では、もしあなたが Mac 上で二要素認証コードへのアクセスを維持したい場合、何をすべきだろうか? Apple silicon 搭載の Mac を使っている場合は、Mac 上で iPhone 版の Authy を走らせ、Authy の Backups 機能を使ってトークンを同期するのが最も簡単な回避策だ。Intel ベースの Mac を使っている場合や、ちゃんと Mac を重視してくれる会社に乗り換えたい場合のために、Twilio は二要素認証を提供するデスクトップアプリをいくつか挙げている。
手っ取り早い解決策、と私は思った! 私はその Wi-Fi をオフにしてオンにした -運はなかった。私はルーターのいくつかを再起動してみた。変化なし。私は温調器を再ペアリングしようと試みた:済みません、それはすでに HomeKit に追加されています。Home アプリは、温調器のエントリを削除して元に戻そうとした後でも、削除された機器はまだ存在すると主張した。ひょっとすると、私たちのHomeKit ハブとして機能していたのは Apple TV であったかも知れない? 私はApple TV を再起動し、おまけに、新しい Home アーキテクチャの下では HomeKitハブではないにもかかわらず、私たちのネットワーク上の2台の iPad の電源を落としたりもした。何も起こらない。TidBITS の友人の Geoff Duncan からのアドバイスを得て、私は Apple TV のアカウントからログアウトしてログインし直し、それで HomeKit の破損は解消するかもしれないと考えた。とんでもない。
かつて私は Browse By Name と呼ばれる Google 機能が大好きだった。(2011 年 4 月 6 日の記事“Browse By Name で Google Chrome や Safari 5 のサーフを高速化”参照。) ウェブブラウザがこれを使うように設定しておくと、アドレスバーから実行した検索はたいていの場合、検索結果を表示することなく望みのページを直接開いてくれた。概念的にこれは Google の "I'm Feeling Lucky" ボタンと似た働きをした。このボタンは検索の最初のヒットを直接開いてくれるからだ。その後、Google は何年もかけて Browse By Name 機能を廃止の方向へと押しやり、 TidBITS Talk での議論から 察するところでは 2021 年にはどうやらまだ使えていたようだが、この機能が 完全に使えなくなったという去年の投稿を 見つけた。Google が Browse By Name 機能を廃止したのは驚くに当たらないし、他の検索エンジンでその種の機能を提供しているものもない。なぜなら、その種の機能は収益を産む広告を表示する機会を回避することになるからだ。
Instant Links
検索エンジンの広告を強制的に見せるというのは、The Browser Company の新しいウェブブラウザ Arc の開発者たちが掲げた目標には含まれていない。アップデートを紹介するビデオの中で CEO の Josh Miller が語っているように、Arc はあなたが望むものを、あなたが望む時に、Instant Links と呼ばれる新しい AI 駆動の機能を用いて提供しようとする。この機能は Arc > Settings > Max でオン/オフを切り替える。機能をオンにした場合、検索を実行する際に Shift-Return を押せば、Arc はまず検索を実行してからあなたが望むものを判定してそれを返す。必ずしも常に正しい判定であるとは限らないが、なかなか良い結果が出ていると思う。例えば "Vision Pro specs" とタイプしてから Shift-Return を押せば、直接 Vision Pro Tech Specs ページが開く。
それだけではない。Instant Links 機能が複数個のタブを開いてくれることさえある。ビデオの中で Miller が実演しているように、"YouTube videos of Steve Jobs introducing the Mac, iPod, iPhone, and iPad" (Steve Jobs が Mac、iPod、iPhone、iPad をお披露目している YouTube ビデオ) という入力に対しては4個のタブが開き、それぞれが該当するビデオを示す。その上さらに、"Make a folder containing YouTube videos of Steve Jobs introducing the Mac, iPod, iPhone, and iPad" (Steve Jobs が Mac、iPod、iPhone、iPad をお披露目している YouTube ビデオを含むフォルダを作れ) と Arc に命じれば、それらが一つのピン留めされたタブフォルダの中に入る。複数個の結果を返せる Arc の機能は必ずしもあなたの望みとは一致しないかもしれない。私が Arc に "Make a folder of TidBITS articles about BBEdit" (BBEdit に関する TidBITS 記事のフォルダを作れ) と命じたところ、ある程度関連のある TidBITS 記事やその他のページがいくつか集められた。時には一つのものだけしか返されないこともあった。
私はこの Instant Links 機能が (そしてかつての Browse By Name 機能が) 重要だと強調したい。なぜなら、私たちは答を知らない質問をするために検索する場合よりも、むしろウェブ上にある既知の場所を開くために検索エンジンを使う場合の方が多いと思うからだ。「現在 App Store にどのくらいの数のアプリがあるか?」という質問に答を提供できるサイトがどこにあるのかは知らないけれども、「Vision Pro の仕様」を調べたくて検索する場合にはどこにあるかが既に分かっているので、Google の検索結果が羅列されたベージを経由する必要は全くない。たとえ検索エンジンが違う意図を持っていたとしても、ブラウザは私たちの意図のために働くべきだ。
The Browser Company は複数の Arc のインスタンスの間でスペース、フォルダ、タブを (つまりはサイドバー上にあるものすべてを) 同期するための自社独自のソリューションを開発した。(履歴、パスワード、拡張、Favorites タブ、およびプロファイルは現時点ではデバイス間の同期ができないが、The Browser Company は近いうちにそれらの同期機能も追加したいと言っている。) 従来、Arc は iCloud に依存していたけれども、それは時々低速になったり不安定になったりしていた。ただ、私の推測では iCloud を使わないようにした最大の理由は新しいベータ版の Windows 用 Arc のためにクロスプラットフォーム対応を望んだからだろうと思える。もしも私が Apple デバイスに加えて Windows も使わなければならないようになったなら、断然このベータ版を使ってみたい。
デフォルトで、Arc Search はあなたが検索語を入力して Go ボタンをタップすると Google 検索結果ページを表示する。他の検索エンジンを選ぶこともできるが、Brave Search は候補に含まれていない。
検索画面に見える Browse for Me ボタンに注目して頂きたい。Go ボタンをタップする代わりに Browse for Me ボタンのどれかをタップすると、Arc Search はその検索結果ページに表示されるべきだったものから上位の6つのウェブページを読み込んで、それらのページのコンテンツを要約した“ウェブサイト”を構築する。そこには元のページへの参照リンクもある。このやり方がどの程度有効かは、あなたがどんなタイプの検索をするかに依存する。私はまだ感じを掴もうとしている段階だが、例えばレストランのお薦めなど与えられたいくつかの選択肢のうちから選びたい場合にはうまく働くし、その話題についてまず全体的な概観をしてそれからもっと詳しいページを調べて行くような場合にも効果的だ。
Flexibits が Fantastical 3.8.12 をリリースして、このカレンダーアプリに改良とバグ修正を施した。今回のリリースでは Fantastical Openings ミーティングテンプレートへのマーク付けが個人ページ上でも見えるようにし、Zoom アカウントの信頼性を高め、Microsoft Teams カンファレンス URL の探知を改良し、Outlook からドラッグすることで電子メール付き新規イベントを作成する機能に対応し、ローカルな On My Mac カレンダーに出席者を追加できなかった問題を解消し、誕生日や記念日のアラートへの変更が即座に有効とならなかったバグを修正し、一部の Microsoft 365 アカウントでタスクがすぐにアップデートされなかった問題に対処し、Event List ウィジェットが境界を超えて拡がることがあったバグを修正した。(Flexibits からも Mac App Store からも購読年額 $56.99、無料アップデート、61.4 MB、リリースノート、macOS 11+)