我々が先週あなたの Mac 上でどの Web ブラウザを使うかを尋ねた時、私は Safari がリストの一番上に来るであろう事に疑いは持っていなかった。それは 2003 年に Mac OS X 10.3 Panther と共に出荷された時から Apple の最も重要なアプリの一つであり続け、性能、機能、そしてセキュリティを改善するアップデートを定常的に受けている。従って、TidBITS 読者の 87% がそれを使っていることは全く驚きではなかった。
新しい Arc Web ブラウザのメーカーである New York の The Browser Company は ("Arc はウェブでの作業のやり方を変える" 1 May 2023 参照)、楽しい時間を過ごしているように見える。Arc のための五つの実験的な AI 機能の集合体である Arc Max を紹介するため、The Browser Company はライブのイベントを仕立て、そして QVC ホームショッピングチャネルのプレゼンテーションのものまねを組み込んだもじりのニュース番組と言えるものを提供した。それは Apple レベルの制作価値ではないが、滑稽な面白さがあり、そして退屈なプレスリリースからの歓迎すべき脱却でもある。
20 分もかけて見る時間はないという人のために、以下に The Browser Company が AI をどの様に Arc に統合したかを記す。最初に、Arc > Settings > Max を開き、Turn On Max をクリック、そして全てのスイッチをオンにすることでこの機能を有効に出来る。
Arc Max の選択肢が個別に何をするかは以下のようである:
Ask on Page: この選択肢を有効にすると、Arc はページ上のテキストに対する検索という標準の能力を拡張し、そのページのコンテンツについて質問をすることを可能にし、AI が生成した結果を返してくる。それは格好いいが、私にはそれ程効果的には写らなかった。TidBITS の記事については、コメントにはまり込んでしまう傾向にあり、幾つかのページ上では、その答えは必ずしも正しいとは言えなかった。私は、しばらくの間は Ask on Page を有効にしたままにしておく積もりだが、大抵の場合、単なる検索よりそちらを好むことになるとは思っていない。加えて、私が情報を読んで吸収するのはとても速いので、要約が役立つと感じることは殆どなかった。読むのにもっと時間がかかると言う人や、手早く答えだけを見つけたいというような人ならば、この機能は有用だと感じるかも知れない。
Tidy Tab Titles: この機能はとても Arc らしい。タブをピン留めするには、それをサイドバーの一番下にある Today タブ空間からそれより上にある何処でもよいピン留めされたタブ空間へとドラッグする。これ迄は、ピン留めされたタブの名前はそのページの題名と同じであったが、ページの題名は通常長すぎるので収まりが悪かった (そこには、検索に適したキーワードを可能な限り多く詰め込まれることが多い)。例えば、私が今この記事を書いている (実際にやっている) Google Doc にピン留めしたいなら。その名前は Arc Browser Gains Focused AI Features / Adam Engst に、そして現時点での私のサイドバーを幅では、Arc Browser Gains Focused... と言った感じになってしまうであろう。Arc Max の Tidy Tab Titles 機能は AI を使ってもっとうまくフィットするように再命名するので、この場合 Arc Browser AI となる。それはまた、サイト名や他の不必要な情報を取り除くのにも良い仕事をするので、iOS 17 - Apple はただ単に iOS 17 へと短縮され、そして Hush Nag Blocker on the App Store はただ単に Hush Nag Blocker となる。皆さんは自分自身でもっと良い名前を考え出すことも出来るかも知れないが、何れにしても Arc が自動的にピン留めされたタブ名を短縮してくれるのは歓迎出来る。
Tidy Downloads: Arc Max の Tidy Downloads 機能は似ているが、ダウンロードしたファイルを再命名する。それは、ぎこちない自動的に生成されたファイル名を取り込み、それをもっと読みやすいものへと変えるのがうまく、画面の左下隅の小さなポップアップにその新しい名前を示す。もし元のファイル名を保持したければ、小さな曲線の矢印をクリックして元に戻す。私はこの機能をとても好きになるであろうと思う。と言うのも、私は Downloads フォルダを綺麗にしておくのが不得意であり、そしてこれは何がそこにあるかを分かり易くしてくれるであろうからである。
ChatGPT in the Command Bar: 最後の Arc Max 機能は、既に ChatGPT のヘビーユーザーでない限り、恐らく最も興味のないものかも知れない。それは Arc のコマンドバーから ChatGPT 会話を、専用の Command-Option-G キーボードショートカットを使って、始めさせてくれる。(注意:Google Drive のデフォルトの検索ショートカットも同じなので、もしどちらも使うのであれば、どちらかを再設定しなければならない。) Return を押せば、会話は通常の ChatGPT ウィンドウの中で開き、その後はその他のチャットの様に進む。ChatGPT アカウントが必要で、ログインしていなければならない。
これらの機能の中で、私が最も説得力があると思ったのは Tidy Tabs と Tidy Downloads である。その理由は、それ等はやり取りを必要としないからであり、簡単に元に戻せるからであるが、どうか AI の正確さについての疑念に発展させないで欲しい。それは AI に対する Apple 様の手法である - AI チャットボットと話したいと想定するのではなく、それを背景での挙動に組み込んでいる。
Arc Max 機能は OpenAI の API Platform と (Ask on Page に対しては) Anthropic の Claude に依存している。それ等を使うことは Arc が関係するコンテンツを OpenAI や Anthropic に送ることを必要とする;The Browser Company はそのプライバシー方針をアップデートして本当に何が送られるかを説明している。
少なくとも今後 90 日間は、The Browser Company は Arc Max に対して課金はしてこないが、疑いなく OpenAI と Anthropic からの請求書はため込むことになるであろう。その理由は、ユーザーがこれ等の機能を有用だと感じるかどうか不明だからであり、同社は Help > Share Feedback を通じて積極的にフィードバックを求めている。The Browser Company はそれぞれの機能がどれ程頻繁に利用されているかの情報を遠隔に収集しているのは間違いないであろう。事実、5-Second Previews 機能は既に Arc ユーザーの代理として 1.5 百万ページを超える Web ページを読んだと発表したばかりである。
90 日後、これ等の機能は消え去るかも知れないし、或いは何らかの有料化の壁の背後に移るかも知れない。いや - ひょっとすると、例を挙げれば、Tidy Tabs や Tidy Downloads を走らせ続ける費用はそれ程でなく、The Browser Company が事業を続ける単なる一つの費用として扱える程度なのかもしれない。何れにしても、私は、良い結果を出せない機能は進んで取り除くという理性的アプローチには賛成する。これ等の五つの機能はプロトタイプの中から選ばれてはいる - The Verge は The Browser Company CEO Josh Miller と、Arc Max の後ろにある考えと最終選考に残らなかったプロタイプについて話をしている。
そして、そこに加わった最新の機能が Check In (到着確認) だ。これは iOS 17 の Messages アプリに組み込まれている。基本的に、親から「家に着いたら電話してね、そうしたらあなたが無事に着いたと分かるから」と言われるようなものだと思えばよい。生活の安全を全体的に強化してくれる、有益な機能だ。Check In では、タイマーまたは目的地を安全パートナーに送信できる。安全パートナーとは友人、家族、同僚など、iOS 17 を走らせている人なら誰でもよい。タイマーが終了した後、あるいは目的地に到着する予定の時刻になってもあなたがもし到着確認をしなければ、安全パートナーに通知が送られる。
iPhone にプロンプトが出てから 15 分以内にあなたが応答すれば、Check In は文字通りあなたが到着したという事実以外何も安全パートナーに明かさない。けれども、もしあなたが応答しなければ、あるいはあなたが緊急 SOS を呼び出したり、または (転倒や衝突の結果) 緊急 SOS が自動的に呼び出されたりした場合には、Check In 機能が詳細情報を安全パートナーに送信する。
Check In を説明できる最良の例えは、特別のアラームシステムを備えた建物を巡回する警備員だ。あらかじめ決められた時間間隔で、警備員は巡回路の途中にあるアラームボックスに鍵を差し込まなければならない。現代ならば RFID カード (IC タグ) によるタップなどのやり方を使うかもしれない。(歴史的な実例が M, Fritz Lang によるクラシック映画 M の一シーンにある。) もしも警備員が巡回の際に指定された鍵を差し込まなければ、アラームが鳴り、警察に通報が行き、などのことが起こる。私たちの日々の生活で、何かが 起こらなかった ことを識別するのはなかなか困難だ。ここではそれを 否定的情報 と呼ぶことにしよう。それに対して、警報やアラームや電話やテキストメッセージや、あるいはドアのノックなど、何かが起こったこと、つまり 肯定的情報 に私たちは十分慣れている。でも、何かが起こらなかった場合は、多くの場合私たちは手遅れになるまでそのことに気付かない。ところが Check In 機能は、肯定的と否定的双方の情報を混合したものの上に構築される。
Check In 機能によって、あなたが応答しなかったという事実があなたが応答 できない ことを示唆できるための過程を Apple は作り出した。。言い換えれば、何か問題が起こっているのに、助けを呼べないのだということだ。
Apple の Check In 機能はそれよりもっと広い範囲に焦点を合わせて、危険にさらされたり、道に迷ったり、負傷したりした人たちを識別しようとする。そのような状態に陥った人がアラートに応答しなかった際に、Check In の通知によって安全パートナーがそれを予防したり、あるいは素早く阻止したり、救急医療が受けられたりする手配ができるようになる。ひょっとするとそのお陰で命が救われることもあるかもしれない。緊急 SOS 機能が救命に役立った実例を記事“衛星経由の Emergency SOS がマウイの山火事で命を救った”(2023 年 8 月 10 日) で紹介したが、これから数か月のうちに Check In 機能で命が救われた実話が聞こえてくるのではないかと思う。
Check In は安全のための補助手段を提供する
人生は危険なものだが、たいていの人にとって、たいていの場合、危険は散発的で、予期していなかった時に起こるものだ。自動車事故に遭ったり、帰宅途中に襲われたり、山火事に巻き込まれたりするのを予知できる人はいない。それでも、危険が高そうだと予想できる状況はある。例えば犯罪者が待ち伏せていそうな地域を夜中に歩いたり、たった一人で自動車を運転して長距離を走ったりする場合だ。Check In はまさにそういう状況で役に立つように作られていて、あなたがタイマーに応答しなかったり予定通りに到着しなかったりしたならば安全パートナーに警告を送る。子供たちだけで旅行するような場合には特に有益かもしれない。
一見してそれと明らかでなくても Check In 機能が役立つ状況はいろいろある。例えば、病気や手術からの回復期で歩くのに支障があって転倒の危険を伴う場合や、あるいはてんかんなどの持病があってごく稀に認識機能障害を起こしたり意識を失ったりする可能性がある場合などだ。Check In 機能を使えば、もし何かが起こっても iPhone が自動的に誰かに知らせてくれるようになるので、他の人があなたに繰り返し連絡を入れたりする必要がなくなる。(実際、現在まだ欠落しているものの一つは“反復 Check In”機能で、大切な人を安心させるために一日を通じて何度も応答するようにしたい状況はあるだろう。)
目的地を指定して Check In 機能を使う場合は、移動手段 (車、交通機関、または徒歩) を指定できる。Check In 機能は地図や交通情報にもアクセスできるので、到着時刻を予想できる。あなたが目的地に近付くにつれて、Check In 機能は移動の状況やあなたの現在位置に基づいて応答に要する時間を調整する。また、到着してすぐに iPhone を使えなかったり、移動時間の予想があやふやだったりする場合には時間の設定に余裕を持たせることもできる。
Check In 機能はあなたの道筋を監視するので、経路が変わってあなたが目的地から遠ざかり、当初の旅行予定と食い違ってしまった場合にはあなたに応答を求める。最近私はメリーランド州に旅行したが、ダレス国際空港からの乗り継ぎが 40 分間東へ、次いで 40 分間北西へ飛んで、もともと北東側にあった目的地に到着することになった。おそらくこの状況では Check In から道筋の警告が出たことだろう。あるいはひょっとすると自動的に乗り継ぎの道筋を認識して、予定通りの旅をしていると判断したかもしれない。
Check In からプロンプトが出てあなたがそれに応答しなかった場合、あなたの安全パートナーにシステムからの通知が届く。また、あなたが緊急 SOS を呼び出したり、または衝突などの結果あなたの iPhone や Apple Watch が自動的に緊急サービスを呼び出したりした場合にも、Apple はあなたの安全パートナーに通知を送る。その場合、安全パートナーにはその緊急通話の原因となったと思われる詳細情報も届く。また、少なくともあなたのおよその現在位置と、(プライバシー設定にもよるが) あなたの移動の全体状況と正確な位置座標も知らされる。(Apple は Check In 機能のサーバ側での詳細情報を何も明かしていないが、目的地やタイマーを送信した人が使っているハードウェアにはそれほど依存しないはずだ。なぜなら、たとえあなたの iPhone のバッテリーが空になったり、電源が切られたり、ネットワーク接続がなくなったりしても、やはり安全パートナーに通知が送られるからだ。)
Check In 機能は誤認警報を避けるためにある程度のエラーのマージンを提供している。タイマーや目的地によって応答を求める状態になると、15 分間のカウントダウンが始まり、あなたが応答するまで 5 分ごとに警告サウンドを鳴らす。(Apple は説明書に警告サウンドについて何も記していないが、私たちはテストの際にこの警告サウンドを経験した。) 続けるには iPhone のロックを外してボタンをタップしなければならない。タイマーによる警告については、タイマーを終了させれば単に安全パートナーの Check In カードで状況が更新されるのみだ。一方、目的地による警告については、あなたが予定通りに到着したというシンプルなメッセージが安全パートナーに届く。15 分以内にあなたが応答しなければ、Check In が安全パートナーに詳細情報を送る。
ざっと要約すればこんなところだ。どうやって設定するかについてはもう少し込み入っている。この 1.0 リリースの段階で Apple が手順を十分に効率化したのか否かは怪しいものだと私は思っている。将来のアップデートで、もっと使いやすいものになることを期待したい。
Check In の設定方法と使い方
Check In 機能の基本的要件は、Messages アプリで Check In カードを送信する人とそれを受信する人の双方が iOS 17 の走る iPhone を使っていなければならないことだ。Check In を共有する人が手順を開始する際には、セルラー接続が必要だ。(Apple はこのセルラー接続の要件をサポート記事に記していないが、セルラー接続がない状態で Check In を送信しようとしても Messages アプリの Check In にアラートが出てその要件を表示する。) また、Apple は Check In 機能が一部の国と地域では利用できないと述べているが、今のところどの国がサポート対象なのかのリストをまだ公表していない。(もしあなたの国での状況が分かればコメントで教えて頂きたい!)
最初に Check In をセットアップする際に、Apple は詳しい情報を提供するとともに、プライバシーのレベルを選ぶよう求める。まずはこのプライバシーのオプションから話を始めよう。Limited と Full の二者択一だ:
Limited: 安全パートナーが、あなたのおおよその現在地、あなたが持っている Apple デバイス、そのネットワーク信号、およびバッテリー残量を知ることができる。
Full: ずっと多くのデータが安全パートナーに送られる。あなたが Check In で使い始めた地点から現時点までの詳しい道筋、正確な現在地、iPhone や Apple Watch で最後にロックを外したり手首から外したりした時刻なども伝えられる。
安全パートナーが情報を受け取るのはあなたが Check In のリクエストに応答しなかったり緊急通話を呼び出したりした場合のみなので、実際に知らない人、例えばホテルのコンシェルジュなどと情報を共有するのでない限り、Limited の設定を選びたくなる理由を私は思い付かない。たとえ知らない人と共有するのであったとしても、緊急サービスや警察に私がどこを通ってどこへ行ったかの正確な情報が伝わる方が良いと私は思う。なので、もし厳密なプライバシーが必要だと思う以外の理由で Limited の設定を選ぶべき状況を説明できる人がいるのならば、ぜひ声をあげて欲しいと思う。
このプライバシーの設定はいつでも Settings > Messages > Check In Data で変更できる。この Check In Data 設定画面には Limited と Full がどう違うかを示すプレビューがちゃんと表示される。とても素敵なプレゼンテーションなので、他の機能についても、複雑な選択がビジュアルな要約によってずっと分かりやすくなるものでは同様にしてくれることを Apple には願いたい。
当初のセットアップが終われば、実際に Check In を使う手順は次の通りだ:
Messages アプリに行く。
既存の会話を選ぶか、または誰か一人と新規の会話を開始する。(Check In はまだグループ会話では利用できない。)
「+」アイコンをタップして Check In を選ぶ。見えるようにするため More をタップする必要があるかもしれない。
その Messages 会話の中に Check In カードが登場する。Check In の開始時点ではタイマーか目的地かを選ぶことはできないが、タイマーは常時表示されていて、“Around 時刻”のような情報があらかじめ添えられている。ここでその 時刻 は現在のおよそ一時間後だ。
オプションとして、Add Time をタップして 15、30、または 60 分間を Apple が設定した継続時間に加算することができる。Apple はあなたが通っている場所に基づいて交通情報や目的地の情報を更新するので、たいていの場合時間の加算は必要ないだろう。
Done をタップする。
Send ボタンをタップする。
タイマーと目的地のいずれの場合にも、あなたがそれを安全パートナーに送信しなければ Check In 機能は動作を開始しない。これは知っておくべきだと思うが、安全パートナーが届いた Check In カードを拒絶することはできないようだ。これは依頼というよりもむしろ 既成事実 と言うべきだ。受取った人は OK をタップするしかない。
Check In が動作を開始した後は、Messages アプリの中でカードをタップしてタイマーの時間を延長することができて、予定より長くかかってしまったような場合に便利だ。(左下図) けれども、目的地を変更することはできない。予定が変わった場合には、Messages アプリでカードをタップして Check In をキャンセルできる。タイマーについてはタップ 1 回 (右下図)、目的地については Cancel Check In をタップしてからもう一度 Cancel Check In をタップして確認する。そのような場合、安全パートナーには Check In がキャンセルされたという通知だけが届く。
安全パートナーの側では、Check In が届く度に iOS 17 が次に何が起こるかの詳しい説明を提供する。タイマーの場合も、目的地ベースの Check In の場合も、予想される終了時刻が示される。また、Check In からの通知を Settings で Critical Alerts に設定してどの Focus モードでも必ず通知が表示されるようにしておくのがよいという提案も表示される。その設定をするための Allow プロンプトが出るかもしれない。もし出なければ、Settings > Notifications > Messages へ行って Critical Alerts を有効にすればその設定ができる。
時間ベースの Check In (左下図) ではタイマーが終わってプロンプトが出てから 15 分以内にタップして応答すれば、Check In が首尾よく終了する。目的地を指定した場合には、何もする必要がない。予定時間、または余裕を持たせた場合はそれも加えただけの時間が過ぎるより以前にあなたが目的地として設定した領域に入った場合には、Check In が終了したという通知が届く。この通知はあなたの安全パートナーが受け取る通知 (右下図) と同じものだ。いずれの種類の Check In でも、会話の両側で更新情報としてカードが登場して "Check In Ended" と報告する。さきほども述べた通り、タイマーの場合はそれで終わりで、目的地の場合はあなたが到着したことを伝えるシンプルなメッセージが届く。
誰かと Check In を共有する前に、必ずその相手と話し合ってあなたが何をしようとしているか、Check In がどのように動作するか、あなたがキャンセルしたり応答しなかったりした場合に何をすべきかを理解してもらうようにしよう。(あなたがキャンセルした場合、安全パートナーには Check In がキャンセルされたという知らせが届くだけなので、Check In をキャンセルするよう悪漢に強要される余地を残す弱点だと言えるかもしれない。)
Check In が首尾よく終了した場合、安全パートナーは次のいずれかを見ることになる:
タイマーについては、Messages アプリの Check In カードが静かに更新され、チェックマークが付くとともに、タイマーが終了したという右上の図に示されたものと同様のメッセージも表示される。
OS X 10.9 Mavericks で Apple は Finder タグを導入した。伝統的なフォルダ階層とは別の方法でファイルやフォルダを整理するためのもので、Josh Centers が記事“Mavericks の Finder におけるタグ付けのすべて”(2013 年 11 月 14 日) で詳しく解説している。それから 10 年間、タグは Mac ユーザーが使える状態で提供され続けてきたが、今はどれくらい使われているのだろうか? そこで今週のアンケートの質問は、あなたはどの程度頻繁に Finder タグを使っているかというものだ。タグ機能には欠けた点があると思うか、それとも Mac を使う際に不可欠のものとなっているか、あなたの考えをコメントに書き込んで頂きたい。