国中で長く続いた悪夢が終わる。Apple の新型 MacBook Pro モデルが、素晴らしい新型 M1 Pro および M1 Max チップで駆動され、Touch Bar を廃止して代わりに F-キーを搭載し、ポートの数を増やし、MagSafe 充電を復活させる。また、Apple は第3世代 AirPods と、新色の HomePod mini、それに Apple Music Voice Plan というものを発表したがこれについてはまだ詳細がよく分からない。いよいよ macOS 12 Monterey が、他のオペレーティングシステムのアップデートと共に、来週の月曜日(米国時間)に登場する。今週号ではその他に、通知のグループ化を解除して通知を見逃さないようにするヒントと、Adam Engst が年配の隣人を助けて iPad を Find My で見つけた物語をお届けする。今週注目すべき Mac アプリのリリースは TextExpander 7.0、Bookends 14.0.1、Default Folder X 5.6、SpamSieve 2.9.46、Transmit 5.8、Audio Hijack 3.8.8、Alfred 4.6、VMware Fusion 12.2、それに Microsoft Office for Mac 16.54 だ。
全体的に見て、macOS 12 Monterey は macOS 11 Big Sur に比べればそれほど根本的なアップデートとは言えないが、Live Text (2021 年 10 月 4 日の記事“iOS 15 と iPadOS 15、Live Text でどんなテキストでもデジタイズする”参照)、iCloud+ ユーザーのための Hide My Email 機能、タグや Quick Note などの新しい Notes 機能など、いくつか素敵な新機能を含んでいる。これらについては私の本 Take Control of Notes で説明している。残念なことに、Mac と iPad の間で同じキーボードとポインタを使えるようにする Universal Control 機能は延期されるようだ。
HomePod Software 15.1 アップデートも来週出荷されるが、Lossless Audio と Dolby Atmos への対応が追加され、互換な Apple Music 楽曲ではオーディオ品質のアップグレードが提供されるはずだ。
しなければならないことを思い出せるようにしたくなれば、私は iPhone を手に持って、その時刻に知らせてくれと Siri に頼む。("Hey Siri, remind me to crank the truck at 9 AM.") その時刻になれば、iPhone が通知を出して知らせてくれる。私がそれを完了するか、あるいはクリアするかするまで、その通知は Lock 画面上に残る。
(早めに済ませたいけれども具体的な時刻は決まっていないことについては、私はそれを完了させたいと思う適当な時刻、例えば 9 AM を選んでスケジュールするようにしている。そうしておけば、私が処理するまでずっと Lock 画面上に通知が残っているのでリマインダーとして役に立つからだ。もしも特定の時刻を指定しなければ、Reminders 自体の中からタスクを見つけ出すのを覚えていなければならず、それではリマインダーを頼む目的に合わない。)
新しい AirPods が Apple の "Unleashed" イベントで登場するだろうと噂されていたが、まさにその通りのことが起こった。けれども Apple はプレゼンテーションの冒頭の部分でただこの製品について語るだけでなくて、より広く音楽について述べ、HomePod mini と Apple Music に関するマイナーな発表も付け加えた。
第3世代 AirPods
AirPods Pro イヤーバッドを 2019 年 10 月に、AirPods Max ヘッドフォンを 2020 年 12 月にリリースした Apple だが、今回はつつましい、しかしながらとてつもなく人気のある AirPods に注目を戻した。これが最後にアップデートされたのは 2019 年 3 月のことであった。
今回の第3世代 AirPods で、Apple は AirPods Pro のデザイン言語を借用した。新型 AirPods はマイクの軸が短くなり、誰の耳にも合うように形を作り直したイヤーピースは従来のものより快適に使えることを意図している。バッテリーケースは従来の AirPods ケースより幅が広くなり、AirPods Pro ケースに近いものとなった。
第3世代 AirPods は AirPods Pro のように外耳道を密封するためのシリコンチップを取り付けて使うようには作られていない。けれども、イヤーチップを作っているメーカー各社はきっと、過去2世代の AirPods にしてきたのと同様に回避策を見つけて製品を出してくることだろう。
第3世代 AirPods にないものとして注目すべきは、アクティブノイズキャンセリングとそれに伴う外部音取り込みモードだ。どうやらこれは AirPods Pro と AirPods Max のために今後も取り置かれるようだ。外耳道を密封する訳でもなければ耳全体を覆う訳でもないので、特に驚くべきことではないのだろう。
Apple の 4 インチ HomePod mini スピーカーは、より大型で今はもう販売されていない HomePod の兄弟分として 2020 年 10 月に登場した。今回 Apple はこれに対する見栄え上の拡張を発表した。
HomePod mini は今回、新しい大胆なカラーで登場した。イエロー、オレンジ、ブルーの3色が、既存のホワイトとブラック (つまりスペースグレイ) に加わる。これで HomePod mini もライバル製品と肩を並べられるようになる。例えば Amazon の Echo Dot や Google の Nest mini は複数のカラーで出ている。
HomePod mini の価格は従来と変わらず $99 で、新しいカラーのものは 11 月に入手可能となる。
音声アシスタント Siri を頻繁に使う人のために、Apple は Mac、iOS デバイス、HomePod mini で、あるいは CarPlay を使って、音声コマンドでアクセスできる Apple Music の新しい購読プランを作った。これは HomePod mini ユーザーでストリーミング音楽サービスの安価な代替方法を探している人たちを狙ったものだ。それでもなお、これは 9 千万曲を超える Apple Music カタログに加えて、プレイリストのライブラリや、音楽ジャンルのステーション、ラジオなどにもアクセスできる。
Music アプリを使ってサインアップするのがたぶん一番楽だが、"Hey Siri, start my Apple Music Voice trial" ("Hey Siri、Apple Music Voice のお試しを開始して") と語りかけるだけでも Apple Music Voice Plan を購読できる。いったん購読すれば、Siri 対応のどの Apple デバイスからでも音楽のリクエストができる。ただし、サードパーティの統合、例えば Amazon Echo や Samsung Smart TV 用の Apple Music のようなものは Apple Music Voice Plan と互換でない。
通常 Apple Music Voice Plan は音声コマンドのみで働くけれども、Music アプリを使うことも可能だ。Apple によれば、ユーザーは簡素化されたアプリ体験を手にできて、そこにユーザーの音楽嗜好に基づく提案や Siri 経由で最近再生された楽曲キューが組み込まれるという。"Just Ask Siri" というアプリセクションが、Apple Music のために音声アシスタントを使うヒントをユーザーに提供している。購読者が自分のライブラリに楽曲をダウンロードすることはできない。
Apple Music Voice Plan の料金は月額 $4.99 で、米国と他の 16 の国と地域でこの秋の後半に利用できるようになる。無料の試用版もある。
Apple Music のプレミアム提供で例えばフルアプリアクセス、空間オーディオ、ロスレスオーディオ、歌詞、ミュージックビデオ、その他にアクセスできるようにしたければ、購読を Apple Music の Individual プランに月額 $9.99 で、あるいは最大 6 名までのユーザーが使える Family プランに月額 $14.99 で切り替えることができる。
Apple Music 自体はマイナーな改良しか受けていない。気分やアクティビティに合わせた数百の新しいプレイリストが加わって、Apple によれば「声のために完全に最適化されている」という。音楽に対する劇的に異なった嗜好を持つ広範なユーザー層に対してそれらのプレイリストが本当に適切であるとは考えにくいが。
正直言って、この Voice Plan についての Apple の発表はあまりにも簡潔過ぎて、読み取るのも理解するのも困難だと思う。ただ、いったんこれが出荷されて既存のプランとの比較が簡単にできるようになれば、もっと多くのことが分かるのだろう。主としてこれは Apple が安価な Apple Music プランを提供することで、これまで Spotify や YouTube で広告付きの音楽を聴いていた人たちを購読に取り込もうとする手法なのかもしれない。
M1 チップの驚くべきパフォーマンスにもかかわらず、Apple silicon を Mac に搭載する際に Apple が最初に進出した道はローエンドの製品ラインに集まっていた。すなわち MacBook Air、13 インチ MacBook Pro、Mac mini、そして 24 インチ iMac だ。ならば Apple は、製品ラインにあるもっとパワフルな Mac に対してどのように自社独自のシステム・オン・チップを拡張するのか?
その疑問への答が出た。本日の "Unleashed" イベントで、Apple は M1 よりも遥かに大きなパワーを発揮する M1 Pro と M1 Max という2種類のチップを発表し、それらを2種類の新型 MacBook Pro モデルに搭載すると発表した。デスクトップ Mac を仕事に使っている人たちにはがっかりだったが、Apple は 27 インチ iMac や Mac Pro については一言も述べなかったし、強化された Mac mini についても触れなかった。もちろん Apple はこれらのモデルのアップグレードを目指して開発中に違いないが、人気のある MacBook Pro に比べれば優先度が低いのかもしれない。それに、サプライチェーンの制約があることははっきりしているので、Apple は現時点では止むを得ず少数のモデルに集中しているのかもしれない。
いずれにしても、現時点では、M1 Pro と M1 Max は新型の 14 インチと 16 インチ MacBook Pro モデルのみに限られたものなので、この記事ではまずこれらのチップについて述べた後で、MacBook Pro におけるそれ以外の変更点を議論することにしよう。
メディアエンジン:Apple が自社製シリコンに集中したことの結果が輝きを放つのはここだ。M1 Pro が備えるメディアエンジンは、H.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW といったビデオおよびグラフィックスのフォーマット用のハードウェア加速を提供する。また、ビデオのエンコードとデコード用および ProRes のエンコードとデコード用にそれぞれ専用のエンジンを持つ。M1 Max も同じハードウェア加速とビデオデコードエンジンを持つが、2つのビデオエンコードエンジンと2つの ProRes エンジンも持つ。
CPU のパワーにはバッテリー寿命への影響が必ず伴うことを忘れてはならない。macOS が高性能コアと高効率コアにインテリジェントにタスクを割り当てることにより、M1 は素晴らしいワットあたりパフォーマンスを叩き出す。M1 Pro と M1 Max は、同程度の電力効率を保ちつつ CPU のパフォーマンスを増す。Apple によれば M1 Pro と M1 Max は 8 コア PC ラップトップと同等のパフォーマンスを 70% 少ない電力消費で実現できるという。そのパフォーマンスのレベルをさらに引き上げることも可能だという。
GPU のワットあたりパフォーマンスも興味深い。Apple は M1 Max と最も大型の PC ラップトップ (“ラップトップ”という言葉が当てはまらないほど大型のもの) の間で GPU を比較して、100 ワットも少ないという驚くべき違いで同等のパフォーマンスが出たと主張する。
これらのチップがどれほど複雑なものかの感覚を掴んで頂くために言えば、M1 Pro は 337 億個のトランジスタを持ち、その個数は M1 の倍以上だ。そして M1 Max は 570 億個のトランジスタを持ち、これは Apple が構築したチップのうちで最大のものとなる。Apple がキーノートで示したカードにもスペックの概要が示されている。
14 インチと 16 インチの MacBook Pro
Apple がフィードバックに耳を傾けてくれたことは嬉しい。そのためにどれほど長い時間がかかったとしても。(バタフライキーボードのことを覚えておられるだろうか?) 今回 MacBook Pro の大幅な改訂に際して、Apple はポートの個数を増やすとともに、MagSafe 充電を復活させてハッキングの必要 (2021 年 3 月 4 日の記事“USB-C 用の安価な MagSafe 風アダプタは使う価値ありか?
”参照) をなくした。従来の MacBook Pro モデルには Thunderbolt 3 ポート 4 基とヘッドフォンジャック 1 基しか付いていなかったが、新しいモデルには次のようなものが付く:
M1 Pro を装備したモデルは最大 2 台の外部ディスプレイに対応し、M1 Max を装備したモデルは最大 4 台の外部ディスプレイに対応する。残念ながら、$5000 もする Pro Display XDR に手が出ない庶民たちのために Apple がディスプレイをリリースするという話は聞こえてこなかった。
Apple はオーディオの出力と入力についても新型 MacBook Pro での改善を大いに宣伝した。2 つのツイーターと 6 つのウーファーを備えた 6 スピーカーのサウンドシステムを提供し、ワイドなステレオサウンドと、Dolby Atmos でオーディオ再生する際の空間オーディオに対応する。第3世代 AirPods (2021 年 10 月 18 日の記事“Apple、第3世代 AirPods を発表、HomePod mini と Apple Music を調整”参照)、AirPods Pro、または AirPod Max を使っている場合には、ダイナミックヘッドトラッキングを備えた空間オーディオにも対応する。入力については、指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイを備える。Apple がいろいろと改良を施したには違いないと思うが、オーディオ業界で働く人たちから聞いた話によれば、本気で仕事をするのならばやはり外部スピーカーと外部マイクロフォンを使うべきだとのことだ。
CPU、メモリ、ストレージオプション
Apple はあらかじめ決められた構成オプションを 14 インチ MacBook Pro には 2 つ、16 インチ MacBook Pro には 3 つ用意している。どうやら Apple は構成を決める際に何のごまかしもしていないようだ。つまり、どちらのサイズでも基本レベル構成から出発してオプションを選び、最大限の構成にまで達することができる。14 インチは $1999 から、16 インチは $2499 からだが、同等スペックの 14 インチと 16 インチのモデル価格差はたったの $200 だ。
Apple はチップの選択肢として5つのオプションを提供する:
M1 Pro、8 コア CPU、14 コア GPU
M1 Pro、10 コア CPU、14 コア GPU (+$200)
M1 Pro、10 コア CPU、16 コア GPU (+$300)
M1 Max、10 コア CPU、24 コア GPU (+$500)
M1 Max、10 コア CPU、32 コア GPU (+$700)
ユニファイドメモリについては3つのオプションがある:
16 GB (M1 Pro のみ)
32 GB (M1 Pro または M1 Max、+$400)
64 GB (M1 Max のみ、+$800)
Apple によれば SSD ベースのストレージは読み込み速度が 7.4 GBps に達し、従来の SSD の倍以上になるという。ここでのオプションは目を見張るものだが、価格は高い:
512 GB
1 TB (+$200)
2 TB (+$600)
4 TB (+1200)
8 TB (+$2400)
ここで私たちのお奨めを述べるのは難しい。まだ手を触れて体験した訳ではないので、M1 Pro チップや M1 Max チップが実際どれくらい速いのか分からないからだ。その上、この M1 ファミリーはユニファイドメモリをあまりにも高速で効率的に使うので、メモリの量がどのくらいあれば十分なのかの見当をつけることも困難だ。現時点で助言できることがあるとすれば、ご自分の予算を判断材料にすればよいのではないかということくらいだ。構成を最大限にした 16 インチ MacBook Pro は $6099 もするので、それだけのお金をポンと出せる人でない限り、構成ツールを使って手の届くレベルまでコストを下げるのが賢明だろう。
そうしたい人は、今から予約注文することができる。届くのがいつになるかは構成に依存する。現在私が見ている情報によれば、14 インチ MacBook Pro については低価格版の M1 Pro と最低限 512 GB のストレージという構成ならば一週間以内に手に入るようだ。それ以外の構成に移った途端に、発送は 11 月第1週になる。16 インチ MacBook Pro については、11 月初旬に出荷されるのは M1 Pro 構成のみで、M1 Max を選べば 12 月第1週となる。そしてもちろん、多くの人たちが注文するようになれば予定日はさらにさらに後へずれ込んで、Apple の製造が追い付けるかどうかに依存し、サプライチェーンの制約次第ということになるだろう。
結びに、これらは確かに素晴らしいラップトップ機で、携帯可能なパッケージに大きなパワーを必要とする人は選んで間違いようがないだろう。問題点を挙げるとすれば重量の増加とスクリーン上のノッチがあるし、USB-A ポートがあればドングルを持ち運ばなくてよくなるのにと不満を漏らす人たちもきっといるだろう。だからと言って購入を遅らせる理由にはならないが、将来 Apple がアップデートで改良してくれるかもしれない。ただ、USB-A は期待薄だが。
月曜日は既に私にとっては異常に忙しい日となりつつあったので、彼女に我が家まで来てくれるよう頼んだ。彼女が着いた後、私は彼女の iPhone 上で Find My アプリを開き、底部の Devices をタップした。そこには二つの iPad があった。彼女が言うには、一つは彼女の夫が使っている前のモデルだと言う。それは当然あるべき彼女の家の場所に現れていた。
しかしながら、もう一つの iPad は、Buffalo の近くにあるだろうと我々は思っていたものだが、その場所として私の住所を示していた。私は "場所が見つかりません" か New York State の西側の何処の場所を予測していたので、それが何を意味するのか悟るまで数秒を要した。"Find My は、それが私の家にあると言っています" と私は彼女に言った。"車の中で失くしたのではありませんか?" 私は Find My の Play Sound ボタンをタップしたが、iPad が次に接続されたら音は鳴りますと告げられた - 我々が我が家ではなく彼女の家に居たら、それは働いたかもしれない。
そこで、我々は外に飛び出し、彼女の巨大な SUV を隅から隅まで調べ、犬用の敷物や田舎の車では集まりがちなガラクタの下を捜した。私は助手席側を、彼女は運転席側を捜したが、念には念を入れるため、捜す側を入れ替えて新鮮な目で捜そうと言った。その間、私は彼女に, 我々も何週間もの間 Garmin Forerunner 時計を Subaru Outback の前部座席とセンターコンソールの間に失くしてしまったことがある話、今年初めに Tristan の Apple Watch も似たような状況で消えてしまった話をした。まさにその時、私が運転席の奥深くまでかがみ込んで、それらの隙間を覗き込んでみたら、iPad ケースの端が見えたのだ。
iPad Pro を買い換え、パスワードを変更し、そしてオンラインのなりすまし犯罪を心配する必要もなくなって彼女がどれ程安堵したか、皆さんにも容易にご想像頂けるであろう。(そして、何をやってもうまくいかない日となりつつある中で、それら全てで彼女を手助けしなくても良くなったことでの私の側での安堵もある。) それは Find My の大勝利であり、そして本当に失くしたものを見つけ出すために使う私にとっての初めての機会でもあった。
事実、私の以前の Find My 使用は完全な失敗であった。7月に Tristan は、我々の Subaru を借りて友人達と Pennsylvania にある州立公園にキャンピングに行った。若者達の間の余りに多すぎる機器と充電ケーブルの少なさに関わる込み入った理由から、彼は帰路の途中で Apple Watch を外した。Subaru を返した翌日に彼はこのことを思い出して、我々に車の中を見てくれるよう頼んできた。
彼は我々の Family Sharing グループに属しているので、Find My は彼の時計は未だ Pennsylvania の何処かにあると思っていることは私にも見えたが、彼は車に荷物を組み込んだ時には身に付けていたのは間違いないと言った。車の中を引っかき回したら、それは実際に運転席の外側の床の上にあった。しかし、電池は未だ切れていなかったのに、彼がロック解除する迄は、Find My での位置を更新しようとはしなかった。これは理に適わないと思うし、我々の Wi-Fi ネットワークについても覚えているべきである。
その日は、彼女に iOS 15, iPadOS 15, そして watchOS 8 へのアップグレードを始めて貰う時間がなかったが、近いうちにそうしようと思っている。その理由は Find My の歓迎出来る新機能にある - Notify When Left Behind である。私は最初にそれを AirPods Pro で試したのだが ("Apple、AirPods Pro と AirPods Max をアップデートして Find My に対応" 6 October 2021 参照)、それは魔法の様に働いて、その日の後になってそれら無しで家を離れたと警告してきた (私は、デフォルトを上書きして、AirPods を家に残したら通知するようにした)。
Notify When Left Behind 機能は完璧に信頼出来るものではないのかもと思われるが、役に立つ時があるのであれば、使う価値はある。前の Beverly のケースでは、彼女は実際に iPad を家に置いていくことはしなかったので、役に立たなかったであろうが、これをやっていれば、彼女の iPhone と Apple Watch は彼女が遠くに離れる前に彼女に警告していたであろう。その様な事態は何時でもあり得る。
余談だが、彼女の iPad Pro が見つかった興奮の中、彼女はたまたま彼女の財布を我が家の居間の椅子に掛けたまま忘れて帰った。私は彼女へのメールを送って AirTag を入れておくことも考えてみたらと進言した。何れにしろ、またパイをご馳走になる日も遠くないであろう。
St. Clair Software が Default Folder X 5.6 をリリースして、macOS 12 Monterey と、MoneyDance、 Flying Logic、Mac App Store 版の PDF Studio Pro などいくつかのアプリへの対応を追加した。Open/Save ダイアログを拡張するこのユーティリティは Favorites メニューの一番下のコマンドを改名して短く重複の少ないものとし、Affinity Designer やその他の Affinity アプリで現在の書類フォルダの中に保存する際の問題を回避し、ファイルダイアログをリサイズした後に Default Folder X が一時的に反応しなくなったバグを修正し、また Big Sur と Monterey におけるフォルダセット編集ウィンドウの見栄えを更新している。(新規購入 $34.95、TidBITS 会員には新規購入 $10、アップグレード $5 の値引、Setapp からも入手可、15.5 MB、リリースノート、macOS 10.10+)