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#1584: 新型 MacBook Pro、新型 AirPods と新色の HomePod mini、Monterey のリリース日、通知グループ化のヒント、Find My 体験談

国中で長く続いた悪夢が終わる。Apple の新型 MacBook Pro モデルが、素晴らしい新型 M1 Pro および M1 Max チップで駆動され、Touch Bar を廃止して代わりに F-キーを搭載し、ポートの数を増やし、MagSafe 充電を復活させる。また、Apple は第3世代 AirPods と、新色の HomePod mini、それに Apple Music Voice Plan というものを発表したがこれについてはまだ詳細がよく分からない。いよいよ macOS 12 Monterey が、他のオペレーティングシステムのアップデートと共に、来週の月曜日(米国時間)に登場する。今週号ではその他に、通知のグループ化を解除して通知を見逃さないようにするヒントと、Adam Engst が年配の隣人を助けて iPad を Find My で見つけた物語をお届けする。今週注目すべき Mac アプリのリリースは TextExpander 7.0、Bookends 14.0.1、Default Folder X 5.6、SpamSieve 2.9.46、Transmit 5.8、Audio Hijack 3.8.8、Alfred 4.6、VMware Fusion 12.2、それに Microsoft Office for Mac 16.54 だ。

Josh Centers  訳: Mark Nagata   

macOS 12 Monterey、iOS 15.1、iPadOS 15.1、watchOS 8.1、tvOS 15.1 が来週登場

第3世代 AirPods のプレスリリースの中に埋もれた形で、Apple はこの貴重な情報をさらりと書き込んだ。「AirPods の利用には iOS 15.1 以降、iPadOS 15.1 以降、watchOS 8.1 以降、tvOS 15.1 以降、または macOS Monterey を搭載した Apple デバイスが必要です。これらすべてのデバイスで、来週、無料のソフトウェアアップデートとして提供されます。」 新型 MacBook Pro の発表にはさらに具体的な情報として 「macOS Monterey は、10 月 25 日 (月) より、無料のソフトウェアアップデートとして提供されます」 と書かれている。早速カレンダーに記入しておこう!

Monterey、iOS 15.1、iPadOS 15.1 で共通の目玉機能は SharePlay だ。FaceTime 通話中に他の人たちと一緒に映画を観たり音楽を聴いたりできるこの機能の提供を Apple はこれまで延期してきた。SharePlay は FaceTime 通話の中で内蔵の画面共有も提供する。

全体的に見て、macOS 12 Monterey は macOS 11 Big Sur に比べればそれほど根本的なアップデートとは言えないが、Live Text (2021 年 10 月 4 日の記事“iOS 15 と iPadOS 15、Live Text でどんなテキストでもデジタイズする”参照)、iCloud+ ユーザーのための Hide My Email 機能、タグや Quick Note などの新しい Notes 機能など、いくつか素敵な新機能を含んでいる。これらについては私の本 Take Control of Notes で説明している。残念なことに、Mac と iPad の間で同じキーボードとポインタを使えるようにする Universal Control 機能は延期されるようだ

Universal Control

HomePod Software 15.1 アップデートも来週出荷されるが、Lossless Audio と Dolby Atmos への対応が追加され、互換な Apple Music 楽曲ではオーディオ品質のアップグレードが提供されるはずだ。

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Josh Centers  訳: Mark Nagata   

TipBITS: Reminders 通知のグループ化を止める

しなければならないことを思い出せるようにしたくなれば、私は iPhone を手に持って、その時刻に知らせてくれと Siri に頼む。("Hey Siri, remind me to crank the truck at 9 AM.") その時刻になれば、iPhone が通知を出して知らせてくれる。私がそれを完了するか、あるいはクリアするかするまで、その通知は Lock 画面上に残る。

(早めに済ませたいけれども具体的な時刻は決まっていないことについては、私はそれを完了させたいと思う適当な時刻、例えば 9 AM を選んでスケジュールするようにしている。そうしておけば、私が処理するまでずっと Lock 画面上に通知が残っているのでリマインダーとして役に立つからだ。もしも特定の時刻を指定しなければ、Reminders 自体の中からタスクを見つけ出すのを覚えていなければならず、それではリマインダーを頼む目的に合わない。)

でも、最近になって、私は重要な通知を見過ごすことが多くなった。

その原因は、通知のグループ化であった。これは iOS 12 で導入された機能で、Notification Center の中で通知をスタック (積み重ね) 表示することでより多くのアプリの通知が画面上に収まるようにするためのものだ。それ以前には、おしゃべり好きな Messages スレッドや Slack 会話があれば、たちまち Lock 画面が占領されてしまい、Reminders や Calendar からのもっと重要な通知が隠れてしまうことがあった。それは立派な目的なのだが、同じ日に複数個の Reminders 通知がある場合、一番上に見えているもの以外を見るためにはそのスタックをタップしてやらなければならない。難しい動作ではないのだが、しなければならないことを Reminders 通知が促し続けるという目的が、スタック表示にすることで果たせなくなってしまっている。

Grouped vs. expanded notifications

ありがたいことに、このスタック表示の機能はアプリごとにオフにできる。つまり Reminders の通知のみについてスタックをオフにできる。Settings > Notifications > Reminders > Notification Grouping (画面の一番下にある) へ行き、Off を選べばよい。これで、iOS が Reminders 通知をスタック表示しなくなり、個々の通知を見ることができるようになる。

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Julio Ojeda-Zapata  訳: Mark Nagata   

Apple、第3世代 AirPods を発表、HomePod mini と Apple Music を調整

新しい AirPods が Apple の "Unleashed" イベントで登場するだろうと噂されていたが、まさにその通りのことが起こった。けれども Apple はプレゼンテーションの冒頭の部分でただこの製品について語るだけでなくて、より広く音楽について述べ、HomePod mini と Apple Music に関するマイナーな発表も付け加えた。

第3世代 AirPods

AirPods Pro イヤーバッドを 2019 年 10 月に、AirPods Max ヘッドフォンを 2020 年 12 月にリリースした Apple だが、今回はつつましい、しかしながらとてつもなく人気のある AirPods に注目を戻した。これが最後にアップデートされたのは 2019 年 3 月のことであった。

今回の第3世代 AirPods で、Apple は AirPods Pro のデザイン言語を借用した。新型 AirPods はマイクの軸が短くなり、誰の耳にも合うように形を作り直したイヤーピースは従来のものより快適に使えることを意図している。バッテリーケースは従来の AirPods ケースより幅が広くなり、AirPods Pro ケースに近いものとなった。

第3世代 AirPods は AirPods Pro のように外耳道を密封するためのシリコンチップを取り付けて使うようには作られていない。けれども、イヤーチップを作っているメーカー各社はきっと、過去2世代の AirPods にしてきたのと同様に回避策を見つけて製品を出してくることだろう。

Third-generation AirPods info

この新型 AirPods には多数の拡張が盛り込まれており、その中にはこれまでハイエンドの AirPods モデルに限られていたものもある:

第3世代 AirPods は1回の充電で最大 6 時間の再生時間を提供し、バッテリーケースから4回再充電をすることで最大 30 時間聴くことができる。5 分間充電するだけで約 1 時間再生できる。これらのスペックは AirPods Pro と第2世代 AirPods のいずれをも上回っている。詳しくは 7 月にオーディオ関係の記事で私が作った詳細比較チャートをご覧頂きたい。(2021 年 7 月 19 日の記事“Apple/Beats オーディオ機器を選ぶ究極のガイド”参照。)

第3世代 AirPods にないものとして注目すべきは、アクティブノイズキャンセリングとそれに伴う外部音取り込みモードだ。どうやらこれは AirPods Pro と AirPods Max のために今後も取り置かれるようだ。外耳道を密封する訳でもなければ耳全体を覆う訳でもないので、特に驚くべきことではないのだろう。

第3世代 AirPods の価格は $179 で、米国と他の 26 の国と地域で本日から注文受付が始まる。2021 年 10 月 26 日に出荷と店頭販売が始まる。第2世代 AirPods も引き続き $129 で (従来の $159 から値下げされて) 販売される。旧型 AirPods のためのオプションの Qi 互換充電ケースも引き続き $79 で別売される。

AirPods 2 $129, AirPods 3 $179, AirPods Pro $249, AirPods Max $549

HomePod mini

Apple の 4 インチ HomePod mini スピーカーは、より大型で今はもう販売されていない HomePod の兄弟分として 2020 年 10 月に登場した。今回 Apple はこれに対する見栄え上の拡張を発表した。

HomePod mini は今回、新しい大胆なカラーで登場した。イエロー、オレンジ、ブルーの3色が、既存のホワイトとブラック (つまりスペースグレイ) に加わる。これで HomePod mini もライバル製品と肩を並べられるようになる。例えば Amazon の Echo Dot や Google の Nest mini は複数のカラーで出ている。

HomePod mini colors: white, blue, orange, yellow, and black

HomePod mini の価格は従来と変わらず $99 で、新しいカラーのものは 11 月に入手可能となる。

HomePod に関連した気になることとして、Apple はどうやら自社のサイトから初代の、今は販売していないスピーカー HomePod の記述をすべて取り除いたようだ。[訳者注: この記事の翻訳時点で、Apple の日本語サイトにはまだ HomePod のページが残っているようです。(購入ページはなくなっていますが)]

Apple Music Voice Plan

音声アシスタント Siri を頻繁に使う人のために、Apple は Mac、iOS デバイス、HomePod mini で、あるいは CarPlay を使って、音声コマンドでアクセスできる Apple Music の新しい購読プランを作った。これは HomePod mini ユーザーでストリーミング音楽サービスの安価な代替方法を探している人たちを狙ったものだ。それでもなお、これは 9 千万曲を超える Apple Music カタログに加えて、プレイリストのライブラリや、音楽ジャンルのステーション、ラジオなどにもアクセスできる。

Music アプリを使ってサインアップするのがたぶん一番楽だが、"Hey Siri, start my Apple Music Voice trial" ("Hey Siri、Apple Music Voice のお試しを開始して") と語りかけるだけでも Apple Music Voice Plan を購読できる。いったん購読すれば、Siri 対応のどの Apple デバイスからでも音楽のリクエストができる。ただし、サードパーティの統合、例えば Amazon Echo や Samsung Smart TV 用の Apple Music のようなものは Apple Music Voice Plan と互換でない。

通常 Apple Music Voice Plan は音声コマンドのみで働くけれども、Music アプリを使うことも可能だ。Apple によれば、ユーザーは簡素化されたアプリ体験を手にできて、そこにユーザーの音楽嗜好に基づく提案や Siri 経由で最近再生された楽曲キューが組み込まれるという。"Just Ask Siri" というアプリセクションが、Apple Music のために音声アシスタントを使うヒントをユーザーに提供している。購読者が自分のライブラリに楽曲をダウンロードすることはできない。

Apple Music Voice Plan の料金は月額 $4.99 で、米国と他の 16 の国と地域でこの秋の後半に利用できるようになる。無料の試用版もある。

Apple Music のプレミアム提供で例えばフルアプリアクセス、空間オーディオ、ロスレスオーディオ、歌詞、ミュージックビデオ、その他にアクセスできるようにしたければ、購読を Apple Music の Individual プランに月額 $9.99 で、あるいは最大 6 名までのユーザーが使える Family プランに月額 $14.99 で切り替えることができる。

Apple Music tier comparison

Apple Music 自体はマイナーな改良しか受けていない。気分やアクティビティに合わせた数百の新しいプレイリストが加わって、Apple によれば「声のために完全に最適化されている」という。音楽に対する劇的に異なった嗜好を持つ広範なユーザー層に対してそれらのプレイリストが本当に適切であるとは考えにくいが。

正直言って、この Voice Plan についての Apple の発表はあまりにも簡潔過ぎて、読み取るのも理解するのも困難だと思う。ただ、いったんこれが出荷されて既存のプランとの比較が簡単にできるようになれば、もっと多くのことが分かるのだろう。主としてこれは Apple が安価な Apple Music プランを提供することで、これまで Spotify や YouTube で広告付きの音楽を聴いていた人たちを購読に取り込もうとする手法なのかもしれない。

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Adam Engst  訳: Mark Nagata   

M1 Pro および M1 Max チップ駆動の新型 14 インチおよび 16 インチ MacBook

M1 チップの驚くべきパフォーマンスにもかかわらず、Apple silicon を Mac に搭載する際に Apple が最初に進出した道はローエンドの製品ラインに集まっていた。すなわち MacBook Air、13 インチ MacBook Pro、Mac mini、そして 24 インチ iMac だ。ならば Apple は、製品ラインにあるもっとパワフルな Mac に対してどのように自社独自のシステム・オン・チップを拡張するのか?

その疑問への答が出た。本日の "Unleashed" イベントで、Apple は M1 よりも遥かに大きなパワーを発揮する M1 Pro と M1 Max という2種類のチップを発表し、それらを2種類の新型 MacBook Pro モデルに搭載すると発表した。デスクトップ Mac を仕事に使っている人たちにはがっかりだったが、Apple は 27 インチ iMac や Mac Pro については一言も述べなかったし、強化された Mac mini についても触れなかった。もちろん Apple はこれらのモデルのアップグレードを目指して開発中に違いないが、人気のある MacBook Pro に比べれば優先度が低いのかもしれない。それに、サプライチェーンの制約があることははっきりしているので、Apple は現時点では止むを得ず少数のモデルに集中しているのかもしれない。

いずれにしても、現時点では、M1 Pro と M1 Max は新型の 14 インチと 16 インチ MacBook Pro モデルのみに限られたものなので、この記事ではまずこれらのチップについて述べた後で、MacBook Pro におけるそれ以外の変更点を議論することにしよう。

M1 Pro と M1 Max

Apple によれば、M1 Pro と M1 Max は M1 に比べて最大 70% 高速の CPU パフォーマンスをもたらすという。その上、M1 Pro の GPU パフォーマンスは M1 に比べて最大2倍、M1 Max の GPU パフォーマンスは M1 に比べて最大4倍だという。そのようなパフォーマンスを Apple が実現できた要因は次の通りだ:

CPU のパワーにはバッテリー寿命への影響が必ず伴うことを忘れてはならない。macOS が高性能コアと高効率コアにインテリジェントにタスクを割り当てることにより、M1 は素晴らしいワットあたりパフォーマンスを叩き出す。M1 Pro と M1 Max は、同程度の電力効率を保ちつつ CPU のパフォーマンスを増す。Apple によれば M1 Pro と M1 Max は 8 コア PC ラップトップと同等のパフォーマンスを 70% 少ない電力消費で実現できるという。そのパフォーマンスのレベルをさらに引き上げることも可能だという。

M1 Pro M1 Max CPU performance vs power graph

GPU のワットあたりパフォーマンスも興味深い。Apple は M1 Max と最も大型の PC ラップトップ (“ラップトップ”という言葉が当てはまらないほど大型のもの) の間で GPU を比較して、100 ワットも少ないという驚くべき違いで同等のパフォーマンスが出たと主張する。

M1 Max GPU performance vs power graph

これらのチップがどれほど複雑なものかの感覚を掴んで頂くために言えば、M1 Pro は 337 億個のトランジスタを持ち、その個数は M1 の倍以上だ。そして M1 Max は 570 億個のトランジスタを持ち、これは Apple が構築したチップのうちで最大のものとなる。Apple がキーノートで示したカードにもスペックの概要が示されている。

M1 Pro summary card M1 Max summary card

14 インチと 16 インチの MacBook Pro

Apple がフィードバックに耳を傾けてくれたことは嬉しい。そのためにどれほど長い時間がかかったとしても。(バタフライキーボードのことを覚えておられるだろうか?) 今回 MacBook Pro の大幅な改訂に際して、Apple はポートの個数を増やすとともに、MagSafe 充電を復活させてハッキングの必要 (2021 年 3 月 4 日の記事“USB-C 用の安価な MagSafe 風アダプタは使う価値ありか? ”参照) をなくした。従来の MacBook Pro モデルには Thunderbolt 3 ポート 4 基とヘッドフォンジャック 1 基しか付いていなかったが、新しいモデルには次のようなものが付く:

あともう一つユーザーの声を聞いた点として、Apple は不評の声の多かった (あるいは少なくともあまり利用されてこなかった) Touch Bar をなくして、伝統的な F-キー (F1 - F12 キー) を設けた。新型 MacBook Pro は M1 ベース MacBook Air と同様の Touch ID センサーを保持している。Touch Bar が欲しい人のためには M1 ベースの 13 インチ MacBook Pro が引き続き販売されるが、Intel ベースのモデルはもはや販売されない。

MacBook Pro summary card

それでもなお、M1 Pro と M1 Max が提供するパフォーマンスこそが大ニュースだ。近いうちにベンチマークが出てくることは間違いないが、既にキビキビと働いている M1 チップに比べてこれだけの向上が約束されているとなれば、これらの新型ラップトップは衝撃的なほど高速だろうと思われる。Apple は 16 インチ MacBook Pro の CPU パフォーマンスが従来の Intel Core i9 MacBook Pro より2倍高速で、GPU パフォーマンスがその従来モデルより 2.5 倍 (M1 Pro) か 4 倍 (M1 Max) 高速だと言っている。実際、発表の場で Apple が実演したもののほとんどすべてがパフォーマンス集約を要するオーディオやビデオの作業であった。科学や工学の実演が全くなかったのは少し残念だが、今日の Apple はクリエイティブなプロフェッショナルの市場に集中しているようなので仕方がない。

工業デザインと長くなったバッテリー寿命

この新型 MacBook Pro モデルが「完全に考え直された」ものだという Apple の主張に同意できるかどうか疑わしいとは思うものの、その工業デザインは丸まった四隅は保ちつつも以前より少し四角っぽい印象が強い。従来の 13 インチや 16 インチのモデルと厚さは同じだが、重量は 0.4 ポンド (0.18 kg) ずつ重くなり、14 インチモデルが 3.5 ポンド (1.6 kg)、16 インチモデルが または 4.8 ポンド (2.1 kg、2.2 kg) で M1 Max 構成の方が少しだけ重い。

14 インチ MacBook Pro での重量増加はおそらくバッテリーが大きくなったことが大きいのだろう。従来の 13 インチモデルの 58.2 ワット時から 70 ワット時に強化された。けれども 16 インチ MacBook Pro は従来のモデルと同じ 100 ワット時のバッテリーだ。いずれにしても双方のモデルともバッテリー寿命が延び、最大 11 時間 (14 インチ) または 14 時間 (16 インチ) のワイヤレスウェブ使用ができる。Apple TV アプリのムービー再生スペックはそれよりもっと長く (それぞれ 17 時間と 21 時間)、これはおそらく M1 Pro と M1 Max チップのビデオデコードエンジンが提供する効率の良さのお陰だろう。いずれにしても、私の経験から言えばバッテリー寿命として言われる数字は想像の産物と思うべきだろう。ただ従来のモデルより少しは良くなる程度だと思っておくのがよい。

14 インチモデルには 67 ワット USB-C 電源アダプタ (M1 Pro 8 コア CPU) または 96 ワット USB-C 充電器 (M1 Pro や M1 Max の 10 コア CPU) が付属し、ローエンドモデルも $20 の追加料金で 96 ワット充電器にすることができる。高速充電が可能になるので追加料金を払う価値はあるだろう。16 インチモデルには標準で 140 ワット充電器が付き、高速充電も提供する。どのモデルにも USB-C to MagSafe 3 ケーブルが付属するが、通常の USB-C ケーブルや Thunderbolt ケーブルで充電することもできる。

改良されたディスプレイとオーディオ

バッテリー寿命の向上に寄与する一因ともなっていると思われるのが新しい Liquid Retina XDR ディスプレイで、これは iPad Pro と同じ mini-LED バックライトテクノロジーを使っている。従来のモデルよりスクリーンが大幅に明るく、従来は 500 ニトの輝度とされていたのに対してこの新しいディスプレイはフルスクリーンで 1000 ニトの輝度を維持でき、ピーク輝度は 1600 ニトに達する。ProMotion にも対応していてスクリーンのリフレッシュレート (従って電力消費) をスクリーン上のコンテンツの必要に応じて調整する。

Apple はスクリーンの物理的サイズを大きくして縁にずっと近いものにした。なので、FaceTime HD カメラは iPhone 風のノッチに搭載され、Mac のメニューバーが真ん中で切れてしまって、Light モードでは苛立たしく思えるかもしれない。(2019 年 5 月 31 日の記事“Dark Mode の暗い側面”参照。) Apple のスクリーンショットから判断する限りフルスクリーンアプリはメニューバーの部分を使わないので、このノッチがアプリのインターフェイスに食い込むことはない。FaceTime HD Camera は今回から 1080p になるが、どうやら Center Stage には対応しないようだ。(2021 年 9 月 23 日の記事“Center Stage 機能が人物をビデオチャットフレームの中央に”参照。)

MacBook Pro notch

ノッチには当惑させられるかもしれないが、14 インチのスクリーンでさえ従来の 16 インチモデル (インチあたり 226 ピクセル、3072×1920) よりも高いネイティブ解像度 (インチあたり 254 ピクセル、3024×1964) を持っている。新しい 16 インチスクリーンはインチあたり 254 ピクセルで 3456×2234 のネイティブ解像度だ。忘れてはならないことだが、実際にはもっと低くスケールされた解像度を使い、余分のピクセルによってシャープな見栄えが得られるようにする。スケールされた解像度がどうなるのかについての情報はまだない。

M1 Pro を装備したモデルは最大 2 台の外部ディスプレイに対応し、M1 Max を装備したモデルは最大 4 台の外部ディスプレイに対応する。残念ながら、$5000 もする Pro Display XDR に手が出ない庶民たちのために Apple がディスプレイをリリースするという話は聞こえてこなかった。

Apple はオーディオの出力と入力についても新型 MacBook Pro での改善を大いに宣伝した。2 つのツイーターと 6 つのウーファーを備えた 6 スピーカーのサウンドシステムを提供し、ワイドなステレオサウンドと、Dolby Atmos でオーディオ再生する際の空間オーディオに対応する。第3世代 AirPods (2021 年 10 月 18 日の記事“Apple、第3世代 AirPods を発表、HomePod mini と Apple Music を調整”参照)、AirPods Pro、または AirPod Max を使っている場合には、ダイナミックヘッドトラッキングを備えた空間オーディオにも対応する。入力については、指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイを備える。Apple がいろいろと改良を施したには違いないと思うが、オーディオ業界で働く人たちから聞いた話によれば、本気で仕事をするのならばやはり外部スピーカーと外部マイクロフォンを使うべきだとのことだ。

CPU、メモリ、ストレージオプション

Apple はあらかじめ決められた構成オプションを 14 インチ MacBook Pro には 2 つ、16 インチ MacBook Pro には 3 つ用意している。どうやら Apple は構成を決める際に何のごまかしもしていないようだ。つまり、どちらのサイズでも基本レベル構成から出発してオプションを選び、最大限の構成にまで達することができる。14 インチは $1999 から、16 インチは $2499 からだが、同等スペックの 14 インチと 16 インチのモデル価格差はたったの $200 だ。

Apple はチップの選択肢として5つのオプションを提供する:

ユニファイドメモリについては3つのオプションがある:

Apple によれば SSD ベースのストレージは読み込み速度が 7.4 GBps に達し、従来の SSD の倍以上になるという。ここでのオプションは目を見張るものだが、価格は高い:

ここで私たちのお奨めを述べるのは難しい。まだ手を触れて体験した訳ではないので、M1 Pro チップや M1 Max チップが実際どれくらい速いのか分からないからだ。その上、この M1 ファミリーはユニファイドメモリをあまりにも高速で効率的に使うので、メモリの量がどのくらいあれば十分なのかの見当をつけることも困難だ。現時点で助言できることがあるとすれば、ご自分の予算を判断材料にすればよいのではないかということくらいだ。構成を最大限にした 16 インチ MacBook Pro は $6099 もするので、それだけのお金をポンと出せる人でない限り、構成ツールを使って手の届くレベルまでコストを下げるのが賢明だろう。

そうしたい人は、今から予約注文することができる。届くのがいつになるかは構成に依存する。現在私が見ている情報によれば、14 インチ MacBook Pro については低価格版の M1 Pro と最低限 512 GB のストレージという構成ならば一週間以内に手に入るようだ。それ以外の構成に移った途端に、発送は 11 月第1週になる。16 インチ MacBook Pro については、11 月初旬に出荷されるのは M1 Pro 構成のみで、M1 Max を選べば 12 月第1週となる。そしてもちろん、多くの人たちが注文するようになれば予定日はさらにさらに後へずれ込んで、Apple の製造が追い付けるかどうかに依存し、サプライチェーンの制約次第ということになるだろう。

結びに、これらは確かに素晴らしいラップトップ機で、携帯可能なパッケージに大きなパワーを必要とする人は選んで間違いようがないだろう。問題点を挙げるとすれば重量の増加とスクリーン上のノッチがあるし、USB-A ポートがあればドングルを持ち運ばなくてよくなるのにと不満を漏らす人たちもきっといるだろう。だからと言って購入を遅らせる理由にはならないが、将来 Apple がアップデートで改良してくれるかもしれない。ただ、USB-A は期待薄だが。

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Adam Engst  訳: 亀岡孝仁  

iPad Pro 行方不明事件:Find My が決め手

多くの TidBITS 読者には身に覚えがある事態であろうが、私は最近近所のお年寄りに技術支援する機会があった - ここでは、彼女を Beverly と呼ぼう。想像するに、彼女は 80 才代で、自分ではそうでないと言っているが、私が観察したこと全てからすると、彼女は精神的にはとても明敏である。しかしながら、彼女は、保有する Apple 機器の使用に熟知しているとは言えない:iPhone 12, 12-inch iPad Pro, そして Apple Watch Series 6 を持っている。そして、彼女は物忘れをする - 数週間前の2回目の訪問時には、彼女が新しいスポーツループ型の Apple Watch バンドを注文するのを手伝った。それは、時計を外し、何処に置いたか思い出せないという機会を減らそうとするものであった。その時、彼女にそういう傾向があることを私は認識していなかった。

何れにしろ、彼女の問題を解決するのを手助けし、そして彼女の機器が彼女のためにどんなことをやれるかを示すのはやりがいのある事である。その理由の一つは、そうすることで、Apple のインターフェースは彼女のような人に対しては紛らわしいか、手に負えないものであることを示す事例への見識を与えてくれることである。そして、もう一つの理由は、私に対するお礼としてパイをごちそうしてくれることである。パイは常に大歓迎である。

月曜日に Beverly はうろたえた声で電話してきた。週末を利用して、彼女は州の反対側で開催されていた犬の服従競技大会に彼女のプードルを連れて行き、小さなホテルに一泊していた。家に帰った時、彼女は彼女の iPad Pro を見つけられなかったので、きっとホテルに置き忘れたのだろうと思った。彼女がホテルに電話した時、受付の人達は進んで手伝おうともしなかったし、安心を与えることもしなかった。そこで、彼女は私に電話をしてきたのである。

多くの場合、誰かが問題があると私に電話をしてくる時には、過剰反応していることが殆どである。しかし、彼女の iPad に関しては、本当に心配にならざるを得ない二つの事実があった。私は、彼女がそれを持って旅に出る可能性がある事を全く想像していなかった。さもなくば、以前訪問した時に何か言っていたはずである。

言い換えれば、彼女は、簡単にロック解除出来る機器を、彼女の大事なパスワードのリストと共に置き忘れたかも知れないのである。その状況は、"ハックして!" と叫んでいた。更に悪いことに、私が尋ねたら、ええ、私のメールアドレスもその紙に書いてあると彼女は言った。私は大変なことが起こったと思った。私は、彼女を手助けして、彼女の iPad を遠隔で消去し、彼女が思い出せる全てのアカウントに対するパスワードを変更しなければと思った。

月曜日は既に私にとっては異常に忙しい日となりつつあったので、彼女に我が家まで来てくれるよう頼んだ。彼女が着いた後、私は彼女の iPhone 上で Find My アプリを開き、底部の Devices をタップした。そこには二つの iPad があった。彼女が言うには、一つは彼女の夫が使っている前のモデルだと言う。それは当然あるべき彼女の家の場所に現れていた。

しかしながら、もう一つの iPad は、Buffalo の近くにあるだろうと我々は思っていたものだが、その場所として私の住所を示していた。私は "場所が見つかりません" か New York State の西側の何処の場所を予測していたので、それが何を意味するのか悟るまで数秒を要した。"Find My は、それが私の家にあると言っています" と私は彼女に言った。"車の中で失くしたのではありませんか?" 私は Find My の Play Sound ボタンをタップしたが、iPad が次に接続されたら音は鳴りますと告げられた - 我々が我が家ではなく彼女の家に居たら、それは働いたかもしれない。

そこで、我々は外に飛び出し、彼女の巨大な SUV を隅から隅まで調べ、犬用の敷物や田舎の車では集まりがちなガラクタの下を捜した。私は助手席側を、彼女は運転席側を捜したが、念には念を入れるため、捜す側を入れ替えて新鮮な目で捜そうと言った。その間、私は彼女に, 我々も何週間もの間 Garmin Forerunner 時計を Subaru Outback の前部座席とセンターコンソールの間に失くしてしまったことがある話、今年初めに Tristan の Apple Watch も似たような状況で消えてしまった話をした。まさにその時、私が運転席の奥深くまでかがみ込んで、それらの隙間を覗き込んでみたら、iPad ケースの端が見えたのだ。

iPad Pro を買い換え、パスワードを変更し、そしてオンラインのなりすまし犯罪を心配する必要もなくなって彼女がどれ程安堵したか、皆さんにも容易にご想像頂けるであろう。(そして、何をやってもうまくいかない日となりつつある中で、それら全てで彼女を手助けしなくても良くなったことでの私の側での安堵もある。) それは Find My の大勝利であり、そして本当に失くしたものを見つけ出すために使う私にとっての初めての機会でもあった。

事実、私の以前の Find My 使用は完全な失敗であった。7月に Tristan は、我々の Subaru を借りて友人達と Pennsylvania にある州立公園にキャンピングに行った。若者達の間の余りに多すぎる機器と充電ケーブルの少なさに関わる込み入った理由から、彼は帰路の途中で Apple Watch を外した。Subaru を返した翌日に彼はこのことを思い出して、我々に車の中を見てくれるよう頼んできた。

彼は我々の Family Sharing グループに属しているので、Find My は彼の時計は未だ Pennsylvania の何処かにあると思っていることは私にも見えたが、彼は車に荷物を組み込んだ時には身に付けていたのは間違いないと言った。車の中を引っかき回したら、それは実際に運転席の外側の床の上にあった。しかし、電池は未だ切れていなかったのに、彼がロック解除する迄は、Find My での位置を更新しようとはしなかった。これは理に適わないと思うし、我々の Wi-Fi ネットワークについても覚えているべきである。

Find My fail with an Apple Watch

言うまでもないが、私は Beverly に彼女のパスコードを何か合理的なものに変えることとパスワードリストは書棚の奥深くにしまっておくことを念押しして家に帰した。私はまた、彼女の iPhone と iPad 上の iCloud Keychain もオンにして、保存されたパスワードが同期するようにした。これで、時間と共に、彼女がパスワードリストを参照する必要がなくなることを願っている。

その日は、彼女に iOS 15, iPadOS 15, そして watchOS 8 へのアップグレードを始めて貰う時間がなかったが、近いうちにそうしようと思っている。その理由は Find My の歓迎出来る新機能にある - Notify When Left Behind である。私は最初にそれを AirPods Pro で試したのだが ("Apple、AirPods Pro と AirPods Max をアップデートして Find My に対応" 6 October 2021 参照)、それは魔法の様に働いて、その日の後になってそれら無しで家を離れたと警告してきた (私は、デフォルトを上書きして、AirPods を家に残したら通知するようにした)。

二日後、我々は再び出掛けたら、再度、機器を家に残してきたと通知を受けた。勿論、機器を家に残すのは一般的には問題では無いので、私はその選択肢を元に戻した。しかしながら、その後も走りに出た後数回に亘って、Apple Watch 上に iPhone を忘れたとの通知を受け取った - ええ、その通り、私は電話は常に車に置いておく。

Notify When Left Behind feature of Find My

Notify When Left Behind 機能は完璧に信頼出来るものではないのかもと思われるが、役に立つ時があるのであれば、使う価値はある。前の Beverly のケースでは、彼女は実際に iPad を家に置いていくことはしなかったので、役に立たなかったであろうが、これをやっていれば、彼女の iPhone と Apple Watch は彼女が遠くに離れる前に彼女に警告していたであろう。その様な事態は何時でもあり得る。

余談だが、彼女の iPad Pro が見つかった興奮の中、彼女はたまたま彼女の財布を我が家の居間の椅子に掛けたまま忘れて帰った。私は彼女へのメールを送って AirTag を入れておくことも考えてみたらと進言した。何れにしろ、またパイをご馳走になる日も遠くないであろう。

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TidBITS 監視リスト: Mac アプリのアップデート

訳: Mark Nagata   

TextExpander 7.0

TextExpander 7.0

Smile が TextExpander 7.0 を出した。このテキスト展開およびスニペット自動化ユーティリティに改良と新しい能率的なインターフェイスをもたらした、メジャーなアップデートだ。このリリースで拡張された Snippet Suggestions 機能が頻繁に使う語句に対して TextExpander が出すスニペット提案を改良するとともに、コンフリクト管理インターフェイスの改良によりスニペット略語の間のコンフリクトを簡単に解消できるようにする。また、TextExpander 7 の検索は結果をグループに分けて表示するとともに並び順を変更できるようにし、Smile はスクリーンリーダーとの互換性を図ってアプリのレイアウトとデザインを改良した。(購読料金年額 $40、TidBITS 会員は最初の年のみ 20% 割引、38.9 MB、リリースノート、macOS 10.14+)

TextExpander 7.0 の使用体験を話し合おう

Bookends 14.0.1

Bookends 14.0.1

Sonny Software が Bookends 14.0.1 を出した。この参照文献管理ツールに最近出されたメジャーアップデートに続く、メンテナンス・リリースだ。今回のアップデートではライブラリのウィンドウから直接にピア・ツー・ピアの参照リンクを作成できるようになり、BibTeX フォーマットを更新して処理速度を上げるとともに書き出したファイルのサイズを小さくし、保存した PubMed 高度検索の名前を拡張して任意の長さの名前を許容し (従来は 31 文字までに制限されていた)、AppleScript が動作しなかったバグを修正し、参照項目の複製を作ると同期のエラーが起こった問題を解消し、参照文献のオンライン検索リストが反応しなくなることがあった稀な問題を修正している。(新規購入 $59.99、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、98.8 MB、リリースノート、macOS 10.13+)

Bookends 14.0.1 の使用体験を話し合おう

Default Folder X 5.6

Default Folder X 5.6

St. Clair Software が Default Folder X 5.6 をリリースして、macOS 12 Monterey と、MoneyDanceFlying Logic、Mac App Store 版の PDF Studio Pro などいくつかのアプリへの対応を追加した。Open/Save ダイアログを拡張するこのユーティリティは Favorites メニューの一番下のコマンドを改名して短く重複の少ないものとし、Affinity Designer やその他の Affinity アプリで現在の書類フォルダの中に保存する際の問題を回避し、ファイルダイアログをリサイズした後に Default Folder X が一時的に反応しなくなったバグを修正し、また Big Sur と Monterey におけるフォルダセット編集ウィンドウの見栄えを更新している。(新規購入 $34.95、TidBITS 会員には新規購入 $10、アップグレード $5 の値引、Setapp からも入手可、15.5 MB、リリースノート、macOS 10.10+)

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SpamSieve 2.9.46

SpamSieve 2.9.46

C-Command Software が SpamSieve 2.9.46 をリリースして、来たるべき macOS 12 Monterey の Mail への対応を Monterey beta 9 における変更を取り入れて改善した。(C-Command は Monterey にアップデートする前にあらかじめ SpamSieve をアップデートしておくことを勧めている。) このスパム電子メールフィルタリングユーティリティはトレーニング後にメッセージを inbox へ戻す際のローカライズされた inbox 名の処理を改良し、トレーニングにより良いと判断されたメッセージを inbox へ戻す動作が Mail の内部エラーによって妨げられることがあった問題を回避し、Server Junk Mailbox スクリプトのエラー処理を改良し、Remote Training スクリプトが他のフォルダの中にネストされたトレーニングメールボックスを見付けられるように改善を施している。(新規購入 $30、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、19.7 MB、リリースノート、macOS 10.9+)

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Transmit 5.8

Transmit 5.8

Panic が Transmit 5.8 をリリースして、“将来のバージョンの macOS”(macOS 12 Monterey のことだと推察される) への対応を追加した。このファイル転送アプリはまた、認証の際に Amazon Web Services 認証情報ファイルに保存された情報を使えるようになり、SSH 構成ファイルの使用の際に IdentitiesOnly 命令への対応を追加し、ファイルブラウザのドロップターゲットを改良し、Amazon S3 でのコピーされた object URL のフォーマットを更新し、S3 リスティングフォルダの名前が文字「&」を含む場合に起きた問題を解消している。(新規購入 $45、無料アップデート、38.1 MB、リリースノート、macOS 10.15+)

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Audio Hijack 3.8.8

Audio Hijack 3.8.8

Rogue Amoeba が Audio Hijack 3.8.8 をリリースして、macOS 12 Monterey との互換性を改善し、Audio Capture Engine をバージョン 11.7.6 に更新し、タイトルトラックの送信を改良して MegaSeg DJ アプリとの互換性を増した。前回のバージョン 3.8.7 リリースでは、このオーディオ録音およびストリーミング用ユーティリティが VoIP オーディオソースとしての Signal Mac アプリに対応し、オーディオの中にポップ音やクリック音が入り込むことがあった問題を解消し、長時間にわたるセッションに影響を与えることがあったメモリリークをパッチした。(新規購入 $49、TidBITS 会員には 20% 割引、無料アップデート、27.9 MB、リリースノート、macOS 10.14+)

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Alfred 4.6

Alfred 4.6

Running with Crayons が Alfred 4.6 をリリースして、macOS 12 Monterey 用の互換性拡張を追加した。このキーボード駆動ランチャーは Workflow スクリプトを走らせる際のバイナリパス欠落の処理を改良し、内蔵の Google および Amazon 用ワークフローを更新し (Monterey とのデフォルト互換性のため PHP でなく Ruby を使う)、ペンタブレットなど感度の高い周辺機器でのクリック挙動を改善し、Keyword and Script Filter ワークフロー入力にオプションを追加してどれが Universal Actions として自動的に扱われるかを制御できるようにした。(基本的機能は無料、Powerpack は 29 ポンド、4.9 MB、リリースノート、macOS 10.11+)

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VMware Fusion 12.2

VMware Fusion 12.2

VMware が仮想化パッケージ VMware Fusion のバージョン 12.2 をリリースして、macOS 11 Big Sur に関係したさまざまのバグ修正を施した。今回のアップデートでは、トラフィックが Big Sur ホスト上のホスト IP スタックを経由してルーティングされている場合に NAT 仮想マシンでポート転送にアクセスできなかった問題を解消し、Big Sur ホスト上の NAT 仮想マシンや Host-only 仮想ネットワークに対して Jumbo Frames を有効にすることができなかったバグを修正した。また、VMware Fusion 12.2 は macOS 10.15 Catalina に対応せず、Big Sur かそれ以降を要するようになった。(新規には無料/$149.99/$199.99、アップグレード $79/$99、612 MB、リリースノート、macOS 11+)

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Microsoft Office for Mac 16.54

Microsoft Office for Mac 16.54

Microsoft が Office for Mac のバージョン 16.54 をリリースして、より現代的なコメント体験を Word にもたらしつつ @mention やキーボードショートカットにも改良を加えた。Microsoft は今回から Office のすべてのデスクトップおよびウェブアプリ (Excel や PowerPoint も含む) でコメントのやり方を同じにし、macOS と Windows の間でも同じにした。コメントを作成するには Post Comment あるいは Post Reply のボタンをクリックするか、または Command-Enter ショートカットを使うかしなければならず、解消されたコメントは Comments 枠に移されて注目を得られるようにした。また、Outlook は新しい音声コマンドを使ってメールを送信したり @mention を設定したりできるようになった。(一回限りの購入は $149.99、年払い講読オプションは $99.99/$69.99、Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、リリースノート、macOS 10.14+)

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