将来 USB4 上で 80 Gbps を必要とするなら、もっと高価なケーブルが登場すれば購入できるように予算を組むべきだろう。

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Ivan Drucker  訳: Mark Nagata   

Google Workspace を取り戻す: ある探偵物語

ご存知ない方のために説明しておくと、Google Workspace というのは Google の製品スイートの有料版で、そこには Gmail (単なる gmail.com アドレスではなくてあなた独自のドメインを持つもの)、Google Calendar、Google Docs などが含まれている。これは従来 G Suite と呼ばれ、もっと以前には Google Apps と呼ばれていた。2006 年にスタートした時点で Google Apps は無料であって、その時代に加入していた人たちは Google が新規顧客に料金を課し始めた後も無料で使い続けることができていた。けれども今年になって、すべての人に料金を払わせるという計画への多くの不評を受けてその計画を撤回した後、Google は無料で Google Workspace を使うユーザーに対してこの製品をビジネス目的には使わないと明言することを求めた。(2022 年 5 月 18 日の記事Google、G Suite のレガシーユーザーが無料で電子メールを使い続けられるようにする参照。)

では、その明言をしなかった人には何が起こるのだろうか? あるいはもっと深刻な状況として、自分が使っている Google Workspace アカウントの管理者 (super administrator) ではないので今回の変更について何も知らされておらず、その上その立場にいた人がはるか昔にいなくなっていたとしたらどうなるのか? 最近私のクライアントになった人がまさにその経験をして、深刻な状況に追い込まれた。Google がアカウントを有料版に移行させ、支払いのための情報を周知する猶予期間が過ぎるとアカウントを丸ごと停止したので、突然どのメールボックスにもアクセスできなくなってしまったのだった。

以下に述べるのは、深い穴の奥へと執拗に掘り進んでついにそのアカウントを復活させることに成功した、私の体験談だ。それはまた、もしアカウントがあなたにとって重要なものなら、たとえ誰か他の人にセットアップしてもらったものであってもあなた自身が最高レベルの管理者でいるべきだという教訓をお伝えするものでもある。(同じ理由から、アカウントを大元から直接入手せずに、再販の“ホワイトレーベル”サービスから入手することは避けるべきだ。もしもその再販業者が消えてしまったら、いったいどうなるのか?)

Super Admin っていったい誰だ?

私のクライアント (彼女の名前を仮に Connie としておこう) は、彼女が一人で運営しているビジネスのための電子メールを Google Workspace で、その初期の無料の時代以来ずっとホストされて使ってきた。(この記事では罪なき人たちを守るため人名やドメイン名を仮の名前に変えておいた。) ところがある朝、電子メールが突然どのデバイスにも一切表示されないことに気付いた。Connie は Gmail のウェブアプリを使って電子メールにアクセスしていたので、Mac の Mail アプリにも既存の電子メールの履歴は残っていなかった。Connie は Gmail をロードし直そうとしてみたが、アカウントが停止されているので管理者に連絡するようにと表示された。ええっ、管理者っていったい誰だ? それを見つけ出すのはコンサルタントである私の仕事だった。

アカウントの管理者に連絡したくても、さらには管理者の電子メールアドレスを知りたくても、Google はそのための簡単な方法を一切提供していない。大規模な IT 部局を持つ組織においてはそのようなポリシーが妥当なのかもしれないが、今回のような状況においては不利益でしかなかった。

私は Connie に、誰か他の人が彼女のためにこのアカウントをセットアップしたのかと聞いてみた。彼女はたぶんそうだったと答えたが、思い付けるただ一人の人物はずっと以前に退職した従業員で、ここでは仮に名前を John としておこう。彼女はまだ John に連絡することができた。でも残念ながら、二人とも John が Google アカウントのために設定したはずのパスワードを思い出せなかった。さらに悪いことに、彼のパスワードをリセットしようと試みたところ、管理者に連絡せよという指示が出るだけだった... 理論的にそれは John 自身のはずで、きっともっと別のアカウントのもう一人別の管理者が関係しているのではないかと私は思ったが、Connie に思い当たる人はいなかった。

次に、私は Google の 「Forgot email?」 オプションを試してみた。これは、復旧用の電子メールアドレスまたは電話番号と、それに加えてファーストネームとラストネームを使って、Google アカウントの電子メールアドレスを見つけられるようにするものだ。それによって Connie と John 二人ともの個人用 (つまり Workspace でない) Google アカウントは判明したが、それ以外には何も分からなかった。

Google forgot email prompt

では次に何をすべきか? Google の Admin Toolbox には何となく曖昧なフォームがあって、ユーザーを Super Administrator に昇格させるよう依頼することができるようになっている。(または管理者に連絡する選択肢もあるが、こちらは私たちの役に立たない。) このフォームを提出するためにはそのドメインの DNS zone record を編集できることで実際にそのアカウントを持っていることを証明しなければならない。そこで私はそれをしたが、残念ながらこれも役に立たなかった。

Google Admin Toolbox

このフォームの結果によれば、Google が既存の Super Admin に連絡を取り、もしも反対されなければ、Connie の Super Admin への昇格が 72 時間後に自動的に起こるという。ただ、そうはならなかった。そのフォームには不吉にも、リクエストは手作業で審査され、さらなる情報が必要となれば電子メールでその要求が伝えられると書いてある... でも電子メールアカウントが停止されていればそのようなものを受け取ることは難しい。これは卵が先か鶏が先かの問題だ。明らかに、Google はこういう状況には思い至らなかったようだ。

停止されたアカウントが近いうちに削除されるかもしれないのが心配だったし、私のクライアントはもう既に 5 日間電子メールなしの状態になっていたので、私としては Google の担当者と話をする必要があった。そのための唯一の方法はアクティブな有料の Google Workspace アカウントを持っていることであったので、私は自分のアカウントを使った。幸いにもサポート担当者は問題が異なるアカウントについての話であるにもかかわらず援助してくれた。彼は別のフォームを示して、これでドメイン外の電子メールアドレスを使って連絡できるようになるという。このフォームによりさらなる DNS zone 編集の説明が得られたので、私はそれを実行した。楽観的な気持ちにはなれなかったが、どうやら他に選択肢はなかった。でも私の懸念の通り、届いた自動応答メールには Google サポートが現在は件数過剰なので取扱終了とあって、Admin Toolbox フォームを使うしかなかったが、それは既に試していた。これでまた一時間が無駄になった。

Google admin sign in issues form

でも私は粘り強い男だ。そしてここからが面白くなる。

いろいろ調べてみて、驚いたことに停止中の Google Workspace でもユーザーが Google Contacts にはアクセスできることを発見した。その中で会社の住所録を見ることができ、そこを見ると、私があるはずだと思っていた第三の電子メールアカウントの、名前と、Google Workspace 電子メールアドレスとが実際存在していてかつ Super Admin であることが判明した。仮に、その人物の名前を Rachel Kole としておこう。これだけでも部分的勝利だった!

私が Super Admin だ!

もう夜中になっていて、きっと翌朝まで待って Connie に Rachel という名前に心当たりはないか尋ねてみることもできただろうし、ウェブ上で Rachel を見つけることもできたかもしれなかったが、私はあまりにも必死だった。それと、散々努力を費やして調べても私が情報を待っている間に停止中のアカウントを Google がいつ削除するかもしれないと考えると気が気でなかった。

そこで私は Rachel のアカウントでパスワード復旧を試みたが、今回はいくつか異なるオプションが提供されたので、彼女は実際 Super Admin なのだろうと思えた。具体的には彼女の復旧用アドレスを見つけなければならなかった。その鍵として与えられたのが [email protected] だった。

私は Rachel をフルネームで検索し、LinkedIn ページを見つけて、電子メールの文字列パターンに合う会社名を見つけた。Dawson & Kole だ。それから Dawson & Kole を検索すると、dawson-kole.com が参照されているところが何か所かあった。これだ! (ただ、手早い検索だけではこの会社が何をしているのかよく分からなかった。)

この dawson-kole.com ドメインにはウェブサイトがなかったので、次に私は常に並外れて素晴らしく価値のある Wayback Machine に目を向けた。そこで dawson-kole.com のウェブサイトが 2008 年から 2016 年まで存在していたことを見つけたものの、どの日付のスナップショットを探しても何のコンテンツも表示されなかった。

Wayback Machine

そこにはもっと大きな困難もあった。たとえ dawson-kole.com が実際正しいドメインであって、復旧用電子メールアドレスを正しく推測できたとしても、いったいどうやって私は Google がそのアドレスに送る二要素認証コードを入手できるのか? 直感で、dawson-kole.com が今もまだ登録されているか調べたら... 登録されていなかった! そして幸いにも、ドメイン不法占有者によって再登録されてもいなかった。そこで私は自分の GoDaddy アカウントにこれを登録した。今や私が dawson-kole.com を所有することになった訳だ。よし。

GoDaddy は今はもうドメイン登録の際に無料の電子メールを提供してくれないので、私は dawson-kole.com 用に無料試用版の Google Workspace アカウントを作成してみようと思った。でも Google はそれをさせてくれなかった。どうやらそのドメインは、もはや背後に何のドメインも登録されていないにもかかわらず Google の世界からは削除されていないらしい。ということは、これは iCloud+ の比較的新しい Custom Email Domain 機能を試してみる絶好の機会ではなかろうか。(2021 年 8 月 27 日の記事“iCloud Mail で電子メールのカスタムドメインを作る方法”参照。)

嬉しいことにその手続きはとても簡単だった。iCloud.com にサインインして、ドメイン名を打ち込み、プロンプトに従って GoDaddy にサインインすると、あとは必要な zone record のセットアップを iCloud が済ませてくれた。私は電子メールアドレスを作成しない道を選んだ。それが何であるべきかまだ知らなかったからだ。そうして出来上がったのはキャッチオールアドレス、つまりその dawson-kole.com のアドレスに届いたあらゆるメールが私の iCloud Mail に届くようになった。やったぜ!

いくつかテストメールを送信して実際 dawson-kole.com へのメールを受信できることを確認してから、私は Google Workspace に戻り、復旧用電子メールアドレスの推測を試みた。[email protected], [email protected], [email protected] と試したがうまく行かず、その三度目にはねのけられた時点で今後数時間、それ以上の試行はブロックされることになった。iPhone のパスコードを思い出そうと試みたことがある人ならお分かりだろうが、次はもっと注意深く調べて推測しようと心に決めた。

インターネット検索をいろいろしてみたが、Rachel の電子メールアドレスは (とにかく dawson-kole.com については) 見つからなかった。そこで Wayback Machine をもう一度試してみることにした。でも、いくらスナップショットを探しても全部同じ、単独のフレームの中に壊れた画像が入っているのみだった。

ジャンピン・バック・フラッシュ

何が起こっているのか、私にはピンと来るものがあった。2000 年代末ごろはまだ Adobe Flash ベースのウェブサイトの時代であって、サイトによっては Flash Player がインストールされていないと全く何もレンダリングされないものもあった。2022 年に至って Flash はあらゆるメジャーなブラウザで、加えて Adobe 自体からもブロックされるようになった。Wayback Machine ページのソースコードを読んで、.SWF で終わる名前のファイルが参照されているのを見て私は確信した。(まさに悪いフラッシュバックだった。)

A notice from Adobe saying Flash is retired

たまたま私は使っていない 2012 年型 MacBook Pro を持っていたので、それを Command-Shift-Option-R で macOS Recovery にブートし、そのモデルに当初入っていたバージョンの macOS をインストールした。ほどなく私は macOS 10.8.5 Mountain Lion を走らせていた。残念ながらこれほどに古いバージョンの Safari は現代のウェブサイトとはほとんど非互換だ。それは、証明書の期限が切れていることと、現行の HTML/CSS に対応していないことによる。そこで私は Waterfox Classic (古いバージョンの macOS でも動作する Firefox フォーク) をダウンロードしようとしたが、Safari はそれをさせてくれなかった。なので今度はまず Firefox 48 をダウンロードした。これはウェブ互換性の意味では Mountain Lion の Safari と同じくらい役立たずだが、HTTPS の問題についてはより良く処理できる。そうして私はその 2016 年版の Firefox を使って Waterfox Classic を入手でき、これでその中に Flash Player をインストールできると思った。

(あとで分かったことだが、こんなに古い Mac を持ち出して大騒ぎすることは全然必要でなかった。実は、Firefox 84 は macOS 12.6 Monterey の走る Intel ベースの Mac 上ならば今でも Flash Player に対応している。もう一つ別の選択肢として、その SWF ファイルをダウンロードして Elmedia Player で開くこともできた。これならば Apple silicon 搭載の Mac でも Rosetta モードで動作できる。)

Adobe はもはやいかなるバージョンの Flash Player も配布しておらず、最終バージョンは意図的に 2021 年 1 月 12 日以後は動作しないようになっている。そこで私はまたもや Internet Archive で、日付によって自動消滅することのない最後のバージョンの Flash Player (32.0.0.371) を見つけた。もちろん、未知の場所から取り寄せたソフトウェアにリスクが伴うのは承知しているけれども、これは空っぽのコンピュータなのだから。

私は前進した。Flash Player をインストールして、Internet Archive に立ち戻ると、_見事に_、私の目の前に dawson-kole.com のウェブサイトが開いた。2016 年ごろのサイトだ。やった! 固唾を飲んで、About リンクをクリックすると、そこにはっきりと書いてあった。[email protected] だ。大当たり!

Rachel の復旧

そうして私は Google Workspace に戻り、この時点ではもう試行のブロックが外れていたので、Rachel の正しい復旧用電子メールアドレスをタイプした。数秒後、それは私の iCloud メールボックスに届いた。輝かしい 6 桁の数字が、[email protected] 宛に届いたのだ。その数字を Google に入力して、パスワードリセットの手順がこれ以上試練を与えませんように、例えば Google のセキュリティアルゴリズムに要求された覚えがあるような、アカウント作成日とかその他の厄介ごとを要求してきませんようにと願った。でも幸いなことに、新しいパスワードを入力するようにというプロンプトが単純に出ただけだったので、私は大喜びで入力した。

Rachel のパスワードを変更し終えて彼女としてログインするやいなや、即座に料金の支払い情報を提供するよう求められたので、私はそうした。それから Connie を Super Admin に昇格させ、彼女を主たる管理者に指名し、彼女のアカウントのあらゆる復旧用情報に彼女がアクセスできるようにした。

最後に一つだけチェックすべき点があって、これが最重要の点だった。クリックして Connie の Gmail まで進むと、ちゃんとそこにあった! 彼女の電子メールのすべてが死者の世界から、いや少なくとも煉獄から、戻っていた。

それから私は dawson-kole.com を自分の GoDaddy アカウントから削除して、返金を要求して、寝た。

後日談

電子メールが戻って、Connie は大喜びだった。コンサルタントとして働く私が探偵としてヒーローになるのはいつもあることではないが、そういうことが起こると、自分がなぜこの仕事を始めたのかが思い出されて励まされる思いがする。Connie は実際、Rachel Kole を覚えているし、ずっと昔に Rachel が Connie の電子メールアドレスをセットアップしてくれたというのは十分あり得る話だと教えてくれた。ただ、彼女と最後にやり取りしたのははもう 15 年も前の話だという!

そして、もう一度ここで言わせて頂きたい。常に、自分自身の管理者でいるべきだ。そして、もしあなたがプロフェッショナルあるいは友人として、誰かのために何かをセットアップしようというのならば、あなたに頼らず問題を解決できる一切の代理権を与えておこう。Connie と同じ立場に陥ることなど誰も望まない。私が復旧のためにした手順のいくつかは幸運に依存するものだった。例えばドメインを獲得できたことや、もはや機能していないウェブサイトの歴史的バージョンを見つけられたのは幸運以外の何者でもない。だから、いつもそういうことができる保証は何もないのだ。

[Ivan Drucker は New York City と Santa Barbara に拠点を置く IvanExpert Mac Support の創設者であり CEO だ。彼は以前 Apple で software quality engineer として働いていたことがあり、初めて Apple II を使い始めたのは 1978 年、8 歳のときであった。]

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

訳: Mark Nagata   

Techtool Pro 16.0.2

Techtool Pro 16.0.2

Micromat が Techtool Pro 16 をリリースして、このハードドライブ修理およびシステムメンテナンス用ツールに新機能を追加した。Techtool Pro に新しい Techtool Monitor が備わり、これが舞台裏で稼働してドライブの健全性、バッテリーの状態、データ使用量その他を追跡する。Techtool Monitor が APFS スナップショットを保存したり、ドライブの空き容量を追跡したり、ドライブの SMART ルーチン結果を点検したりするような設定もできる。今回のアップデートではまた、Mail、Spotlight、Launch Services などの macOS データベースを再構築する新しいツールも追加された。

当初の公開に続いて Micromat はバージョン 16.0.2 をリリースして Techtool Monitor の Power タブで矛盾した Battery 状態エラーが出ていたのを修正し、Battery Check テストに iPhone 14 シリーズへの対応を追加し、Processor Check ツールに新たに Apple silicon プロセッサモデルを追加し、eDrive をアップデートして APFS ボリュームの変種を資格対象に加え、Video Geometry ツールをアップデートして Apple Studio Displayを認識するようにし、さらにフランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、(簡体字) 中国語のローカライズを Techtool Monitor に追加した。Techtool Pro 16 の価格は $159.99 で、従来のバージョンのユーザーはシリアル番号を入力すれば割引価格でアップグレードできる。(新規購入 $159.99、各種アップグレード価格あり、リリースノート、macOS 10.11+)

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Zoom 5.12

Zoom 5.12

Zoom が会社名と同名のビデオ会議アプリをバージョン 5.12 にアップデートして、Zoom Chat を Zoom Team Chat に改名するとともにアプリのアイコンを更新した。今回のリリースではまた、プロファイルカードに視覚的な強化を施してユーザーと連絡先に関する情報がより適切に伝わるようにし、ホストが参加者を手話通訳者として割り当てることができるようにし、オリジナルサウンド、ノイズ抑制、その他高度なオーディオコントロールの設定を更新し、Mac クライアントから定期的な会議をスケジュールできるようにし、有線接続からワイヤレス接続へ切り替える際にチャット接続に起こっていた問題を解消し、保存したホワイトボードが上書きされていたバグを修正し、Zoom Whiteboard 使用時に CPU 使用率が高くなった問題に対処した。(無料、86 MB、リリースノート、macOS 10.10+)

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Default Folder X 5.7

Default Folder X 5.7

St. Clair Software が Default Folder X 5.7 をリリースして macOS 13 Ventura への対応を追加し、今回から最低限 10.13 High Sierra を要するようになった。Open/Save ダイアログを拡張するこのユーティリティは今回、Microsoft OneDrive の最近使った項目の追跡に関する問題に対処し、iCloud Drive にあるまだダウンロードされていない書類を開いた場合でも正しく再選択するようにし、ホームフォルダを誤って iCloud Drive と認識することがあったバグを修正し、ファイルダイアログで新しいフォルダに切り替えた際にシステムのビープ音を鳴らすことがあったエラーを解消し、Microsoft Word でローカルドライブ上にある書類を開いている場合に“今開いている書類のある場所を保存ダイアログで開く”機能が正しく動作するようにした。(新規購入 $34.95、TidBITS 会員には新規購入で $10、アップグレードで $5 の値引、Setapp からも入手可、15.1 MB、 リリースノート、macOS 10.10+)

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