TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1218/07-Apr-2014

Apple がなぜ現在の栄光に満足できないかというのが今週の話題となる。まず Amazon が Apple TV の強力な競争相手となりそうな Fire TV を発表し、一方で Microsoft の iPad 用 Office が最初の一週間で 1,200 万ダウンロードを記録したからだ。そこで "Take Control of Apple TV" の著者 Josh Centers が Fire TV の発表を報告し、Julio Ojeda-Zapata が iPad 用 Office について詳細に検討する。今週はまた、Macworld/iWorld 2014 で目についた興味深い製品をさらにいくつか紹介するとともに、Apple の Worldwide Developer Conference チケット抽選について簡潔に触れ、また今週の FunBITS 記事では Nick Mediati が多数のガーデニング用 iOS アプリをそれぞれ簡潔にレビューする。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Paprika 2.0.2、Type2Phone 2.4.1、それに Safari 7.0.3 および 6.1.3 だ。

記事:

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WWDC 2014、6 月のカンファレンスチケットは抽選で

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple は San Francisco での 2014 Worldwide Developer Conference の日取りを June 2nd から 6th 迄と発表した。このカンファレンスは 5,000 人の参加者と 1,000 人の Apple 技術者を共に、招待状の言う "コードを書いて、世界を変えよう" へと誘う。

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過去数年の間、WWDC は参加登録の問題に悩まされてきた。昨年のカンファレンスは 90 秒以下で売り切れ、多くの開発者達を失望させた。今年この問題に取り組むため、Apple はチケットを抽選によってだけ出す事とした;この抽選に参加するには 7 April 2014 の 10 AM PDT 迄に登録しなければならない。条件は Apple の Mac 或いは iOS 開発プログラムの現在有効なメンバーでなければならず、もし当選したら、その $1,599 のチケットを 14 April 2014 の 5:00 PM PDT 迄に購入しなければならない。重要なのは、チケットは "当選した申込者によってのみ使用可能で、如何なる方法でも売られたり、再販されたり、交換されたり、オークションされたり、或いは譲渡されたりしてはならない" と Apple は言っていることである。

そうではあるが、開発チームに対しては例外がある。Apple 曰く:

前述に対する例外として、適格なチームメンバー間でのチケットの譲渡願いを Apple に対して wwdc@apple.com 迄提出する事は可能である。Apple は如何なる譲渡願いも拒否する権利を保有する。

もし抽選に当たらなくとも、二等賞は WWDC でのビデオ全てを見る事が出来る事である:Apple はこれらは同日中に上梓されると言っている。Apple 技術者と話をしたり、セッション中に質問したり、或いは仲間の開発者とネットワーク作りをしたりすることは叶わないが、少なくとも、参加した人達が見るであろうものの殆どを見る事は出来る。

全体として、ここ数年の間、開発者達が経験したイライラに対するものとして、抽選は極めて良い解であると思える。これ迄は、参加したいと思う人達は注文システム上で気が狂ったようにクリックする心の準備が必要であったし、このシステムはオーバーロードでしばしば落ちてしまっていた。その上、参加登録が始まるその瞬間に参加する意思がはっきりしていなければ、切符を手にする可能性は全くなかった。悪いシステムであったとしか言えない。勿論抽選方式は完全ではないかもしれないが、ずっとましである。何人が WWDC に参加したいと思ったかは是非知りたいものである。

Apple の 5,000 人の枠というのは、Google I/O 開発者カンファレンス (2013 年には 5,500 人) そして Microsoft の Build カンファレンス (2013 年には 6,000 人以上) と同等である。これらどちらも San Francisco の Moscone Center で開催される。

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Amazon Fire TV、Apple TV との競争を激化させる

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Amazon は Apple TV に対するこれ迄で最大の競合品とも思えるものを売り出した: Amazon Fire TV で $99 のストリーミングビデオボックスである。これは Apple の居間ホビーに対抗する事を狙った印象的な能力を有している。

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Fire TV には Amazon Instant Video と Amazon Prime Instant Video からのコンテンツが含まれるが、他に Apple TV に搭載されている Netflix, Hulu Plus, WatchESPN, Bloomberg, Crackle, Vevo, Vimeo, 等々も含まれる。また Pandora, Flixster, Plex, そして Showtime といった Apple TV にはないサービスも搭載されている。欠けているもので目につくものは HBO GO であるが、これが登場するのにそう時間はかからないであろうと私には思える。

Fire TV の最も興味を引く機能は音声検索で Amazon は実際に働くと言っている。付属のリモコンには iOS での Siri の様に動作する専用の音声検索ボタンが付いている。このボタンを押し、"game of thrones" と言えば、Fire TV は同名のタイトルを引っ張り出す。何年もの間、専門家達は ("Apple TV の未来" 21 February 2014 での私の発言も含む)、 Apple TV に Siri を組み込む是非を論じてきたが、どうも Amazon は Apple より先んじたようだ。

Amazon はまたゲームも加えており、これはまさに私が "FunBITS: Apple がゲーミング市場で勝てる理由" (4 October 2013) で Apple は Apple TV で何が出来るかで進言したことでもある。現在入手可のゲームには Minecraft: Pocket Edition, The Walking Dead, Asphalt 8: Airborne, そして The Game of Life がある。今後追加されるゲームもあり、無料のものもあるが、有料のものは $0.99 から始まる。付属のリモコンで遊べるゲームもあるが、Minecraft の様なより進化したゲームでは $39.99 の Amazon Fire Game Controller が必要となる。これは Xbox One のコントローラーに似たレイアウトとなっている。二本の AA 電池(単三)が必要で、最大 55 時間遊べるとしている。

箱自体は 4.5-inch (11.4 cm) の四角形で、厚さは 0.7 inches (1.8 cm) である。付属のポートは、電源、HDMI, 光学オーディオ (これは Google の Chromecast には無かったもので歓迎出来る; "Apple ユーザーのために Google の Chromecast をテストする" 30 July 2013 参照), Ethernet, そして USB である。これには quad-core 1.7 GHz プロセッサ, 2 GB の RAM, 8 GB のフラッシュストレージ, 802.11n Wi-Fi, そして Bluetooth 4.0 が搭載されている。表示出来るビデオは 720p 及び 1080p 毎秒最大 60 フレーム迄で、7.1 チャネル迄のオーディオをサポートする。

Fire TV のリモコンは Apple TV のものに似ているが、もっと厚い。真ん中には方向操作の輪に囲まれた Select ボタンがあり、他に Menu, Home, Back, Play/Pause, そして Rewind 及び Fast Forward のボタンがある。

Fire TV には Kindle Fire HDX タブレットからのミラーリング (AirPlay と思えば良い)、Kindle Fire HDX 上のプログラム情報を見る X-Ray が搭載されており、将来的には、両親が子供達のテレビ鑑賞を方向付けしたり制限したりする手助けをする FreeTime と呼ばれる機能が搭載される。その他の機能に ASAP と呼ばれるものがあり、これはあなたが見そうなものを予測しバッファしてビデオをすぐに再生出来るようにする。

では、これは "Apple TV キラー" であろうか? 私は Apple TV の一番のファンの一人であるが (しかもそれについての本まで書いている - "Take Control of Apple TV")、この Fire TV は間違いなく私の注意を惹いた。しかし、きちんとした試験が出来るまでは、私は慎重でありたいと思う - Kindle Fire タブレットはかなり改善したが iPad 程には洗練されていないので、Fire TV も同様に Apple TV の華麗さは持ち合わせていないかもしれない。

Fire TV はあなたに合っているか? もしあなたが Kindle Fire HDX タブレットを既に所有していて、そして Amazon のエコシステムに既に多くの投資をしているのであれば、私の答えはイエスで、これは間違いなくあなたの居間のための機器である。

しかし、あなたが多くの TidBITS 読者のようであれば、きっと何台かの Mac と iOS 機器をお持ちで、そして iTunes Store から買ったものもライブラリを埋めているであろう。この場合、Fire TV の機能は素晴らしいものがあるが、あなたには Apple TV の方が合っていると言える。Apple TV の AirPlay はそれだけでも価値があり、iTunes から買ったものが Fire TV 上で何らかの方法で再生出来るかどうかは現時点では不明である。Apple が現在次世代 Apple TV の開発を進めているのは間違いない話であろうし、Fire TV のリリースで Apple の計画が早まる可能性だってあるであろう。

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iWork スイートに表示専用オプションやその他の拡張機能

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2013 年 11 月のアップデート(2013 年 11 月 21 日の記事“Pages、Keynote、Numbers にマイナーなアップデート”参照)と二度目のアップデート 2014 年 1 月(2014 年 1 月 24 日の記事“Apple、iWork を Mac, iOS, そして iCloud に対してアップデート”参照)に続いて、Apple は同社の iWork スイートのアプリ、Pages、Numbers、Keynote に対するアップデートを、動作する三つのプラットフォーム Mac OS X、iOS、iCloud のすべてにわたってリリースした。数を勘定するのが好きな人のために言い添えれば、つまり全部で九つのアプリが、今回の最新リリースで Apple のアップデートという愛を受けたわけだ。これらについて、プラットフォームごとに分けて見て行こう。

Mac -- 三つのアプリすべてで一番に挙げられている今回のアップデートの新機能は、新しい「表示のみ」設定だ。これを使えば、ほかの人に見せたいけれども編集してほしくないバージョンの Pages 書類、Numbers スプレッドシート、Keynote プレゼンテーションの共有が可能となる。それに加えて、三つのアプリのいずれにも次のような変更が加えられた:

Mac 上のいずれの iWork アプリも、ユーザーがカスタム日付フォーマットを作成できるようになり、バブルチャートのラベルの z オーダーを制御できるようになった。

Pages はバージョン 5.2 となり、コピーとペーストのパフォーマンス、中でもペーストされたオブジェクトの位置取りを改善した。アラビア語とヘブライ語のサポートも改善され、双方の言語とも新しいテンプレートを追加し、双方向テキストのサポートを向上させ、ヘブライ語の書類に対しては単語数表示の機能も付いた。ルーラがサイズをページサイズのパーセンテージで表示できるようになり、ルーラの起点を(水平方向・垂直方向とも)ルーラの中央に設定できるようになった。サムネイルの並んだサイドバー(「ページナビゲータ」とも呼ばれる)の中でドラッグしてセクションを並べ替えられるようになった。EPUB 書き出し機能も改善され、EndNote サポート、とりわけ脚注の中の引用文献の扱いが向上した。Pages で表を使う人は、読み込み時に表セル内のインライン図形や画像が保持されるようになったことを歓迎するだろう。

Numbers はバージョン 3.2 となり、ユーザーがプリント設定でマージンを設定したりヘッダやフッタを作成したりできるようになった。このアプリはまた新しいプリントオプションも提供し、ページ番号、ズーム、ページ順序などを設定できるようになった。ユーザーが CSV ファイルを直接 Numbers のスプレッドシートの中へドラッグできるようになり、既存の表の上へ CSV ファイルをドラッグすればアップデートされるようになった。さらに、ユーザーがカスタム表スタイルを作成できるようになった。Microsoft Excel との互換性も向上した。

Keynote 6.2 では新しいトランジションとビルドが追加された。Skid、Object Revolve、Drift and Scale だ。Magic Move も改善され、テキストモーフィングができるようになった。アニメーションのパフォーマンスが全般的に向上し、アニメーションにモーションブラーを適用できるようになった。このアプリの Presenter Display (発表者ディスプレイ) 機能のレイアウトとラベルが改善された。プレゼンテーションに追加したムービーの開始点と終了点をユーザーが指定できるようになり、アニメーション GIF もサポートされた。プレゼンテーションを PowerPoint の PPTX フォーマットで書き出せる機能も今回のリリースで追加された。

iOS -- このスイートの三つの iOS アプリはいずれも今回バージョン 2.2 となり、Mac 版と同様に書類の「表示のみ」共有ができるようになるとともに、双方向テキストのサポートを向上させ、また詳細は不明だが「操作性の向上」がなされている。また、三つのアプリのいずれもユーザーが書類を名前で検索でき、バブルチャートのラベルの z オーダーを制御できるようになった。

iOS 用 Pages では Mac 用アプリと同様に双方向テキスト関係の機能が拡張され、具体的にはヘブライ語での単語数表示、アラビア語とヘブライ語の新しいテンプレートが加わった。またこのアプリの EPUB 書き出し機能も改善された。

iOS 用 Numbers では CSV ファイルを読み込む際の速度が向上し、Microsoft Excel と互換性の向上を図り、計算の進行状況インジケータを提供した。

Keynote 2.2 のユーザーはプレゼンテーション中にスライド上で指を使って説明できるようになった。この機能は "Highlighter" (ハイライト機能) と呼ばれ、Apple のサポート記事“Keynote for iOS:ハイライト機能について ”に詳しく説明されている。Mac 版で新たに追加されたトランジション、Skid、Object Revolve、Drift and Scale がこの iOS アプリにも追加され、発表者ディスプレイで新しい縦方向レイアウトオプションが使えるようになった。この iOS アプリも、Mac 版と同様に PPTX フォーマットに書き出せるようになった。(Apple はこのアプリをアップデートするとともに、iOS 互換性のために Keynote プレゼンテーションを最適化する方法を記したサポート記事もアップデートした。)

iCloud -- icloud.com サイトにより提供されるこれらのアプリの iCloud 版は依然としてベータ版のままだが、ありがたいことに Mac 用や iOS 用のアプリと全く同様に新しい「表示のみ」共有設定を提供する。この設定は、おそらく iCloud 版において最も重要なものと言えるだろう。iCloud 版では書類を誰にも変更を加えられることなく広く共有してもらいたいと思うことが多いだろうからだ。三つのアプリのいずれも、iCloud Mail から書類を開けるようになり、Retina ディスプレイのサポートを向上させている。いずれのアプリも、ツールバーやコントロールのデザインに調整を加えている。

iCloud 版 Pages では、テキスト折り返しのオプションを改善し、新しいテンプレートを加え、パスワードで保護された Pages '09 および Microsoft Word 書類を開くことができるようになった。また、読み込んだ書類の中のチャートデータをユーザーが編集できるようになり、読み込んだ書類の表セル内の画像や図形が保持されるようになった。

今回のバージョンの iCloud 版 Numbers では、書類を読み込んだ際にポップアップメニュー、条件付きのハイライトルール、およびカスタムデータフォーマットが保持されるようになり、またパスワードで保護された Numbers '09 および Microsoft Excel 書類をこのウェブアプリで開くことができるようになった。共有された書類を読んだり編集したりする際に、共同作業の相手が選択しているシートにユーザーがジャンプできるようになった。

iCloud 版 Keynote では、共同作業の相手が選択しているスライドにユーザーがジャンプできるようになったことで共同作業が少し楽になった。読み込んだプレゼンテーションの中のチャートデータを編集できるようになり、またパスワードで保護された Keynote '09 および Microsoft PowerPoint プレゼンテーションをこのウェブアプリで開くことができるようになった。

新しい Mac 用および iOS 用のアプリはそれぞれのプラットフォームの上で Software Update 経由で入手でき、iCloud アプリは既に icloud.com サイト上で動いている。それに加えて、Apple は“新しい Mac 用 iWork について:その機能と互換性”書類を更新して、特筆すべき変更点をいくつか挙げるとともに、この書類の過去のバージョンに述べられていたのと同様に「まったく新しい機能も引き続き追加していく予定です」と約束している。引き続き注目しよう。

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Macworld/iWorld 2014 でのクールな製品:その 2

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

我々もジャーナリストの宿命とも言える Macworld/iWorld の耐久行事からようやく回復したところなので (Adam と Tonya にとっては、帰りの夜行便でのたった 3 時間の睡眠はしんどかった!)、会場で見たクールな製品の紹介を続けたいと思う (第一部は "Macworld/iWorld 2014 でのクールな製品:その 1" 31 March 2014 を参照)。もし皆さんが素晴らしいと思ったもので我々が見過ごしたものがあれば、コメント経由で知らせて欲しい!

Henge Horizontal Dock -- Henge は数多くの魅力的な MacBook ドックを販売してきているが、今度の Horizontal Dock ほど完成度の高いものは見た事がない。MacBook を置いてボタン一つを押すだけで、Horizontal Dock は自動的にドックしそしてドック解除する。このドックには 14 のポートがあり、最大で 3 つの外部ディスプレイ、6 つの USB 3.0 周辺機器、2 つのオーディオ機器、1 つの Ethernet 接続、1 つの SD Card、1 つの FireWire 800 機器、そして電源をサポートする。更に良いのは、オプションであるユーティリティソフトウェアを使えば、 ウィンドウの位置を記憶しそして呼び戻せるので、デスクトップをしょっちゅういじり回す必要がなくなる。対応するのは 11-inch MacBook Air, 13-inch MacBook Air, 13-inch MacBook Pro, そして 15-inch MacBook Pro である。現在予約受付がなされており、値段は $299 からとなっている。[JJDC]

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CoPilot -- Apple Maps, Google Maps, そして大量のサードパーティからの参入もあり、GPS ナビの市場は飽和状態である。いずれにしても、CoPilot は限られたデータプランしか持たない iPhone や iPad ユーザーには魅力的かもしれない:これは地図の詳細をその場で読み込み何メガバイトものデータを食いつぶすことはしない。代わりに、自分の地域の地図を事前に Wi-Fi 経由でダウンロードしておき、CoPilot はそれを使うことで、ナビに使われる貴重なセルラーデータの量を比較的少量に抑える事が可能となる。地図そのものは小さくない:例えば、南西部の州に対するものは 200 MB 超のストレージを食ってしまう。幸いに、そのダウンロードした地図は必要がなくなれば除去することが出来る。このアプリは無料で 14 日間の音声案内の 3D ナビゲーションと ActiveTraffic を提供する;その後はオフライン地図へのアクセスは保たれるが、ターンバイターンの道案内と渋滞情報に対してはアプリ内購入をしなければならない。(CoPilot の様な GPS アプリは他にもある;もっと高価だが、我々は Garmin の Navigon を長い事愛好してきた。最初のレビュー記事 "Navigon MobileNavigator アプリが独立の機器を凌ぐ" 6 December 2010 参照。) [MEC]

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Fleksy 代替キーボード -- iOS の自動補完能力はまずまずだが、iOS でタイプするのは、とりわけ iPhone 上では、やっかいであり間違いも起こりやすい。もし自分の iPhone 上で効率的にタイプ出来ないことに失望しているのであれば、Fleksy を検討されたい。これは代替キーボードで、馴染みの QWERTY 配置を使用するが、強力なテキスト予測と自動修正エンジンを備えており Apple のキーボードで出来る事を遙かに超えた力を発揮する。Fleksy には多少慣れが必要だが (スペースバーの列を消して文字を大きくし、右にスワイプしてスペースを加え、左にスワイプして削除する方法も採れる)、同社の係員は画面を見る事もなく驚く程上手にタイプして見せた。勿論、iOS のデフォルトのキーボードを置き換える事は出来ないが、と言うのも Apple はその様な厚かましさは面白いと思わないので、無料の Fleksy アプリ内でタイプしテキストをコピー&ペーストで転送する事は可能である。少数ではあるが Fleksy の SDK を統合し、Fleksy キーボードをサポートするアプリもある - もしもっと広範囲に使いたいというのであれば、お気に入りのアプリの開発者に Fleksy SDK をサポートするよう要請してはいかがであろうか。[ACE]

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BakBone -- アクセサリーと言う巨大なエコシステムの中で、どうやって iPad をもっとしっかりとそしてより快適に保持するかの問題に挑戦する分野があった ("Hand-e-holder で iPad を手のひらに" 29 October 2010 参照)。この分野において、ショーで見かけた最も興味を惹く新参入品は $29.95 の BakBone である。これは iPad の背面に取り付けた大きな指輪に指を差し込む事で iPad をしっかりと保持出来るようになっている。仕組みは iPad の背面に磁石を糊付けし、そして指輪はその磁石をしっかりと掴み込むというものである。将来、何も付いていないきれいな iPad にしたいという時期が来たら、その磁石を取り外す事は可能である。明らかに、この BakBone は、手のひらに載せて持ち運びたいと思うどんなタブレットや機器に対しても使え、更にスタンドとしても使える。[ACE]

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RefurbMe -- Mac や iOS 機器での一番お得感のあるのは、しばしば Apple の再生製品プログラムを通してである。ここでは新品のように再生されたハードウェアが最大 40% 引きで売り出される。これらのマシンは、デモ品として或いは Apple のワークショップで使われたもので、新品と同じ 1 年間の保証と AppleCare オプションが付いている。再生品を買う時の問題は、どんなものがどんな時にセールになっているかを知る事である。と言うのも、お買い得品はあっという間に消えてしまうからである。ここが無料の RefurbMe サービスが力を発揮する所である。やるべき事は RefurbMe に欲しいものは何かを告げておく事で、そうすればこのサービスはあなたの欲しい機器が Apple の再生品プログラムに登場した時に教えてくれる。方法は、SMS、メール、或いは無料の RefurbMe アプリ経由の iOS プッシュ通知すらもある。[JJDC]

Spot On Time -- ここ Ithaca では、トラフィックと呼ぶようなものはないし、他の事も事情は大して違わない。しかし、より大きな都市では、行かなければならない所へ運転していく - そして時間通り到着する! - のは結構大変である。何故ならば、距離、経路、トラフィック、駐車、そして駐車場からの徒歩を考慮しなければならないからである。この問題を解決する事を狙った Spot On Time と呼ばれる新しいアプリとサービスが登場した。これは、移動の一つ一つの部分がどれぐらいかかるかを計算しスケジュールに組み上げるので、アプリは何時出発しなければならないかを知らせられる。移動の途中では、ターンバイターンの音声案内が得られ (TomTom を使って)、一旦駐車場に到着すれば (駐車場によっては、Spot On Time は空きがあるかどうかも言える)、最終目的地への徒歩道案内が得られる。アプリは無料で、2 週間の間試せるが、その後はこのサービスを購入しなければならない。幸いにして、Spot On Time には各種のプランがあり、$3.99 で一週間、$5.99 で二週間 (これらは旅行には最適)、$14.99 で三ヶ月、そして $39.99 で一年間をカバーする。時間に余裕がないのに、沢山運転をしなければならない人にはぴったりのアプリの様に思える。[ACE]

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Grip&Shoot -- 勿論、iPhone を使って片手で写真を撮る時に音量ボタンを使う事は出来るが、不安定である事に変わりはなく電話を落としてしまう危険性もある。もっと良い方法として、$99.95 の Grip&Shoot を検討されたい。これはケースとハンドルを一緒にしたもので、iPhone を片手で持ちそして組み込みのズームボタンと引き金を使って操作させてくれる (ハンドルが iPhone と Bluetooth 経由で話をする)。またケースとハンドルを切り離して、iPhone は好きなように置いて、ハンドルのボタンをリモコンとしても使える。現時点では、Grip&Shoot は同社からの静止画とビデオを撮る無料のアプリとしか働かないが、開発者向けの SDK は用意されており、同社はより多くのアプリがサポートを追加するのを願っている。[ACE]

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TAPPD -- 今や App Store には 百万本を超えるアプリがあり、欲しいアプリを探すのは日に日に難しくなっている (これはアプリを作っている開発者にとっても良くない!)。Burst2life のTAPPD は、この問題を打破する事を狙ったアプリベースのソーシャルネットワークで、友人達に推薦されたアプリを顕在化させる。何が一番多くダウンロードされたかではなく、そのコミュニティで何が一番好まれたかを簡単に見る事が出来る。また TAPPD 上の他の人の好みのアプリを知るためにフォローする事も出来る。これはコンセプトとしては面白いが、弾みがつくであろうか? これを試してみても悪影響は無さそうなので、もし皆さんも我々のように App Store でアプリを探すと腹立たしくなるというのであれば、試されてはいかがであろうか。[JJDC]

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FUZ Designs EverDock -- Macworld/iWorld の会場で色々な人がある特定の製品について語らないではいられない状況になった時は、実際に行って見るべきである。FUZ Designs からの EverDock は失望させないが、それは革新的だからではなく (単なるスマートフォン/タブレットドックにすぎない)、ジャーナリストの "では、〜はどうなのか?" 試験に何時も不合格となってしまう製品の分野においてデザインが秀でているからである。EverDock はアルミの削り出しで、適度の重量感があり、そして底にある極小吸引パッドと共に機器を取り外す時にしっかりとした固定感を生み出している。これには充電ケーブル用の貫通した切り込みがあるので、Lightning, 30-pin ドックコネクタ、或いは micro-USB コネクタと種類に拘わらずほぼどんなスマートフォンやタブレットにも使える。幾つかの厚さの異なるシリコーンスペーサーも付いているので、EverDock は大抵のケースとも一緒に使える。色はシルバー、スペースグレイ、そしてゴールドがあり、値段は $49.99 だが、複数台に対する割引もある。FUZ はまた同じ様な EverDock Duo も出しており、こちらは $69.99 で、二台の機器を載せる場所を提供している。[ACE]

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iPad 用 Office: 詳しく見てみよう

  文: Julio Ojeda-Zapata: julio@ojezap.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ずっと噂されてきたけれども確かな情報が出ることのなかった iPad 用の Microsoft Office は、Bigfoot や、Abominable Snowman (ヒマラヤの雪男)、または Loch Ness の怪獣 (ネッシー) と同列の伝説になろうとしているかのように見えた。

そうして、Apple のタブレット機が四回目の誕生日を迎えたにもかかわらず、他のメジャーなコンピューティングプラットフォームでこれほど著名かつ重要な地位を占めるこの生産性ソフトウェアはそこに姿を現わす兆候を少しも見せなかった。

状況は滑稽にさえ見え始めていたが、今や、待つ必要はもうなくなった。

Microsoft は、ようやくのことで、iPad 版の Office を出してくれた。WordExcelPowerPoint が、それぞれワードプロセッシング、数値演算、スライドオーサリング用に別々のアプリとして含まれ、Office を構成している。[訳者注: 現在、新しい iPad 版 Office は日本国内のアカウントでは入手できないようです。日本での発売関連情報や、日本独自での取り組みの詳細については、まだ準備中とのことです。]

今回のリリースのタイミング (2014 年 3 月 27 日) とセッティング (サンフランシスコ) は、ともに理想的なものであった。同じ市内で Macworld/iWorld カンファレンスがほぼ同時に開催中だったからだ。ただし、Microsoft がなぜ Macworld/iWorld の膨大な聴衆を利用してより大きな注目を集めようとしなかったのかという疑問は残るが。

それでもなお、このイベントは Microsoft にとって画期的なものであった。新しい CEO の Satya Nadella が初めて公の場に姿を見せたのだから。iPad 版の Office と合わせて、Nadella は自社のソフトウェアを競合するプラットフォームにも出す必要を認識するという新しい会社の方針を打ち出したかのように見え、その動きは Windows 用ソフトウェアより優先されることがあるのかもしれない。Microsoft 自身の製品 Surface PC のユーザーたちには、タッチ対応の Office スイートがまだ出ていないのだから。それはサンフランシスコ市内で同じ週の前半に開催された別のテクノロジーイベント、Microsoft の Build Developer Conference の場でごく粗い形のままで (しかも PowerPoint アプリのみが) 披露されていた。

iPad 版 Office はリリース直後に大ヒットとなり、それを構成する三つのアプリは、以前からリリースされていた iPad 版 Microsoft OneNote とともに、App Store の iPad 用無料アプリのトップリストに押し上げられた。具体的な数に興味がある方のために言い添えると、Microsoft の tweet によれば最初の一週間に 1,200 万件以上のダウンロードがあったという。

Microsoft Office の「購読」 -- その通り、iPad 版 Office は、一応は、無料なのだ。そのことが、ダウンロードが殺到した一つの理由だろう。

しかしながら、iPad ユーザーたちはいったんこれらのアプリをインストールしてみて、できることの範囲がかなり限定されていることに気付いた。Word、Excel、PowerPoint のファイルを開いて内容を見ることはできるが、それらのファイルへの変更を保存したり、新規のファイルを作成したりはできないのだ。つまり、それらの機能のための料金を継続的に支払い続けない限りは。

それぞれのアプリ自体の中に踏み込む前に、まずこの点を説明しておかねばならない。あなたは、iPad 版 Office を購入するのではない。あなたは Office を「購読」するのだ。正確に言えば、あなたは Microsoft の Office 365 と呼ばれるサービスにサインアップし、月ごとまたは年ごとの料金を支払う。それと引き換えに複数のコンピュータやモバイルデバイスに Microsoft Office をインストールして利用できる権利が得られる。Office 365 の購読は、コンシューマ向けおよびビジネス向けにさまざまのバージョンが利用できる。

この記事を書くために私が Office 365 にサインアップした際に、Microsoft は最大五台までの Mac または PC と、最大五台までの iPad または Windows タブレットの上に Office をインストールして利用できる権利を与えた。そのための料金は月額 $9.99 または年額 $99.99 だ。これはアプリ自体の中からアプリ内購入として手に入れることもできるが、私は多少の節約のために およそ $67 で Amazon から購入することをお勧めしたい。今後登場する予定の個人用バージョンの Office 365 は月額 $6.99 で、たった一台のコンピュータと一台のタブレットのみで Office が使える。 学生用バージョンは特に安い。四年分の Office 365 が $79.99 だ。

小規模ビジネス用に Office 365 の "seat" バージョンが、ユーザーあたり年額 $150 で最大 25 ユーザーまで Office のデスクトップ用とモバイル用ソフトウェアをインストールできるオプションとして提供される。中規模の会社用にはユーザーあたり月額 $15 で最大 300 ユーザーまで利用できるものがある。

このような提供の仕方は必ずしも万人向きではない。ソフトウェアのための料金を永続的に払い続けなければならないということに対して憤懣やるかたない人もいるだろう。従来型のやり方は、ソフトウェアの入手時に料金を払い、その後アップグレードがもし現われた場合にはそれに料金を払うか否かが選べるというものだったのだから。(Mac や Windows 用の Office は引き続き単純な購入ができる。これらのプラットフォームでは Office 365 が必須とはならない。)おそらく最も不満を感じることになるのは、デスクトップコンピュータ用に既に Office を購入済みで、ただ iPad 版を得るだけのために Office 365 の料金を支払いたくはないと思う人たちだろう。

無料オプションのままにしておく人たちもきっと多いだろう。Apple は iWork アプリの Mac 版にも iOS 版にも(少なくとも新たにデバイスを購入した人に対しては)一切料金を課していない。Pages、Numbers、Keynote はそれぞれ、Word、Excel、PowerPoint におおよそ同等と言える。Google も同社のウェブベースの Docs、Sheets、Slides アプリの入門レベルのバージョンには料金を課していない。これらのアプリはデスクトップからはブラウザ経由で、iPad や iPhone からは Google Drive アプリ経由でアクセスするようになっている。

けれども多くの人たちにとって、とりわけ企業の世界にいる人たちにとっては、iPad 版 Office の到来は諸手を挙げて歓迎すべきことだ。ビジネスの世界ではもう何十年も前から Office が生産性ソフトウェアスイートの最上位に居続けてきた。他方、Apple の iPad はその登場以来ビジネスの世界にも大きく食い込んでいる。そして今、Office 365 の seat 契約を持ち iPad を配備している会社においては、この iPad 版 Office が大きな溝を埋め、他のプラットフォーム上のバージョンの Office ともうまくやって行けるものとなった。

Office がタッチ対応のものに変身 -- アプリそのものに関してはおおむね良いことずくめだ。Microsoft は見栄えもクリーンで、うまく整理され、快適にタッチに対応するバージョンの Word、Excel、PowerPoint を iPad 用に作り出して、既存の iPhone 用の無料の Office Mobile アプリに加えてくれた。

これらこそ、私が使いたいと思う生産性アプリだ。対照的に Mac 版の Office アプリはごちゃごちゃし過ぎて見栄えも古臭く、私はずっと以前に Google のウェブベースのものたちに乗り換えてしまった。(先週、本当に久しぶりに私は Mac 版の Word を起動してみて、かなりのショックを受けた。)

Apple の Pages、Numbers、Keynote は iPad 上の生産性アプリとしては最も魅力的かつ使いやすい生産性アプリの仲間に入るものなので、Microsoft はそれらに対抗できるライバルとなるべきものを作り出すという難問に直面した。けれども Redmond に本拠を置くこのソフトウェアの巨人は、期待を裏切らなかった。Office アプリたちのアイコンでさえ見事な出来映えだ。(Apple の iWork アイコンにさえひけを取らない。)

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Office アプリのどの一つを見てみただけでも、他のものたちについて基本的な把握はできる。一番上の部分には、Word は青、Excel は緑、PowerPoint はオレンジ、OneNote は紫と魅力的に色分けされた背景の上に一連のタブが並び、さまざまの機能がそれらのタブに分けて並べられる。

それぞれのタブのすぐ下には対応するツールバーがある。例えば Word では、Home タブではテキストフォーマッティングツールバー、Insert タブでは画像や表を追加するツール、Layout タブでは書類の各種パラメータを設定するツール、といった具合だ。これらすべてにデスクトップの雰囲気が残っていて、その点は Microsoft の伝統を感じさせるが、それでいて小さめのタッチターゲットでもうまく指で使いこなせるように作られている。

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iPad 版 Office のアプリは、一部の作業、例えば写真を回転することなどについては、iWork アプリと違ったやり方をする。Pages や Keynote では、その種の操作には親指と人指し指を使ってマルチタッチの回転動作をする。一方 Office アプリでは小さなタッチハンドルが提供されて一本指で画像を回転させることができる。画像のリサイズは隅をドラッグすればよく、テキストの配置もうまく働く。

iPad 版 Office は三つの独立のアプリから成っている(対照的に iPhone 用の Office Mobile は一つのアプリの中にすべての機能をまとめている)けれども、それらは互いに情報を共有できる。コピーやペーストも(単なる純粋なテキストのみに限らず)アプリ間でおおむね期待通りに働く。私は Excel からチャートをコピーして Word にペーストしてみたが、ほんのいくつかフォーマッティングの乱れに気付いただけだった。

iPad 版 Office には当初から目立った問題点もいくつかある。まず何よりも、印刷ができない。印刷というのは iPad ユーザーたちが頻繁にすることではないだろうが(ただし一般的な Office ユーザーはおそらくよく印刷するだろう)あれば便利な機能ではあるし、他の生産性アプリはきちんと内蔵している機能だ。Microsoft によれば印刷にも間もなく対応するとのことだが、同社が印刷はもう時代遅れだとうそぶいたのも事実だ。それはそれとして、EuroSmartz 製の $7.99 のアプリ Print n Share は OneDrive に保存された Office ファイルを印刷でき、コンピュータへのアクセスも、プリンタが AirPrint に対応していることも要求しない。

Office の他の難点としては、ファイルを PDF で保存できないこと (これも Print n Share を使えば解消する)、どのアプリからもカメラにアクセスできないこと、コンテンツを外部のアプリに渡すための Open In 機能がないこと、書類の共有が電子メール経由で(リンクとして、または添付ファイルとして)しかできないこと、Command-F などお馴染みの物理的キーボードショートカットがないので検索や置換のため多数の面倒なタップ操作をしなければならないことなどがある。

これらの Office アプリは全部合わせて少なくとも 700 MB はあるので、あなたの iPad のストレージ容量のかなりの部分を占めることになるだろう。

iPad 版 Office にはウェブベースのファイル共有およびバックアップのオプションがたった一つだけある。Microsoft の OneDrive (以前 SkyDrive と呼ばれていたもの) だ。これは驚くほどのことではない。Google は自社独自の Drive サービスをデフォルトとしているし、Apple は iCloud をプッシュしている。いくつものバックアップや同期のオプション (Dropbox!) から選べるようになればもちろん素敵だが、その場合は他をあたる必要がある。

Word -- ライターとして、私は使い慣れた感覚を即座に iPad 版 Word でも得ることができた。この記事の大部分をこのアプリの中で書いて、抵抗を感じたことはほとんどなかった。他のいくつかの書類を編集したりフォーマット付けしたりしてみても、同様にスムーズにできた。Pages もまたかなりフル機能のワードプロセッサを狙ったアプリだが、使ってみた感じはどちらもよく似ていた。Google Docs (Google Drive アプリ経由で使う) に比べれば、はるかに高度だ。Google Docs の機能は、Word や Pages に比べれば見劣りがする。公平を期して言えば、Google Docs はワードプロセッシングの細かな機能よりも共同作業の方に重きを置いている。

iPad 版 Word には手始めに使えるテンプレートが十数個提供されているが、Pages が提供するものに比べれば数が少ないし、大体において面白みも少ない。けれども Word のテンプレートは、手紙用のものからニュースレターやチラシ用の企画書のためのものまで、十分見た感じも良く、使いものになる。

Word で極めて重要な意味を持つ Track Changes 機能も iPad 用にうまく実装されている。コメントを挿入したり、そのコメントに返事したり、それを受け入れたり却下したり、コメントからコメントへジャンプしたり、コメントを表示から隠したりといったいつも通りのオプションがすべてある。これらすべてが Word の Review タブを通じて、そのタブに対応するツールバー上に並んだ最小主義の、iOS 7 スタイルのアイコンを使って制御できる。

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私はもっと優れたスペルおよび文法修正機能が Word にあればいいのにと思う。デスクトップ上では、もう何十年も前から Word のスペルチェックを制御可能な手動のやり方で走らせることができていた。けれども、この iPad アプリにはそのようなオプションが提供されていない。ただ、少なくともスペルミスの可能性のある個所には自動的に印が付けられ、そこをタップすれば差し替えの候補がリストされる。ラジオボタンを使ってスペルチェック機能をオフに切り替えることもできる。(少なくともジャーナリストにとって)とても便利な単語数カウントのポップオーバーには、枠・脚注・末尾注のテキストの分を含めることも除外することもできる。検索や置換の動作もきちんと働く。

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共同作業の機能も中途半端だ。ある程度のマルチユーザー対応はあるけれども、Google Docs や、さらには iCloud 用 Pages のような、書類のあちこちに複数のユーザーのカーソルが動き回るリアルタイム動作のものではない。共同作業中の人たちとの間で同期を保つには、頻繁に手動で保存し再読み込みしなければならない。

iPad 版 Word が負荷の多い状況下でどのように挙動するかを確かめるために、私は二つの実験をしてみた。

まず一つ目に、自分が書いた古い原稿 "iPad Means Business" を見つけ出して来た。これは、筆者の私と編集者との間で何度もやり取りして磨き上げる作業を繰り返したものだ。その結果として、この Word ファイルには文法や単語の選択その他について喧々囂々と言い合う私と編集者のコメントがぎっしりと詰まっている。

このファイルを iPad 版 Word で見ると、議論のすべてが忠実に保たれているように見える。ただし、見栄えには多少の違いがある。デスクトップ上ではけばけばしく見えていたこの古い Word ファイルのコメントバブルは最小主義のテキストボックスに変身して、微妙なカラーの違いによって誰が書いたかが示されている。追跡された変更点も完璧に移植されていた。

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けれども、この原稿で私は二点ほどマイナーな問題に遭遇した。まず、Word から「このファイルの使用するフォントの中に見つからないものがあるので、テキストの見栄えが異なるかもしれません」という警告が出た。また、あらかじめ書類をアップデート後の Word フォーマットに変換しておかないと書類を編集することができなかった。いずれの問題点も、驚くほどのことではないし不合理なことでもない。

二つ目に、私の仕事場にあった健康保険申請書類でたくさんのフォーマッティングを施してあるものを、いろいろとこのアプリに開かせてみた。これらの書類も、すべてきちんとして見えた。Pages で開くとこれらの書類はあまりきちんとして見えなかった。ここでも、Word はファイルフォーマットをアップグレードしてからでなければ編集をさせてくれなかった。いったん変換を済ませればあとはすべてがスムーズで、編集したものをデスクトップに戻しても問題はなかった。これらの書類が Arial、Georgia、Times New Roman など一般的なフォントを使っていたことも、そうした「行き帰り」をスムーズにした一因だったかもしれない。ページの仕上がりもフォーマッティングも、元の書類と行き帰りした後の書類の間に違いは見られなかった。もちろん、条件によっては、とりわけあまり一般的でないフォントを使ったり非常に複雑なフォーマッティングを施したりしてある場合には、違いが生じるかもしれない。

Excel -- iPad 版 Excel は、Word と同様、きちんと、しかも論理的に整理されている。言わば、タッチで使える夢のスプレッドシートアプリだ。

Home タブから、テキストをフォーマットしたり、数のフォーマットを切り替えたり、枠を固定化したり、セル・行・列をせっせと追加したり削除したり、それらの行や列の内容を並べ替えたりフィルター分けしたり、といったことが手軽にできる。

Excel には膨大な種類のチャートのオプションがあり、よくある棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、バーチャートといったものから、surface や radar といったものまで、Insert タブを使って選択できる。まずデータを選択し、次に Recommended をタップすればそのデータによくマッチするチャートのタイプが選べる。データを含めたライブのプレビューまで見ることができる。

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Formulas タブには極めて多数の選択肢があり、すべてカテゴリー分けされてきちんと整理されている。カテゴリーには財務用、論理関数、数学・三角関数その他があり、それぞれが iOS 7 スタイルの魅力的な最小主義のアイコンで示される。

とても良い感じなのが、標準的なオンスクリーンキーボードを補完するために Microsoft が追加した専用の数字キーボードで、ここには自動総和ボタン、ナビゲーション矢印なども付いている。

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表示のオプションには柔軟性があって、View タブの中でそれぞれ対応するラジオボタンをタップするだけで公式バー、シートタブ、見出し、グリッド線を非表示にできる。

けれども、ほんの限定的なズーム機能しかなく、スクロールバーもないので、巨大なスプレッドシートの中をあちこち移動するのはかなり厄介なものとなるかもしれない。

Mac や Windows 用の Excel の機能リストをずっと調べていくと、その中には iPad 版にあるものとないものがあることに気付く。例えば、個々のセルの内部に置かれるミニチャート Sparkline には対応している。多くのセルに繰り返し同じテキストを入力せずに済む Flash fill も、ある。けれども、Pivot table はない。

私はこれまで、仕事に関係する Excel スプレッドシートを iPad で使うのを避けてきた。他のアプリでは、そういうことをすると変になってしまいがちだからだ。特に Numbers に持ち込むと悲惨な結果が待ち受けていることがある。少なくともフォーマッティングに関しては。(基盤となる数値についてはたいてい問題は起こらないが。)

iPad 版 Excel では、それが直っているようだ。私はこの iPad アプリに大きな試練を与えてみた。私が仕事で毎週一回書き込まなければならない、複雑にフォーマット付けされたタイムシートを開かせてみたのだ。Numbers でそんなことをすればとんでもない混乱が起こり、何も書き込みできない状態になってしまう。ところが iPad 版 Excel では、Windows 版 Excel で開いたのと全く同じに見えた。

他にもたくさんのスプレッドシートを iPad 版 Excel と iPad 版 Numbers に放り込んでみた。チャート一個とグラフ一個を含む一つのシートは、Numbers でそのグラフの位置取りがひどくずれていたことを除けば、両者で同じくらいきちんとして見えた。Excel では何の問題もなかった。他のシートもすべて、この Microsoft のアプリはほとんど完璧に処理できた。

PowerPoint -- Apple の Keynote は、私がずっと使い続けてきたネイティブアプリの一つだ。(主として Mac 上でだが、iPad 上でもある程度使ってきた。)けれども生産性関係の他の仕事、例えばワードプロセッシングや数値処理などでは、私はずっと以前から Google のウェブアプリを主に使ってきた。

Google が提供する驚くほど味気ないテーマに比べて(ただし Google のオタク風 "Trek" テーマだけは私は大好きだが)Apple のデッキとアプリのテーマはもはやアートのレベルに達している。そして、デスクトップ版 PowerPoint におけるテーマの選択も、やはり居眠りを催しそうなほど退屈だ。

iPad 版でも、状況はそれほど変わらない。iPad 版 PowerPoint は、その兄弟アプリたちと同様、派手ではないけれども有能なアプリであって、デスクトップ版を使っている人たちには喜びをもたらしてくれるが、決して Steve Jobs 風の美的高みに登り詰めるようなものではない。

それでもこのアプリは、とてもクリーンで使いたい気にさせられるし、見事に動作する。

十数個のフォーマットの中から選んでスライドが作成できる。タップ一つで画像やテキストボックス、表、図形などをその中に挿入できる。図形や表のスタイル付けをいくらでも調整できる。それから、幅広い種類のトランジションが利用できる。これらすべてが、ポップオーバーを使って整然と、しかも魅力的に整理されている。

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プレゼンテーションモードで、デッキの最初のスライドからも、あるいは現在のカードからも再生できるし、個別にスライドを隠すこともできる。ホワイトボードモードで、スライドにコメントを書き込むことができる。一点を指で押さえ続けると、仮想のレーザーポインタの点が現われる。AirPlay を使って Apple TV 上にスライドショーを送ることもできるが、AirPlay ボタンを期待してはいけない。iOS のスクリーンミラーリング経由であなたが自分で間接的にセットアップする必要があるし、従ってテレビ画面を自動的に賢く使うことはできない。また、スライドショーの動作中に講演者メモへビジュアルにアクセスすることもできない。

iPad 版 PowerPoint には他にも制約がある。新規のデッキを作成する際には与えられたテーマの中から自由に選ぶことはできるが、外部から持ち込んだデッキのテーマを編集することはできない。けれども読み込んだデッキでトランジションをいじることはでき、またそのようなプレゼンテーションにスライドを追加することもできる。

iPad 版 PowerPoint で一つ大きく欠けているところは、そしてこれこそ私が Keynote を使い続けている主要な理由だが、ビデオを埋め込むことができない点だ。本気なのか? オーディオ再生や、静止画像の切り取り機能もない。

Office に鍵を掛ける -- 私は一年間の Office 365 契約をしているが(近所の Microsoft ストアで行列に並んで、発売記念で先着 50 名に Office 365 Home Edition ライセンスを配っていたのを手に入れたのだ)あまりたくさん使うだろうとは思っていない。

記者としてのキャリアの一時期、Word こそが私の世界であった。他のものを使うなど私には考えられなかった。けれどもその後 Google の妖精が、クラウドの中でぐるぐる回りつつ、少しずつ私を引き剥がして行った。いつしか私の知らぬ間に、Word も、Office の他の部分も、ほとんど忘れ去られて行った。

私は今回の新しい iPad 版の Office アプリが大好きだが、どれも私の新しい仕事のパターンにはしっくり合ってくれない。生産性関係の作業のほとんどは、Google のウェブアプリで十分こなせる。とりわけ私の仕事で極めて重要な共同作業のための機能が重視されているのだから。人の心を掴むための最高のスライドデッキが必要となれば、あるいは豪華な見栄えの書類が必要になれば、無料で格好良い iWork が使える。Windows PC 上でウェブベースの iCloud 用 iWork を使うのでさえそれほど悪くはないし、これはつい最近見栄えが一新されたばかりなのでなおさら使っていて楽しい。

私は決して、Office 365 の料金を支払い続けるのが言語道断だなどと言っているのではない。私は喜んで料金を払う... Google に。Google Apps のプレミアム版には、利用可能時間の保証と、素晴らしい技術サポートが付いているからだ。

Office は、かつては私にとって極めて重要なものであったけれど、今の私には重要でない。もはや、過ぎし日の思い出だ。

けれども、iPad 版の Office が App Store の iPad 用無料アプリのトップランキングに留まっている(総合ランキングでさえ悪くない結果を残している)という事実は、非常に多くのユーザーたちにとってまだその時が過ぎていないことを示している。iPad 版の Office を作れば、人々はやって来るのだ。

そして、これらの新しいアプリはとても素晴らしい。Microsoft は iPad 版の Office をあらゆるプラットフォーム上で最高のモバイル Office 体験とするために、少なくとも今までのところは、努力を決して惜しまなかった。それは極めて重要なことだ。なぜなら、Office は重要だからだ。決定的に重要なものだからだ。私が信頼している一人の編集者が最近私に言った言葉を紹介しておこう:

「Apple 評論家たちは Office を酷評してそんなもの関係ないと言い捨てるのが好きだが、企業世界で仕事をしていない人にはそれがどんなに重要なものかが分からないのだ。パワーと機能の豊富さでこれに勝るものは何もなく、しかも購入しやすい一つのパッケージの中にすべてが組み込まれている。とりわけ重要なのが Excel だ。一般の人たちは Google Docs と Sheets で済ますことができるだろうが、帝国が築かれるのは Excel の上のみだ。」

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FunBITS: 庭仕事のための iOS アプリ各種

  文: Nick Mediati: nmediati@gmail.com, @dtnick
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ここ北半球では、今は春だ。つまり、裏庭の雑草取りをして庭に植物を植えるべき時だ。長年にわたって種を播いたりトマトを支柱で支えたりしてきた人なら何をどうすればよいかとうにご存じだろうが、私たちの多くはいったい何を植えるべきか、どの時期に植えるのか、どんな場所に植えるのがよいか、いつごろ収穫できるのか、といったことについて助言が欲しいと思っている。もしも何かの具合が悪くなれば、私たちはこの這い回るちっちゃな虫がアブラムシなのかそれともクモの子どもなのか見分ける方法を知りたいし、大切な野菜に有毒の化学物質をふりかけたりせず虫を駆除する方法を知りたくなる。

あなた自身のことのように聞こえただろうか? そんなあなたがガーデニングの計画を立て、さまざまな種類の植物や害虫について学び、カスタマイズした助力を得るために役立つ iOS アプリを、以下にいくつかまとめて紹介しよう。

Plant It -- App Store で入手できる庭仕事プランナーアプリはたくさんあるが、Plant It ($1.99、iOS 5 かそれ以降) もその一つだ。ここには一般的な植物 185 種類(主として野菜やハーブ)の目録があり、どれをいつ植えるべきかという情報も示される。Plant It はあなたの位置情報を引き出すことによってあなたの住んでいる地域の気候や生育条件に合わせてカスタマイズした情報を示すことができる。これで、庭仕事の計画を立てる際の当てずっぽうがいくらかでも減るだろう。

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それに加えて、Plant It は植物をどんな場所に植えるべきか (例えば日当りの良い場所かそれとも日陰か)、どの植物とどの植物の相性が良いか、その他いろいろの有益な情報も提供する。

欠点を言えば、内蔵の植物目録には多少制約がある。よくある庭の植物の範囲を超えたものに手を出そうとすれば、Plant It からはほとんど何も情報が引き出せなくなる。また、Plant It にカレンダー機能もあればよいのにと私は思う。そういうものがあれば、植えることにした植物が何か、それらをいつ植えるべきか、収穫はいつごろ期待できるか、といったことを一覧できるだろうにと思う。ただし、このアプリから電子メールのリマインダーをあなた自身に送らせることはできる。

Sprout It -- もう一つの庭仕事プランナーアプリ Sprout It (無料、iOS 7) も Plant It によく似ている(名前さえ似ている)が、こちらには Plant It にない機能がいくつかある。

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最も注目すべきは Sprout It の Grow Plans 機能で、すべてのものについてそれぞれの収穫時期が追跡できるので、いろいろなものの収穫が同じタイミングに重なるのを予防し、植える時期を計画的に配置するのに便利だ。それに加えて、このアプリは野菜畑を育てるプロセスを段階を踏んで手引きできる。例えば、播いた種がもう芽を出したかどうかあなたに尋ね、特定の状態に達した際にどんなことに気を付けなければならないかも教えてくれる。

Sprout It は Miracle-Gro 社の種入り容器 Gro-ables と共に使うようにデザインされている(アプリの中で Gro-ables 植物は名前の横にバッジを付けて示されている)けれども、Gro-ables を買い込まずとも Sprout It からたくさんの有益な情報を得ることはできる。

初心者に便利なもう一つの機能は Shopping List だ。これは、あなたが設定した Grow Plans に沿ってやって行くために必要となるものを知らせてくれる。

Plant It と同様、Sprout It でも果物や野菜が中心なので、花を育てたいと思っている人にとってはあまり役に立たない。また、使うには Grow It オンラインサービスにアカウントを作る必要がある。つまり、このアプリの開発者にあなたの電子メールアドレスを知らせなければならないということだ。

Garden Compass Plant/Disease Identifier -- この紫色の花の下生えの草は何だろう? この奇妙な形の虫は何だろう? なぜ私のジャガイモの葉に染みができたのだろう? こういった質問に対して Garden Compass Plant/Disease Identifier(無料、iOS 6 かそれ以降) は答を与えようと試みる。使い方は次のようにする: あなたが疑問に思った植物または植物に生じた問題を写真に撮影し、このアプリを通じてその写真を投稿する。Garden Compass の園芸専門家たちがその写真を調べて、あなたの心をひりひりさせているガーデニングの質問に対する答を返信してくれる。

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Garden Pro -- もっと総合的な参照ガイドが欲しいのならば、Garden Pro ($2.99、iOS 7) が検討に値する。これは園芸家のための本格的な参照ガイドで、7,000 種類以上の植物の情報を提供するとともに、多数の一般的な害虫や植物に生じる問題点についても解説する。

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Garden Pro のその他の機能としては、庭仕事のさまざまな作業を追跡できる Todo リストや、あなたの庭にあるすべての植物を追跡できる Plants リストもある。このアプリにはいくつか欠点もある。初めて起動した場合はかなり動作が遅く、またインターフェイスにはさまざまの奇妙な点がある。また、ライターであり編集者でもある私には、いくつかのタイプミスが気になって仕方がない。それでも、参照ツールとしてどんな園芸家にも役立つだろう。

Landscaper's Companion -- もっと広い視野のものとしては、Landscaper's Companion ($4.99、iOS 6.1 かそれ以降) が幅広い種類の植物の情報(屋内用も屋外用も)を提供するのみならず、ここで見てきた他のアプリにはなかったいくつかの機能も備えている。

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Landscaper's Companion は 26,000 種類以上の植物について詳細な情報を示し、野菜からシダや、常緑樹まで、あらゆるものを網羅している。特定の植物をお気に入りに指定しておけばあとで参照できるし、強力な検索機能もあって検索結果を特定のタイプの植物に限定して使うこともできる。例えば、日陰を好む植物のみを検索したり、節水園芸が好きな人なら水をあまり多く必要としない植物のみを検索したりすることもできる。

さらに、USDA の Plant Hardiness Zones (植物耐寒性区分) に基づいてあなたの住む地域で育つ植物種のみを Landscaper's Companion が表示するように設定することもできる。

ちょっとアイデアが欲しいと思えば、Plant Pictures アイコンをタップしてランダムに選ばれた植物の写真を見ることができる。それらの植物のどれかについて詳しいことが知りたければ、写真をタップしてその植物のデータを表示させればよい。また、特定の植物を指定してその写真を検索することもできる。

$5.99 のアプリ内購入で Professional 版にアップグレードできる。すると、新たな植物や写真をデータベースに追加したり、植物に関するメモを書き込んだり、複数個の植物リストを管理したり(いろいろなガーデニングや庭師仕事のプロジェクトを並行して実施する場合に便利)できる。

GreenDiary -- 例えば、あなたの庭の進行状況を記録しておいて将来の参考にし、何をすればうまく行って何がうまく行かなかったか(香菜を育てるのはそんなに難しくなかったはずなのに!)を思い出せるようにしておきたいとしよう。そんな目的に役立つのが GreenDiary ($0.99、iOS 6 かそれ以降) だ。

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GreenDiary を使えば、テキスト項目、写真、ビデオなどを使ってあなたの庭仕事を追跡でき、あなたがどんなことをいつしたか、記録しておくことができる。トマトの苗にいつ肥料をやったか覚えている必要はもうない。タップ一つで答が分かる。

もちろん App Store にはこれら以外にも数え切れないほど多くのガーデニング関係のアプリがある。特に便利なものを見つけられたら、どうぞコメントでお教え願いたい!

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2014 年 4 月 7 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Paprika 2.0.2 -- Hindsight Labs LLC が Paprika 2.0.2 をリリースし、この人気のレシピ・マネージャー(2014 年 3 月 14 日の記事“FunBITS: iPhone、iPad、および Mac 用 Paprika Recipe Manager”参照)にバグ修正と調整を加えた。Paprika 2.0.2 では食事プランナーからレシピを編集した際の問題点を修正するとともに、印刷された買い物リストで項目間の空白を狭め、ブラウザからクリップボードツールの中へ画像をドロップする機能を復活させ、換算を施したレシピの一人前の分量が印刷、電子メール、書き出しの際に正しくなかったのを修正している。(Mac App Store から新規購入 $19.99、無料アップデート、3.5 MB)

Paprika 2.0.2 へのコメントリンク:

Type2Phone 2.4.1 -- Houdah Software が Type2Phone をバージョン 2.4 にアップデートし、Mac から iOS デバイスへタイプできるようにするこのユーティリティに、歓迎すべき Compose ウィンドウを追加した。ほぼ一年前にレビュー記事を書いて以後は(2013 年 4 月 10 日の記事“Type2Phone: Mac を iOS 機器に対するキーボードとして使う”参照)マイナーリリースの紹介を書かなかったが、これまでの新機能の大多数はデバイスの自動接続やキーボードショートカットに関するものばかりであった。けれどもバージョン 2.2 では、多くのアプリケーションの中でテキストを選択した状態で Apple メニューの Services サブメニューから Send Using Type2Phone オプションが利用できるようになった。Type2Phone 2.4 ではさらにもう一歩進んで作文ウィンドウが追加され (Window メニューから開く) Mac 上でこのウィンドウの中に文章を書き込んでからボタンをクリックするだけでそれが iOS デバイスへ送られるようになった。その後素早く出された 2.4.1 リリースでは、Mac OS X 10.6 Snow Leopard との互換性が復活するとともに、Mac の F6 キーで iOS の Spotlight 検索が呼び出せるようになった。(Mac App Store から新規購入 $4.99、無料アップデート、800K)

Type2Phone 2.4.1 へのコメントリンク:

Safari 7.0.3 および 6.1.3 -- Apple が Safari 7.0.3 を OS X 10.9 Mavericks ユーザー向けにリリースし、クレジットカード自動入力を改善するとともに、push 通知のプロンプトを無効にする設定項目を新設し、汎用トップレベルドメインのウェブページにも対応した。Safari 7.0.3 ではまたウェブサイトからの push 通知の受信がブロックされる問題を修正し、検索およびアドレスのフィールドで Return キーが押される前にコンテンツがロードされてしまう問題も修正した。今回のアップデートではセキュリティの改善も多数施され、とりわけ Safari のサンドボックスが強化された。セキュリティの修正点のかなり多くは Google Chrome Security Team により指摘されたものだ。

同時に Apple は Safari 6.1.3 を 10.8 Mountain Lion と 10.7 Lion のユーザー向けにリリースし、こちらにも Safari のサンドボックス強化、汎用トップレベルドメイン対応、検索フィールドのバグ修正、および上記と同じセキュリティ修正を施した。いずれのアップデートも、Software Update 経由でのみ入手可能だ。(無料)

Safari 7.0.3 および 6.1.3 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2014 年 4 月 7 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週は Macworld のためお休みとしたが、今週の ExtraBITS には必見の情報がウェブのあちこちから集まった。まずは Dropbox が、インターネット上の抗議の声に応えて同社の DMCA 審査方針を説明した。iOS 7.1 に脆弱性が見つかり、あなたの iPhone も暴露されてしまう可能性があるので、パスコードは必ずオンにしておこう。Steve Jobs が述べたことで有名な "The journey is the reward" (旅そのものが報酬である) に新たな意味を与えるべく、Uber が UberXotic サービスを開始して退屈なタクシーの旅に新たな楽しみを加えた。それから、ナイジェリア人スパムメール発信者へのインタビューと、MacFixIt サイトの終了を受けてその創設者 Ted Landau が語った短い追悼辞、またストリーミングテレビ放送のサービスを Apple TV 経由で提供するため Apple が Comcast と交渉中という報告もある。

Dropbox、DMCA 審査方針を説明 -- あるフォルダを共有しようとしたところ DMCA (デジタル・ミレニアム著作権法) に基づく取り下げ要求により Dropbox が共有を拒否した、という写真を Darrell Whitelaw が tweet で公表したのを受けて多くの人たちが怒りの声を挙げた。その後 Whitelaw は実際彼が著作権の付いたビデオを公開のリンクで共有しようとしていたことを認めた。Ars Technica のインタビューに答えて、Dropbox は同社が個人的な書類の内容を読むことはないし、Whitelaw のアカウントからファイルを削除したこともないが、公開共有されるファイルのハッシュをそれまでに警告を受けたことのあるファイルのハッシュと照らし合わせることはしていると説明した。DMCA は、Dropbox のような会社が事前警告を受けた著作権付き資料が共有されることのないよう対策を講じることを義務付けている。Whitelaw 自身も Ars に対して「彼らはただ法律に従って義務を果たしているだけだ。私はただびっくりしただけだったのだ」と語った。

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iOS 7.1 の脆弱性により悪人が Find My iPhone を無効にできる -- Miguel Alvarado の発見した欠陥を突けば、ユーザーが Apple ID パスワードを使わずに iOS 7.1 デバイスから iCloud アカウントを削除できてしまう。この YouTube ビデオで、彼は Delete Account ボタンと Find My iPhone スイッチを同時にタップしてから、両者のプロンプトが同時に出たのを見て iPhone を再起動する。すると起動を終えた iPhone で彼は自由に iCloud アカウントを削除できるようになり、そうすれば Find My iPhone が無効となってしまう。これがすべてのモデルの iPhone に影響するわけではないという臆測もあるが、私たちは iPhone 5s で再現できた一方で iPhone 5 では再現できなかった。いずれにしても、Apple が早く修正を出してくれることを期待したい。それまでの間、忘れずにパスコードを有効にしておくようにしよう。

コメントリンク: 14650

Uber が UberXotic を開始 -- 時には旅そのものが報酬となる。アプリベースの自動車相乗りサービス Uber が、UberXotic と呼ばれる新しいオプションを発表した。これを使えば目的地に行くことと豪勢な到着を披露することとの境が見分けにくくなる。Nashville Fashion Week (2014 年 4 月 5 日まで) の期間中 Music City Dream Cars との提携により実施される UberXotic は、顧客たちに Rolls-Royce、Maserati、Lamborghini、あるいは Ferrari に乗れるチャンスを提供する。もしも期間中に Nashville を訪れることができたら、無料で UberXotic を体験してみよう。問題は、今後 UberXotic がもっと広く使えるようになるかどうかだ。

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ナイジェリア人スパムメール発信者の内幕 -- Mother Jones の記事で Erika Eichelberger が二人のナイジェリア人スパムメール発信者を訪問した。彼ら二人はデジタル詐欺により得た金でかなり豊かな暮らしをしているが、近年はアメリカ人たちが以前より知識豊富になってきたので彼らの収入も激減している。けれども、腐敗したナイジェリア政府を見れば、彼らが近いうちに職業を変える見込みは低そうだ。

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安らかに眠れ、MacFixIt -- 1996 年以来 Apple 製品のトラブルシューティング関係のニュースと情報に特化して運営してきたサイト MacFixIt が、親会社 CNET の手によって終了させられた。今は Macworld で執筆仕事をしている Ted Landau が、自らが創設した MacFixIt を 2000 年に TechTracker に売却し、その後 TechTracker 社は 2007 年に CNET に買収された。現在のところ www.macfixit.com アドレスは CNET の Computers セクションにリダイレクトされるようになっているが、過去のコンテンツの一部は今でも Google 検索で見つけることができる。

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Apple、ストリーミングテレビ放送を巡って Comcast と交渉中 -- The Wall Street Journal の記事によれば、Apple がストリーミングテレビ放送サービスを提供するため Comcast と交渉中だという。交渉はまだ妥結していないが、Comcast は Apple へのコンテンツ提供に一種の優先レーンを与えることによりバッファ待ちや再生中断が起こらないようにするという。Apple は顧客情報の制御や Comcast の毎月の購読料金からの取り分も要求しているが、そのためには Apple が独自のコンテンツ契約を結ぶ必要があるだろう。報道によれば Comcast は Apple との共同開発により同社のセットトップボックスを現代化して「コードカッター」(契約を切る顧客たち) への対策としたいようだが、Josh Centers は記事“Apple TV の未来” (2014 年 2 月 21 日) の中でまさにこのことを予言している。

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