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#1699: Mac の保存スペースをクリアする簡単な手順、漫画家とテクノロジー、Walmart が M1 MacBook Air を販売、フロッピーディスクよ永遠に、あなたのお気に入りのポッドキャストアプリは?

今週は2つの特集記事をお届けする。まず Glenn Fleishman が、現代の新聞に漫画を書いているプロたちがどのようにデジタルツールを使っているかを語るが、それは私たちの多くが想像するような風にではなかった。次に Adam Engst が、Mac 上で保存スペースをクリアするための 21 通りの手段を、最も簡単で安全で有効なものから順番に、よく考え抜いた上で詳しく説明する。それからまた、Walmart が廉価版の M1 MacBook Air の販売を開始したことと、フロッピーディスク業界に独り立つ男の話題についても簡単に紹介する。最後に、今週の Do You Use It? アンケートでは皆さんのお気に入りのポッドキャストアプリをお尋ねする。今週注目すべき Mac アプリのリリースは Audio Hijack 4.3.2、GarageBand 10.4.11、Little Snitch 5.7.4、Microsoft Office for Mac 16.83、Parallels Desktop 19.3、それに Piezo 1.9 だ。

Glenn Fleishman  訳: 亀岡孝仁  

新聞漫画家はデジタルツールに依存しているが、皆さんが思うようにではない

昨年の秋、私は作品をどの様に描くかについて新聞漫画家達に何十時間もインタビューしたが、思いは、多くの人が Wacom Cintiq タブレットや少なくとも iPadのようなものと組み合わせたデジタルスタイラスのような最新のツールを使っているだろうと言うものであった。結果は、多くの人がインク、絵の具、水彩などの伝統的な媒体に依存していることに驚いた。もっと驚くべきこと? アナログで始めるかデジタルで始めるかの選択肢を有している多くの若い作家が、スクリーンではなく紙で作業している。

私は、毎日の漫画を制作する多くの作家が、時間と労力で有利である故に、デジタルで作品の描画と制作に部分的或いは完全な変換しているだろうと予想していた。ひょっとすると、1990 年代以前に働き始めた人々は、主として伝統的な媒体に固執するかもしれないが、彼らの一部には変換済みの人達もいるだろうと推測した。とんでもない。彼らはデジタルで描画することはしないが、喜んで他の方法でデジタル技術を活用している。

紙の上での液状のものの使用が続いているのは、一部には、現代の複製技術がデジタルツールと同じくらい古い媒体での作業を容易にしているためである。スキャンの容易さ、或いはアナログ作品の高解像度フラット写真を撮ることさえ、材料の乱雑で、予測不能で、そして時にはイライラのつのる限界を好む人にとっては、物理的なフィードバック、幸運な偶然、そしてそれらが提供する親しみやすさ故に、全デジタルのワークフローの見かけ上の利点を上回る。

これらのインタビューは、私の本 How Comics Were Made: A Visual History from the Drawing Board to the Printed Page のための複数年にわたる研究の一部であり、現在、2024 年後半と期待される出荷日に向けてクラウドファンディングを行っている。私の本は 1890 年代に始まり、北米の新聞漫画の制作と再生を現代まで追っていて、作家がどの様にコマ漫画を描き、アートワークを新聞用紙のページやデジタルディスプレイに載せるまでに必要な変換をどの様に苦労して完了してきたかに焦点を当てている。

How Comics Were Made cover

助けて、私は縮んでいる!

新聞の発行部数と印刷新聞のサイズ (寸法とページ数) の両方の収縮により、漫画家が統一組織を通じて大衆に到達するのはより難しくなっている - その組織はコミックシンジケートで、以前はコミックブックの外側での連続物における作家のキャリアの頂点であった。新聞は今でも漫画のシンジケートに相応のお金を支払っているが、その額は購読部数に基づく。印刷新聞の数が減り、その購読者数も減るにつれ、シンジケートの受取額は下がった。加えて、新聞事業が縮小するにつれて、新聞はあらゆる所でコスト削減をしており、その結果、印刷フォーマットはより小さくなり、漫画家が物語を語る四角形も小さくなっている。(オンライン読者は巨大かもしれないが、ほとんどの新聞のペイウォール (有料購読者しかアクセス出来ないコンテンツ) 収入は印刷物に比べて控えめであり、オンラインでの漫画の読書に対して、そのごく一部だけがシンジケートに支払われる。)

1910 年代から 1960 年代にかけて、Bud Fisher ("Mutt and Jeff") や Robert Ripley ("Ripley's Believe It or Not") のような漫画家は王様のように暮らしていた。当時の新聞のページは 50% も大きいのもあり、単一の Sunday 漫画がその1ページを埋めることも出来た。これらの作家の中のかなり多くの人が、今日のお金で言えば年に 100 万ドルを超える額をシンジケーション料金から得ていた -そして、キャラクター商品、演劇やミュージカル、映画化等も対象とされた時には、その額は、はるかに多くなった。Fisher の $250,000 という年収は、離婚手続きで明らかになったものだが、今日では $4.5 million にもなるであろう。(裁判官は、"あのナンセンスに誰かがお金を払うなんて理解不能だ" と言った。) Ripleyはもっと多く稼ぎ、自分の島まで持っていた。それ程多くない発行部数の新聞の漫画家でさえ、中流階級の生活を送れていたであろう。

Comparison of Sunday comic page sizes
1928 年の典型的な Sunday 漫画ページ (左)、1990 年のカラーの毎日の漫画ページの校正刷り (中央)、2024 年に印刷工場を訪れている間に印刷機から出たばかりのページ (右)。(著者のコレクションから)

縮小が意味するのは、今日の漫画家がより少ないお金で昔の人達と同じくらい働いていることである。George McManus ("Bringing Up Father") や Al Capp (あの邪悪な心を持つ "Li'l Abner" の作家) のような往年の有名な作家には、ビジネスを扱い、鉛筆書きのコマに墨入れをし、シンジケートの Sunday 漫画の着色ガイドを作成してくれる人が何人かいたかもしれない。1979 年に独立した直後、Lynn Johnston ("For Better or For Worse") には、背景を描く人と、もう一人色づけを扱う人がおり、彼女自身は執筆、鉛筆画、そして主要部の色付けに集中できたと彼女はインタビューで私に語った。しかし、それは長くは続かず、今日では、Jim Davis ("Garfield") のような巨人以外は、助手を雇う余裕があれば幸運と言える。

Charles Schulz draws Peanuts
Charles "Sparky" Schulz、Peanuts を描く。(Look Magazine, 1958)

その環境を考えると、今日の漫画家はデジタル化を余儀なくされているだろうと私は思った - 単純に彼らは他のどんなこともする時間がないであろう。そしてまた、より小さな複製サイズでは、彼らが紙の上に手で描くのであれば求めていたかもしれない細部も、余り意味を持たないのかも知れない。(勿論、デジタルで描画する場合でも無限の詳細を描き入れることは出来るが、単純さへの近道にもなり得る。) しかしながら、多くの漫画家は利用可能なデジタル選択肢を最大限に活用しながらも、断固として従来のままだ - 修正、着色、フォントを伴う文字入れ、或いはその他の操作など何であれ。

漫画家はデジタルツールを特定の目的のために使う事が出来る。何故ならば、自分の作品をスキャンしてデジタル形式に変換出来るからである。我々はスキャン技術は当たり前と捉えているが、それはコマ漫画にとっては変革的であった。と言うのも、それは1世紀近くも間接的に作業した後で、作家達に初めてカラーで直接作業するのを許したからである。

1つの描画、多くの結果

スキャンが選択肢となる前は、デジタル以前の時代に、漫画家はもっぱら黒インクや絵の具で仕事していた:灰色も、無地も、色の色合いもなかった。漫画家や彩色者は、毎日のコマ漫画や色刷りの Sunday 漫画のコピーを取り、平日用の灰色の色合いや色刷り漫画用に必要な無数の色のためにそれに書き込んだ。彩色者は色を示すために、色鉛筆、水彩、マーカー、またはその他の材料に頼るかも知れないが、シンジケートの製版パートナーや印刷業者が提供するチャートを使ってそれらの色を数字と一致させた。それ等の数字は色が付いた要素上に書き込まれたり或いは指し示したりした。

Colorist at work

漫画のカラーガイドは、実質的に、新聞の "数字による色付け" のシステムであった。漫画家はシンジケートに着色の指示を出し、そして、シンジケートは型やその他の分離された色ピースを送り出し、新聞はそれらを紙にのせた。

65 Line Comic Color Chart

しかしながら、一旦スキャンが選択肢になると、どんな媒体でも漫画の出発点または終点になる可能性があった。私は最近、Georgia Dunn ("Breaking Cat News")と長いビデオインタビュー を行った。彼女のコマ漫画は 10 年にも亘って印刷とオンラインでシンジケーションされてきた。彼女は水彩で作家人生を始めたが、父親の写真の修復を手伝っている内に Photoshop にも精通した。

“Breaking Cat News”
"Breaking Cat News"

彼女は "Breaking Cat News" をデジタルで作ろうとしたが、それが彼女の描画スタイルと流暢さを壊すことに気付いた。デジタルツールの使用は、非効率的で、時には腹立たしくなることすらあることが判明した。鉛筆描写と水彩を使うことで、彼女は手を通して話の筋を書きそして発展させた。時には、現在のものを描きながら次週の分も思いつくこともあったが、彼女は変更しようとするまでそれに気づいていなかった。彼女はまた、紙に手書きの文字入れするのが彼女の対話を見直す別の機会を提供すること、そして彼女の文字入れのデジタル版を挿入しなければならない空間を準備するよりも柔軟であることに気付いた。

"Wallace the Brave" の創作者である Will Henry も水彩で仕事をしている。彼は私にそのプロセスの楽しさを説明した:

私はこの漫画の中の間違いに誇りを持っている。何故なら、ペンとペン先で作業する時、実際チャンスは一度しかない - 消し去る事の出来ないものもある。もし私が自分の人格のままデジタルで働いていたら、私は線のやり直しを何度も何度も何度もやっていると思う。絶対に完璧にする。しかし、私が使用するツールと思っているものの一つ、私が作成する製品、或いは私が作成する漫画は - 完全でないもの、不完全なものに対する全体的な受け入れがあると思っている。

ペンとペン先で作業している時、ひょっとすると、ペンがちょっと紙に引っかかり、望んでいたよりも太い線となることもある。或いは、寒い日でインクが少し濃くなっていたり、或いは重力が望まなかった領域にインクを落としてしまうかも知れない。しかし、それは機能し、そして期待していなかったことが起こる。そして、私がその媒体を使用していなかったら、それは起こらなかったであろう。

“Wallace the Brave”
"Wallace the Brave"

しかしながら、Georgia も Will も、そして私が話した伝統的な媒体で働く他の多くの漫画家も、誰もそこで止まってしまうことはない。例えば、Georgia は、彼女の作品を下見してシンジケートに送る前に、スキャン後に編集して誤りを正し、色を修正し、幾つかの要素はデジタルで入れ込む (タイプセットに見えるように設計された項目など)。

多くの漫画家は、古いものと新しいもののハイブリッドで働いている。彼らは黒インクで描き、スキャンし、そして色と文字をデジタルで付与する。1990 年代に漫画家としてスタートし、地域色の強い毎週のシンジケーションやグラフィック小説 (My Friend Dahmer や Kent State の様な) を通じてキャリアを追求したJohn "Derf" Backderf は、全て、絵や文字、を鉛筆で書くと言っていた。しかし、彼は鉛筆書きの文字を配置と大きさのためにのみ使用することを好む - 彼はそれらを墨入れしない。墨入れした絵をスキャンする時、彼は鉛筆書きの領域を消し、彼のレタリングために作成されたフォントで作成したもので置き換える。

一部の新聞は、毎日のそして Sunday 漫画の両方をカラーで印刷しているため、殆どの毎日の漫画は白黒とカラーの両方で配信される。Sunday 漫画はほぼ何処でもカラーである。

デジタル的に熟練した漫画家は、ファイルを CMYK に変換するので - 新聞や他の殆どのオフセットカラー印刷に使用されるシアン、マゼンタ、黄色、黒の4つのプロセス色 - 彼らは自分の色が印刷でどのように表示されるかを下見することが出来る。しかしながら、多くは、シンジケートがその変換を処理するのに依存し、そして何かが正しく見えないときにフィードバックを提供する。

新聞は未だ印刷を担当しているが、漫画をデジタル形式に変えることで、それが紙上に出てくる時のエンドツーエンドの一貫性がより多く得られる。

漫画家は未来への分岐点に直面

新聞の将来は極めて不確実である。米国の日刊紙発行部数は、1940 年から 1973年の間に米国の人口の 30%(一人当たり単位)辺りで留まり、1973 年には約 6300万部でピークに達した。言い換えれば、多くの企業や図書館、学校、その他の機関と同様に、ほぼ全ての世帯が新聞を受け取っていたことを意味する。その後、緩やかな減少が続き、2000 年代にはその流れが勢いを増し、加速した。現在、毎週Monday から Friday まで、推定 2100 万の新聞しか出ていない。これは、米国の人口の 6%未満で、世帯の5分の1より少ない。

新聞の寸法、ページ数、発行部数の継続的な低下は、1800 年代後半に現れ、新世紀に入った数年後に完成された新聞漫画フォーマットの将来を脅かしている。掲載されるコマ漫画の数も急落した。最近、Gannett 新聞チェーンは、地元または地域の編集者から漫画の選択権を奪い、"Peanuts" や "For Better or For Worse"など、故人や引退した作家での再放送で人気のあるものを含む 34 のコマ漫画の中からしか選べないようにした。(このグループで残っている女性は一人だけだ:"For Better or For Worse" の作家 Lynn Johnston で、他の漫画家の間でも普遍的に愛されているが、新しい作品は制作していない。) 漫画に対する Gannett の限られた選択は、一部の有名な漫画家や遺産管理団体にとって恩恵であるが、私が話した他の人は、結果としてシンジケーション収入の4分の1から3分の1を失った。

ウェブコミックは、多くの分類不可能な労作とともに、コミック本スタイルと新聞スタイルのコマ漫画の両方をサポートする配布のための現実的な出口であるが、オンライン媒体は、漫画家が生活賃金を得たり、補ったりするために必要な収入を常に提供するとは限らない。何年も何十年も確固たる立場にあると思っていた漫画家は、自分自身を再発明する方法を考えなければならなかった。例えば、"Flash Gordon" と "Sally Forth" の背後にある作家となった King Features の長年の彩色者である Jim Keefe は、漫画での彼の歴史について話し合う Patreonを立ち上げ、技術について話し、図面、ビデオ、そしてアートワークを投稿する場とした。(Jim はまた、漫画やシンジケーションの歴史に興味がある人のための素晴らしいブログ を持っている。)

ウェブコミックから始めた作家は、この分野が新しい読者、新しい市場、新しい収益の必要性に直面するにつれて、優位に立てるかも知れない。現代の漫画家は、読者のかなりの部分が画面上で自分の作品を見ていることをすでに知っているが、そうではあっても、同じ大きさや同じ形式でであることは滅多にない。標準的なワイドまたはマルチパネルの毎日コマ漫画の連続した水平構成でさえ、一部のディスプレイやウェブサイトでは垂直パネルシーケンスに再フォーマットされる場合がある。その後、印刷物や電子書籍のコレクションでの複製対応を考慮する必要がある。毎日の漫画家は、リリースの初日かそこらで、新聞のウェブサイト、シンジケートのサイト、漫画家のサイトや Patreon キャンペーン、ソーシャルメディア上で読まれるかもしれないのである。

今日の最も俊敏な漫画家は、複数の目的地を持つ出版を彼らの努力の主題としてきた。ページベースの "Kid Beowulf" 若年向けウェブコミックの作者である Lex Fajardo は、自分のサイトに最初に投稿し、次にその漫画は GoComics に現れ、その後本に収められる。(Lex の本業は Charles M. Schulz Creative Associatesの編集ディレクターで、そこで彼は "Peanuts" の再放送で同じ様なプロセスを監督している。)

私が漫画について持っている最善のニュースは、前進する複数の道があるということである。かつて、シンジケーションが成功する唯一の方法であり、漫画家は限られた伝統的な媒体を使用し、シンジケートや新聞が必要とする技術的な問題を征服することを余儀なくされた。現在、漫画家は好きなメディアを使用し、古いもの新しいもの、難しいもの簡単なもの、アナログであれデジタルであれ、そして、様々なチャネルで出版するために数限りない方法で作品を変換することが出来る。

新しい黄金時代が間近に迫っていると予想する人はは誰もいない - 日々の仕事から年間$100,000 以上を稼ぐことができる漫画家の数は、少数の手の指の数まで減少している。しかし、芸術があり、読者がいるところには、新しい漫画が開花するであろう。私は、この古い媒体と新技術の豊かな組み合わせが触媒の一部となることを願っている。

[この記事が興味深いと思われたら、Glenn Fleishman の Kickstarter キャンペーンである How Comics Were Made: A Visual History from the Drawing Board to the Printed Page を支援することを検討して欲しい。]

討論に参加

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Mac の保存スペースをクリアする手順いろいろ

私たちの多くにとって、Mac でディスクの空き容量の不足に悩まされるのは避け得ないことだ。最悪の状況ならば空きが完全になくなって、アプリがありとあらゆる好ましくない挙動をし始めたり、さらには Mac 自体が使えなくなったりする可能性もある! そうなるまで放っておいてはいけない。一般的に言われる経験則は、起動ドライブに少なくとも 10% か 20% 程度の空きを確保するようにして、macOS や日々の活動のための余裕を残しておくことだ。その程度の空き容量を残しておくべき理由はいろいろあるが、主なものを挙げれば:

起こり得る最悪の状況とは何か? 寄稿編集者の Glenn Fleishman は最近、彼の子供たちの Mac の一つを完全に消去しなければならなくなった。Steam ゲームの膨大なダウンロードの結果として Time Machine スナップショットがストールし、Mac の空き容量がたったの 41K になってしまったのだ。子供たちはスペースを作ろうとしてありとあらゆる方法を試してみたがどれもうまく行かず、ファイルを削除しようとする度に空き容量が足りないというエラーが出た。その Mac は普通に再起動することすらできず、macOS Recovery に再起動するしかなかった。幸いにも Time Machine バックアップは作ってあったので、フルのリストアは別の理由で失敗に終わったのだが、手作業でファイルを復旧させることはできた。

空き容量がまだたっぷり何百ギガバイトもある場合には、手作業で空きを作る労力にあまり意味はない。例えば 1 TB のドライブで 400 GB ある空き容量を 500 GB に増やしても大して得るものはない。けれども、空き容量が 120 GB くらいにまで減ったならばそれは憂慮すべき事態だ。

Get Info window for a drive

長年 Mac を使ってきた人たちは、往々にして Finder が報告する空き容量の数字を夢中になって眺めてしまいがちだ。Get Info ダイアログに表示される空き容量の数字を見て、何かファイルを削除してみては、もう一度空き容量の数字を見たりする。そんなことで時間を浪費してはいけない! 今の時代の Mac の容量管理は APFS、Time Machine スナップショット、パージ可能容量、その他のせいで大体において予測不可能だ。これについては Howard Oakley が分かりやすく説明している。それらさまざまのテクノロジーの影響で、いついかなる瞬間にも Finder が報告する数字は信頼できない値だ。あなたがゴミ箱を空にしても、macOS がそれを反映して空き容量の報告を更新するまでに数時間かかることもあり得る。Mac を再起動すれば再計算が起こるかもしれないが、そうならないかもしれない。

だから、空き容量の正確な数値に一喜一憂するのではなくて、これから説明する一連の手順を頭に置いて、たいていの Mac で容量を素早く簡単にクリアすることが可能だと知っておいて頂きたい。Apple もサポート記事にアドバイスを書いていて、そこに書かれたことは間違ってはいないけれども、包括的と言うにはほど遠い。macOS も System Settings > General > Storage 画面上で不要なドライブ使用領域を減らす役に立つツールを提供している。そのいくつかは使う値打ちがあるが、ほとんど役に立たなかったり、不十分だったりするものもある。役に立つものについてはこの記事の中で紹介するつもりだ。

System Settings Storage screen

手順を特定の順番に並べて説明したい。まず実行が最も簡単なもの、最も役に立ちそうなもの、何か重要なデータを失ってしまう可能性が低いものから始めよう。より複雑な手順や、重要なデータを失わないためにしっかり考慮してから実行すべき手順は、なるべく後回しにしよう。ここで2つの注意点がある:

最後にもう一つ注意を: 以下では、その操作の後にデータがなくなってしまう場合には "削除" という用語を使い、ローカルなコピーのみを削除するけれどもクラウドから簡単にダウンロードし直すことができる場合には "除去" という用語を使うようにした。

1: ゴミ箱を空にする

誰でも Finder > Empty Trash (ゴミ箱を空にする) を使えばどうなるか知っているけれども、すべての人がこまめに使っているとは限らない。現代の Mac はあまりにも大きなストレージ容量を備えているので、一度もゴミ箱を空にしないままで何か月も過ごすこともあるだろう。macOS が自動的にファイルを削除するように設定することも可能だ。Finder > Settings/Preferences > Advanced (詳細) に「30 日後にゴミ箱から項目を削除」というチェックボックスがある。

Empty Trash after 30 days

2: 再起動する、セーフモードを使うこともある

再起動だけでディスクの空き容量が増えることがあるのか? さきほど仮想メモリのスワップファイルに触れたことを覚えておられるだろうか。再起動をせずに何週間も Mac を走らせ続けていると、スワップファイルが大量のスペースを浪費した状態になることもある。その場合には、再起動で macOS がフレッシュな状態に戻る。この記事を書きながら Activity Monitor の Memory 画面をチェックしてみたところ、私の Mac は 11 GB のスペースをスワップファイル用に使っていた。再起動するとそれが 230 MB に減り、それから 90 分後に撮った下のスクリーンショットでもそれに近い値のままだった。スワップファイルをクリアしてもその結果が永続的に続くことはないけれども、一時的な役に立つことはある。とりわけ、Finder からエラーメッセージが出て空き容量不足のためファイル削除やその他の操作ができないと言われた際には使えるかもしれない。

Swap files from virtual memory

一時的な空き容量をさらにもっと取り戻すために、セーフモードで再起動するという方法もある。大サイズになりがちなキャッシュファイルがクリアされるからだ。Apple silicon を搭載した Mac が登場したことにより、セーフモードでブートする方法が2つに分かれた:

セーフモードにキャッシュを削除させるためには、単に Finder へ行くだけでよい。Mac がセーフモードへのブートを終えたら、今度は何も押したり余計な手順を入れたりせず普通に再起動すればいつも通りの仕事に戻れる。(セーフモードで仕事をすべき理由は何もない。) 私の場合はセーフモードで起動しても特に良い結果は得られなかったが、いずれにしても簡単で害のない操作だ。

Titanium Software の Maintenance を使ってログやキャッシュをクリアする方法を勧めてくれた人もいた。これは同じ会社が出しているメンテナンス用ユーティリティ Onyx のサブセットだ。スペースをクリアするためのオプションを多数提供しているけれども、私としてはそれが何をするのかを詳細に知っている訳ではないので積極的にお奨めすることはできない。Maintenance で適当と思われるオプションを使って走らせてみたが、何かがクリアされたのかそうでないのか全然分からなかった。それからまた、Maintenance はスペースを取り戻す作業をした後で自動的に Mac を再起動するのだが、その後でいくつかのアプリが奇妙な挙動をするようになったので、私はもう一度 iMac を再起動せざるを得なかったが、そのあとはすべてが元に戻った。

3: 大サイズのファイルや巨大なフォルダを探す

ドライブ上で何が大容量を浪費しているのかを見極めるのは難しいかもしれないので、ここでは甚だしく容量を浪費しているものを見つけ出すために作られたユーティリティを使うことをお勧めしたい。無料の GrandPerspectiveOmniDiskSweeperDisk Inventory X、あるいは $9.99 の DaisyDisk といったものがある。私は GrandPerspective のグラフィカルな可視化が好きだが、動作がかなり遅くて OmniDiskSweeper の方が断然高速で動作する。こちらは Finder のカラム表示によく似たテキストベースの階層表示を使っている。オープンソースの Disk Inventory X はかなり古い。人気のある DaisyDisk はテキストとグラフィカル双方の組み合わせを使っている。

これらのアプリはドライブ全体をスキャンして (そのため Full Disk Access のアクセス権を与えておく必要がある) 非常に大きなファイルやフォルダを見分ける役に立つので、それをもとに以後の手順でまず何に着目すべきかを判断できるだろう。制御できないほど大きなログファイルや、自動的には除去されないキャッシュファイル、もはや必要のなくなった大きなインストーラやアップデートファイル、使っていない仮想マシンなどの巨大ファイル、そういったものが見分けられる。

びっくりするようなものが見つかることもある。例えば、下にスクリーンショットで示した OmniDiskSweeper と GrandPerspective のウィンドウはいずれも、47 GB の壁紙キャッシュファイルの存在を示している。私はランダムな壁紙を作るために Irvue を使っているが、過去に取り寄せたメディアをキャッシュすることはせずに同じ画像を何度もダウンロードしていることが分かった。これは少し検討してみなければならないと思っている。

OmniDiskSweeper

GrandPerspective

4: 32-bit アプリや重複したファイルを削除する

古い Mac を使っている人や、複数のバージョンの macOS を経てコンテンツを次々に移行させてきた人の Mac には、もはや動作しなくなっている 32-bit アプリが残っているかもしれず、そういうアプリは削除してもよい。System Settings > General > Storage > Applications を開いて、Kind カラム見出しをクリックし、Unsupported とマークされたアプリをすべて選択して、Delete ボタンをクリックする。Duplicate (重複) とマークされたアプリについても同様にできる。

Remove unsupported apps

一般的に言って、もはや使わなくなったアプリを削除してもたいていは問題ない。あとでまた必要になったとしても、ほとんどのアプリは Mac App Store あるいは開発者のウェブサイトからダウンロードし直すことができるからだ。アプリケーションのリストをサイズで並べ替えれば、何ギガバイトもあるのにもう何年も起動していないものが見つかるかもしれない。

アプリを削除する際には、それに付随したメディア、ログ、設定ファイル、起動エージェント、その他のファイルも忘れずにクリアするようにしよう。そのために AppCleanerCleanMyMac X、Hazel のようなユーティリティを使うのも良いかもしれない。これらのユーティリティはあなたがアプリを削除する際にそれに付随するファイルの削除を提案する。そのお陰で大きな容量が取り戻せることは実際にはあまりないだろうが、Library フォルダの中のガラクタを減らす役には立つし、存在することさえ知らなかったキャッシュやメディアのフォルダを除去してくれることもあるかもしれない。

5: macOS インストーラを削除する

Applications フォルダを名前順に並べ替えて、macOS インストーラがもしあれば削除しよう。たいていの場合、名前が "Install macOS" で始まるアプリケーションだ。仮想マシンに macOS をインストールするためにあとで必要になると思えば、外付けドライブにしまっておくか、または必要な際にダウンロードし直すかすればよい。

6: iPhone や iPad の古いバックアップを削除する

iPhone や iPad を Mac 上にバックアップしたことがもしあれば、その後 iCloud へのバックアップに切り替えてもそれらの古いバックアップがそのまま残り、何ギガバイトもの容量を占めたまま放置されている可能性がある。それを確かめるには System Settings > General > Storage > iOS Files を開く。バックアップがどれだけあるかが示されているので、不要なものを選んで削除できる。iPhone や iPad のバックアップをこれから iCloud へ切り替えたいと思えば、十分な iCloud+ ストレージ容量が確保されていることをまず確認してから、Settings > あなたの名前 > iCloud > iCloud Backup でバックアップをオンにする。これらの古いバックアップは手順 3 で紹介した GrandPerspective や OmniDiskSweeper などのスキャンユーティリティを使っても見つかるけれども、macOS のネイティブなインターフェイスを使って削除する方が手軽かつ安全だ。

Remove iOS backup files

iMazing を使ったことがある人は、ここに iMazing のバックアップやサポートファイルもリストされていることにお気付きだろう。それらのデバイスや iMazing 自体をもう使っていないならば、それらも同じように削除できる。

7: GarageBand Sound Library を除去する

GarageBand をインストールする際に、GarageBand は楽器やループをインストールするようにと勧めてくる。まずは 2 GB のスターター・コレクションをインストールし、それから 25 GB のフルの Sound Library をインストールする。それらのファイルをダウンロードしたけれどももう使っていないという人は、除去しても問題ない。もし必要になればいつでも GarageBand > Sound Library メニューを使って再入手できるからだ。容量を取り戻すために除去したい場合は System Settings > General > Storage > Music Creation (音楽制作) を開いて Remove GarageBand Sound Library (GarageBand サウンドライブラリを除去) をクリックすればよい。

Remove GarageBand Sound Library

8: 開封済み Mail 添付ファイルのコピーを除去する

Apple の Mail アプリを使って電子メールの添付ファイルを開くと、Mail アプリは MIME エンコードされたメッセージの中からその添付ファイルのコピーを抽出して、ローカルなコピーとして下に示したパス名の場所の中に暗号のような名前のフォルダに入れて保存する。いや、少なくとも私のところと、多くの他の人たちのところではそうなる。TidBITS Talk の議論によれば、そこに何も見つからない人たちもいるようだ。そのフォルダの内容を見るには、下に示したパス名をコピーして、Finder へ行き、Go > Go to Folder (フォルダへ移動) を選んで、そのパス名をペーストする。

~/Library/Containers/com.apple.mail/Data/Library/Mail Downloads

いったいなぜ Apple がそのような形で添付ファイルを抽出するのかはよく分からないが、添付ファイル自体は元のメッセージの中にちゃんと残っているので、抽出されたコピーの方を手作業で削除しても何の問題もない。ここに何ギガバイトもの古い添付ファイルが溜まっていたと報告してくれた人たちもいた。

Mail downloads cached

9: 不要なポッドキャストを除去する

Apple の Podcasts アプリで何らかの番組をフォローしていたけれどもその後聴くのをやめたり、あるいは別のポッドキャストアプリやプラットフォームに切り替えたりしたという人は、Podcasts アプリにもう使わないゴミがたくさん残っていることに気付くかもしれない。それを削除して容量を取り戻すには、まず System Settings > General > Storage > Podcasts を開いて不要なポッドキャストのエピソードを選択し、Delete ボタンをクリックすればよい。

Removing unwanted episodes in Podcasts

もっと集中的な方法を好む人は、Podcasts アプリのサイドバーで Downloaded をクリックしてから、不要なポッドキャストを Control-クリックして Remove Downloads を選べばよい。どちらの方法を使う際も、Podcasts > Settings > General で適切なオプションを設定しておくべきだ。今後エピソードを聴いたりしないと思う番組では、Unfollow Show を選んだ上で Remove From Library をクリックすれば、そのポッドキャストに付随したすべてのものが除去される。

Remove downloads from Podcasts

10: 視聴済みのテレビ番組や映画を除去する

このあたりから十分な用心が必要な手順になってくる。なぜなら、TV アプリの中にある映画やテレビ番組は、必ずしもすべてが再ダウンロード可能ではないからだ。簡単に再入手できると分かっているものを除去するには、まず Downloaded をクリックし、すべてを選択してから、その一つを Control-クリックして Remove Download を選択する。(私のテストでは、System Settings の Storage 画面で TV オプションを選んでもダウンロードしたもののすべては表示されなかった。)

Remove TV shows and movies from TV

手作業で追加したテレビ番組や映画が容量を浪費している場合は、Location ルールを使ってコンピュータ上にあるもののみを集めたスマートプレイリストを作成する。その中からファイルを削除するには、それらを選択してから、そのどれかを Control-クリックして Delete from Library を選ぶ。その種のビデオは再ダウンロードできないことを忘れてはならない。だから、どこか別の場所にアーカイブ保存してあるか、またはもう二度と観たくないと思う場合にのみ削除するようにしよう。

Smart playlists for local videos

11: Apple Music や iTunes Match のダウンロード済み楽曲コピーを除去する

TV アプリからダウンロード済みのビデオファイルを除去するのと同じように、Music アプリでダウンロード済みの楽曲を除去できる。理由は分からないが、System Settings の Storage 画面の Music オプションではミュージックビデオのみが表示されて除去可能であり、通常の音楽トラックは表示されない。それでも上に記したスマートプレイリストのやり方は Music アプリでも同じように使える。新規スマートプレイリストを作成して、Cloud Status ルールを使って Apple Music または Matched (iTunes Match 用) にマッチし、かつ Location ルールを使ってそのコンピュータ上にあるもののみを集める。それから見つかったものをすべて選択してから、そのどれかを Control-クリックして Remove Download を選ぶ。ローカルのみに存在している楽曲が削除されることを防ぐために、Cloud Status ルールを適用しておくことが重要だ。

A smart playlist to remove downloaded music

12: Apple Books のローカルなコピーを除去する

私の感じでは Apple のメディアアプリの中で Books アプリが最も扱いにくいと思うが、それは私が何年もかけてさまざまのテスト用ファイルをたくさん集めてしまった結果なのかもしれない。(私は普段本を読む習慣がない。Libby で電子ブックを借りて読む方が好きだ。2020 年 9 月 14 日の記事“図書館まで行かずとも、自宅で電子ブックその他を借りよう”参照。)

Apple は、Apple Books (以前は iBookstore と呼ばれていた) を通じて購入した本については簡単に除去できるようにしている。System Settings > General > Storage > Books を開いて、不要な本を選び、Delete ボタンをクリックすればよい。

Removing downloaded items in Books

けれども、大サイズの EPUB または PDF の本を Books アプリに追加して、それを iCloud 経由で同期しているということもあるかもしれない。その場合、Books アプリでそういう本を一つかそれ以上選択してから、そのどれかを Control-クリックして Remove を選び、それから Remove Download をクリックする。でもこれでは満足できる結果が得られない。ダウンロードしたファイルが実際どこにあって、それが実際に削除されたのか否かを知る方法がないからだ。私に見つけられた場所は iCloud Drive/Books のみで、そこで PDF ブックをダブルクリックして Preview アプリで開き、ウィンドウ最上部にあるファイル名を Control-クリックしてから Books フォルダを選ぶという方法でしかそのフォルダのコンテンツが見えるようにならないようだ。ただ、そのフォルダからファイルを一つ削除すると、その本が Books アプリからも削除される。これは下の図に示した Delete Everywhere ボタンを押すことに相当していて、単にダウンロードしたものを除去するのとは違うので、用心したい。

Removing a PDF from Books

13: Mac ストレージの最適化を選択してローカルな iCloud Drive ファイルを除去する

iCloud Drive に大量のデータを保存している場合、そのローカルなコピーが Mac のドライブ上で大容量を浪費していることがあり得る。それらのファイルはいつでも iCloud Drive からダウンロードし直すことができるので、除去しても問題ないだろう。System Settings > あなたの名前 > iCloud > Optimize Mac Storage (Mac ストレージを最適化) をオンにしておき、それからフォルダを Control-クリックして Remove Downloads を選ぶ。

Optimize Mac Storage for iCloud Drive

[訳者注: macOS 14.4 Sonoma にはバグがあって、この「Mac ストレージを最適化」をオンにしていると iCloud Drive には書類ファイルの本体しか保存されず、個々の書類のバージョン履歴情報は失われるとのことです。ご注意ください。]

概念的に同様なのが Photos > Settings > iCloud にある Optimize Mac Storage (Mac ストレージを最適化) オプションだ。Apple によればこれを使うとフル解像度の写真やビデオがデバイスのサイズに合わせて縮小されたバージョンに自動的に置き換わるという。そして、あなたが写真やビデオを開いた際に、Photos アプリが自動的にフル解像度のバージョンを iCloud からダウンロードし直す。私は MacBook Air でこのオプションをオンにしておいた。

Optimize Mac Storage in Photos

しかしながら、そうやって容量をクリアしようとする際には2つの点で注意を促しておきたい:

これは未知の分野への探検となるかもしれないが、Box、Dropbox、Google Drive、あるいはその他のクラウドストレージサービスを使っている場合にも、ファイルのローカルなコピーを除去するオプションがほぼ間違いなく提供されているだろうと思う。一般的に言ってそれが望ましい働きをするかそうでないかは分からないが、大きな容量を手早くクリアしようとしている場合にはデータを失うことなく容量を確保できるだろうと思われる。

14: iPhoto ライブラリを削除する

iPhoto アプリはもう何年も前に消滅してもはや存在していないが、それでもドライブ上に iPhoto ライブラリが残っていることはあり得る。これは、Photos を使い始めても、古いライブラリを削除せよというプロンプトも手順も提供されなかったからだ。 なので、そのコンテンツを Photos へ移行させた場合には (移行パッケージは拡張子 .migratedphotolibrary を持つ)、古い iPhoto ライブラリを削除しても問題ない。

しかしながら、それをしてもあまり多くのスペースを取り戻せないかもしれない。Apple は Unix のハードリンクを用いて iPhoto と Photos の双方で同じマスター画像を保存している。iPhoto から Photos への移行をしても実際に iPhoto ライブラリからファイルがコピーされる訳ではなくて、新たなハードリンクが追加されるだけだ。同じように、iPhoto ライブラリを削除してもハードリンクされたファイルがドライブから除去される訳ではなくて、実際のファイルはリンクとは別に独立に存在している。(ハードリンク先のファイルが削除されるのは、それに向けたすべてのハードリンクが削除された場合のみだ。) TidBITS Talk の議論で David C. がこのあたりの動作の仕組みを詳しく説明しているし、TidBITS の過去の記事で何か書かれていないか検索してみたところ Jason Snell の記事“Photos for OS X ベータの第一印象”(2015 年 2 月 9 日) がこの話題についてさらに詳しく解説した Six Colors 記事へのリンクを載せていた。

15: Time Machine スナップショットを削除する

今日の Time Machine はローカルな APFS スナップショットを利用しており、一時間ごとにそれを生成してその前一日間のデータを保持させ、たとえバックアップドライブが利用できなくても最近のファイルならば Time Machine からリストアできるようにしている。これらのスナップショットはボリューム全体を対象にするものだが、APFS の魔法のお陰で個々の項目が前回と比較して変更された部分のデータのみを含んでいる。言い換えれば、もしあなたが一日のうちに膨大な量のデータをダウンロードしたならば、スナップショットによってそのデータ容量が倍増されることになる!

一時的にスペースを回復させたいだけの場合ならば、これらのスナップショットを削除しても構わないだろう。Apple はそうする際に自動バックアップをオフにしておくように勧めるSystem Settings > General > Time Machine > Options を開いて、バックアップ頻度を Manually (手動) に設定しておく。あとで自動バックアップの設定に戻すのを忘れないようにしよう。ファイルの選択やバックアップの呼び出しについていかなる種類の手動設定であっても、いざ必要となった際にバックアップが存在していない事態に遭遇する可能性を残すことになる。スナップショットは数分以内に自動的に削除されると Apple は言っているけれども、私のテストではそうならないようだった。

Turning off Time Machine automatic backups to clear snapshots

もっと直接に操作して即座に良い結果を得たいならば、Disk Utility を使うとよい。Disk Utility で起動ディスクのボリュームを選び、スナップショットをすべて選択してから、どれかを Control-クリックして Delete を選ぶ。

Delete Time Machine snapshots in Disk Utility

私としては、例外的な状況下を除いて Time Machine スナップショットを削除することはお勧めできない。その理由が3つある:

そうは言っても、もはや使われていないスナップショットで不必要に大きな容量を占めているものがないかどうかを Disk Utility で確かめておくのは良いことかもしれない。

16: Downloads フォルダの不要なコンテンツを削除する

ダウンロード済みのファイルでもう二度と使わないものをきちんと削除する習慣をつけていない人たちは多い。私もこの面ではとてもだらしない。現時点で私の Downloads フォルダには 1943 個のファイルがあって 16 GB 以上の容量を占めている。そういうファイルをもう使わない確信があるなら、File > Select All を選んで全部ゴミ箱へドラッグしよう。

でも、最近ダウンロードしたファイルのどれかを今後も必要とする可能性があるならば、Downloads フォルダをリスト表示にして Date Modified カラムで並べ替えておき、最終変更日が一年以上前のものをすべて削除するとよい。我ながら恥ずかしいと思うが、私は 2015 年にダウンロードしたファイルをまだそこに置いていた。

Downloads folder

当然のことだが、あなたがよく使うファイルやアプリが Downloads フォルダに置いてあるのならば、それを削除してはいけない。私の感覚では、何か重要なものを Downloads フォルダの中に置きっぱなしにするのは危険なことだと思う。そのようなファイルはもっとそれに相応しいフォルダへ移しておくのが自然なことではないだろうか。

17: 写真、楽曲、重複ファイルを削除する

理論的には重複したものを削除しても不都合なことはないのだが、私の経験から言えば、削除しようとしているものが本当に複製であって他の理由で置いておく方が望ましいのでないことを確かめるまでに相当の時間がかかってしまうものだ。例えば同じファイルを複数の別々のファイル階層の中に置いておく方が都合が良いこともある。

そうは言っても、一般的には Photos アプリの重複除去機能を使えば安全だ。サイドバーで Duplicates をクリックしてから、一組あるいは複数組の重複したものを選択して、それらの上に見える Merge リンクをクリックするか、または Merge X Items ボタンをクリックする。これでかなりのスペースを回復できるか否かは状況に依存する。Fat Cat Software から $29.95 で出ている PowerPhotos を使えば作業が楽かもしれないし、より良い結果が得られるかもしれない。

Merge Photos duplicates

Music アプリについては、重複を識別することはできるけれども、Photos のように重複したものを自動的に統合できる方法は用意されていない。サイドバーで Songs をクリックしてから、View Only Downloaded Music を選び (Apple Music の中で重複しているものを削除しても容量は節約できない)、Option キーを押しながら File > Library > Show Exact Duplicates を選べば、重複してダウンロードしたものが分かり、そのどれかを Control-クリックして Remove Download を選べる。私の推測では、ほとんどの人は重複した楽曲を削除しても大して容量を節約できないのではないかと思う。

Delete downloads of duplicates in Music

もっと一般的に重複除去ができるユーティリティもいろいろあるが、私が使ったことがあるのは MacPaw から $19.95 で出ている Gemini 2 だけだ。これは MacPaw の Setapp サービスにも含まれている。重複した画像を識別するために使ってみたが、結果はなかなか良かった。

18: Photos の読み込み済みフォルダを削除する

これについては極めて注意深く作業する必要がある。一度ならず私は Photos アプリへ読み込み済みの写真のフォルダが占めていたドライブ容量をかなり大きく回復させたことがある。ユーザーが今後使うのはその読み込まれた写真のみだからだ。その写真が Photos アプリに読み込まれ、かつ Photos ライブラリの中へコピーされたことに確信が持てるならば (Photos > Settings > General > Copy Items to the Photos library がオンになっていることを必ず確認しておこう)、元のフォルダを削除しても構わない。もっと安全な方法は、そのフォルダを外付けドライブまたはクラウドストレージサービスに移しておくことだ。

また、写真のフォルダをもう一度 Photos アプリへ読み込み直して、このアプリの重複判定および削除機能を使って確かにすべての写真が読み込まれたことを確認しておくのも良いやり方だ。

19: DevCleaner を使って Xcode キャッシュを削除する

記事の終わり近くになってからこの方法を紹介するのは、たいていの人が Apple の Xcode 開発環境を使っていないからだ。これを使っている人は、DevCleaner を使ってデバイス対応シンボル、構築されたアーカイブ、Derived Data、キャッシュされた説明書、古いシミュレータやデバイスのログ、古い説明書などを削除できる。私自身は Xcode を使わないのでこれがどの程度うまく働くのかコメントすることはできない。

20: 大サイズのファイルを圧縮する

保存しておきたいけれども頻繁にアクセスすることはない大サイズのファイルがいくつもある場合、それらを圧縮しておくのも一つの方法だ。最も簡単なやり方は、Finder でファイルまたはフォルダを選択してから File > Compress を選んで Zip アーカイブを作成するというものだ。これはロスレスな圧縮であって、圧縮ファイルを展開すれば元のものと正確に同じものが得られる。手作業で圧縮したり展開したりするのが面倒に思えるならば、少しだけ落ち着いて DiskDoubler に何が起こったか思い出してみようではないか?

ビデオのコレクションを持っている人は、Handbrake を使ってビデオファイルをより効率的なコーデックとよりタイトな設定で再圧縮することを考慮してもよいかもしれない。その種の変換によってファイルのサイズが 75% かそれ以上も減ることがあり得るけれども、この処理はロッシーつまり圧縮されたものから正確に元通りのものを回収することができない。だから、慎重に考えよう!

21: 外付けストレージを入手する

最後に、ここまで読み続けてきた人ならば、きっと本当の意味で Mac の内蔵ストレージの容量の限界近くに迫っているのだろう。現代の Mac で内蔵ストレージの容量を拡張することは不可能なので、外付けストレージを検討するのが賢明なやり方だ。SSD でもハードドライブでも構わない。この記事でもあまり使わないデータを外付けストレージに移すことについて何度か触れたが、例えば膨大な Photos ライブラリを持っていてそれをローカルに保持していたい場合、それを外付け SSD に移しておくのは内蔵ドライブの容量をクリアするための非常に効率的な方法となるかもしれない。ただしその場合、起動ボリュームのデータをバックアップするのと同等の厳格さでその外付けボリュームに保存されたファイルのバックアップも作っておくのを忘れないようにしよう!

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

Audio Hijack 4.3.2 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

Audio Hijack 4.3.2

Rogue Amoeba が Audio Hijack 4.3.2 をリリースした。このオーディオ録音ワークフローアプリのメンテナンス・アップデートだ。今回のリリースでは Podcast [Remote] テンプレートを改良し、Transcribe ブロックに VoiceOver の改良を加えて拡張し、Application ソースブロックの Recent Applications のところにリストされるデフォルトアプリを修正し、Transcribe ブロックで起こることのあった複数の Whisper 関係のクラッシュに対処し、Sources メニューを更新して on-disk 名でのアルファベット順に表示する (Ableton Live のようなアプリが期待通りの場所に並ぶ) ようにし、Audio Hijack がバックグラウンドにいる間 Audio Unit ウィンドウを正しく隠すようにし、macOS 14 Sonoma へのアップデートに伴うさまざまの描画のバグを修正した。(新規購入 $64、TidBITS 会員には 20% 割引、無料アップデート、37.1 MB、リリースノート、macOS 11+)

Audio Hijack 4.3.2 の使用体験を話し合おう

GarageBand 10.4.11 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

GarageBand 10.4.11

Apple が GarageBand 10.4.11 をリリースして、いつも通りに「安定性の改善とバグ修正」が含まれるとだけ述べた。けれども今回はアプリが予期せず終了したり任意のコードが実行される可能性があった脆弱性に対処するためのメモリ管理の強化も施されている。(Mac App Storeから無料、無料アップデート、855.3 MB、リリースノート、macOS 13.5+)

GarageBand 10.4.11 の使用体験を話し合おう

Little Snitch 5.7.4 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

Little Snitch 5.7.4

Objective Development が Little Snitch 5.7.4 をリリースして、Wi-Fi ネットワークで Automatic Profile Switching が動作しなくなった macOS 14.4 Sonoma での問題を解消した。このネットワークトラフィック管理ユーティリティはまた、サイドバー上のバッジが正しく表示されなかった Configuration のバグを修正し、大型のディスプレイ上で経度が 180 度ずれた地図が表示された Network Monitor の問題を解消し、Network Monitor のトラフィック図の表示のバグを修正した。(新規購入 $45、無料アップデート、32.2 MB、リリースノート、macOS 11+)

Little Snitch 5.7.4 の使用体験を話し合おう

Microsoft Office for Mac 16.83 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

Microsoft Office for Mac 16.83

Microsoft が Outlook の改良と修正に特化したバージョン 16.83 の Office for Mac をリリースした。今回のアップデートでは、連絡先やカレンダーのみにアクセスできる場合でも共有メールボックスを開けるようにし、Teams ユーザーが Outlook の中から Teams Meeting のチャットボタンをクリックできるようにし、商用 Microsoft 365 アカウントに Microsoft To Do 対応を追加し、People モジュールで連絡先リストを作成できるようにし、mailto: リンクの表示名にスペース文字が含まれていると無効な電子メールアドレスになってしまった問題を解消し、Outlook の起動後に CPU 使用量が高くなったバグを修正した。バージョン 16.83 ではまた、Excel で 10,000 個を超える異なる値があり最初の 10,000 個の異なる値の中に空白のセルがあった場合に "Blanks" オプションが表示されなかった問題を修正している。(一回限りの購入は $149.99、年払い講読オプションは $99.99/$69.99、Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、リリースノート、macOS 10.15+)

Microsoft Office for Mac 16.83 の使用体験を話し合おう

Parallels Desktop 19.3 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

Parallels Desktop 19.3

Parallels が Parallels Desktop for Mac 仮想化ソフトウェアをバージョン 19.3 にアップデートして、Apple silicon 搭載 Mac でこの仮想化ソフトウェアが起動しなかったバグを修正した。今回のリリースでは Parallels Desktop Pro のユーザーと Parallels Desktop for Business の管理者が macOS と仮想マシン間でクリップボードのコピー/ペーストを共有する方向を制御できる機能への対応を追加した。Parallels 19.3 ではまた、Parallels Tools のアップデート後に Windows が起動しなくなったバグを修正し、Ubuntu Desktop 21 および 22 の Arm バージョンの高速インストールへの対応を追加し、macOS 仮想マシンのパラメーターをグラフィカルに設定できるようにし、デフォルトの仮想ディスクサイズを 128 GB に設定し、Command-Tab, Command-Space のシステムショートカットと Fn キー (2023 年 11 月 16 日の記事“Fn キーの隠された秘密”参照) を macOS 仮想マシンに送信できるようにした。

けれども Parallels が導入した機能のいくつかは、いずれ取り去られる運命にある。今回のリリースノートには、バージョン 19.3 を最後としてそれ以後のバージョンであらゆる Mac 上で削除される予定の機能がいくつかリストされている。具体的には Travel Mode、Mac の起動時に仮想マシンを起動するオプション、Windows および Linux 用の 32-bit 版 Parallels Tools、仮想マシンの Optimization 設定タブにあるリソース使用量スライダーなどだ。さらに、Intel プロセッサ搭載の Mac では次期バージョンの Parallels でサポート終了となる機能として Extended Memory Limit オプション、Resource Monitor、macOS 10.5 から 10.8 までの仮想マシン、リモートデバッグ用 Visual Studio プラグイン、macOS 仮想マシンのネットワーク起動が挙げられている。(Standard 版 $99.99、Pro Edition は年額講読 $119.99、Business Edition は年額講読 $149.99、バージョン 19 ライセンスからは無料アップデート、リリースノート、macOS 10.14.6+)

Parallels Desktop 19.3 の使用体験を話し合おう

Piezo 1.9 Agen Schmitz  訳: Mark Nagata   

Piezo 1.9

Rogue Amoeba が Piezo 1.9 をリリースして、この「チャーミングなほどシンプルな」オーディオ録音ツールに最新のオーディオキャプチャテクノロジーによる更新を施した。新しい Audio Routing Kit (ARK) オーディオキャプチャ・バックエンドは新しい Mac の上では再起動もパスワードもなしに手早くセットアップでき、Permissions ウィンドウも新しい System Audio Access オプションを装備してアップデートされ、あなたが指定したアプリからのオーディオを Piezo で録音できるようになった。今回のリリースではまた、Recent Applications を改良して Piezo へドロップされたアプリも含めるようにし、起動後に過去に選択していたソースといつでも期待通りにやり取りするようになり、複数のオーディオデバイスにオーディオを再生するアプリのために新たに "Limit audio capture to default output" という隠し設定項目を設けた。Piezo 1.9 から、macOS 14.4 Sonoma かそれ以降を必要とするようになった。(新規購入 $19、無料アップデート、24.5 MB、リリースノート、macOS 14.4+)

Piezo 1.9 の使用体験を話し合おう

ExtraBITS

Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Do You Use It? ポッドキャストアプリ

先週号の TidBITS ではポッドキャストを集中的に取り上げて、Apple が iOS 17.4 でポッドキャスト書き起こしを導入したことと (2024 年 3 月 6 日の記事“iOS 17.4 と iPadOS 17.4 がポッドキャスト書き起こしを導入、ゼロデイ脆弱性を修正”参照)、記事のテキストを個人用ポッドキャストエピソードに変換する Listen Later がスポンサーになったこと (2024 年 3 月 11 日の記事“Text-to-Podcast サービス Listen Later が TidBITS スポンサーに”参照) を紹介した。

書き起こし機能は Apple の Podcasts アプリの中でしか使えないが、Listen Later はポッドキャストのフィードを作成するのでどんなポッドキャストアプリでも聴ける。そこで、私は Apple の Podcasts アプリが今ではかなり良くなってサードパーティのポッドキャストアプリがかつてほどには魅力的でなくなっているのかどうか知りたくなった。

そういう訳で今週の Do You Use It? アンケートでは皆さんのお気に入りのポッドキャストアプリは何か、あるいはポッドキャストを聴かない人がどれくらいいるのかをお尋ねする。コメントで、そのアプリを気に入っている理由や、私がリストしなかったアプリをお使いの場合にはそのアプリについて、お聞かせ願いたい。

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

フロッピーディスク業界に独り立つ男

この1月末以来、TidBITS Talk はフロッピーディスクなどその昔のストレージメディアを回顧する話題で盛り上がっている。なかなか楽しい会話が交わされて、面白い記事へのリンクも紹介された。例えば、今になってようやくフロッピー廃止に向けて動き始めたばかりの団体 (日本の経済産業省 (METI)) や、引き続きフロッピーに依存する団体 (サンフランシスコの地下鉄) などだ。

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そして今回、David Silbey が必読のインタビュー記事へのリンクを紹介してくれた。たった一人で世界中のフロッピーディスクベースのシステムを支え続けている人物の話だ。AIGA Eye on Design ニュースレターの 2022 年 9 月号で、記者 Niek Hilkmann と Thomas Walskaar が次のように記している

Tom Persky は自身をフロッピーディスクビジネス最後の生き残りと称している。彼は floppydisk.com の由緒ある設立者で、ここはフロッピーディスクの販売とリサイクルを手がける米国の会社だ。他のサービスとして、ディスクのデータ転送、リサイクルプログラム、中古あるいは壊れたフロッピーディスクを世界中のアーティストに販売する仕事もしている。floppydisk.com のこうした活動が、小規模ながらまだまだ利益の多い現代のフロッピーシーンにおける重要な存在となっている。

フロッピーディスクの世界を覗き込む体験をもっとしたい人のために言い添えると、このインタビューは Floppy Disk Fever: The Curious Afterlives of a Flexible Medium という彼らの著書にも掲載されている。(米国在住の人はこの本を Amazon から安く購入できる。)

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

Walmart が M1 MacBook Air を $699 で販売

スーパーマーケットチェーン Walmart が次のように報道発表した

Walmart は M1 チップ搭載の MacBook Air を販売開始し、引き続き顧客の皆様に高品質の製品を他にないお値打ち価格で提供いたします。MacBook Air は、その薄くて軽いデザインの中に驚くべきパフォーマンスと長いバッテリー寿命を誇ります。今回、顧客の皆様は初めて Walmart から直接に Mac を購入できるようになりました。M1 チップ搭載の MacBook Air は現在 Walmart.com で注文可能であり、近日中に一部の Walmart ストア店頭で入手可能となります。価格はたったの $699 です。

Apple は M2 および M3 チップに前進しているけれども、M1 搭載 MacBook Air も依然として多くの人たちにとっての必要を十分に満たせる製品だ。Walmart と Apple が提携してたったの $699 で購入できるようにしたのは素晴らしいことだ。とりわけ、Apple はもはやこのモデルを販売していないのだから。このお買い得品が Walmart だけのものなのか、それとも Costco なりその他のディスカウント店なりが同様の提携を交渉中なのか、今後に注目したい。

Walmart からは 13 インチ M1 MacBook Air が 8 GB のメモリと 256 GB のストレージを搭載して販売される。スペックとしては低いが、価格に見合った値打ちはあるだろう。アップグレードのオプションは提供されないが、カラーはシルバー、スペースグレイ、ゴールドから選べる。

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