Jeff Porten が引き続き CES 報告として、2つのイベント Pepcom と ShowStoppers で見つけた最もクールなデバイスやサービスを紹介する。Backblaze を使っている人や乗り換えを検討している人のために、このサービスは 6.0 アップデートと B2 Storage 統合によりさらに高速かつ便利になったばかりだ。音声認識に依存している人には悪いニュースだが、Nuance が Mac 用の Dragon Professional Individual を廃止したので、macOS の音声認識のうちいくつかの利用法について実行可能な代替策を提案する。それから、先週会員加入のお願いをお送りしたが、それに応えて会員になって下さった方々に御礼申し上げたい。皆さんの大きな力に感謝します! 今週注目すべき Mac アプリのリリースは DEVONthink/DEVONnote 2.11.2、Pixelmator 3.8.1、KeyCue 9.2、Microsoft Office for Mac 16.21、DEVONagent 3.11.1、OmniFocus 3.2、それに SEE Finance 2.0.8 だ。
Google 単一サインオン: Google に頻繁にログインする場合、Google アカウントを使用して Backblaze にサインインし、時間を節約することが出来る。Backblaze のアカウント設定に移動して、My Settings に入っていることを確認する。Security で、My Email ではなく Google を選択する。
October 2018 に、Nuance は Dragon Professional Individual for Mac を廃止し、アクティベーションから米国では 90 日間、或いは世界では 180 日間しかサポートしないと発表した。この連続音言テキスト化ソフトウェアは、音声認識のための黄金標準と広く考えられている。Nuance は、Dragon Home、Dragon Professional Individual、及び様々な専門的ソリューションの Windows 版の開発と販売は続ける。
この動きは、Mac に口述するために Dragon に依存する医師や弁護士、法執行機関などの専門家に打撃となるが、最も影響を受けるのは、自分の声でしか Mac を制御出来ない人達である。
では Apple 内蔵のアクセシビリティの解はどうだろうか? mac OS は音声口述をサポートしているが、私の経験では iOS の口述の域にも達せず、Dragon Professional Individual には遠く及ばない。確かに Mac である程度の音声コントロールは Dictation Commands を通しても利用できるが、Dragon Professional Individual から入手可能なものほど強力ではない。
TidBITS 読者の Todd Scheresky は、Dragon Professional Individual に頼って仕事をしているソフトウェアエンジニアである。彼は四肢麻痺で、腕は役に立たない。彼は、mac OS 音声認識を Dragon Professional Individual に対する有効な代替選択肢とするためにApple が改善する必要があるいくつかの方法を提案している:
ユーザー追加のカスタム語に対するサポート: どの職業にも独自の専門用語や言い回しがあり、それが、法律、医学、そして法執行機関用のバージョンが Dragon for Windows にある理由でもある。Scheresky は Apple にこのようなカスタム語彙を提供するよう求めているわけではないが、彼の仕事を遂行するためには語彙にカスタム単語を追加出来ることが必要である。
話者依存の連続音声認識のサポート: 現在、mac OS の音声認識は話者に依存しないため、全ての人に対してかなりうまく機能する。しかし、Scheresky は、それは話者依存になる必要があると考えている。そうすれば認識精度を向上させるために、あなたの修正から学ぶことができるからである。また、Apple の音声認識は連続ではない - 数分間しか機能せず止まってしまい、止まった後は再起動させる必要がある。
カーソル位置決めとマウスボタンイベントのサポート: Scheresky は mac OS の Dictation Commands が非常に優れていること、テキストカーソルの位置決めに十分なサポートを提供していることを認めているが、mac OS には Nuance の MouseGrid の様なものは何もない。これは画面を 3x3 のグリッドに分割し、ユーザーにグリッド座標へのズームインを可能にし、そしてズームを続けるために更に 3x3 のグリッドを表示してくる。また、Apple は、Nuance のマウスコマンドの様にマウスポインタを移動したりクリックしたりするためのものは何も持っていない。
Scheresky が Apple のアクセシビリティチームに macOS の制約について苦情を申し立てた時、彼らは Switch Control 機能ではどうかと提案してきた。これは、ユーザーがポインタを (他のアクションと共に) スイッチをクリックすることで動かすことを可能にする。彼はこのことについてビデオで話している。
残念ながら、Switch Control は Scheresky に息操作のスイッチやヘッドスイッチを使って Mac を制御させてくれるであろうが、この様な解は音声よりもはるかに遅く、そして文字通り首の痛みを生ずるであろう。マウスポインタの位置決め用にはもっと優れた選択肢がある:
いずれにしろ、もし Apple が Scheresky の提案するように macOS の音声認識を強化すれば、それはより有用で、身体的制約を持つユーザーに Mac... そして彼らの人生に対するはるかに多くのコントロールを与えるであろう。手助け出来るのであれば、Scheresky は、次の行と共にテキストを使って、機能リクエストのフィードバックを Apple に提出することを提案している(自由にコピーして貼り付けて欲しい)。
Nuance は Dragon Professional Individual for Mac を廃止してしまったので、障害のあるユーザが Mac を使うのは困難になってきている。ユーザー追加のカスタム単語、ユーザー修正から学習して精度を向上させる話者依存の連続音声認識、そしてカーソル位置決めとマウスボタンイベントをサポートするために macOS 音声認識を強化して頂きたい。
ご検討に感謝します!
Apple が MacOS のアクセシビリティ機能を、Dragon Professional Individual for Mac の代わりに必要なレベルまで引き上げることを奨励してくれてありがとう。その様な改善は、Mac を使うのに身体的な課題に直面する人達や、専門的に口述が必要な人達の両方に役立つであろう。
Star Trek に登場した holodeck (ホロデッキ) が CES で実演されるような時代まで私が生きていられるとは思わないが (もちろんそうなれば嬉しい驚きだが)、ここにいるほとんどすべての人たちが魔法のような 3D ディスプレイならばきっといずれ近いうちに実現されるだろうと期待している。でもすぐには実現しない。なぜなら、 3D TV が人気を得られなかったからだ。私にも、購入したいと思っていた公衆の多くも、ただただ頭痛に見舞われるばかりで定着するには程遠かった。けれどもその一方で、HYPERVSN の Solo シリーズのホログラフィー表示は人目を引いた。回る扇風機の羽根のようなものが画像を作り出すが、目が認識できるよりも早く動くので、結果的に空中に浮かんだ (少々ちらつく) 画像となって見える。そう、最初の Star Wars 映画に登場した Princess Leia のホログラフィーのメッセージを思わせる。標準的な 2D レンダリングによって 3D 効果が生まれるが、それはディスプレイの平面が不可視なので目が騙されるからだ。HYPERVSN は購入、リース、レンタルのいずれでも利用でき、明らかにトレードショウにブースを出展するような会社、つまり費用のことなど大して気にしない会社を念頭に置いたものだろう。プレス用資料にも、ウェブサイトにも、価格はあえて書き記されていなかった。
ShowStoppers は CES 通常期間の初日に開催される。その日一番私の印象に残ったのは、ショウに出展していないところから聞こえたニュースであった。その朝、NPR (米国公共ラジオ局) の毎時ニュースで、Apple が 13 階建ての屋外広告板を使って Google のセキュリティ実践法をとがめているぞという話題が伝えられた。NPR のニュース番組制作チームが、これは報道の価値ありと判断したのだろう。
会場の Las Vegas Convention Center からも、この巨大な屋外広告板は見落としようがない。相当な費用が掛かったに違いないとは思うが、ショウの会場で特大サイズのディスプレイやら他のものやらに掛かる何百万ドルという費用に比べれば大したことはないかもしれない。Samsung 一社だけでも、数多くの人たちを町へ繰り出させて個人用リムジン自動車の一隊でもってあちこち人を送り迎えさせていた。Apple は、もう何年も前から CES には出展していない。Apple がトレードショウから撤退したのは、自社主催のイベントの方がより良い報道をしてもらえるからだ。けれどもこの朝、太平洋時間午前 9 時に、この屋外広告板はただ単に CES 会場でのトップニュースとなったばかりでなく、全国放送である NPR のトップニュース 10 個のうちの一つとなったのだ。
私の想像だが、Google のマーケティング担当者たちは (彼らは今回の CES にローラーコースターを持ち込んでいたが) 悔しさに歯を食いしばり過ぎて、CES Digital Health Forum に駆け込んで最新の歯科治療テクノロジーはないかと喚き立てていたのではなかろうか。
通り過ぎるジャーナリストたちの注目を集める確かな方法の一つは、焼きたてのクッキーを乗せたトレイを持ってその製品の前に立つことだ。June のスマートオーブンは、台所のスペース節約に役立つ多機能家電だ。対流式オーブンとしても、あるいはエアーフライヤー、脱水器、スロークッカー、ブロイラー、トースター、保温器としても使える。スマート機能を内蔵していて、あらかじめプログラムされた料理手順を使って多くのものを自動的に調理する。食材を中に入れれば、カメラでそれが何かを判定しようと試み、料理法を提案する。スマートフォンのアプリで、料理がどれくらい出来上がっているかを遠隔から監視できるので、前にずっと立っている必要がない。購読制のサービスを利用すれば June のデータベース用に定期的に更新されるレシピが届くし、Whole Foods との提携により店舗から食材を持ち帰れば June アプリがどんな料理を作るかを提案してくれる。十分な大きさがあるので 12 ポンドの七面鳥にも使える (12.75 x 19.6 x 19 インチつまり 32 x 49 x 48 cm) とのことだが、たぶん 14 ポンドの七面鳥でもハンマーでバシバシ叩けば入るだろう。June は来月出荷予定で、価格はいくつかのアクセサリー付きで $599、これに $200 を追加すればさらにオーブン皿やバスケットと、3年間のレシピ講読、それに2年間保証が付く。
Moasure ONE 計測デバイス
今どきは Measure アプリが iPhone に内蔵されているかもしれないが、見通し距離まで測れる訳ではない。Moasure ONE はハンドヘルド距離計で、間に何か他のものがあるかどうかに関係なく距離や角度を測定できる。距離を測定したい開始点に Moasure ONE を置き、大きな緑色のボタンをタップして測定を開始し、それからこのデバイスを測定の終点に置くと、2つの点の間に壁があっても、あるいは元気過ぎる子供たちがいても、距離が分かる。現時点ではまだ製造中で、$149 で予約注文を受け付けているが、Moasure ONE はいずれ標準小売価格が $249 となる。無料のアプリを入れれば、あなたの iPhone が精度は劣るが Moasure ONE の代用品として使えるようになる。私に名刺をくれたこの会社の幹部は Moasure という名前が単語 "measure" から来ていると説明してくれたが、彼の名前が Mo なのはきっと偶然に違いない。
MPowered Luci ソーラーランプと充電器
善い行ないをすることで成功を収めようとする会社に時々出会うものだが、MPowered は紛れもなくそういう会社の一つだ。MPowered の Luci 🎁 シリーズは低電力の LED 照明器具で、ソーラー充電器を内蔵しており、MPowered は安定した電気が手に入らない世界各地でこの製品が使えるようにしようとしている。Luci Connect モデルの価格は $65 で今月中に入手可能となり、太陽光では 14 時間、USB 経由ならば 2-3 時間で充電でき、最大 50 時間の照明、または 2000 mAh であなたのデバイスを充電することもできる。24 white の他に 12 RGB の LED が付き、スマートフォン上のアプリを使って好きな色をセットできる。同社の製品シリーズには $14.95 のものからあり、その気になれば照明を持たない人々に照明を提供するため $10 を寄付することもできる。
デバイスに声を掛けて天気予報を聞いたり、音楽をストリーミングさせたり、ホームオートメーションのコントロールをしたりといったことはしたいけれども、Amazon、Google、さらには Apple でさえ、あなたのデータをちゃんと取り扱ってくれるかどうか不安だという人は、これまで解決策を見つけられないでいた。そこで、このギャップを埋めようとするのが Mycroft AI だ。同社の Mark II 音声アシスタントは 2019 年 4 月に $189 で発売される。最も重要なセールスポイントは、この Mark II が完全にオープンソースであることだ。つまり、適切なスキルのある人なら誰でも、この中で使われるプログラミングのすべてをダウンロードして、これが何をしているか、何を送信するかをすべて正確に知ることができる。それでもやはり、大多数の質問に対してこれはクラウドデバイスなので、Mycroft AI が正しいことをしているのを信頼することは必要であって、得たデータに対してこの会社が何をするかまであなたが見ることはできない。そうは言っても、オープンソースを約束するという姿勢は、プライバシーに対する正しい目的とも重なる。ユーザーは自らの意思で自分が何を問いたいかを登録することで、Mark II が処理可能な質問を自分に合ったものにすることもできる。それはつまり、Siri、Google Assistant、Alexa と統合されることは決してないということでもあり、それらのエコシステムにあるデバイスを必ずしもコントロールできるとは限らないということでもある。それこそが重要な点だとも言えるが、ちょっと制約が多いとも言える。
OmniCharge Mobile および Ultimate バッテリー
CES の会場でくしゃみをすれば、必ずや展示された充電用バッテリーのどれかを濡らしてしまう。でも、中でも抜きん出て目立っていたのは、巨大な容量を持つ OmniCharge の製品だ。 Omni Mobile26,800 mAh は飛行機の機内に持ち込める最大サイズのバッテリーだが、13 インチ MacBook Pro を通常の充電器と同等の速さで充電でき、USB-C、USB-A、および DC-out のポートを持つ。価格は $149.99 だが、Indiegogo でなら $99 で手に入る。一方、Omni Ultimate は馬鹿げているとさえ言える 40,300 mAh (ここまで来れば 40.3 アンペア時と呼ぶべきだろう) で、こちらは普通の壁のコンセントと同じ差し込みまで付いている。それでも満足できないという人のために、このバッテリーはホットスワップ可能で、交換用のバッテリーを追加購入できる。現在 Indiegogo で $349 となっており、今月中に出荷予定だ。小売店に出るようになれば、標準小売価格は $599 だ。
Tablo Quad 地上波録画機 (Over-the-Air DVR)
光ファイバーサービスと Netflix の世界においては、今もまだ over the air (業界人は OTA と呼ぶ、いわゆる地上波) つまり電波で届けられるテレビ放送があるという事実を忘れてしまいがちだ。たとえあなたがコードカッター、つまりケーブルテレビのチャンネルを一つも講読していない人であったとしても。でも空中を飛び交う電波によるチャンネルは今もまだ存在していて、デジタル放送になって以来、もっと昔のウサギの耳の形のアンテナで受信していたアナログ放送の時代に比べて四倍多くの数のチャンネルが使われている。(デジタル放送によって、昔のテレビで見られた電波障害も過去のものとなった、信じられないかもしれないが、あれは宇宙線が起こしていたものだ。デジタル放送においては、くっきりした映像が見えるか、何も見えないかのどちらかだ。) DVR (デジタルビデオ録画機) はかなり以前からあって OTA 放送のオンデマンドの録画を提供してきたが、今回 Tablo Quad が四つの異なるチューナーを搭載してその機能を一段階上に引き上げた。四つ使えてもまだどの番組を録画するか決断の必要があるという人は、テレビの見過ぎだ。Tablo Quad には一連のアプリが付属していて、あなたが録画したものを事実上どんなデバイスにでも送ることができる。Mac にも iPhone にも送れるし、月額料金を払ってサービスを購読すれば自宅にいない時も番組を観ることができる。(講読はした方が良いだろう。そうしないと、録画の設定の際に役に立つテレビ番組表が見られない。) また、講読すれば、現在はベータテスト中だがコマーシャルを自動的にスキップする機能も使える。Tablo Quad の価格は $179.99 だが、ハードドライブ (外部 USB 接続も内部 SATA も使える) はユーザーが自分で用意する必要がある。その理由は、同社の幹部の言葉によれば「顧客たちは私よりも安くドライブを買える」からだという。 8 TB ドライブはテレビ番組 4000 時間分を録画でき、これなら結構長期間楽しめるだろう。最初の一ヵ月が過ぎた後は、講読サービスのために月額 $4.99 掛かる。2019 年 3 月の出荷予定だ。
YubiKey USB 認証
以前の記事で Yubico の YubiKey 🎁 を紹介してから二年が経った。(2019 年 1 月 9 日の記事“CES 2017: Showstoppers は洗濯室から Play-Doh まで”参照。) これは USB 認証デバイスで、この物理的ハードウェアを持っていない人が誰もあなたのアカウントにログインできないようにするものだ。前回以後 YubiKey は使いやすさを増したが、これは是が非でも必要なことだった。同社のウェブサイトには、いくつかの人気あるサービスでハードウェア認証をセットアップする手順が段階を追って説明されている。YubiKey 5 Series にはパスワードなし認証のオプションもある。その場合、ハードウェアを使うことが唯一の認証方法となるが、それではもはや二要素認証ではなくなる。最良の使い方は、2個の YubiKeys を購入して両方とも同じアカウントに登録し、もし片方をなくしても、安全な場所にしまっておいたもう片方が使えるようにすることだ。YubiKey 5 Series のキーは USB-A と USB-C の二種類あり、それぞれ二種類のフォームファクターを持つ。一つは USB スティックで、もう一つは USB ポートに差し込みっぱなしにして使うようにデザインされた出っ張りの少ない "nano" 形状だ。現在入手可能で、価格は $45 から $60 までだ。
The Omni Group が OmniFocus 3.2 をリリースして、macOS 10.14 Mojave におけるバックグラウンド通知を追加した。(2019 年 1 月 17 日の記事“OmniFocus 3: What’s New and What’s Blue in Task Management”参照) この機能は iOS 用 OmniFocus における通知タイプに倣っており、OmniFocus Preferences を使って Due、Deferred、Latest Start の通知をすべてに対するデフォルトに指定することができる。Notifications Inspector で、特定の項目に対する通知を設定できる。このタスク管理アプリはまた、分単位の間隔で繰り返し項目を設定できる機能を復活させ、"Entire Projects" カスタム外観でアクションが消えてしまったバグを修正し、Today Widget に関係するクラッシュを解消し、サーバ上のデータが未知の鍵で暗号化されていた場合の復旧方法の説明を追加している。(Omni Group ウェブサイトでの新規購入はStandard 版が $39.99、Pro 版が $79.99、Mac App Store では Standard 版が$39.99、アプリ内購入で Pro 版にアップグレード可、以前のバージョンからのアップグレード価格あり、33.9 MB、リリースノート、macOS 10.13+)
Apple が iPhone XR、iPhone XS、および iPhone XS Max 用に Smart Battery Case をリリースした。これら 3 つのいずれも現在 Apple から $129 で購入でき、Qi 充電とも互換で、色はブラックかホワイトだ。Wirecutter の Nick Guy によれば、iPhone XS と XS Max 用の Smart Battery Case のバッテリー容量はたったの 1369 mAh で、これに対して Apple の iPhone 6 用バッテリーケースは 1877 mAh、iPhone 7 用は 2365 mAh もあった。良い面を言えば、Apple は過去のケースで嘲笑を浴びていた盛り上がりを滑らかにした。
もちろん、最近の Apple はプライバシーを Apple 製品やサービスのセールスポイントにしており、CES では 13 階建ての屋外広告板を購入して "What happens on your iPhone, stays on your iPhone" (iPhone 上で起こることはすべて、iPhone 上に留まります) と書くことまでしてみせた。これは Amazon、Facebook、Google など顧客の個人情報を収益化することによるビジネスモデルを持つ他の巨大テクノロジー会社に対する、あまりにも露骨な当てこすりであった。その競争の状況を別にしても、Cook の言うことは正しい。私たちがプライバシー法制を必要としているのは、私たちが企業に明かした個人データを濫用することに対してあまりにも多くの企業が財政上の誘因を持っているからであり、意図せぬ漏洩に対してあまりにも小さな責任しか負っていないからだ。この状況は、変わらなければならない。